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初心者への指導方法
日時: 2006/11/27 22:14:16
名前: 子連れ剣士

いつも本サイトを楽しく拝見させて頂いております。

今年2月から、高校卒業以来20年振りに剣道を再開し、このサイトでも励まして頂き、お陰様で秋の段審査では四段に合格することが出来ました。

今までは、自分中心の稽古でしたが、最近は、微力ながら初心者の指導を団の先生から任されるようになり、子供達への指導が半分以上を占めるようになりました。
自分が育ててもらった剣道界に少しでもお手伝い出来ればと、この事自体は何も問題ないのですが、初心者(小学2年生が二人、幼稚園年長さん一人の合計3名)に対する練習方法や指導方法が分かりません。

一様、団の先生からは、今日はこのような指導を行って下さいという簡単な練習メニューは言われますが、約一時間の稽古では、時間が余ってしまいます。
基本的には、以下の基本打ちの繰り返し稽古となります。
 @切り返し
 A面、小手、胴打ち
 B体当たり技

最近は面を着けて、初心者同士で稽古(基本打ち)しています。

初心者に対して注意したい事は沢山ありますが、最初から出きる訳が無いし、言われた本人が嫌になってしまいますので、礼儀に関する事や目に余る癖以外の注意はしないようにしています。

しかし、最近は子供達から、”練習がつまらない”という声を直接私に言ってきます。(私の時代には無かったことですが、これが最近の実状なんでしょうね・・)
また、子供によっては、○○先生の方が良い〜!と言う子もいます。

私も未熟な指導者ではありますが、何とか子供達が剣道に興味を持って、剣道が楽しいと思えるキッカケを作ってあげればと考えていますが、いかんせん、練習がマンネリ化してしまい、練習中も時計を見ながら、次は何をしようか?と私が考えています。
これでは、子供達がつまらないと思うのも無理は無いかもしれません・・。

特に、初心者の父兄は、子供達の近くで稽古を見ており、私も大切なお子さんを預かっていると思うと緊張して、正直自分の指導に自信が持てません。
団の先生からは、”初心者ですから気長に教えて行きましょう!”先生の思うとおりに指導してください”と言われていますが、なかなか出来ません。

皆さんで、初心者に対する練習方法・指導方法で何かアドバイスがありました、よろしくご教示頂きたく、お願いします。

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Re: 初心者への指導方法 ( No.1 )
日時: 2006/11/27 23:23:57
名前: アッキー

私も未熟ながら、指導をしていますが、子供は集中力は、長く継続しないですね。
私も、いろいろ考えて指導するのですが、やはり時間が余ってしまいがちです。
休憩を取ったり、稽古の最中に少し冗談じみた事を言って、飽きさせないようにしています。
指導にかんしては、やはり団の方が言うように地道に反復練習しか上達方法は、ないと思います。
子供同士やるのも大切ですが、やはり自分で受けてあげ、子供の目線で教えていかないと、最近の子は、駄目ですよ。
人によって、多少さ違いますが、誉めてあげながらのほうが良いようです。
お互い、指導しながらも修行です。頑張りましょう!
Re: 初心者への指導方法 ( No.2 )
日時: 2006/11/28 00:11:38
名前: だみ声< >

さて、小学低学年や幼稚園生の剣道指導は、高学年を指導するより難しいと思います。 だからといってそれを拒否できない以上工夫するしか有りませんね。
ここは一つ、指導方法の研究こそがご自分の修業であると捉えていきましょう。 
実際子供から教えられるヒントがありますよ。

僕も若い頃は、悩みました。 
大切なのは、気持ちと目線を、彼等のレベルに置くことです。 更に稽古時間が1時間というのは彼等にとっても「長い」でしょうね。
でも、そこで「つまらない」と言わせない方法を模索する必要があります。

答えは「遊ぶ」です。 剣道の基本を「遊び」の中に組み込みます。 
素振り3分、打ち込み3分、切り返し5分はまず面を着けずに3回程度繰り返しやらせます。 素振りもわざと5秒で1回の超スロー素振りなど目先を変えます。 5秒で何回振れるか等やると、目の色変えてきますよ。 途中に大きく振りかぶることなどを教えていきます。 切り返しも竹刀で受けずに面を打たせます。 「強く打て!」とさけびます。

