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昇段審査を終えて思うこと。
日時: 2009/05/18 23:49:14
名前: 凛美優

皆さま。お元気でしょうか?

私、葛藤と苦悩、そして幾度もの失敗を経て、先日、ようやくやっと昇段しました…。

振り返ってみると、今回受かった時と過去に落ちたとき、何が実力的に違っていたのだろうと…。うーん…。直ぐには良く分からないけど・・・。強いて言えば、

@ 対戦相手2人共に一度も打たれなかった。(過去は打たれた。)
A 対戦相手2人共に2本以上有効打を決めた。(過去は1本だけの時があった。)
B 有効打のすべてが、自分の攻め後の相手を引き出し、その後の技だった。(過去は自分の一方的な技があった。)
C 有効打は、先、先の先、先々の先、3つの技が出せた。(過去は、先の技に偏在していた。)

という感じ…。たまたまだろって言われれば、そうかもしれない。

回顧…。

取り敢えず、昇段審査は当面ない。寂しい感じもするけど、嬉しい感じもする。前回受審の時と今回と、自分の実力は変わっているのかと、自分で自分を見つめると、あまり変わっていないような気がする。強いて言えば、剣道の理合について少し詳しくなったことか。例えば、攻めとか、間合いとか、気とか。

子どもの頃、自分に剣道を教えてくれた広島の師匠に約束したこと、『せめてワシの段位には早くなれっ!そこからが修業だ。』と。その一部分は守ることができた。でも恥ずかしくて、昇段したことは、まだ師匠には言ってない。何回も落ちて、随分遠回りしたから…。誉められようとも思ってないけど、きっと昇段報告しても、まだまだって、まぐれだって、段位の数字は同じでも本質が違うって、いろいろ言われるのは分かってる。でも、心のどこかでそれを待っているのも事実。

自分が剣道を初めてたのは9歳。もう30年も経った。師匠の段位と数字だけ同じになるのだけで30年…。弟子は師匠を簡単には超えられない。痛切に改めて実感した。師匠に教わったことはたくさん覚えているけど、それを上手く実践できない。確かにまだまだだけど、師匠と同じ剣の道を歩むことができて、本当によかったということも、改めて痛感した。

今回を契機に、これからの道の歩み方をもう一度考えてみたいと思います。

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Re: 昇段審査を終えて思うこと。 ( No.1 )
日時: 2009/05/19 05:04:39
名前: とらのすけ

おはようございます。


昇段 おめでとうございます。

凜美優さんの中で、何も変化を感じられない中に、『重み』が増されたのではないですか?

これから更にいろいろな色で深みのある剣道という進化をご期待申し上げます。

本当におめでとうございました。
Re: 昇段審査を終えて思うこと。 ( No.2 )
日時: 2009/05/19 05:44:10
名前: しま< >

凜美優先生、ご昇段おめでとうございます。先生の言葉の一つ一つに重みを感じます。お仕事が忙しい中、雨の日も風の日もクリスマスの日も稽古に行った甲斐がありましたね〜このサイトには励みになる方々が大勢いらっしゃいますが、先生ももちろんお一方ですが、これからもご指導宜しくお願いいたします。私もまだ数年ありますが、次なる昇段目指して頑張ります!
Re: 昇段審査を終えて思うこと。 ( No.3 )
日時: 2009/05/19 09:20:07
名前: ママ

おはようございます。昇段おめでとうございます。

それは、それは「感無量」ですね。

まずは、ゆっくりお休みになられ、心の中を広げて下さいね。

お忙しい中お疲れさまでした。

久しぶりに、ここを見て、「あーーーーー!やったーーーーーー!」と。本当に、嬉しい出来事でした。さあ、いい事聞いたから、気分良く仕事に行ってきます。

また、ご指導のほどよろしくお願いします。
Re: 昇段審査を終えて思うこと。 ( No.4 )
日時: 2009/05/19 16:40:13
名前: 剣哉

昇段おめでとうございます!
私にはまだまだわからないことなんだろうと思いますが、
凛美優先生のレスを見て思ったことを述べますと、
きっと昇段審査までにも失敗の中で何か自分でも知らないうちに
習得していき、昇段という形ででてきたのではないでしょうか。

