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出小手
日時: 2010/05/19 12:55:23
名前: てるみち

こんにちは。剣道歴3年のサラリーマン剣士です。

出小手について質問があります。打突後体を右に捌く場合、踏み込みは相手に対してまっすぐ踏み込むのでしょうか?それとも、最初から右斜めに踏み込むのでしょうか?先日、別々のことを言われたので混乱しています。

よろしくお願いします。

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Re: 出小手 ( No.1 )
日時: 2010/05/19 22:16:44
名前: 凛美優

『てるみち』先生。

結論は、打ち方にルールはないので、踏み込み足の向きが微妙にズレたからと言って、どうこうというお話しではありませんが、捌く方向にかかわらず、自己の踏み込み足の向きは常に相手を向いているものだと思います。踏み込み足の二歩目以降は、身体移動ですから、自己の身体の安定性を最優先に足位置を変えて移動させればいいのだと思います。

自分の身体の右側(相手の身体の左側)に打った後に身体を捌くのであれば、踏み込み足の向きを予め自己の右斜め前に踏み込むのは、体勢として無理があるのではないかと思います。

ただ、腰の入った打ち、つまり左足が相手の正面に向いた状態での打ちを励行するために、意図的に右足(前足)を自己の右外側に向けて踏み込む先生もおられます。かかる意図なく初めから右斜めを向くというのは、あまり合理的ではないような気がします。
Re: 出小手 ( No.2 )
日時: 2010/05/20 08:39:05
名前: てるみち

>凛美優さん
ご回答、ありがとうございます。

今まで相手に対してまっすぐ踏み込んでいました。そのあと、体を右に捌こうとしても捌く前に相手に体当たりされてしまい、出小手が当たっていても残心が不十分で一本になりませんでした。だから最初から右斜めに踏み込むのかなと思ったのですが、そうでもないのですね。この状態についてどのように改善していけばいいのでしょうか。

私の道場では基本打ちに出小手の練習もあるのですが、その時はまっすぐ踏み込んでそのまま相手に体当たりしています。しかし、試合とかを見ていると右に捌いている人がほとんどだし、なんとか右に捌いて小手で一本取れるようになれればと思っています。
Re: 出小手 ( No.3 )
日時: 2010/05/21 00:36:03
名前: 凛美優

『てるみち』先生。

出小手という技は、相手が面を打ってくるその動きの一番始まりを打つ技です。相手が打ってきたから、つまり目視で確認した後に、自分は小手を打つ、という動きではありません。そのような打ち方だと、ご指摘のように相手の身体とぶつかってしまい、体勢の崩れ等から有効打突とは認定されません。

トップ選手の試合でも出小手を打って自分の右(相手の左)に身体移動させるのは、自己の小手打ちの後、相手から面を打たれにくくするための身体移動です。右手前にして構えていますから、相手の右の方に自己が身体移動すると、相手は面を打ってくることが多いです。相手の左の方に移動すれば、すれ違い様に面を狙われることはほとんどないです。ただ体勢が崩れるのは、やはり良くないです。

小手を打ったあと相手の左(自己の右)の方に身体移動するも、相手とぶつからず、自己の体勢が前かがみになるような崩れがないようにするには、結論は、自分が相手の面を誘発して、その結果、相手の竹刀の切先と右拳が面技を繰り出そうとした動き(というか兆し)をした瞬間には、自分は左足(後ろ足)を引き付け、踏み込みに入って小手を打ちにいっている、というふうにすれば出来ます。相手を引き出し、それを自ら向かえ打ちにいく、と言ったイメージでしょうか。

この誘発と、相手の動きの瞬間を見極めることがポイントです。自分の竹刀が相手の小手に当っている瞬間は、相手はまだ面技の途中で、腕もまだ上がらず伸びていない状態です。厳密には、相手が左足に体重移動して右足が浮きはじめた瞬間の機会です。そうすれば体勢が崩れることはなく、相手から面すら打たれないと思います。

でも、やはり基本は、ご自身が言われている通り、そのまま体当たりしたり、相手の右側に身体移動して小手打ち直後に切先を相手の喉につける、というものだと思いますので、体勢が崩れるくらいなら、相手の左(自己の右)への身体移動は自重した方がいいかもしれません。
Re: 出小手 ( No.4 )
日時: 2010/05/21 13:03:49
名前: てるみち

>凛美優さん
おっしゃるとおり、面を打ってくると判断した後に出小手を打ちに行ってました。まずはここから直していきたいです。自由稽古の時間に積極的に出小手の練習をしますね。

昨日稽古だったのですが、やはり右に捌くと体勢が崩れます。今は先生の教え通りまっすぐ体当たりして、出小手のタイミングを的確に捉えることを第一に稽古に励もうと思います。

いろいろと丁寧にアドバイスを頂きありがとうございました。今後ともよろしくお願いします。

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