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中心と攻め
日時: 2011/04/29 16:55:33
名前: まっほい

こんにちは!まっほいです。久しぶりの書き込みです。
この春、高校生になりました!!


私は、地震後新しく道場に入りまして毎日稽古に励んでおります。
部活・剣友会・道場・たまに近所の武道館に行っています。
色々な所で稽古をさせて頂き、剣友が増えました^^


ここから本題なのですが、最近よく「中心と攻め」についての注意を色々な先生、先輩方からいただきます。

「おへそを前に向けながら打つ」「左手を中心から外さずに打つ」他には「構えの時は良いが打つ瞬間には、ずれる」など・・・

攻めに関しては、「フワっと打ってきている」「ぐっと入ってから打て」などの注意を受けます。

最近注意されるのは「中心」と「攻め」に関してがほとんどと言っていい程です・・・


毎日、どうやったら改善されるのか考えていますが難しくて分からないのです;

あと私はかなりの外反母趾なので、打つ時に力が外にそれてしまうのです。


何か良い稽古法やアドバイスなどありますでしょうか?

乱文で申し訳ありませんが、よろしくお願いします。

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Re: 中心と攻め ( No.1 )
日時: 2011/04/29 21:28:31
名前: だみ声< >

高校生になった「まっほい」ちゃん、こんにちは。
中高一貫校でしたよね? 部活以外にも剣友会、道場、武道館にも出向いて稽古しているとは、頼もしい限りです。 怪我には十分気を付けて下さいね。 勉強も頼むよ。
「中心と攻め」かぁ〜  これには「完成」がないと思うから、一緒に研究し続けましょう!

なぜ中心を取るのか、その理由の説明はしてもらいましたか?  説明のし方も種々あると思いますが、僕は一言で言うと「中心を通るのが最短距離になる」と解釈しています。 勝利の条件「相手より先に打つ」ためには竹刀の打突軌道が最短コースを通ると「有利になる」と言う事だと思います。
そしてお互いにとって中心は一か所しかないから、こっちが取ると相手は中心がずれている訳です。
そこに有利と不利の関係が出来ます。 ゲームで1つしかない椅子を2人で奪い合うイメージです。
しっかり中心を取って、崩れないまま構えている時、相手が打ってきたとします。 何もしないのに、こっちの剣先は相手の「突き垂れ」を捉えます。

でも、中心を取っているだけでは、まだ相手に心理的圧力を掛けていないのです。 だから「攻め」るのです。
「攻め」にもいくつか種類があり、1つは動きによる「攻め」、もう1つは心理的な「攻め」だと言われています。 まだあるかもしれませんが、大きくはこの2つです。

そして究極の「攻め」は、こっちが何かをやる事ではなく、相手が「攻められている」と感じるものなのです。 この状態では相手の心理は「驚懼疑惑(きょうくぎわく)」におちいり、心が乱れるのです。 当然「隙」が出来るので、勝利につながると言う訳です。
分かりましたか?
分からないのが当たり前だと思います。 とりあえず構えた状態から、「ジリッ」と前に出ると「攻め」に繋がるようです。 意識してたくさん研究しましょう。 そして死ぬまで研究し続けましょう!

外反母趾の件
手術を必要とする極端な外反母趾は、専門医に診てもらう必要がありますね。 そこまで行かない時は、外反母趾用ソックスと靴、寝る時、指の間にはさむ矯正具等があると思います。
僕の次女(現在27歳)も小学生の時から外反母趾があります。 矯正具を使った時も有りますが、長続きするのが難しいようです。 今は何もしていないと思いますが、剣道は続けています。 それでも先日四段に合格しました。

力がそれたり、抜けてしまったり、痛みが出るようなら、専門医に相談しなければなりませんね。 出来れば剣道での必要な動作を理解している専門医が良いでしょうね。
Re: 中心と攻め ( No.2 )
日時: 2011/04/30 02:57:14
名前: 凛美優

@ 『まっほい』さん。ご無沙汰しています。長いので、分割して書き込みます。

『中心』や『攻め』などは、剣道では、かなり難しい奥義のようなものだと思います。言葉で表現することも難しく、しかも教えてもらう側の方も、自らが『あっ、これかっ!』って体感しないと、理解が深まらないものです。なので、まずは言葉や理論のみで把握しようとするのではなく、自らの試行錯誤で体感し得る努力を目指して欲しいと思います。