次は体力作りとして、高速腕立て伏せ、高速起きあがり腹筋、高速反り返り背筋で5分。 高速でやるのは速度を司る筋肉を育てるためで、回数重視ですから深くはやりません。
スキップ運動で道場1周、腰に手を当てて継ぎ足運動で1周、竹刀を持って素振りしながら継ぎ足で道場3周で10分。ジャンプ運動200回(一緒にやります。効くよーー)
柔道の畳などが有れば、前転でんぐり返り、転がり運動など。

両足で飛び上がってかかとでお尻を20回たたく運動(ケツたたきと呼んでいます)。左右の太ももを交互に出来るだけ高く上げる運動を20回(もも上げと呼んでます)
次ぎにチャンバラです。こっちは防具を付けて「竹刀が袴にさわっても君の勝ち」でかからせます。 次は実際に大きく振りかぶって、相面です。こっちの竹刀は子供の右に外しながら地面近くまで空振りします。 同時に子供は大きく面を打ちます。 初めは打てる子はいません、たいてい居着いてしまいますが、同時に前に出て面を打つことを教えます。 この間子供は面を着けてません。

以上をいくつか組み合わせたり、繰り返したら、一時間ぐらい経つんじゃないかと思います。 また「もう一回やってみたいこと」を子供に選択させるのも飽きさせない方法です。 
手ぬぐいの文字を読ませてみたり、その意味を簡単に説明して最後に向き合って正座。 背筋を伸ばしたまま目をあいて20秒間のにらめっこ。「笑った子はお仕置きでアメをあげない!」等言えば一所懸命耐えています。 帰る時隠し持った「黄金糖」をご褒美。「ナイショだぞーー」等。 アメは時々隠し持っておきます。場合によっては子供全員に「ナイショだぞーー」です。

とにかくこの時期上達のためと言って、難しい稽古をしては飽きてしまうので、「遊び」ながらやらせるようにしております。 上達速度が良いかどうかは分かりませんが、 引き留める苦肉の策とも言えなくもありませんが、一例になれば幸いです。
Re: 初心者への指導方法 ( No.3 )
日時: 2006/11/28 13:25:19
名前: しま< >

だみ声さん、すごい勉強になりました!私も以前は初心者の指導を任されてましたがある時、四年生の男子が入会して、私も子供の興味を引くように結構楽しくやっていたんですが、彼がことごとく逆らう!屁理屈を言う。注意すると不貞腐れる。誉めれば付け上がる。雑巾掛けはしない。で、ある日稽古の最中に、私の中で何かがプチッと切れたんですよ。いい加減にしろっ!やる気がないなら帰れっ!!!ってね。道場が一瞬沈黙でした。以来初心者の指導から外されてます。今は中学生と一緒に稽古して指導してますが、たまに指導員がいなくて初心者をみなくてはならない時があります。「コワイ」という声が聞こえますよ。おもしろおかしくやってるつもりなんですけどね!息子曰く、立っているだけで恐い!そうで・・・でもちなみに私に合計三回怒鳴られた彼は、今では面を付けてみんなと一緒に稽古してます。今の子供は他人に怒られる経験がないですからねぇ。難しいですよねぇ。
Re: 初心者への指導方法 ( No.4 )
日時: 2006/11/28 13:50:29
名前: ママ

私も微力ながら、初心者指導を時々やっています。
私なんて、もうみなさん方からしたら、とても指導できる立場ではないのですが、小学2年生と年長さんであれば、だみ声さんと同じく「遊び」を取り入れます。一応、子育てしている身です。その頃の年頃であれば、どうかすると右と左がわかっていない子もいます。
当然、面をつけるようになれば面紐を結ぶのも一苦労。(笑)

ですから、すり足の練習で競争します。「先生とどっちが速いか、よーいドン!」そうやって、子供の目がキラキラしてきたところで、ちょっと難しい面打ちや切り返しを教えていきます。

「体当たり」説明が難しいですから、「先生を倒せるかな?」なんて。
踏み込みも、横に竹刀を寝かせて「これより前に一歩!」なんてやると何度も何度もやってますよ。


小学4年生くらいになると、段々しまさんのおっしゃるようになって来るので、もう少し「大人」として扱います。6年生ともなると「垂直」「平行」などの言葉が理解できていますから、またまた説明を変えています。

