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逆胴 独学…?
日時: 2012/07/11 18:04:53
名前: 埼玉中3

こんにちは、久々にこの掲示板に書き込ませていただきます。


私は中学から剣道を初めて、現在は道場は行かずに学校の部活動だけでやっています。


うちの部活では基本的に逆胴の練習は入っていないのですが、ずっと前から逆胴をやってみたいと思っていまして、以前他の部員と一緒に顧問の先生(五段)に相談しました。

たしか「○○先生(もう1人の七段の先生)に相談してみるか」みたいなことを言われたのですが、そのまま約一か月、なんの進展もないままです。


聞いた話によれば、いままでの先輩は独学で逆胴を習得していたケースが多いみたいで…
他の学校でも特別に練習メニューに組み込まれているわけではなくて自分で研究したり先輩に教えてもらってる方も多いみたいですね。


今のうちの部活では逆胴を習得している先輩も同輩もいないため、自分達で練習してみようと思っています。

現在は胴の切り返しをなんとか正確に打てるようになったくらいなのですが、どうにか今月にある大事な大会までに少しは打てるようになりたいと思っています。



話が長くなってしまい申し訳ありませんが、逆胴を打つ際・練習する際にあたってのコツやポイント、練習方法などを教えていただきたいです。


どうか宜しくお願いいたします。

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Re: 逆胴 独学…? ( No.1 )
日時: 2012/07/11 21:55:14
名前: キース

埼玉中3様

はじめまして。右胴ですか、私の好きな技です。(居合経験者に多い様です)

さて、部活動での指導等が無いという事ですが、まったく基本を教わってない方に書き込みだけでお伝えするのは非常に難しいと思います。
うちの道場では、小学生も含め右胴は基本稽古に含んでおります。
基本的には小学生にはまず足を止めた状態での左右切り返しの要領で左拳を中心に置きながら袈裟に正しく打突部位を打てるよう指導をしております。

中学生になると、面を払っての左右の切り返し、高校以上一般になると一本と判定される為の打ち方を指導しております。
一言で右胴といっても、抜け方(右に抜けるのか左に抜けるのか引き切って左斜め後ろに下がるのか)だけでも色々あると思います。

ご指導無しで身につけようとした場合、まずは教本等画像と解説が載っているものを参考にされては如何でしょうか。

尚、私が指導させて頂く場合は、基本的に左右面の切り返しと同じく左拳を中心に置きながらお相手の左肩から袈裟に切る様にという事を心がけて頂いております。(野球のスイングみたいに横打ちにならない)

後、これは個人的感想で余談となりますが、試合で右胴を一本と判定して頂く為にはかなりの精度が必要となると感じます。実戦で使う為には徹底的にお稽古を積み、自分のものにしてからではないと思わぬ隙を作る事に繋がります。

あまりご参考になりませんが、やるからには徹底的に探究しお稽古を積んで下さい。

諸先生方フォローをお願いします。
Re: 逆胴 独学…? ( No.2 )
日時: 2012/07/11 23:02:15
名前: 埼玉中3


>キース様

お早いご回答ありがとうございました。

そうですよね、やはり言葉だけでは表しにくいものですよね…

面を払っての左右の切り返しまでは部活でやっていて、その他には一応参考になる動画や本は見てみたのですが、やはり抜け方が左胴を打つ際と違うので良くわからない点が多いです。

でもどうにかできる限界までこれからも他の部員と一緒に試行錯誤してみます。

キース様のアドバイスも是非参考にさせていただきます。
ありがとうございました。
Re: 逆胴 独学…? ( No.3 )
日時: 2012/07/12 04:19:01
名前: キース

埼玉中3様

なるほど、基本稽古はされていたのですね。それは失礼いたしました^^
では、折角書き込みをさせて頂いたので私の1本と判定されるときの右胴をほんの1例として書かせて頂きます。

まず攻めからですが、こちらは宜しいですよね。
次に好機の見分け方ですが、こちらも宜しいですよね。
(解らなければ言って下さい)