既に『だみ声』先生がお話しの通りですので、それ以上のことはないので、私は、私の経験上で感じたことを記してみようと思います。人によって、それぞれ心身の条件が異なるので、すべてには当てはまらないと思いますが、一つの参考としてお話しします。

ご質問のコメントから察するに、ご自身が道場の諸先生から『中心』や『攻め』という言葉で指摘を受ける原因は、恐らく左足(後ろ足)の位置やその運び、つまりは足捌きが問題なのではないかと思います。〔つづく〕
Re: 中心と攻め ( No.3 )
日時: 2011/04/30 02:57:41
名前: 凛美優

A 〔つづき〕 『中心』とか『攻め』という言葉上の理解も重要なのですが、ご自身の場合、恐らく打つ時に、左足(後ろ足)の引き付けが不十分で、ご自身の体型(身長や手足の長さなど)や身体能力上、無理した位置から踏み込んでいるのではないかと思います。そのような状態で、何とかして早く打ってやろうと思い、気持ち的にもあせって(あるいは、相手にあせらされてから)動作が起こっているので、微妙に自分の身体が右斜め半身になって、相手の身体から遠く離れた位置に自分の左足(後ろ足)を残したまま、右手主導で打っているのではないかと推察します。

なので『おへそを前に』とか『左手を中心から外さない』とか『打つ瞬間にズレる』とか『フワッと』とか『ぐっと入って』とか、指摘されるのではないかと思います。確かに『中心』と『攻め』が理解されれば、問題解決するとは思いますが、まずは足捌きの基本を思い返すことと、その実践をお勧めします。〔つづく〕
Re: 中心と攻め ( No.4 )
日時: 2011/04/30 02:58:07
名前: 凛美優

B 〔つづき〕 剣道(中段・正眼を前提)では、右足(前足)は攻め足として使い、左足(後ろ足)は踏み込み時の起動エンジンとして使います。また、剣道で足の一歩とは、『右足・前+左足・前・引き付け』がセットになって、はじめて一歩です。右足のみ前で、左足はその場に固定、というのは、高度の攻めの展開ではありますが、右足で攻めの気分を出しつつも、左足は後ろで逃げというか防御を確保するような動きなので、若い時には、そういう左右の足の股が広がるような足捌きは、後の成長に弊害(技が出ないとか、大技が出来ないとか・・・。多くの場合、正面一本技が出来なくなります。)を来たすことが多く、良くないと思います。

右足・前、そして左足・前・引き付け、この二者の間に生じる時間的なわずか0.数秒の格差が『溜め』と言われ、相手との攻防の心理上の駆け引きにつながるものの一つです。相手との攻防のあり方によって、その時間的な間、空間的な間、そして相互の位置的な間を意図的に多様に幾度も変えて、打突の好機を作り出すのが『攻め』です。それをつかむのに必須なのが、やはりより良い『眼(内面的なものと外観的なもの)』ですから、剣道では『眼』が大事と言われます。〔つづく〕
Re: 中心と攻め ( No.5 )
日時: 2011/04/30 02:58:35
名前: 凛美優

C 〔つづき〕 当然、右足を前に出せば、その分、相手には、近づいたように見え、相手にとって打ちやすい間に入り込むことになる訳です。一方、左足(後ろ足)の引き付けを伴えば、同時にそれは自分にとっても相手を打突する射程距離内になるということでもある訳ですから、それだけ『左足(後ろ足)の引き付け』は大事なものです。
しかし、多くの場合、自分が自己の打突射程範囲に入っていることを忘れ、というより『先(せん)の気分』が足りずに、相手に打たれるのでは・・・という警戒感の方が上回ってしまって、それに恐れたり迷ったりして、この『右足・前+左足・前・引き付け』という時間的な格差を、空間的・位置的・心理的な意味でも、許容できず、知らないうちに、左足(後ろ足)の引き付けが、右足の動きに歩幅的にも動く速さ的にも、劣後して連動性が伴わなくなり、結果として、左足がかなり後ろに位置付けたまま打突するということになってしまいます。ただ漠然と相手に距離的に近づけば打突できるものではありません(相手も動き反応するからです。)から、充実した気勢が必要で、相手の気勢に負けない気位が必要で、『先(せん)を取る』という『攻め勝った後の打突』が要求される訳です。

