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京都大会初日
日時: 2008/05/04 08:51:39
名前: 兵庫助 < >
URL: http://www.kcc.zaq.ne.jp/hiranokendo/

5月3日、今年も全日本剣道演武大会(京都大会)に参加してきました。
京都大会初日と書くと叱られますね。
正確には剣道初日です。京都大会は2日から始まり、2日には、各種形の部(小野派一刀流、二天一流など一般的にもよく知られているものから、宝蔵院流槍術、居合の流派の組太刀、杖術、十手術、鎖鎌術など種々)、薙刀の部、杖道の部、そして居合道錬士の部、教士の部、範士の部と続きます。

3日は、剣道錬士六段の部に始まり、錬士七段の部、教士六段の部、教士七段のうち3日の演武希望者と続きます。
今年は、立合い時間がかなり短縮されており、私も過去の経験から早くて4時過ぎと見込んでいましたが、見込みより1時間くらい出番が早くなりました。参加者は例年どおり計算して来られる方が結構いますので、教士の部あたりから、かなり遅れる方が増え、何組も飛ばされて、その関係でさらに間に合わなくなる人が増えるという混乱が少々気になりました。
本日以降参加される方、観戦される方はご注意ください(といってもお知らせが遅すぎましたか・・・)。
立合い時間を短縮するなら、事前に何らかの周知があればと感じないでもなかったですが、この大会を熱心に運営される多くの方々のご苦労を思えば、決してどうこう言えるものではありません。
多くの方々のご尽力により、このような素晴らしい大会が続けられているのですから。

今年のお相手は、錬士の頃にも対戦させていただいたことのある先生でした。結果は引き分けとなりました。
この大会の審判をされる範士の先生方は、手の内の効いたレベルの高い技を重視され、面返し胴が有効となるケースが他の大会に比べかなり高く(当然面抜き胴は遣う人もほとんどいませんし、あまり有効にもならないように感じます)、それを気にすると、捨て切った面がなかなか出せない状態になりがちで、悩ましいところです。

自分の立合い後、地元府警の全国的に有名なT教士や平成の超人の立合いも拝見し、とても勉強になりました。(当然みなさん私などよりはるかにお若いですが・・・)
この大会のもう一つ素晴らしいことは、会場が武徳殿という由緒ある道場で、体育館とは構造がまったく違いますから、こういった超一流の方々の立合いも、手を伸ばせば身体に触れられるほどの目の前で、息遣いなども感じながら拝見できることです。

今年も例年どおり、職場剣道部の同僚やだみ声先生の母校の教授、教室の会員が声援してくれました。また、家内は出場せずお付きに専念してくれ、これらの方々にも感謝感激です。
これまた例年どおり、納涼床で、鴨川の流れを聞き、心地よい風に吹かれながら、声援を送ってくださった方々とおいしい酒を酌み交わす、至福の時を過ごしました。

まだ2日間、特に明日は教士八段の部から範士の部があります。お時間があれば、京都を訪問されてはいかがでしょうか。

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Re: 京都大会初日 ( No.1 )
日時: 2008/05/04 19:05:06
名前: だみ声< >

兵庫助先生
 京都大会お疲れ様でした。
 「合格率トピ」でお書き頂いた内容から、今年の京都大会組み合わせ表を参照して、3日172試合目のI先生を割り出しました。
さらにH野剣友会HPから、指導者紹介写真でお姿も拝見いたしました。
急に先生を身近に感じて、本当にうれしく思います。

試合後の関係者との鴨川でのひと時、さぞお酒もおいしくいただけたことでしょう。

親戚もあることだから、初夏の京都を楽しみながらの観戦も実行してみたくなりました。来年あたりは、家内とも意見調整しながら、計画してみたいと思いました。

そういえば、昨年僕はこの時期、山形県米沢にて剣道をしておりました。
ネットでの剣道仲間が集まって行う稽古会に、「米沢祭り」を絡めて家族で出かけたのでした。
その名も「奥羽越列藩同盟稽古会in米沢」と名付けられました。詳細につきましては、「剣道J代」07年8月号の「Knetの快」Vol.50に掲載していただきました。よろしければご一読下さい。写真もあります。

と、自分のことをこんなところで、PRしてしまいました。 ご容赦

いずれにしましても、兵庫助先生は毎年京都大会への出場で、ご自分の剣道を発表し、研鑽に努めておられるものと理解しました。

ご自身の京都大会体験記の発表を、つつしんで拝読させていただきました。
ありがとうございました。
Re: 京都大会初日 ( No.2 )
日時: 2008/05/05 05:58:28
名前: 兵庫助< >
URL: http://www.kcc.zaq.ne.jp/hiranokendo/

