剣道人口増やしたいロゴ
なんでも掲示板のトップページ > 過去ログ > スレッド閲覧

左利きの剣道とは
日時: 2007/01/19 23:00:32
名前: 教えてください

私の次男(5歳)が剣道をはじめて1年、幼稚園生なのでまだ初心者組です。次男は左利きです。それについて常々疑問に思うところがあります。
1.各スポーツでは左利きは左利き前提です。野球は左投げ左打席、サッカーはレフティ、相撲・柔道は喧嘩四つ 等等。左利きはそれぞれ、右利きに比べて有利とされています。イチロー・中村俊輔しかりです。
しかし、剣道では左利き剣道家というものを私は寡聞にして知りません。
剣道規則では左利きを容認する条項もあるようですが、実際にあるのでしょうか。
2.左利きは右利きと比べて右手に力が入らないので有利という話をよく聞くのですが、どうも納得がいきません。特に摺り足に関しては左利きは圧倒的に不利です。よく、打突後に歩いている・走っているという指導を受けている子供は往々にして左利きです。
右利きの人が左足から歩を進めればその不自由さが実感できるでしょう。
3.他スポーツと同じく、左利きの剣道家は実技で大変有利と思います。大方の右利きの方は左利きの剣道家に戸惑いその力を発揮できないでしょう。片や、左利きの剣道家は常に対峙している右利き剣道家の攻略方法を十分に承知しているでしょう。

剣道では左利きは許されないのでしょうか、そうだとしたら何故でしょうか、許されるのなら私は次男を左利きの剣道家で育って欲しいと思います。
 ご存知の方、お教え願います。

Page: 1 |

Re: 左利きの剣道とは ( No.1 )
日時: 2007/01/20 00:30:54
名前: だみ声< >

ご意見ごもっともです。 誰も左利きの方にわざわざ右利きの形を取らせることを良しとしたくないのですが、左利き専用の道具が存在しません。 と言うより剣道の道具は、左右とも同じなのです。

この状態では昔から左利きの人は、左構えをすればいいわけですが、今度はその人を上達させる指導を出来る人がいません。
ゴルフなら左専用クラブ、野球なら左用グローブ、サッカーなら左右両方が同じレベルにあることは右利き左利きに関係なくトレーニングしますので、同じ条件にいることが出来るわけです。

左構えをすると、相手が普通の右利きなら、この状態は「喧嘩構え」になります。試合で相手の「虚」を突く意味で左構えをすることは時々あります。 でもそこからの打突が鮮やかに決まったことも見たことがありません。

剣道は、右利きの人に左手の使い方の重要性を教えます。 基本的に左利きの人がこの重要性を会得すると、元々左利きだったが故に有利に展開すると言われています。 しかし総合的に本当に有利なのかどうかを判定するには心理面の要素も加わってくるため、はっきりしないのが、本当のところです。
おっしゃるように剣道には「左利き専用」がありませんし、その指導を出来る人がいないという状況です。

過去の剣豪伝などを読んでいくと、真意のほどは定かでありませんが、左利き剣士を取り上げたものがあったと思います。

剣道における左利きの件は、この程度しかコメントできないことをお許し下さい。
現在ご次男はおそらく右構えを指導されており、慣れる途上にあり、ご両親としてはその上達速度が遅いことに焦りなどがおありだろうと推察致します。 いずれ右構えに運動神経が対応し始めると、左右両方を使える剣士となります。 多少普通の右利きより時間がかかると思います。

横道にそれますが、剣道はその試合技術を磨くだけではない(儒教の)要素を多く含んだ「武道?スポーツ?」なのです。このことになじむかどうかが、剣道を容認するか排除するかの選択肢なのだと私は思っております。 
試合に頭角を現さなくても、剣道を続けてその精神状態が磨かれて「正しい大人」になってくれれば、やはり「強い人」なのではないでしょうか?

お答えになっていますでしょうか?
Re: 左利きの剣道とは ( No.2 )
日時: 2007/01/20 06:19:34
名前: しま< >

子供たち結構左利きが多いです。正しい打ちをする子もいれば、そうでない子もいます。本人達もさほど気にする事無く稽古してます。私の同級生に左利きがいて、剣道も強かったけれど、最終的に、左利きの自分には空手のほうがやりやすいと言って空手の道に進みました。左利きだろうが関係ないですよ、と言うサウスポーの先生(七段)もいらっしゃいます。お子さんも、今はまだ小さいから自分ではっきりわからないかもしれませんが、打った後の摺り足が出来ないというのは初心者の子にはよくあることで、剣道は左半身は重要なので不利ということはないと思います。精神的な面において、だみ声さんに私も賛同しているので、同じように思います。経験談だけで、はっきりしたお返事じゃなくてすみません。
Re: 左利きの剣道とは ( No.3 )
日時: 2007/01/20 11:45:20
名前: ひろ○○にぃ〜さん
URL: http://bruce-lee.blog.ocn.ne.jp/