歴30年という長い年月も経った今でも過去を振り返り
楽しく剣道ができるというのは羨ましく思います。

これからも剣道頑張ってください。


Re: 昇段審査を終えて思うこと。 ( No.5 )
日時: 2009/05/19 21:51:32
名前: 兵庫助< >
URL: http://www.kcc.zaq.ne.jp/hiranokendo/

凛美優さん、本当におめでとうございます!!
いやー、よかったですね。心からお祝い申し上げます。

それにしても30代で七段とは、素晴らしい!
時々書き込みを拝見して、稽古のしすぎではないか、少し冷却期間を置いては、などと老婆心を起こしたこともありましたが、しっかり理論的なことを押さえての稽古量だったので、質量ともに充実した稽古となり、今回の成果に結びついたのだと思います。

謙虚な姿勢は大切ですが、必要以上に謙遜する必要はないと思いますよ。
段位をいただくことで、気位も高まります。段位にふさわしい実力を磨いていくスタートラインに立たせていただいた、と考えればいいと思います。

師匠にはぜひ報告してください。気恥ずかしい気持ちがあるのかもしれませんが、審査の都度、不合格の時も合格の時もしっかり報告する、それが武道を志す者の心構えだと思いますよ。

ご承知のとおり、七段というのはピンからキリまで、本当にいろんな方がおられる幅広い段位だと思います。
その若さで七段になられた凛美優さんですから、もちろんピンを目指して修行されることを祈念いたします。

おめでとうございました。
Re: 昇段審査を終えて思うこと。 ( No.6 )
日時: 2009/05/19 23:20:00
名前: 凛美優

『とらのすけ』先生、『しま』先生、『ママ』先生、『剣哉』先生、『兵庫助』先生。早速に心温まる愛情いっぱいのお返事を頂き、本当にありがとうございます。

今日は、お稽古の日でしたが、身体の痛みが部分的に残留し軽快せず、気持ちも若干落ち着かなかったので、お休みしました。帰ってみたら、たくさんの方からお返事頂き、痛みを忘れ、本当に安らぎました。

私、昇段しても、まだまだ何にも変わってません。別に自慢するものでもなく、年齢も関係ないです。たまたま早く受審しただけです。皆、それぞれ、いろいろな事情や背景や都合を背負って、その傍らで剣道をしているのですから、学校教育のように誰しも平等に同一条件でやっているものでもありませんから、段位は早く取得しようが遅く取得しようが、相互に格差は別にありません。要は、剣道の中身というか、質というか、取り組む姿勢というか、剣道人としてのあり方ですから。段位は、自分の道における単なる目印のようなもの。他の人と比べる高低優劣の尺度ではありませんので…。

私、何も変わってないから、2年後以降、教士の称号を得て自分で自信がつくまでは、やっぱり上席には座れませんね。

審査の第一会場とその隣の第二会場で、他の受審者の立会いを見ていましたが、正直、私よりも、明らかにもっと立派で実力のある剣士はたくさんおられました。そういう現実を考えると、自分の実力って…、そんなものかなぁ…という気持ちになってしまいます。

これから暫くの間、私の剣の道でのモラトリアムだと思っています。自分の剣のあり方と道の歩み方等、諸先輩や諸先生方のご意見やご指導等を頂きながら、しっかりと見極め、自らの剣道修業に着手したいと思っています。是非、皆さまからいろいろ教えて頂きたく存じます。くれぐれもよろしくお願いいたします。

PS.私、お稽古すれば身体のあちこちが痛くなるようなトシでして、審査時にちょうど40になったばかりですので、今は決して30台ではありません。この差は結構おっきいデス。
Re: 昇段審査を終えて思うこと。 ( No.7 )
日時: 2009/05/23 23:16:21
名前: だみ声< >

凛美優先生 おめでとうございます。 いささか遅れての書き込みですが、お許しください。 (三日遅れは、あんこツバキですが、僕は四日遅れです。)

お書きになった@.A.B.C.いずれも納得です、と言うより先生が、この分析ができる冷静さで審査に臨んでおられたと言う事じゃないですか?
取り組んで来られた「創意と工夫」の結果だと思います。

ご自身、急に変わる訳もなく「一つ壁を超えた」と言う感じなんじゃないでしょうか?
ぜひ、広島の恩師にお知らせください。 9歳から指導いただいた七段の先生なら、若く見て当時40歳、あれから30年だから、既に70以上ではないのでしょうか?