だみ声先生、レスありがとうございます。
さすが理系の先生、理詰めで身元を割り出されてしまいました(笑)

私はH庫高校23回生ですので、恐らくだみ声先生より7歳年少ということでしょうか。
応援に来ていただいたF教授に「実はネット上の交流で、こういう方がおられました」とお話しました。剣道部OBが、体育とか武道でなく、出身学部の教員として大学に残り、剣道部長も務めておられ、学生にとっては非常に恵まれた環境だといつもうらやましく思っています。

それにしても、先生の幅広い、精力的な稽古ぶりに感服いたします。剣道J代は購読しておりませんが、何らかの方法ででひ拝読させていただきたいと思います。
Re: 京都大会初日 ( No.3 )
日時: 2008/05/06 00:01:53
名前: 凛美優

『兵庫助』先生。

京都大会はお疲れさまでした。先生のスレを拝読していて、一つ質問があります。先生のコメントに、『面返し胴』は手の内の効きを重視して有効と認めるケースが多く、『面抜き胴』はあまり有効にならない、という所がありました。

私、実は長年、これらの2つの技に問題意識が強くありまして、まだ自分的に解答を見出していません。私は、『面返し胴』よりも『面抜き胴』という技の方が高度な技だと考えていまして、きちんと決まれば、『面抜き胴』の方がやはり大先生からの評価は高いと思っていたのですが・・・。

私、『面返し胴』はよく若年の頃から多用している技でしたが、5段くらいから、やはり『面抜き胴』くらいきちんと出来なければと思い、何年も練習してきましたが、まだ試合ではここ10年遡っても3回くらいしか決まったことがありません。

相手に面技を引き出して打とうとする起こりの処を打つ努力をしてるのですが、『面返し胴』より『面抜き胴』の方が難しいです。そもそも『先』という概念からすると、両者とも技の性質が異なるのかもしれませんが・・・。相手の面技を迎えに行く至近距離の感と速さが、両者でだいぶ違う感があります。

『面抜き胴』よりも『面返し胴』の方が、技として評価が高いんですかね・・・。自分の認識が違っていたら、ちょっと恥ずかしいので、念のためお伺いします。よろしくご教示ください。
Re: 京都大会初日 ( No.4 )
日時: 2008/05/06 20:50:16
名前: 兵庫助< >
URL: http://www.kcc.zaq.ne.jp/hiranokendo/

凛美優先生、私の個人的印象をこのような場で、一般的事実のように、やや断定的に書き込みをしたことについて、まずお詫びいたします。
さらに、この掲示板を拝見する限り、先生はわたしよりずっとお若い(恐らく40歳前後)年齢で七段を受審しようとしておられ、少年時代から本格的に取り組んでおられる方と推察いたします。そのような方に、私のような者の意見を申し上げるのは僭越であると思いますし、ぜひ、師事しておられる専門家の先生にご意見をお聴きしていただきたいと存じます。
ただ、一応書き込みをした責任上、私が10年あまり京都大会に出場してきた体験からの印象を述べさせていただきます。ただし、毎年参加しておりますが、主に自分が出場する前後の立合いからの印象であり、2日目以降の立合いを拝見したのは、2〜3回であることを予め付け加えさせていただきます。
その範囲での私の体験から申し上げますと、抜き胴が一本になったのを見たことは一度もありません。逆に面応じ返し胴が一本になるのはかなりよく見ています。
錬士以上ですから、20代の方は出場しておられないでしょうし、素早い体さばきを必要とする抜き胴を使う方が少ないということもあるのかも知れません。確かに、決まる決まらないに関わらず、抜き胴そのものをあまり目にしないのも事実です。女性くらいでしょうか。
実は私が初めて参加したときも、胴を決めましたが、自分では面抜き胴を決めたと思っていたのに、後でビデオを見ると面応じ返し胴でした。まあ、その程度の実力の者の感想と思ってください。
しかし、京都大会で一本になっている面応じ返し胴は、学生や少年剣士に多い、パン、パンという受けて胴ではなく、パパンというまさしく応じ返し胴であることも事実です。
手の内の作用に限定すれば、抜き胴が胴を打つ瞬間のみであるのに比べ、応じ返し胴は、流れは一つでも、応じて、返す、素早い二つの作用が必要なのではないかなと、私は考えています。
確かに、お相手の打突を、体さばきで見切る、あるいはかわすのは、非常にレベルの高い技であると、私も考えます。
一方、お相手を引き出した上で、その面打ちをぎりぎりまで引き付け、柔軟な手の内で見事に返す応じ返し胴も、またレベルの高い技であると考えます。
先生が書いておられるように、技の性質が違うように思いますし、いずれの方がレベル高いの技であると申し上げているようにお受け取りになられたなら、私の表現力の貧しさによるものであり、ご容赦いただきたいと存じます。
先生がお住まいの東京ではどうか存じ上げませんが、私の県では、一般的に面抜き胴に比べて、面応じ返し胴が一本となる確率がかなり低いように私は感じており、京都大会の全く逆の現象とのギャップが大きいものですから、ついあのような表現になってしまったとご理解いただけますでしょうか。
審査前の大事な時期に、心惑わすようなことを申し上げ、申し訳ありませんでした。
理にかなった技であれば、評価に高低はないものと考えます。むしろ、それよりも、打突をくりだすまでの攻めがどうであるか、その上で、お相手の反応に応じて、打つべき機会に打突しているか、といったことが重要ではないか、と私は感じています。
どうか、これまでのご自身の修行に信念を持ち、私のつたない感想に迷わず、普段どおりの立合いをされるよう、祈念いたします。
以上、長々と失礼しました。
Re: 京都大会初日 ( No.5 )
日時: 2008/05/06 22:54:04
名前: 凛美優