さて、上記二つの後の打突ですが、ポイントとして
 @体捌き
 A剣捌き
 B残心
に分けますと、
 @は右足と共に物打ちで右胴を打った後、左足を左斜め後ろに下げながら右斜め半身の状態でお相手の目を睨みつけながら気勢で残心を取り即座に中段に構えてお相手の咽元へ剣先を向けます。
 A剣捌きとしては、左脇がポイントとなりますが打突後左斜め後ろに下がりながら引き切る事。この際袈裟に右上から左下に完全に両断するつもりで剣先を地面すれすれまで落とします。この「引き切る」という動作が有効打突になるか否かのポイントとなります。体捌きとまさに「気剣体」を実践します。
 B最後に残心ですが、良く引き胴にしろ打った後の形でキメる方をお見かけしますが、胴の場合はいかなる場合でもお相手に剣先が向いていなければ一本になりにくいと思います。従って、気勢で残心を残した後すかさず中段の位置まで戻します。

うーん、文字で書くとこんな感じですかね。

文中に何度も書いておりますが、「一刀両断」にお魚をさばく時の様に「引き切る」動きが最重要となります。
とにかく気剣体を一致させ、体捌き、剣捌き、残心を行う稽古をしては如何でしょうか。

ほんの1例まで。
Re: 逆胴 独学…? ( No.4 )
日時: 2012/07/13 02:26:09
名前: だみ声< >

>たしか「○○先生(もう1人の七段の先生)に相談してみるか」みたいなことを言われたのですが、そ
  のまま約一か月、なんの進展もないままです。
僕の勝手な想像ですが…
  暗に先生は旗の上がる確率の低い逆胴を練習するなら、まだまだ未熟な「面、小手」を充実させて
  からにしなさい、とおっしゃりたいのではないでしょうか? もちろんあなたの技量を知らないま
  まこう書く事は失礼かもしれないのですが…
  まあ、先生方が逆胴を大して重要な打突技ではないと思っておられる事は確かでしょう。 つまり
  その前にまだまだ「やるべき事がある段階」だよと言う事だと思います。
  これは指導者の指導方針の位置付けの問題なので、一概には言えないのは確かですが、一般論とし
  てそういう傾向はあると思います。
  だから先輩たちも独学でやって来たのではないでしょうか? 先生も独学することまでは制限して
  おられないと言う事でしょう。

でも… 生徒の気持ちとしては、あのカッコいい逆胴を打ちたい、そして一本取ってみたい…訳だ!
胴の切り返しはやっているようですね。 普通に面の切り返しと同じ順番で胴の切り返しをやると、1本目と9
本目の胴は逆胴になるはずですが、それでいいですね? しかも9本目は「引き逆胴」ですね。

いろいろ書くと大変なので、この「引き逆胴」をまずはマスターする事を独学してみるのが最初だと思
います。
まずは、胴の切り返し9本目を、本当に試合中の「引き逆胴」と同じ打ち方を工夫することです。
逆胴(普通の胴も)は「なでる」ような打ち方では旗は上がりません。 力強い打突と「冴えた打突音」
が必要です。 そして真剣勝負なら、そこにある「刀の鞘」をも両断して尚致命傷に至らしめるだけの
斬激を加えるイメージが必要です。

かと言って力任せでは、良い逆胴は打てませんよ。 本当に左手主導で、右手もしっかり使って、竹刀
に正しく理にかなった軌道を描かせて、相手の竹刀が虚空にある内に打突を終え、素早く間合いを切っ
てきれいな残心姿勢までを見せる事を心がけて下さい。

これだけでは、まだ「引き逆胴」とは言い難いです。 何しろ実戦中に「胴の切り返し9本目」と同じ
動作が必要です。 先に相手の竹刀がこっちの「面」を捉える事は打突時間を考えれば普通に起こる事
ですから、それより先にこっちの引き逆胴が完結しておらねばなりません。 つまり相手の竹刀がまだ虚
空にある状態が必要です。
どうやればそういう状態になるのでしょう?? 「繰り返し稽古している内に分かる」と言う一見無責
任な言葉ですが、これが本当の事です。 だからたくさん稽古して下さい。 でも……

そんなことに時間を割く暇はない!! 他の技も満足でないのにっ! と言うのが本来の指導者の言葉
です。 一足飛びに途中を抜いて本物の技は完成しないのだよ!  でもっ! 「やりたいっ」。

