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天を恨まず
日時: 2011/10/11 00:33:23
名前: だみ声 < >

3月11日、東北地方に発生した大地震、大津波、原発事故は、大変な被害をもたらし、交通、経済、文化、農業、産業、人命等を大きく破壊して、その爪痕はまだ生々しく残されています。

そんな中で行われた気仙沼市立階上中学校の卒業式。 卒業生代表の3年生梶原裕太君の答辞の内容が、大きな反響を呼んでいます。
彼自身も親友、知人を亡くし、心に大きな傷を負っています。 わずかに15歳の中学生が、その答辞に込めた思いは、これだけの被害をもたらした自然の猛威に対して「天を恨まず」と涙ながらに万感の思いで読み上げ、この「運命」に耐え、協力し、助け合って生きて行くのが残された者の「使命」であると強い決意で述べられています。

時として我々は自分の運命を呪い、不幸の星の下に生まれた自分を憐れみ、大した努力もせずに、煩悩の内に日々甘え、運命を呪いながら過ごして来たのではないか?
「…れば、…たら、…かも …のに」と言う発想、いつも起こりもしない、あるいは時すでに遅い段階で何回使って来た事だろう。

わずかに15歳の少年の思いのこもったこの答辞を受け取って、僕は自分の人生に照らして、何とちゃらんぽらんに生きて来たのかと羞恥心を覚えるとともに、感動で涙が止まりませんでした。

被災から半年が過ぎて、こういうニュースが伝わってきたわけですが、この答辞が読まれたのは、多少落ち付きが出て来た今ではなく、まだ混乱の続く中であった事も思えば、彼の精神力の大きさに改めて驚くとともに、本当に今後の人生をしっかりと歩んでもらいたいと思います。

こういう彼の発想を「武士道精神」だと言うには、多少飛躍があるかもしれませんが、日々「武道」を意識して剣道する我々も、今一度「気を引き締めて」人生を意義あるものにしたいものです。

You-Tubeで今なら見られると思います。 『天を恨まず』で検索して直接彼の映像と声をお聞きください。

感動的だったので、2か所の剣道サイトに同じ文を投稿しました。

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