『兵庫助』先生。早速にありがとうございます。

私、そんな先生が気を使うほどの大した者ではありません。単なる一サラリーマン剣士です。

また、審査ではやはり正剣大技の切り落とし面を目指して行きますので、あまり胴技はまだ意識していないので…、審査はあまり関係ないデス。受かるとも思ってませんので・・・。

ただ、一般的な技としてどうなのかという単純な疑問だったんです。故人となられた範士の大先生から頂戴した胴技の伝承と、別の範士の説く胴技と、腕の位置とか打突直後の姿勢や向きとか、残心の示し方等々・・・、胴技についてはビミョーに違っていて、どれを模範として学べばよいのかまだ正直分かっていないんです。守・破・離のまだ守の段階ですから…。

でも、いろいろご指導ありがとうございます。やはり行き着くは、先生の仰る打突の機会ということですね。あまり理屈にこだわらず、もう少し時間をかけて考えてみます。これからもいろいろ伺うかもしれませんが、くれぐれもよろしくお願いします。ありがとうございました。
Re: 京都大会初日 ( No.6 )
日時: 2008/05/07 06:33:35
名前: しま< >

兵庫助先生と凛美優先生のレスを拝読してとても勉強になりました。私は女なので(?)胴が得意とまではいかずとも、男性と稽古する時よく遣います。女のほうが手首が柔らかいからという話も聞いたことがあります。私自身は、男性と女性、竹刀の重さも100g違う、身長も体重も腕力も違う。例え相面であっても弾かれてしまう、となると応じ技になってしまうんです。でも攻めて相手の面を引き出すつもりで胴を狙ってますが…本心は切り落とす面を打ちたい!と稽古に励む日々です。この連休、うちの剣友会からも数名の先生方が京都に行きました。私もあと20年くらいしたら出場できるように精進を続けたいと思います。
Re: 京都大会初日 ( No.7 )
日時: 2008/05/07 08:02:00
名前: ママ

面抜き胴と面返し胴・・・お恥ずかしい話ですが、ここのところ悩みになっていて、「どう違うの?」と内心思っていました。

私が狙うのは、抜き胴ではなく、やはり返し胴なんだと気がつきました。もっとも、そんな高度な技、まだまだ私が論じるには程遠いのですけど。

ここを読んでいて、少し解決したような気がします。面返し胴は右に捌いても、左に捌いてもいいらしいところまでは理解していたのですが。

どうもありがとうございます。
Re: 京都大会初日 ( No.8 )
日時: 2008/05/07 20:58:29
名前: 兵庫助< >
URL: http://www.kcc.zaq.ne.jp/hiranokendo/

凛美優先生、範士の大先生もそれぞれ、体格やお考えも違うし、同じ胴技でも10人おられれば10種類あるということなんでしょうね。

しまさん、ママさん、女性の場合、特に男性と立ち合う際は、胴技はやはりとても効果のある技だと思います。ただ、女性の場合は応じ返し胴より、抜き胴の方が多いのではないですか?応じ返し胴の方がやりやすいですか?それなら、かなり手の内がよくできているということなんでしょうね。素晴らしいことです。

胴技の技術的な話が出ていますので、1冊の本をご紹介します。伊保清二範士の「新・剣道上達講座」です。かなり前の本ですが、今も剣道日本の本として販売されています。
専門家の範士の大先生の著書にしては、かなり大胆な、スポーツ的というか競技的要素の強い本のように私は感じますが、いろんな技について、斬新な解説があります。私にはPRできるものが何もないので、また妻ネタですが、この本の抜き胴の見本写真は、昔ですが、全日本女子選手権での家内の抜き胴の写真です。
本をお持ちの方はぜひご覧ください。
すみません、また夫バカでしたm(__)m

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