当然、大きくなってくると怒り方も怖いですよ。

チビには、チビの教え方です。


こんな感じでよろしかったでしょうか?
Re: 初心者への指導方法 ( No.5 )
日時: 2006/11/29 00:27:10
名前: だみ声< >

子連れ剣士さん、アッキーさん、しまさん、ママさん 
本当に低学年の指導は、大変ですねえ。 「〇〇先生の方が良い」なんて言われたら、「おのれ! こっちの気も知らんくせに! 手打ちじゃ」と思いつつ引きつったほほで無理矢理笑顔を作ったり。

一動作毎に母親を振り返って「親が見ていることを確認」しながらの稽古。 「こっち向いとれ!」でお母ちゃんの膝へ一直線。「おこられたぁぁ こわいぃぃー」。「もう怖くないから戻っておいで」と呼びかけ、母親にもなだめられて、再び戦列に戻って来る子と、その日はもうダメな子と居ますねえ。
後のフォローも大変ですが、母子供にフォローすれば次回もちゃんと来ますねえ。

少し慣れてくると「今日は終わるまでお母さんの所へ行かない約束できる?」で何とかこっち向かせたり。 母親にべったりしている子には「ここではそれは、甘えん坊のキョリだよ」などとからかい半分に「ガマン」を促します。

生意気で、肥理屈が得意で、すぐトイレで中断したり、よそ見したり、さすがに還暦を過ぎるとこれで「キレる」事はなくなりましたが、「カッ」としますねえ。 
でも、しまさん、継続してくれてよかったですねえ。

とにかく「問題児」も含めて初期の関門を無事通過させる指導と、継続させる苦労は、やった人でないと分かりませんよねえ。 
そういえば僕がやっているもう一つの指導は、「抱擁」です。「今日は最後まで出来て偉かったから、だっこじゃ」で、両手を広げます。 恥ずかしがりながらでも「だっこ」されに来る子は「スキンシップ完成」ですね。一人だっこすると「ぼくも」「わたしも」となれば大成功です。
お互い低学年指導の研究は、永遠のテーマです。 怠りなく、手抜きせずしっかり観察して「これっ」と思う方法を試して行きましょう。
Re: 初心者への指導方法 ( No.6 )
日時: 2006/11/29 22:49:18
名前: 子連れ剣士

遠方の出張で、本日メールを見ました。
皆さん、沢山のアドバイスありがとうございました。

アッキーさん、子供達と同じ目線での練習方法を模索して参り、ほめて伸ばす指導を心がけて参ります。
次回の稽古からは、できる限り私も面を着けて指導するようにします。

だみ声さん、ママさん、練習の中に、遊び心と競争意識を持たせ、そして、アメとムチを取り入れた練習方法を模索して参ります。
具体的な、練習方法ありがとうございました。
早速、次回の稽古で使わせて頂きます。

しまさんが、切れたお気持ちよく理解出来ます。実は、私も少し前に、切れてしまいました。
小学2年生の女の子が、あまりにも練習中にふざけていたので、注意をしましたがなかなか聞かず、最後には相手に礼をしなかったので、完全に私はブチ切れてしまい、”剣道で礼の出来ない子は剣道をしなくてもよい!”と、親の前で言ってしまいました。
それ以来、この子は練習に来なくなりました。
今、一番この子が今後どうなるのか気がかりで、責任を感じております。

今回、皆さんに初心者の指導補方をご相談させて頂いたのは、実はこの事が根底にあります。

いずれにしましても、皆さんのメールを拝見して、同じ悩みを皆さんも持たれているので、少し私の中で安心しましたが、その反面、皆さんと比べると、私の今の指導方法は、少し細か過ぎた事と、工夫が少なかったと反省しました。

だみ声さんやアッキーさんの言われように、”指導も修行”の気持ちで邁進して参りたいと思います。
ありがとうございました。

追伸
初心者を指導して、学校の先生方のご苦労が、身にしみて分かりました。
先生は、大変だ〜!!