必ず喜んで下さるでしょうし、「よくぞここまで精進した!」と言っていただける価値ある事だと思います。
教士称号を得てからなんておっしゃらずに、慶事なのだからぜひお急ぎください。

本当におめでとうございます。 くどいですが、セブンティーンアイスも格別の味だと思います。
Re: 昇段審査を終えて思うこと。 ( No.8 )
日時: 2009/05/24 00:33:19
名前: 凛美優

『だみ声』先生。

いろいろありがとうございます。一昨日から広島の師匠にお電話したのですが、留守中でなかなかつながらず、もたもたしていたら、今日、師匠の方から電話があり、報告を遂げました。緊張しました…。

師匠には、段位の数字は同じでも、またそこに初段から八段までのレベル格差あることは十分承知しています、決して師匠と同じになったとは思っていませんが、師匠に剣道を少年期に初めて教えてもらってから30年もかかってやっと、段位の数字だけ同じになりましたって、ありがとうございました、引き続きよろしくお願いしますって、報告しました。

そうやってずっと皆修業してきたし、これからもずっとそうだと、おしゃっていました。

子どもに剣道を教えるのに、その子がずっと剣道をして、年限をかけて自分の段位を超えさせるようにするって、何かすごいですよね。私には出来ないです。今、小学生に剣道を教え始め、その子が自分の段位になるまで教えるなんて、想像もできないですね。

こちらのサイトにお見えになる諸先生方からも、たくさんの貴重なことを教えて頂きました。そのおかげで今があります。本当にありがとうございました。これからもどうかよろしくご指導をお願いいたします。
Re: 昇段審査を終えて思うこと。 ( No.9 )
日時: 2009/05/24 22:10:27
名前: 白装束

お久しぶりです! 禀美優さん、おめでとうございます!心よりお祝い申し上げます。努力に次ぐ努力の結果ですね。「剣道を極め悟りの境地に達した」と言う事ですね。私は順調に行ってもあと10年… 今の調子では10年では厳しいでしょうね。まだまだ悟りの境地には届きません。私も小学校6年から剣道を始めて16年になります。社会人になり、この数年間自分の剣道に満足した事はありません、「試合で勝っても何か自分にもの足りなさを感じる、本当にこれでいいのか」、その答えがなかなか見つからない…、大きな壁にぶつかっているのかもしれません。もしかして大きな壁を乗り越えられるのは4年後の昇段審査の様な気がします。初心に帰りもう一度自分を見つめ直し稽古を積み4年後の審査に合格出来る様頑張りたいと思います。
Re: 昇段審査を終えて思うこと。 ( No.10 )
日時: 2009/05/25 16:04:46
名前: 初老のおじさん

凛美優さん、昇段おめでとうございます!!
よかったですね。すごいです。心からお祝い申し上げます。
最近おじゃましている「初老のおじさん」と申します。
七段とは、私にとっては雲の上、本当に素晴らしいです。
時々書き込みを拝見して、「なるほど」と感心したり色々と勉強させていただいたおります。

審査の報告を読んで、理論的に分析されており、この冷静さが必要なんだ、自分の昇段審査で出来るだろうかなんて考えていました。
質量ともに充実した稽古を長年続けないと。一歩一歩。そう言われているように感じました。

ある先生が言っておられた「段位をいただくという事は、その段位の稽古をしてよろしい。段位にふさわしい実力を勉強しなさい。と言われたんだよ。」言葉を思い出しました。
新しいスタートラインに立てておめでとうございます。
これからも色々とよろしくお願いします。

何をおいても、おめでとうございました。
Re: 昇段審査を終えて思うこと。 ( No.11 )
日時: 2009/05/25 23:12:31
名前: 凛美優

『白装束』先生。

ありがとうございます。最近、このサイトで先生とめぐり合い、本当に良かったと思っているのです。熱心に剣道の普及に携わり、一人ひとり若い剣士と向き合い一緒に修練されている様は、いつも本当に感動しています。先生の書き込みを拝読し、世の中にはこんな人もいるんだ…と、そしてそれに比べ自分は…と、いつも考えさせられて、返信書き込みをしようと途中まで下書きしては消し、結局、何も返信しないということが、過去に何度もありました…。
私は、前にも書きましたが、『悟り境地』など程遠く、何にも変わっていません。人間も出来ていないし、皆さんから多くのことを学んでいる最中です。