頑張って下さい。 真剣に独学して下さい。 動画サイトなどから、参考になるものを見てイメージト
レーニングもしてください。
そしていつも言われていると思いますが、「攻め」「溜め」という心理面の動作と運用がカギになって
来ますが、そういう段階になるにはもうしばらく修行を重ねる必要があるはずです。
頑張って下さい。
Re: 逆胴 独学…? ( No.5 )
日時: 2012/07/12 18:20:55
名前: 埼玉中3


>キース様

2回目の返信とてもありがたいです。

折角説明をいただいたのですがやはり文だけではわかりにくいものです…
普段逆胴を打つ選手を見慣れないものですから、足の捌きの、打ったとき、打った後のイメージが掴めません。

動画などと照らし合わせて、それでももし理解できない部分があればまた質問させていただきたいと思います。

非常にお詳しい説明をありがとうございました。
参考にさせていただきたいと思います。



>だみ声様

確かにうちの顧問の先生たちがそう思っているのではないかというのは私も他の部員も感じておりました…笑
なのでなかなか顧問に2回目を言い出しにくい心境です。

まだまだ他の技でも毎日注意を受けます。
「メンは溜めて打て」、「コテは体を引くな」、「ドウは左拳を落とせ」などと…


基本打ちから毎日注意を受けているような中学生に短期間でちょっとワンランク上の技を教える先生の方が珍しいですよね…

でもやっぱり、今までの先輩が独学でやってきた様に私たちもできるかもしれない、という思いもあってもう少し頑張ってみたいです

話がそれてしまい申し訳ありません



うちの部活でも胴の切り返しで1本目・9本目が右胴になるのは間違いありません。
たしかに今まで軽く当てるような感じでした。
左の胴をとらえる時と感覚が異なって感じるため、力が入らなかったり外してしまったりします。
やはりそれは何度も練習する内に感覚を掴めるものでしょうか…

とにかくだみ声様の書かれていた「繰り返し練習」にかけてみようと思います。
もちろん他の技の練習をおろそかにしてしまって顧問の説教をくらわないように…


沢山のアドバイスをありがとうございました。
参考にさせていただきます。
Re: 逆胴 独学…? ( No.6 )
日時: 2012/07/13 02:51:49
名前: だみ声< >

埼玉中3さん 女の子ですね?

>「繰り返し練習」にかけてみようと思います。
  もちろん他の技の練習をおろそかにしてしまって顧問の説教をくらわないように…
 
そうです。お叱りを受けないように他の技は、しっかり稽古なさって下さいよ!!
そして「技の習得」は反復練習以外ありません。 と言いつつこれは何も特殊な事ではないのです。
トランプをくる、コマを回す、けん玉の小穴にすっぽり角を刺す、お手玉、トランプ手品、コイン手品
などが上手にできるようになる「コツ」は、「反復練習」なのです。 自転車に乗れるようになるのも反
復練習のおかげなのです。 もちろん一輪車も、玉乗りも、サーフィンも、柔道も、空手も… 剣道も。

素振りなんて反復練習の最たるものです。 従って「逆胴」もそうです。
ついでに小学校でやった「九九」もあの頃たくさん反復練習したはずです。 因数分解もサインコサイ
ンも、連立方程式も、関数の扱いも…英会話も、あれもこれも… 習得のコツは「反復練習」なのです
よ。

逆胴の反復練習を繰り返していると、ただ打つのではなく、動作のある一瞬「静止」した方が決まる確
率が上がると思いますが、このへんが「攻め」「溜め」のヒントなのだと思います。
もちろんお互いの動きの中での動作だから、全部が静止する訳でもなく、「その内分かる」と言う訳です。
そして「わかった!」が突然訪れた時、頭の中で稲妻がピカッとして、うれしくなるものです。 そし
て「本当の修行」(いばらの道)がそこから始まりますよ。
Re: 逆胴 独学…? ( No.7 )
日時: 2012/07/13 14:56:09
名前: 埼玉中3


>だみ声様

なるほど…
わかるようで…わかりません汗

いずれにせよ、とにかく練習してみます。
コツがわかった時の嬉しさにとどりつけるように頑張ります

ありがとうございました。



(普段と違うパソコンで投稿させていただいていますが同一人物です)

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