Re: 初心者への指導方法 ( No.7 )
日時: 2006/11/29 23:47:14
名前: ママ

ごめんなさい、完結していたかもしれませんが・・・

小学2年生の女の子を怒って、稽古に来なくなったんですね。

私も、ブチ切れしたいですが、「忍」の一文字の時があります。

でも、ブチ切れで良いのではないでしょうか?

私も部活、そして会社(剣道ではありませんが)などで、実は同じようなことを言って、その後輩たちを辞めさせたことがあります。会社では、女子ロッカーから財布を盗む新入社員を見つけて辞表を書かせました。親御さんから、怒りの電話がありました。「娘を傷物にして」と。

色々考えて、騒ぎが大きくなっていて、これ以上なって社外に出す前にと。
ですから、私は良い選択をしたと思っています。

子供の作法は、低学年のお子さんなら無理もないこと。ただし、親御さんの前で先生が注意して「だから、剣道っていや、子供は行かせない」と思った親御さんがいたとしたら、ちょっとおかしいですね。親は子供をしかるべきです。「あなたがそんなことするから、先生に怒られてるじゃない。おかあさんも一緒に謝ってあげるから、頑張りなさい」とか何とか言って送り出す必要があると思います。親御さんのしつけの問題ではなく、常識ある礼儀の問題です。

人と人への心使い、気配りができるためにも、礼儀は必要です。

そのお子さんは、親子で居心地の良いところを探すかもしれませんね。
いつか、自然とわかる日が来ますよ。

とは言え、子連れ剣士さんも責任感じますよね。
挨拶にお見えになったら「私の力不足で、このようになりまして申し訳ありません」とおっしゃったら良いのでは?
どうぞ、恐れずブチ切れしてください。
Re: 初心者への指導方法 ( No.8 )
日時: 2006/11/30 19:10:09
名前: とらのすけ

こんばんは。浦島太郎です。

私が行う場合、まず素振りをさせます。
私の場合、筋トレ系はさせていないのですが、
私の中にある『成長後の子供』のイメージをしながら、一つずつ指導を加えます。
その途中に私の素振りも見せ、子供のイメージ作りをさせます。
『成長後の子供』をイメージしながら、指導をしていると時間はすぐに過ぎてしまいます。
着面をしている子供達に対して、私が納得いかなければ、その日は『面のみ』という日もあります。
その気持ちで追求すれば、時間はかなり過ぎてしまいますよ。

逆に休憩の意味で5分〜10分は上級生の稽古を見学させます。
・・・イメージ作りになります。

続いて着面です。

切り返し(指導者の元立ち)
@一本一本を決めた状態で、一本一本を止める打ちをさせます。(直接面を打たせる)
A@と同じですが、竹刀を垂直に立てた状態で面金に当てます。
  その状態のまま、一本ずつの面を打たせます。
BAの打ちを少しずつスピードアップさせます。
C竹刀ナシの状態で打たせます。
D竹刀で受けながら打たせます。


@半歩前へ攻め、打たせます。
A両手で持ち、一足一刀の間合いから打たせます。
B左手のみで打たせます。(鍔元を持たせます)
CAと同じです。
D@と同じです。

私の場合、この頃には一時間が過ぎてしまいます。
Re: 初心者への指導方法 ( No.9 )
日時: 2006/11/30 23:37:09
名前: 子連れ剣士

とらのすけさん、メールありがとうございました。
切り返しは、最近私も、とらのすけさんと同じ方法を練習に取り入れています。
でも、スピードアップよりも、まだ左右対称に竹刀を振れない子が多いので、”大きくゆっくりでも良いから、正確に打ちなさい”と指導しております。←指導方法が間違っていたら教えてください。
また、面の打ち方、参考になりました。
初心者なので、右手の強い子が多いので、左手のみで打たせるのは効果ありそうです。でも、鍔元を持たせるというのには驚きました。(やはり、まだ左手のみでは力が無いからですか?)
貴重なアドバイス、ありがとうございました。