先生は、今、『本当にこれでいいのか』と問題意識をお持ちだそうで…。参考になるか分かりませんが、私も一時期、同じような経験がありました。道場に行ってお稽古しても、大体の場合、相手に何本か打突して、自分が優勢となったままお稽古が終わる…。何かつまらんって。もっと新鮮な相手がいないものかと…。しかし、ある時から、攻めを伴った物打ちや切先による『有効打突』ということを強く意識し、どんな相手でも、それこそ高校生相手でも、そのしっかりとした『有効打突』が1分以内に自分が先に一本取らなければ、どんなにパンパン打突して優勢でも自分の負けだと、自分の中で勝手に決めて、取り組んでいました。

やってみると結構難しくて、攻めを伴って物打ちで…って、意外と下手相手でも出来ないことに気が付き、ましてクセが強くアクの強い方がお相手だと尚更で、自分の剣道も実は薄いもので、自意識過剰だったって思ったんですよ。それに気付いてからは、結構、創意工夫と試行錯誤、そして苦悩の始まりで、だいぶ苦しみました…。是非、先生も今度、試して見てください。

でも、先生もまだお若いのに、そこまでしっかりと物事を考えて取り組まれているなんて尊敬します。是非、一度、道場でお稽古をお願いしたいぐらいです。先生の様々な取り組みには、たくさんの勇気と力を頂きました。これからも是非いろいろご教示ください。そしてますますのご活躍を期待しています。ありがとうございました。
Re: 昇段審査を終えて思うこと。 ( No.12 )
日時: 2009/05/25 23:31:16
名前: 凛美優

『初老のおじさん』先生。

書き込み返信ありがとうございます。また、心あるコメントを頂戴し、ありがとうございます。

先生にまず言わなければならないのは、真の剣道七段は、先生のご指摘の通り、多くの方からすれば『雲の上』かもしれません。私の道場にも、本当に別格の剣道七段剣士がおられます。何から何まで本当に別格です。しかし、私は、違います。私は、そうではなく、たまたま一度、審査に受かっただけのただの人です。もし、次、同じ審査を受ければ、落ちるかもしれません。ついこの間も今もまだ何も変わっていないのです…。ですから、そんな大した者ではありません。

また、剣技はそこそこかもしれませんが、私は、剣道人としての内面的な属性も若干足らぬところがあり、正直、人間出来てません。多くの諸先輩方は経験という教科書や本には書いていない貴重な知的財産をお持ちで、それに基づく判断力までお持ちです。それは直ぐには真似できない大きく深いものです。他のスレを拝読していると、先生の書き込みがあり、いずれも先生のご経験に基づく意味深い内容となっていることは、気が付いていました。私には、なかなかそこまでは出来ません。先生には、是非、このサイトに来られる多くの悩み多き剣道人や剣道関係者の方々に、その大きく厚く備蓄されたご経験の英知を積極的に還元して頂きたく存じます。

人は、いろいろな考えや経験的属性などがあり、また更にその上にそれぞれ理解力や許容力や感情や価値観などがあって、いろいろな面で複雑化した複合体のようなものです。文字でのお話しでは限界があるものの、それでも言わなければ何も始まらないし、平行線がその先交わることはありません。

多くのことをご教示下さい。また多くのことを問い掛けて下さい。そうすることで、このサイトに触れられた方が一人でも、また自分で考え前進することが出来れば、それで意義は十分にあったということになりますから。

今後ともよろしくご指導をお願い致します。



Re: 昇段審査を終えて思うこと。 ( No.13 )
日時: 2009/05/26 13:00:24
名前: 初老のおじさん

凛美優さんへ

>何から何まで本当に別格です。しかし、私は、違います。私は、そうではなく、たまたま一度、審査に受かっただけのただの人です………<
いやいや、謙遜なさらないで下さい。たまたまであったとしても、合格は合格。
審査の時にそれが出た、出せたという事ですから。中には普段どんなに素晴らしい稽古をしていて絶対に大丈夫という方でも、本番の審査(わずかの時間の中で)表現出来ずにいる方が多い中で、合格するっていう事は、大変な事です。

年はそれなりに頂いていますが、剣道に関しては、やっと門を入ったばかりの私ですので、こちらこそご教示頂く事が多いと思います。(特に剣道に関しては)

今後ともよろしくお願い致します。

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