剣道は、自己の左足(後ろ足)の位置から相手の打突部位が、実質の距離なので、それを『気剣体一致』で『有効打突』の要件を満たしながら打突出来る距離にしなければいけません。それを見極めるお稽古が必要です。〔つづく〕
Re: 中心と攻め ( No.6 )
日時: 2011/04/30 02:59:01
名前: 凛美優

D 〔つづき〕 ご自身の場合、右足(前足)が前に進むほど、左足(後ろ足)が引き付けられておらず、左足を後ろに残したまま打っていると思われるので、左足をしっかり腰を入れて打てる位置まで引き付けてから打つ、まずは『送り足』の動きをきちんとして打つ、それでもまだ不十分ならば、『継ぎ足(後ろ足を前足の位置まで引き付ける)』を使って打つ、などのお稽古をしてみてはいかがでしょうか。そうすれば、おのずと半身も解消され、左手(恐らく左拳だと思いますが・・・)の位置やフワッと感やズレ感も修正されると思いますし、ぐっと入って打つことも出来ると思います。

あとは『中心』という概念になりますが、打突の瞬間的な直前には必ず、自己の剣先を相手の身体の中心線(イメージ的には縦一線ではなく、相手の両眼の内側の目尻の幅をもった縦の帯状の線)に付け、同時に相手の剣先は自分の中心線(前述と同じ)から竹刀の身幅分だけ外させてから、一気に瞬爆発的に打つようにすると、いいのではないかと思います。

最後に、外反母趾の件ですが、左足(後ろ足)の爪先が相手の方ではなく、自己の左側に向いて外向きの状態で無理に踏み込むと、左足の外反母趾を更に増長させるだけでなく、アキレス腱を断裂したり、その上にある腓腹筋などを断裂することがあります。その予防の意味でも、足裁きは適正に、後ろ足の前足に伴う引き付けは、しっかりと連動性をもってやることが重要だと思います。

長くなり分かりにくいかもしれませんが、ご参考までにと思い、書き込みました。是非とも、これからも頑張ってください。また、お話しをお聞かせ下さい。〔おわり〕
Re: 中心と攻め ( No.7 )
日時: 2011/04/30 22:20:39
名前: まっほい

だみ声先生>

中高一貫校です。勉強も稽古の合間などにしたりして頑張っています!


私も、中心を取る理由は「中心を通るのが最短距離だから」と教わりました。
中心についてはだみ声先生と同じことを、道場の先生などに教えて頂いた事があります。
だみ声先生の書いて下さった事を読んで、改めて確認(意識)することができました!


攻めは、大きく分けて「動き」によるものと「心理的」なものの二つあるのですね。攻めに関しては難しくて、まだ理解が出来ません><
でも、稽古で「ジリッ」と前に出て、相手の動きや反応などを研究してみようと思います!

中心と攻めは連動しているように思いました。
もっと、稽古!もっと、研究!ですね!^^


それと、外反母趾は矯正サポーターを家に居るときはいつも着けています。
でも剣道をすると、たまに親指の付け根が痛くなる事があります・・・
今はそこまででは無いですが、酷くなる様なら病院に行かないとですね。


とてもご丁寧にアドバイスをして頂き、ありがとうございました!!
Re: 中心と攻め ( No.8 )
日時: 2011/04/30 22:57:45
名前: まっほい

凛美優先生>

凛美優先生が書いて下さった事と、全く同じ事を道場などの先生方からもご注意を受けておりました。

なので、稽古の目標もここ最近は「左足の引き付け」「足幅」にしておりました。
意識してもなかなか出来ないと悩んでいましたが、まずは足捌きから見直す必要がありますね。

まずは基本をやらないと!


あと外反母趾の件ですが、かなり気をつけて剣道をやらないとですね;;
怪我はしたくないです!



書いて頂いた事を今、完全に理解する事はできませんが凛美優先生が書いて下さった事をメモにまとめて少しずつ理解していけたらな、と思います!

でもまずは、稽古で感覚を味わって、考えて、研究しないとですね!



とても、ご丁寧にアドバイスをして頂きましてありがとうございました!^^

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