ママさん、メールありがとうざいました。
少し気持ちが楽になりました。
私の団では、練習が終わると、必ず「剣道の理念」、「剣道修練の心構え」を子供達に発声させています。
そして、入団時に親御さん達にも、この意味を理解してもらっています。
ですから、私も一応はこの剣道の教えに基づいた、指導を心がけています。
私がブチ切れた時は、その小学2年生の女の子一人の悪ふざけで、他の子へ剣道の指導が出来ない状態になっていました。(学校で言うと、学級崩壊の状態です)
ママさんが言われるように、私はこの親御さんに、私が注意した意図を、子供さんに分かるように、親御さんなりに伝えて欲しいという思いもありました。
でも、自分の指導不足があったのもまた事実であり、もしこの親御さんがご挨拶に来られたら、この点を素直にお詫びする事も、剣道の指導者として、大切な事であると今は考えています。
Re: 初心者への指導方法 ( No.10 )
日時: 2006/12/01 03:13:58
名前: とらのすけ

こんばんは。

切り返しのスピードアップの件では、子連れ剣士さんの方法が間違っているのではなく、
私の方法が逆の発想で行っているだけです。

女子テニス界の『伊達さん』『沢松さん』が大会に出場している時に、
解説の方が『伊達さんはスピードと破壊力はあるが、コントロールは雑である。』
『沢松さんはコントロール等は正確で上品な打ちではあるが、スピードや破壊力には欠ける。』
という話しをしておられました。
それを聞き、『通常の剣道界(正しい剣道の場合)では沢松方式を採用しているが、伊達式は採用され難いのでは?』と思い、
通常の逆の指導法として考えたのは、
『120%のスピードで打ちなさい。その時の注意点としては多少のブレ等を気にせず、“打突部位”と“振りかぶり”のみを意識して打ちなさい。』
という指導法でした。
120%であるが故に制御が利き難い為に雑になる事は仕方ありません。
ですから、その後100%のスピードで再度打たせます。
本来のスピードである100%であっても、120%である打突の後であれば、
一本一本を決める事は容易に出来るはずです。
手の返しが出来なければ、小手を外させて打たせる方法も良いでしょう。
100%で打たせる為の120%の打ちです。
・・・すいません。稽古法の順番にスピードダウンが抜けていました。

面での片手打ちですが、
低学年の子供というより、子供によっては高学年の子供でも難しいですよね?
無理にそのような状態で打たせるのではなく、容易に振りやすい鍔元の方が効果大だと考えます。
但し、正しい握りが出来ていなければ刃筋がブレますし、横持ちであればすぐに疲れてしまいます。

『左手は竹刀を上から持つ握り。右手は腹の前で軽く握る。剣先は刃筋を通す。』です。

ちなみに、この方法は試合での他のチームで行っている方法を取り入れました。
Re: 初心者への指導方法 ( No.11 )
日時: 2006/12/01 03:12:23
名前: だみ声< >

やる気がないなら帰えれっっっ! 礼の出来ない子は剣道しなくていいっっ!
何度も注意して、同じ事の繰り返しになってしまった時,「ぶち切れる」事は仕方ないと思います。 学校の先生はいわゆる学級崩壊の時、先生の方に逃げ場が無く、具体策のない状態で大いに悩むわけです。 そのあげく「先生の登校拒否」だって現実にあるんですね。
学校の先生は「ぶち切れる」事も出来ない、気の毒な立場になることもあると思います。
その点「習い事」の先生は、しっかりメリハリを付けて、今は「指導を受ける時間帯で、教えを受けるんだから言うことを聞く」ために腹に響く声で激しく「指導」すべきです。 その意味で子連れ剣士さんの行動は正しいと思います。

むしろこの女の子の親の感覚に問題を感じますね。 普通剣道を習いに来て、「礼の出来ないこと」を目の前でしかられたら、それこそが習いに来ている根本だから親子でしっかり受け止めて親子で話し合って「いいお叱りを受けた」と我が子を説得するはずです。それが出来れば、子供は自然と「教えを受ける」態度も育つはずです。

来なくなった理由を推測すると
@ 子供が「もう行きたくない剣道嫌いだ」でやめさせる。
A あんなに怒鳴られて親まで恥をかかされた。もう習いに行かなくていい。
B うちの子だけを叱るなんてけしからん、他の子もやってたじゃないか。
C 親は継続させたいけど、どんなに説得しても「いやだ」なのでやめさせる。

