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リバ剣 心構えについて
日時: 2014/04/12 11:54:37
名前: しゅう < >

初めて投稿させて頂きます。

現在46歳です。

小学校1年生から高校生まで道場やクラブに所属して
娘が道場に通い始めた(私が小学校時代通った道場で館長さんも覚えていたくれています)のをきっかけに再開する事になりました。(先生からも頼まれて)

高校時代諸事情で段位を受験することがなく中学1年で所得した初段のままです。それでも40人位の規模のクラブで団体戦にも出ていたんでそれなりに頑張っていたつもりです。

道場の状態は先生は60歳以上の方が3人中堅と言われる私達の年代の先生がおらず30代のお父さん剣士の方が数人と寂しい状態です。

思うことや気がついたことは沢山あるのですが

今回の悩みは・・

久しぶりとは言え長年やってきたおかげか体が覚えていますので、普通に稽古には参加できています。しかしながら高校生時代の体力を前面に出した学生剣道になってしまいます。

大人の剣道をと言われるのですが、私個人としてはもう一度高校時代に気持ちも戻して中学生や高校生とバチバチ打ち合いたいのです。

年齢相応の剣道をこころがけた方が良いのでしょうか?

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Re: リバ剣 心構えについて ( No.1 )
日時: 2014/04/13 01:19:13
名前: だみ声< >

再開されてどのぐらいの期間と回数を稽古なさっての、今回の書き込みなのかが不明ですが、し
ゅうさんは、お子様と一緒に稽古する今の環境におけるご自身の剣道をどのように位置づけよう
と思われますか?

文面からは若い中学高校生と対等に打ち合う、パワーとスピードによる剣道をイメージしておら
れるやに感じました。 と言うかそういう剣道が体に染みついており、学生剣道を前面にした稽
古を続けたいと思っておられるようですね?
その背景には、今の稽古をご覧になった年配先生たち、あるいは30代の指導者仲間からも「大
人の剣道(年齢相応の剣道)を」とのアドバイスがあったのではないでしょうか?
そうは言われても長年体にしみこんだ動きですから、今更どういうのが大人の剣道なのかがよく
わからないし、「このままの剣道スタイルで行きたい」と思っておられるのではないでしょうか?

何しろ学生の頃鳴らした腕前です。 このまま続けるのが手っ取り早いはずです。しかもまだ学
生たちに打ち負けていると感じないで稽古できている… 体力もまだ負けていない!
もう一歩踏み込んで書かせていただくと、段位は上でも30代と言う指導者仲間とも打ち合って、
互角以上にやれている。「年齢相応の剣道」なんかやってられるかっ! のお気持ちもあるんじゃ
ないでしょうか? その心理的背景に「剣道は試合に勝ってナンボ」の世界だ、という事ではな
いでしょうか?(学生は、これでなければなりませんから…)

それはそれで間違った考えではないのですが、その延長線上には「老い」との戦いが意識されて
ないことになります。 老いた体にどれだけのパワーとスピードが発揮できるでしょう?
学生たちに打たれてしまう自分に気付いてから修正しようとすると、プライドも傷ついた後です
し、路線変更が不調になる場合も出てきます。 そして、どこからともなく学生たちの声が届き
ます。「オレ今日、しゅう先生から一本取った」などです。

剣道における価値が「勝負に勝つ」であれば、この時点で剣道をやめちゃう事もあるのですが、
僕の見る限り、40代でリバ剣した人が、その後やめて行った事例はほとんどありません。
そして次第に「懐の深い剣道」を身に付けて行かれる方がほとんどです。
まず「昇段審査」を受けられますし、第一本を読むようになります。 最初は剣道関連の月刊誌
でしょうが、そのうち剣道関連の各種書物です。 「五輪の書」や「武士道」「学生への指導書」
等を読むにいたり、大人の剣道へと目覚めて行くようです。

そこで提案です。 パワーとスピードの剣道を続けて行かれるのは、今のご自身の方針としてお
持ちいただきながら、必ず昇段審査をお受けください。
そして自信たっぷりの立ち合い内容だったのに、なぜか不合格を味わってください。 これが三
段審査で起きるのか、四段審査で起きるのかはわかりませんが、その時はじめて自分の剣道を真
剣に見直す事が出来るのです。 この過程を経過しないと、今周囲から言われている言葉の本当
の意味は分からないままになります。

「打って反省、打たれて感謝」などの重た〜〜い内容に思いをはせるようになるはずです。学生
の間は「打って勝ったぜ、打たれて恨み」がほとんどのはずですから、その違いが分かってくる
と「打たせ方の工夫」とか、「上達のさせ方」を考えるようになります。 こうして指導者への扉
を開いていくのです。