こんにちは、サースポーの剣士を見たことがあります。
また、実際にいらっしゃるようです。知り合いの先生もご存知でした。
しかしながら常に左利きというわけでは無いようです。
試合では左利きの場合、右利きと全く反対になるようです。有効打突は右手主流で一本になります。丁度右利きの鏡写しの状態です。
おっしゃる通り圧倒的に右利きが多い中殆どの選手は右利き同士なので、いきなり左利きで来られるとかなり戸惑うでしょう。上段の選手も初めから上段ではなく中段での基本がしっかり出来ての上段です。相手によって使い分けたり、キョウを突いたりしていますのでそれと同じ様な使い方で良いと私は思います。諸手上段の基本は正眼の構えですので、左利きは逆正眼になりますね。

ここで問題なのは左利きの人は左だけ稽古すればいいと言う訳でもなく左右使い分ける必要があるでしょう。例えば野球の攻めはバッティングです。左バッターは右でも打てます。サッカーでも同様の事が言えます。
そこで、問題になるのが昇段審査です。審査の対象は全て右での審査です。たぶんで済みませんが左での剣道形や実技は難しいと思います。左利きの人口が増えれば審査も変わって来ると思いますが・・・また、左を教えそれに対応できる先生や審判も少ないでしょう。そう言った所では不利な所が多い様に感じます。
以前、飲み事の席で剣道の経験の無い保護者の方が同じ質問をされ、先生と私の3人で討論した事があります。先生はサースポーを否定されていましたのでその保護者の方とバトルを演じていらっしゃいましたw
その当時私は二十歳そこそこでしたが率直に感じたのは「右利きに対する固定観念が強い」という事です。
左利きでの剣術の習得は人一倍の努力と周りの理解が必要でしょう。
まとまりの無い文面ですみません、参考になれば幸いです。
Re: 左利きの剣道とは ( No.4 )
日時: 2007/02/06 01:25:33
名前: せんせー< >
URL: http://members3.jcom.home.ne.jp/souchikan-k/

私も昔、同様の疑問を持っていました。他に小手の筒の部分を短くしたら?
面金を多くして面布団を狭くしたら?胴の打突部分を小さくしたら?などなど。そこで知り合いの防具屋さんに聞いたところ、細かな規格は無いそうです。私の師匠は面金の数が一本多いですよ(顔が大きい)

左利きの件。
3時間の立切試合に立った先生が、20人を過ぎた頃、手も足も左前に構え、立ち合っていた。後で聞いたところ「うん、疲れたから逆にしてみた」

私も時々逆で稽古しています。切り返しも、すりあげも、胴打ちも、普通の構えでやることは、ほとんど同じように打てるようになりました。
右ひじを痛めた時は逆手で稽古ができたので助かりました。

実戦で
相手が上段や二刀流で構えたとき「ご無礼!」と一言、逆手に構えます。
相手は「あら?小手がない!ウム〜」
ある二刀流の先生は私の逆手を見てすかさず「逆二刀に」「ん?できるな」

しかし、公式戦や審査で逆手を使う勇気はありません^_^;
試合審判規則にも「だめ!」とは書いてありませんが・・・

初心者には素振りの時、どちらもやらせています。右手前の持ち方がまだ型にはまってないので、違和感なくできるようですが、半年くらい普通の構えでやってきた子は上手にできません。特に踏み込み足が「とんっ!」と良い音が出ません。

矯正方法として
とかく、右手に力が入る初心者や、大人の初心者に有効です。
素振りくらいなら何とかできるようになります。

そして
右手右足右腰右肩と右半身が前に出て、おへそが左に向いていた構えがまっすぐ前に向いてきました。
本当は普通の構えでできるようになることが望ましいのでしょうが、ひとつの矯正方法として使っています。



正しい基本は、左足の力を左腰で受け、前進しながら左手始動で竹刀を振りかぶり、右手で打突部に誘導(方向決め)し、左右の手の内で打突となります。どちらかといえば、お書きになっているように、初心者のうちは左利きの人の方がやりやすいように思いますが?

剣道の場合相手と正対するため右利き、左利きの有利不利は、あまり無い様に思います。手だけに限らず足、腰、目、肩、頭(脳)左右どちらも同じようにに使えることが大事です。鉄棒、スキーなども同様、巧緻性の高い運動として同じ性質があるそうです。

左利きの剣道家
だみ声様、ひろ○○にぃ〜さんの言われるとおり、逆手の剣道に精通している指導者がいない(少ない)現在、まず、普通の構えで正しい剣道を身に付けることが先決かと思います。(守・破・離の守)そしていつか自分の好きな剣道を楽しめるようになってください。

Page: 1 |