いずれも常識であるはずの「しつけ」が出来てない結果と推測します。 あの状態を見ていて、「叱られた理由」に反省の目が行かず、逆恨みさえ感じられます。
@とCの場合でも、けじめのために止める旨を伝えに来るべきです。 AとBは論外です。 でも案外そんな親の子だから「教えを受ける」意味さえ教えられてないとも考えられます。 こんな場合、本当は親の方を指導したいですね。

出来ればこんな親もあることを想定して、叱った直後に叱った理由をみんなの前で「宣言」するのも反省を促す機動力になると思います。 同席している全員が同じ状況を見る事で、それぞれがそれぞれの反応や思考を巡らせるはずです。

こんなフォローのやり方を考えるのは、僕が親たちより年配で、いわゆる「年の功」で、使える手法かも知れませんね。 指導者と親の年齢差が少なければ、「生意気な!」なんて反応する不届きな親もいるかも知れませんねえ。

以上、指導する側の一方的な意見かも知れませんが、大多数のご賛同は頂けるんではないかと思いますが如何でしょう?
Re: 初心者への指導方法 ( No.12 )
日時: 2006/12/02 12:05:02
名前: ママ

私も、数名気がかりなお子さんはいらっしゃいます。気にしている子は、やっぱり「やる気があって伸びない子」

昨日は、1時間地稽古をしました。中学生男子で、小6から始めたお子さんです。

お母さんが、「うちの息子は運動神経鈍いのに、部活に入って剣道をして、レギュラーになれなかったと泣いていて、親として見ていてかわいそう」と私に嘆いていらっしゃいました。

私は「お母さんが鈍いと決めないで。方法がわからないだけですから、中学、高校で伸びなくても、大学や社会人で伸びるかもしれません。鈍いってお母さんが思ってどうしますか?お母さんがそう思うことが、子供さんかわいそうですよ」って励ましておきました。

そんな彼は、残り稽古をしていました。みんな中学生は休んだというのに。

私なんて、体力も劣り、20数年のブランクもあり、剣道を指導しているなんてとんでもない立場です。ですから、「私を早く抜いて欲しい」そんな思いから、彼と地稽古をさせていただきました。私の小技を、「どこで、どのように使い、見極めるか」など、少しだけでも私から持って行って欲しい。

こんな私でも、教えるのは必死です。でも、彼の気持ちを考えるとこれくらい頑張って欲しいと、ずっと稽古をしていました。できる、できないは別として、素直に聞いてくれる彼、一つのことを覚えてくれたときには、「他の先生に見せておいで」と言いました。

ガチガチに固い構えも、まだまだ治さないといけないし、左足の膝のバネを早く覚えさせたいし、教えることは山のようにあります。沢山教えて、一つができるようになったら、教えている方はとても嬉しいです。

中学の部活の先生から、「ありがとうございました」と言われました。本当に、そんなこと言われるほどの人間ではないのですけど。

早く、彼に強くなって欲しいです。


ちなみに、我が小3の息子と4歳の娘への「やる気がない」時の殺し文句、「帰れ」です。「いや」と言いますね。(笑)

失礼いたしました。
Re: 初心者への指導方法 ( No.13 )
日時: 2006/12/04 00:13:06
名前: 子連れ剣士

とらのすけさん、だみ声さん、ママさん、貴重なご意見ありがとうございました。

先日、来なくなった子の親御さんが、団に来られました。
“体調不良のため、少しの間、稽古をお休みしたい”と言いに来られたそうです。
あいにく私は、この親御さんにお会い出来ませんでした。
団の先生に、“私が、○○さんに注意したのが、稽古を休むことになった原因でしょうか?”と聞きましたが、どうも、そうでは無いとの事でした。真相は不明ですが・・・。

この週末は、ある有名な剣道の先生が書かれた、少年剣道の指導書を読んでいました。
この先生の言葉をお借りすると、指導者は、剣道を教えるのではなく、“剣道で”教える事を心がけなければならない。
そして、“親と指導者と本人の3者が”、剣道を通じて一緒に成長をして行かなければならないと書かれていました。
指導者だけでは、時間的な限界もある。
やはり、四六時中接している、親御さんの協力(指導・躾)が必要であると・・・。