せっかく古巣の道場で再開する、という幸運に恵まれておられるのだから、今の年輩指導者の言
う言葉を素直に受け止めて、ご自身の思考回路へと流し込み、その言葉の深い意味を何度も思い
直してください。 剣道の言う「人間形成の道」の真の姿が見えてくるはずです。
ここまで来ると死ぬまで剣道、いわゆる「生涯剣道」しか選択肢がないことにも気づくはずです。
Re: リバ剣 心構えについて ( No.2 )
日時: 2014/04/14 09:39:29
名前: しゅう< >

ダミ声様

丁寧なご返事ありがとうございます。
私の心理状態を察していただき、暖かいアドバイスに感動
しながら読まして頂きました。

その通りで私自身のコンプレックスというか心とか
自分との戦いなのは理解していました。

ただ「大人の剣道」の真意が理解できてないまま
知ったかぶりで進む事への躊躇がありました。

それなら高校生に戻ってしまった方が楽で、
かえって早いのかと思ったのも事実です。

最初から書かせていただくと。

最初は子供と一緒に通って楽しく出来たらとの思いでしたので
子供の練習時間が終われば、引き続いて行われる大人の部の練習は
出ないで帰っていました。(大体週一回程度です。)
その時期が1年位あります。

その間に試合や行事で同年代の方(2段、3段くらい)と練習することがあり
普通に稽古できるな!試合があれば負ける事もないかな?
というのが正直な感想でした。

そうしている間に剣道部時代の現在も続けている同級生や後輩
(4段や5段6段)と話したりした時に、子供でも指導して行くなら
段位は取ったほうが良いと言われました。
(正直彼らに対してのコンプレックスもあると思います)

強かったり、実力があっても段位で判断される事が出てくる事と
(審判をしたり、指導方法で話をする時に)子供達の為にもとのことです。

地元で狭い剣道の世界です。
道場の中高生の中にもクラブの後輩が結構な割合でいたり
同級生や後輩の中に指導者として高校の顧問をしている人だけでも3人もいたりして、2段から受けなおすことに抵抗がないかと言えばうそになります。


今の状況は大人の部に残ったり、仕事を抜け出して大人の部に週一回程度通うようになり半年位経ったところで、次回の昇段試験を意識するようになりましたが、どうしても最初に書いたような学生剣道になるというか・・そうするほうが楽しくやった感が出ます。いわば試験用の剣道をしたほうが良いのか?と悩んでいました。

今回ダミ声さんのお返事を見てご提案のとおり
余計な事は考えないで、真正面から壁にぶつかって行こうと思います。





Re: リバ剣 心構えについて ( No.3 )
日時: 2014/04/16 04:17:48
名前: だみ声< >

しゅうさん
>余計な事は考えないで、真正面から壁にぶつかって行こうと思います。
  そういう風にご理解いただきありがとうございます。 先に書いた内容は、実は僕自身の経
験に基づく内容なのです。

35歳から50歳まで、学生の頃取った二段のままでした。 地元道場の大先生が92歳で亡く
なられた後、僕の経験を知っていた方から呼び出され、50歳で指導者になったのです。
再開後のある時、更衣室で着替えているとき「今度の審査受けないの?」と言われ、不届き物の
僕は、「剣道は稽古後のおいしいビールが飲めればいい」と言ったところ、僕より若い指導者から、
「それでは、間違った指導をしてしまわないか?」と詰め寄られ、返答が出来なかったのです。

「間違った指導」の意味を考えるうちに「そんな事をしてはいけない」と思い、初めて「指導」
の意味を真剣に考えました。 お恥ずかしい限りですが、その時「間違った指導は犯罪に等しい」
と考えるようになり、指導書を読みながら、三段審査を受け、見事に「不合格」をもらいました。

僕の剣道観が大きく変化したのは、この不合格がきっかけでした。 将来のある子供たちに如何
に剣道の面白さと奥の深さを伝えるのか? のテーマを考えるようになり、試行錯誤で20年が
経過し、ここまで来ました。
不思議なもので、子供相手の剣道を工夫していると、その他高段者の稽古場にも通うようになり、
いつしか五段まで取得しました。 この先それこそ衰えていく身体能力をどのように次の昇段に
つなぐのかと言うテーマに取り組んでいるところです。

それでも、再開した時の僕が、今全国区段位へとコマを進めようとしているなんて、不思議でな
りませんが、こんな心理にさせてくれたのは、道場に通ってくる子供たちのおかげだと心底感謝
している今日なのです。
指導者としては決してお手本にならない僕なのですが、リバ剣組の落ちこぼれ指導者として、そ
れなりにも取り組んでいると、何とか道は開けるものだという実感もあります。

お子様ともども、有意義で快適な剣道ライフをお過ごしいただきたく思います。

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