Re: 自分の剣風で悩んでいます・・・ ( No.1 ) |
- 日時: 2010/10/12 21:50:24
- 名前: 風牙
- URL: http://jyohokukensikai.sports.coocan.jp/
- まっほいさん
はじめまして
色々お悩みですね。 今は中学3年生ですかね? 剣風で悩まれている様ですが、今はそんなに悩む必要は無いと思いますよ。 先生から今の状態で褒められているのですよね? それを伸ばして行きましょう。 試合の勝ち負けは時の運。 毎回100%勝てる人なんて居ないと思います。
フェイントに翻弄される、勝ちたい! 気持ちは分かりますが、フェイントに惑わされない、勝気ばかりで相手を冷静に見れない。 そういった所から見直し普段の稽古で意識してみては如何でしょう?
まだまだ中学生、先生と同じ剣道が出来たら恐ろしいですよ。 年令を重ねていけば、自然に剣風も変わって来ます。 今はひたすら正しい稽古をする事を目標にして頑張れば良いと思いますよ。
下手の横好き43歳リバ剣のオヤジより。
|
Re: 自分の剣風で悩んでいます・・・ ( No.2 ) |
- 日時: 2010/10/13 00:03:32
- 名前: 凛美優
- 『まっほい』さん。はじめまして。
今度、高校生だとか。 お話しを伺うに、恐らく剣風の問題ではないような気がします。修得するべき技術が若干まだ身に付いていないだけなのではないかと思います。それは決して悪いことではなく、練習すれば誰でも身に付くものです。
ご自身の問題意識は、@動きが遅い、Aフェイントに付いて行けない、B動かない、相手を見る剣道、ってところですかね。
@動きについてですが、何よりも足捌きですね。恐らく構えて相手と対峙しても、相当に足がお休みになっているものと推察します。剣道の足は、湖面を泳ぐ水鳥のように、水面より上は全く動かず、でも水中では全開で両足が動いているような状態が好ましいです。つまり、構えたら、2センチでも3センチでも小刻みに絶えず中段のまま前進後退左右に動き、約3〜5センチの幅の縦帯線をイメージするような相手の正中線を、自己の剣先で位置取りを確保する訳です。同時に相手の剣先を自己の正中線から僅か外し、距離や間を感じ取る相手の感覚に隙が出来た時に交刃の間から打ち込むのです。そのような動きをしてますでしょうか。そんな動きをすると、構えているだけで結構疲れるハズなのですが…。道場の高段者の人は、あまり動かない方が多いですが、2通りありまして、体力や気力や身体事情等で動けない場合と、気位十分で合気の状態になっている場合と、あります。なので、皆、動かないからと言って、動かないのがいい剣道と錯覚してはいけません。青少年の若い剣士は、身体能力が高いのですから、積極的に足を使った攻めを研究するべきだと思います。送り足、継ぎ足、歩み足と、両足の移動や引き付け等のスピードと両足の連携も非常に重要です。もちろん、膝の曲がり具合(ひかがみの状態)や歩幅なども重要です。動きが遅いのではなく、初めから止まって動いていないから、遅いのだと思います。
Aフェイントの件ですが…。剣道では観見の目付と言いまして、相手の心の内の内面と外観の両面を正確に深く見抜くということが大事と言われています。恐らく察するに、相手の動きを見てから次に自分はどうするか、という動きになっていませんでしょうか。つまり小手打ちでも、相手が面を打ってきたから自分は小手を打つというように、相手の動きが先で自分の対処の決定が後になっている状態になっていないでしょうか。あるいは気持ちが落ち着いていなかったり、いちいち相手の挙動に反応してしまう、例えば相手が振りかぶれば、一緒に手元を上げてしまうとか。このような状態の人には、フェイントはかなり効いてきます。なので、相手のフェイントに翻弄されないためには、まずは気構え、それから自己が主体となった動きを貫徹することだと思います。小手を打つにも、相手の面技を誘い出しておいて、技の出る刹那に上がろうとした手元を狙ってその小手を打つ、というように、相手の動きに事後的に反応して出る自分の技ではなく、自分が相手にそうさせるようにコントロールして、その隙を打つという展開を、常に励行することです。そのためには、気当りという技が有効で、相手に行くぞって思わせるように、自らきゅっと間に入り、自己をいつでも瞬間に打突出来る体制にしたまま、ほんの一瞬だけ止まり、溜めを作る、それにより相手の反応を見たり、相手の攻撃を警戒心を持たせることで抑止する、という足と間合いの技です。それを何度も反復すると、相手は捨てて打たないと、なかなか打って来れません。つまるところ、フェイントに翻弄されるのは、終始受身になっているからで、それを改善すれば、壁は乗り越えられるはずです。
B動かない、見る剣道っていうのは、聞こえはいいですが、知らず知らずに、いわゆる待ち剣道になってしまって、有効打突を試し合う剣道ではなくなってしまうリスクがあります。如何なる相手の攻撃も全て後の先で裁けるという達人の域に入っているならば話は別ですが、青少年の剣道でそのあり方は危険です。体力は充実しているもそれを使わず、心眼理合の体得が十分でないまま、それを盾に相手と対峙する、というのは、そもそも無理があるのではないかと。たぶん動かないと相手の技に対処出来ないし、ただ見ても相手の内面も外面も見抜けないと思います。見抜けたとしても、その時は身体は動けないと思います。ですので、動くこと、自ら色々試して相手の反応を通じて見抜いていくこと、をしっかり励行した方がいいと思います。動かない、見る剣道というのは、達人の世界以外では、剣風とは言えず、ちょっと考えにくいと思います。ただ、動くと言っても、開始線の位置からぐるぐると反時計周りに回転するような動きではなく、基本は、縦は9歩の間合いの距離、横幅は概ね相手の肩幅の範囲内、といった所でしょうか。
最後に、最近の高校生は、近間でスピード勝負、というご意見がありますが、それを目指してというより、高校生の剣道がまだ発展途上なので、結果的にそうなってしまっている、と私は見ています。たまに高校剣道をTVでも見ますけれど、全体の三分の一か半分は、打突の好機を狙ったしっかりした技が出ていると思います。ただそれは、刃筋も打ちもしっかりしている限り否定されるものではなく、有効と認めざるを得ないものです。TVで見る高校生の国体等の試合では、有り余る体力とバネにモノを言わせ、まさに飛んでる剣道ですが、動かず見る剣道では、きっとそれには全く対処出来ないと思います。
剣風という大きなテーマでくくって、自分の枠内で解決しようとせず、もっとこれからの大きな可能性を追求探求して、積極的に取り組んではいかがでしょうか。是非、これからも頑張ってください。
|
Re: 自分の剣風で悩んでいます・・・ ( No.3 ) |
- 日時: 2010/10/13 21:46:42
- 名前: まっほい
風牙さま、凛美優さま
ありがとうございます!!
私はまだまだ剣風で悩めるほどではありませんでした! 剣風の事よりも、まず基本である足捌きや中段の構え、打ち出すタイミング、いろいろな技など私にはまだまだ修得しなければならない事がたくさんありました。
高校生の試合も今以上に見て研究いたします! また、部活の顧問の先生や剣友会の先生方にいっぱい稽古をうけてもらい、先生方の素晴らしい所も観察いたします!
私は今部活と剣友会で、週6回稽古をしているのでゆっくり足捌きや技などを研究していきたいと思いますっ!!
なんだかこれからの稽古が楽しみになってきました!
自分では考えられなかった事をいろいろ教えてと頂いて・・・ 風牙さま、凛美優さま、本当にありがとうございます。
これからも、稽古をして修行したいと思います^^
|