私は、いつも思うことがあります。
それは、スポーツには、サッカーや野球等、メジャーな競技があります。(もしかしたら、子供に才能があれば、多額の契約も夢ではありません)
しかしあえて、剣道を習わせるには、親御さん達が剣道というものに競技性だけではなく、礼儀等の“心”の部分を求められていると、私は思っています。
これが、具体的に剣道では、「剣道の理念」、「剣道修練の心構え」で述べられていると思います。

私も未熟な指導者故に、短い時間の中で、少しでも良い指導が出来ることを目指し、日々、剣道が求める本質を勉強しなければならないと強く感じでおります。
剣道が剣術で終わらないように・・・。
Re: 初心者への指導方法 ( No.14 )
日時: 2006/12/04 01:33:15
名前: だみ声< >

とりあえず親御さんから何らかのリアクションがあったと言うことで、一件落着としましょう。 「あの事件のせいです」と言う人もないでしょうが、もう忘れましょう。

指導の限界として、馬を水辺まで連れて行くまでが指導で、水を飲むか飲まないかは、馬が判断することで、それ以上の指導を受け入れるかどうかは、受ける側の判断だ、と言うことが言われています。 
もっとも水辺に行く途中で、馬をのどが渇いた状態にしたり、如何にここの水がおいしいかを説明して、その気にさせる努力はしなければ成りません。
稽古場で考えると、まずは稽古場まで来てもらわないと指導も出来ませんね。 後はおっしゃるとおり、保護者と指導者と本人の取り組みとフォローによってお互いが真剣に向き合い、三者が一緒に成長するという事になるわけですね。

指導しているといろんな「予期せぬ出来事」が発生し、様々な対応や試行錯誤をしていく中で、ベテランが育つ訳だから、「良い経験をした」として、お互いに更なる指導に取り組んでいきましょう。
Re: 初心者への指導方法 ( No.15 )
日時: 2006/12/04 07:31:32
名前: とらのすけ

おはようございます。

私が以前指導していたバレーでなかなか言うことを聞かない子供に「ヤル気がないなら、練習をしなくていいからかえりなさい。」と言っていました。

その事を別の指導者に話したところ、『私が指導する限り、私は【帰れ】とは言わない。指導の中で技術的な事だとか、戦術を指導していると時間が足らないからそんな無駄な時間はないよ。』と言われました。

そんな経験から私も今の剣道の子供達には、自分のヤル気というか思いを見せ、指導をしています。
すると子供達は、そんな私を見て気持ちを分かってくれていると、自分では考えています。

私が思うことは、指導をしていらっしゃる子連れ剣士さんの心の隙間を子供達が見ているのではありませんか?

子供を指導する場合、自分の思いを子供に対してぶつける事が指導ではなく、子供の心と会話をしつつ、指導する事が大切ではありませんか?

状況があまりよく分からないので、もし間違っていたら、申し訳ありません。
しかし私が感じる事は、子供の悪さを一方通行で感じるのではなく、『子連れ剣士さんのその部分はどうかな?』と感じました。
Re: 初心者への指導方法 ( No.16 )
日時: 2006/12/04 10:40:05
名前: アンジー

私は剣道初心者ですので、指導方法については何も言えませんが、息子たちが以前いた道場の事について書かせていただきます。その道場の先生は子供たちがまじめに稽古していても、殴る、蹴るという教え方をする先生でした。うちの子も何度か殴られ、蹴られ、あざをつくることもたびたびありました。その先生は6歳ぐらいの女の子にも容赦なく蹴りをいれるので、体の小さい子は飛ばされて床に叩きつけられるほどでした。息子たちは週2回の稽古がとても苦痛で、稽古の日の朝は食欲もなく、憂鬱な気持ちで登校していました。でも、稽古の後は思い切り汗をかいてさっぱりとした顔をしていたので(殴られた時は暗い顔ですが・・)、2年間我慢させましたが、次男がもう精神的に限界に近づいてきたので、兄弟そろってやめさせて現在の道場に移りました。息子たちには剣道=いやなもの・・という気持ちがその後も続きましたが、現在の道場に移って1年半経った最近は、段々と剣道はしんどいけど楽しいものという気持ちに変わってきました。武道は厳しいものであるとはおもいますが、以前いた道場の先生のようにただ殴ればいいというものでもないと思います。最近やっと剣道の話題を穏やかな顔で話せる息子たちをみていると、現在の道場に移って良かったと思っています。あまり、「初心者への指導方法」というタイトルとは関係なかったですが、一言聞いていただきたくて書かせていただきました。
Re: 初心者への指導方法 ( No.17 )
日時: 2006/12/04 21:26:48
名前: 子連れ剣士

