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すり足と送り足
日時: 2011/06/04 10:55:32
名前: kenoken

ちょっとお恥ずかしい話なんですが、教えてください。

大きな切り返しの左右面のときの足裁きは、すり足でしょうか?それとも送り足なのでしょうか?

また、切り返しでも素早く左右面を打っているときは、すり足や送り足というより、上下に飛んでいるような場合もありますが、このような足裁きはなんと呼ぶんでしょうか?

そもそもすり足と送り足の違いは何なんでしょうか?

アメリカで剣道を再開した者ですが、時々このような質問を受け 「ん・・・?」となってしまうことがあります・・・。

宜しくお願いいたします。

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Re: すり足と送り足 ( No.1 )
日時: 2011/06/04 22:36:56
名前: だみ声< >

剣道用語解説書「心と技の道標」(石渡 康二 著)(発行元:ふくだ企画)によりますと、
送り足=摺り足 とありました。
解説として、一足一刀の間合いからすぐに打てるように、常に構えに戻るようにする足さ
ばきです。 進む方向の足を先に出し、もう一方の足を引きつけます。
前後、左右、ななめに動く事を稽古します。 右後ろは右足から、左前は左足から出ます。

僕の発想を付け加えるなら、「送り足」の基本は、右足前で、左足は右足を追い越さないで
行なう前進運動、同じ状態で右足が左足を追い越さない後退運動。
「すり足」とは、歩み足も含めて上記前進後退運動の時、つま先を床すれすれ状態、又は
床から空間を作らず、前進後退左右移動する運足方法。

ついでに蛇足になりますが:
歩み足:交互に足を前に出して歩く、足さばきです。相手との距離をつめる時や、「送り足」
    より早く後ろに進む場合に使います。
開き足:相手の打突に応じたり、かわすとき、相手に正対しながら左右に動く事です。
    「余し」「抜き」などの時の足さばきです。
継ぎ足=隠し足=盗み足=忍び足:
    前後の歩幅が大きい時や、遠い間合い、打ち出す勢いを溜めるとき、相手との間
    を盗むときに、左足を右足に引き付ける足さばきです。
飛び込み足=踏み込み足:
    打突の際の、左足で床を踏みしめ、右足を大きく踏み出し、左足を右足に素早く
    引き付け、勢いを止めないで滑らかに送り足をする、と言う一連の足さばきです。
    左上段の場合は、左足が前。 気剣体の一致した有効打突のためには必須の足さ
    ばき。 踏み切ると同時に腰(身体の重心部)を水平に、右足が「低く遠く」移
    動する事が大切です。
    左足が跳ね上がる「跳ね足」、左足を引きずる「ずり足」、両足同時に飛ぶ「飛び
    足」、などの「技癖」は、気剣体の一致した冴えある打突が出来ません。
含み足:
    相手に悟られないように、足の指で床を掴むように、足裏全体をほんの少しずつ
    前に動かして、前に進む足の使い方です。
以上、上記著書の受け売りです。

>大きな切り返しの左右面のときの足裁きは、すり足でしょうか?それとも送り足なのでしょうか?:
  この著書の表現では、言葉の違いだけと言う事のようです。
>上下に飛んでいるような場合:
   そうですねえ、そう言う切り返しも見かけますし、結構力強い切り返しになってい
   ますね。 結構前後にも動いていますから「前後同時跳躍切り返し」とでも言えば
   イメージできそうです。 この切り返しの場合、打突タイミングは、両足の「着地」
   と同時になっていると思います。

   別途「跳躍切り返し」と言うのもあって、前後移動なしでその場で跳躍しながらや
   る切り返しです。 特徴は身体が跳躍の頂点にある時、打突が終了します。 当然
   着地した時振りかぶっている事になります。
   これをやるには準備の言葉が必要で、「跳躍切り返し!」「構えろっ」「間合いに入れ!」
   「振りかぶれ!」「はじめっ!!」でリズムが取れます。

さあ上記の日本語を上手に「英訳」して、大勢で稽古にお励みください。
「前後同時跳躍切り返し」=(For and back,same time KIRIKAESHI with hopping. )?
お粗末英語…。
Re: すり足と送り足 ( No.2 )
日時: 2011/06/05 23:36:07
名前: kenoken

だみ声先生、

回答ありがとうございます。

すり足で進む歩み足もあるので、送り足はすり足に含まれるという感じでしょうか。わかりました。

うわ〜、これを英語にするのはちょっと大変です。

>別途「跳躍切り返し」と言うのもあって、前後移動なしでその場で跳躍しながらやる切り返しです。特徴は身体が跳躍の頂点にある時、打突が終了します。当然着地した時振りかぶっている事になります。

跳躍切り返しは、イメージ的には着地したときに打突が終了すると思っていましたが、逆なんですね。結構難しそうです。

ありがとうございました。
また、宜しくお願いいたします。
Re: すり足と送り足 ( No.3 )
日時: 2011/06/06 00:14:18
名前: だみ声< >

kenokenさん

>跳躍切り返しは、イメージ的には着地したときに打突が終了すると思っていましたが、逆なんですね。結構難しそうです。

 「両方ある」と解釈していただく方が、柔軟で、広視野で、説得性もあると思います。

相変わらず「研究熱心」ですねえ。 と言うかアメリカで尋ねられるから、研究せざるを得ない?

でも収穫も大きいですね。
Re: すり足と送り足 ( No.4 )
日時: 2011/06/06 10:34:26
名前: kenoken

だみ声先生、

勉強熱心だなんてとんでもないです。
でも、聞かれるので、そのことについて調べる→結局は自分のためにもなる。という事なんですが、聞かれる前に勉強しておけるようにがんばりたいと思います。

ありがとうございました。

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