日本武道祭を観覧しました…が…。 |
- 日時: 2009/10/12 00:45:51
- 名前: 凛美優
- 皆さま。お元気でしょうか。
私、昨日、東京・九段にあります日本武道館で開催されました『日本武道祭』を観覧しました。天皇陛下即位20年奉祝と日本武道館開館45周年記念という記念行事で、何故か、私、招待されましたので行って来ました。
日本の武道のうち、弓道、柔道、剣術、相撲、銃剣道、合気道、剣道、少林寺拳法、柔術、なぎなた、空手道、砲術というものについて、約15分程度で代表的な演武を披露するという大会です。秋篠宮殿下と妃殿下ご来臨というビッグな行事で、武道館の1・2階観覧席が概ね埋る程の人の集まりでした。
招待席は、私どもの剣道連盟をはじめ、各々武道の連盟毎に席が割り当てられ、私は一応剣道連盟の席に座り拝見いたしました。私の狭い見識に基づく感想を以下に簡単にご紹介します。
@ 剣道と合い通じるものを強く感じたという意味で、強烈に感動しましたのは、弓道、なぎなたの2つでした。私、いずれの武道も何も知らない素人ですが、特に弓道については、シビレるぐらい感動・感銘しました。
A 招待席での柔道連盟やなぎなた連盟や合気道連盟の方々は、皆さん、ビシっとされて、座り方も観覧態度も武道人として大変立派でしたが、剣道連盟の方々は、正直、どうなんだろ…っていうほど、だらしないというか、分別見識を疑わざるを得ない所が多く散見され、正直、剣道って他の武道の人たちに、人格形成という見地でも大きく劣後しているって思いがっかりでした。私、この剣道連盟の割り当ての席にいることが少し恥ずかしかったです。
まず@について。
弓道は、5名の範士8段の先生が順に弓を射るのですが、驚いたのは、所作礼法がきちんとしていて、少しも狂いなく5名が同じ動きをして、静寂の中から眼にも留まらぬ鋭い速さで矢がズバッと一瞬で放たれて的を射抜く…。矢が放たれても、微動たりしない姿勢と身体。剣道でいう『溜め』『刹那』『無念無想』『残心』という概念を見事に体現したように見えました。さすが範士…。はじめて弓道を見る人にこれ程の感動を伝えられるなんて、何て素晴らしい。剣道の範士は、ここまで出来るのかな…と一瞬不安になるほど。その範士の人の歩み方、弓の扱い、矢の扱い、着座の仕方や立ち上がる姿、弓を引き矢を放つ前の究極の無の境地は、びりびりと感動という形で伝わってきました。言葉に出来ないほど立派でした。後で調べたら、千葉、青森、愛知、三重、茨城の範士の方々で、皆、違う地で弓道を極め、その立ち姿と風格、礼の仕方、歩み方、生み出すオーラは、コピーしたように皆同じ。本当に感動しました。私も弓道を学んでみたいと思ったほどです。剣道範士は大丈夫か…と、またも不安になりました。
なぎなたは、何度か見たことがあるのですが、若い5段の先生方6名と範士の先生が2名、形を演武されていました。5段の3組の先生方の形も、少しの狂いもなく、女性なのに鋭く勢いのある、そして残心なのか、どこか優しさを感じる大変立派な演武でした。範士の技もスゴいの一言。私が剣道で向かって行き範士もそれに応じて本気でやったら、私の剣道も一発負けするな…って思いました。同じく、私。なぎなたを学んでみたいと思いましたね。
Aについて。
もー、これはがっくしです。剣道連盟の先生なのか何なのか何様かは知りませんが、剣道連盟割り当ての招待席にドカンと座ってる多くの人たち…。デカイ声で談笑したり、パン食べたり、ジュース飲んだり。演武中であっても、携帯電話何度も鳴らして一回もマナーモードにしないし、禁止って書いてあるのに何度もフラッシュ焚いて撮影したり、キョロキョロしたり、何度も席を移動したりと、もー…っ、一体、皆さん何しに来てんのと、文句言いたくなるほどレベルの低いものでした。他の柔道連盟やなぎなた連盟など、皆、静かにきちんと席を詰めて順番に座って見ているのに…。剣道連盟は、バラバラに座って、席に荷物置いて、足組んで横向いて座ったり、いちいち大きな声で、こーなんだ、あーなんだと、訳分かんない批判や解説をし続けたり…。演武に対して拍手もしないし、オッさんら、観光に来てんのかと。ホント、剣道人とは思えない。だらしない。恥ずかしい。もう、一般席に行って欲しいと何度思ったか。このオッさんらは、もう剣道やったって一生治らないだろうなと思い、私、何も言いませんでした。
他の武道連盟のきちんとした態度・姿勢などを見て、自分も剣道で負けずにしっかりしないといけないと、強く思いました。比較して見ると、いろいろなことが見えますね。ただ剣道連盟は、他の武道の連盟に比べ、武道人として明らかに劣後していると思った一日でした。
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