だみ声さん、とらのすけさん

貴重なご意見ありがとうございました。
とらのすけさんが言われように、『指導をしていらっしゃる子連れ剣士さんの心の隙間を子供達が見ているのではありませんか?』
『子供を指導する場合、自分の思いを子供に対してぶつける事が指導ではなく、子供の心と会話をしつつ、指導する事が大切ではありませんか?』
正にご指摘の通りであり、私の指導者としての未熟な部分がこのような結果を招いたと反省しております。
ただ言えることは、今回の事で、指導者としての在り方を考えるきっかけとなりました。
親御さんや子供達に実は、自分が一番教えられていたと・・・。
感謝、感謝です・・・。

アンジーさん
正直、小学生に対し、このような指導をする道場があるのかと、驚きました。
この道場がどのような方針で指導をされているのかは分かりませんが、少なくても、剣道の教えには反していると私は思います。
剣道の理念には「剣道は剣の理法の修練による人間形成の道である」と述べられています。
ですから、先ずは”理法”が大切であり、剣道ではこうすれば打てる、何故打てないのか等、それを子供達のレベルに合わせて教える事が指導者として大切なことである思います。(私は勿論、それを勉強中ですが・・)
それを、殴って蹴って教えるものでは無いと思います。
息子さんたちが、剣道=いやなもの・・という気持ちの先には、剣道を続けるという可能性はなくなってしまいます。
勿論剣道には、寒さ暑さに耐え、そして相手に打たれるときの痛さにも絶えなければいけない状況はあると思います。
決して、ここで言う痛さは、殴る蹴るの痛さではありません。
そして、これらは日々の稽古(修行)の積み重ねによって克服され、強靭な肉体と精神を築き上げていくものが剣道であると私は思います。
今では道場を変わられて、”剣道はしんどいけど楽しいもの”という気持ちにお子さん方が変わってきたと聞き安心しました。
ある先生の本に書いてありました。
『教える人がいて、教えて欲しい人がいて、それがくっついて師弟関係がうまれる。だから、どちらにも選ぶ権利がある。』
私も、尊敬されるような指導者を目指し、日々の稽古に取り組んで参りたいと思います。

長々とすみません・・・。
Re: 初心者への指導方法 ( No.18 )
日時: 2006/12/05 02:41:14
名前: とらのすけ

こんばんは。

先日、来年開催の鏡開きの為の連盟総会の事前打ち合わせを先生とさせて頂いた時、
『私は試合での剣道・段級審査での剣道、稽古での剣道を子供より楽しむ事を心掛けています。』と話しをしました。
私が子供達への指導する場合の武器は剣道を楽しんでいる笑顔だと考えています。(顔が悪くても、笑顔で勝負)
『指導者の楽しそうな顔を子供達が見て、子供達が剣道への魅力を感じる。』
私はそう信じて指導をしています。
自分の感じる剣道の魅力を思う存分に子供達へ発信して頂きたいと思います。
それこそが『剣道人口増やしたい』の意味ではないでしょうか?
ただ単に剣道人口が増えて欲しいとの考えはなく、剣道の魅力を感じる人口を増やしたいという事だと受け取っています。

少し前に稽古をしようと道場へ向かい、初めの挨拶を終え、アップ・素振り等をしていると一人の子供の顔がいつもと違うと感じました。
しかしその意味をすぐに知りました。
着面後の切り返しで真剣に向かっていく子供を見た時、『真剣だから、顔が緊張していたのだ』と感じました。
心を発信する子供側と受信する指導者側のズレがある場合もありますよね。
それをどう分析していくかが難しいですよね。
最初、『稽古を嫌だと感じているのかな?』と感じていた私自身が恥ずかしかったです。

私が自分から楽しむ剣道を始めて、
以前、稽古中に見受けられた『子供達の時計を見る目』が最近では感じられなくなりました。

剣道にはたくさんの難しい書などがありますが、まず最初は『愛』ではないですか?

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