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父の葬儀、そして剣道による習いが…
日時: 2010/12/05 02:07:48
名前: わちゃ〜

先週父が自宅で亡くなり葬儀をしました。
正に突然、まさかでありました。
長男が発見し、がに股状態で「おじいちゃんが死んでるかも」と走ってきました。
それから119番、警察、刑事、隅っこで泣きじゃくる次男…
「だって、さっき、夕飯一緒に食べたんだよ…」グチャグチャ状態でした…週末の試合も我が家はキャンセル。せっかく家でも稽古をしてたのですが…

親戚が集まりました。息子らもお越しになられる親戚に座礼の連続。
次男は、慌てるようにとにかくぺこぺこ。
「いつも剣道でも座礼は、してるだろ。こんな時こそ落ち着いてしっかり礼をするんだよ。こんな時、剣道での習いは役立つのさ。左足から・・・そうそう。ハの字を作って…そうそう。出来るだろう。」

通夜の前に子供らに立礼とお焼香の練習。
どうも下の息子は猫背になってしまう。
「やっぱり目は前を見るのかな?」と次男。
「いやいや、誰も斬りかかってこないし試合じゃないからこういう場合はイイよ。」
一人一人名前を呼んでやって小さな親戚の子供らと楽しく練習をしました。

通夜
やはり猫背で礼をしてしまった次男。
通夜の後、祭壇前で何回も練習をさせてしまった私。
そのうち次男はポロポロ泣き出してしまった。
さらに「明日葬式本番はちゃんと頼むよ!」
私も気が落ち着いていないのだろう。つい、きつく言ってしまいました。

そして葬儀での焼香がやってきた。
長男はそつ無くこなした。
次に次男が呼ばれた。
背筋を伸ばし、一つ一つの動作、挨拶、礼がしっかり出来、私はびっくりしました。
私は後で褒めました。
すると「おじいちゃんの写真を見たら出来た。心をこめたんや」と解ったような解っていないような…

今週も試合。次男参加。私はもちろん留守番。長男は学校。
負けはしないだろう相手に次男は、1回戦で負けて体育館の端で大泣きでスネまくっていたそうな。勝たなくちゃの焦る心に小手をポンと取られたらしい。
いつも上位まで残る強い子らが次々負ける大荒れの試合だったとか。
叱ることなく今回は慰めるばかりでした。
長い人生こんな時もある。
そして明日も試合です。

そういえば父も言ってたな。人生上り坂、下り坂があるが、もうひとつの坂「まさか」があるから気をつけろ。
でも気をつけようとも、やってくるのが「まさか」だと。








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Re: 父の葬儀、そして剣道による習いが… ( No.1 )
日時: 2010/12/05 11:38:56
名前: 凛美優

『わちゃ〜』先生。

何とも言葉が出ません…。ご愁傷さまでございました。
お父さまを亡くされ、でもご子息をも親としてしっかり見ていかなければならないという、本当に重い重い境遇でした。
歴史的に人であれば、必ず経験する悲しい出来事ですが、その悲しみや辛さの中でも、ご子息の成長を責任を持って見守っておられる先生の大きな姿に心から感銘いたしました。
おそらく亡くなられたお父様も、先生が幼少の頃、厳しくいろいろ教えたのでしょうね。それが今でも眼に見えぬ形で継承されているのでしょうね、きっと。
『上り坂』『下り坂』『まさか』のお話しも、本当に心に響きます。私も忘れず心に留めておきます。
Re: 父の葬儀、そして剣道による習いが… ( No.2 )
日時: 2010/12/06 02:14:39
名前: わちゃ〜

凛美優先生、早速のご丁寧な返信を頂戴し誠にありがとうございます。

昨日に続き次男は試合に参加でした。私は留守番。長男も、受験で模試が近いので一応家で勉強?でした。
お昼もとうに過ぎた頃、電話で家内に試合の状況を聞きました。
昨日とはうって変わって次男は軽やかな動きで勝ち続けれたようでした。
得意とする出小手も復活、大きく振りかぶった面も炸裂。
付添いの父母からは「今日はどうしたの!」とお褒めの言葉もいただいて…
団体戦で最終4位で終わったそうですが、まずは自分の仕事は出来たとか。
電話口から興奮する家内の声が響きました。
どこか戸惑う気持ちをふっ切ろうとしているのかなとその気持ちを想像しておりました。
見守る親とはいいますが、逆に支えられており感謝する次第です。
晴天の庭先に出ると手ぬぐいが一枚、物干し竿に干されたままありました。
「平常心」の手ぬぐい。
剣道を選んでくれ続けている事にフト嬉しく思う昼下がりでした。

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