Re: 高校剣道について ( No.1 ) |
- 日時: 2015/03/28 03:00:03
- 名前: だみ声<
>
- みさきさん、はじめまして、僕はHNを「だみ声」というオヤジです。 このサイトではあちこちに出没しています。
地元中学校で剣道部を指導して14年になります。 いくつかの質問も混じえながら、相談に乗って行きます。 みさきさんは、新高校1年生とのことですが、文章の書き方がしっかりしていますね。
まず第一に、剣道は小学校では未経験で、なぜか中学生になってすぐの入部でもなく、2年生になって入部なさった のですね? その理由はなにか特別なものがあるのでしょうか?… 質問1。
>道場に通っておらず、今のところ級も段も取得しておりませんでした。 今度の昇級審査で一級を取得したいと考 えています。 中学校の剣道部では、級審査を受けるような指導はなかったのでしょうか? 入部したのが2年生だとしても、 早ければその年の夏休み後ぐらいに2級審査のチャンスはあったと思うのですが、顧問なり指導者からの声が けはなかったのでしょうか?… 質問2。 道場に通ってなくても、学校からの申請で、級も段も受けることができるはずなのですがねえ。
進学した高校の剣道部が強豪校とのことですが、だからと言ってスポーツ推薦以外の子を入部させないということは ないと思います。 といいつつ、やんわりと入部を断る強豪校もあるやに聞いています。 でもみさきさんは経験者ですから、それも大 丈夫だと思いますよ。 だだし、強豪校で、スポーツ推薦者を多く取っている高校では、初めから稽古がきつく、根を上げて退部する子もい るやに聞き及んでいます。 これは本人の「頑張り根性」の問題です。 そのつもりで入部してください。「絶対逃げ ない」の決意で、僕の書き込みを思い出したりして頑張って欲しいです。
>初段や二段の同級生がいるなかで、私1人が、段をもたないという状況になると思います。 とても情けないとい うか、不安です。 不安に思うのはわかりますが、「追いつけ追い越せ」の気持ちで頑張れば、いつしか彼らと同じことができる ようになった自分を見つけることも出来ると思います。 そして級も段もないからと言って、卑下することも良くないです。 中学3年生の7〜8月に「中体連大会」があったと思いますが、みさきさんのそこでの活躍はどうだったでし ょう?…質問3。
最近の高校生における昇級・昇段の経緯は以下のとおりです。 級審査は1級から受けるも、3級2級をクリアーしたものとしての審査であり、合格後に3級・2級を合格したのと 同じ金額を払うかもしれません。(結構な額になりますが、頑張ってください。県によって扱いが違う場合もありま す。 払ってくれるお父さんお母さんに感謝しましょう。)
>これまで級や段を取ろうと努力していなかった私も悪いのですが、部内で非常に居心地が悪くなるような気がします。 自分の進歩を具体化するバロメーターでもあるので、審査は積極的に挑戦したほうがいいです。 ほかのスポ ーツにはないことなので、級・段の制度をうまく活用して、モチベーションを高めていきましょう!! 入部した部における自分の居場所などを考えると、自分を卑下することにもなりかねません。 「ドンマイ」 が一番いい対処法だと思います。 そして「追いつけ追い越せ」の積極的な取り組みです。 「部活は絶対休まない!」、「たとえ熱があっても部活時間帯は、道場にいる」という気持ちを持ってくださ い。
>強豪校において段をもたないことは情けなく恥ずかしいことなのでしょうか。 よく言われることなのですが、剣道の究極の目的は「人間形成」にあり、試合は「試し合い」と位置づけ、修 行の一通過点なのです。 自分の「剣の道」をどのように人生に位置づけるのかが、ポイントであって、周囲の誰彼と比較して一喜一憂 すること自体ナンセンスなのです… 。 と言いつつ、こういう気持ちになるのは長い年月を重ねてこその物です。 今は「強い剣士になりたい!」で いいから、指導者の言うことをよく聞いて、一心不乱に食らいついていくことが、上達の最短コースなのです。
この「剣道人口増やしたい」サイトにおける僕の「出会い」は、過去ログを見ても数多く存在しています。 いろん な若い方と語り合ってきました。 そして感じるのは、続けることの大切さとむつかしさです。 何事においても3年間は、一心不乱に取り組むことを おすすめします。 「石の上にも3年」のことわざの意味の深さが解るでしょ。 そして10年続けると、知らぬ間 にベテランと呼ばれるようになります。 もはやそこから追いつくのはむつかしいぐらい、はるか前方を歩んでいる のです。 そしてそこで気をつけねばならないのが、「慢心」です。 上には上が居るものです。 いつも自分を鍛える必要性も わかってきますね。
オジンの言葉なので、解りにくい所もあるかもしれませんが、頑張って高校における3年間を十分謳歌して青春して ください。
勉強も忘れるなっ!!! 文武両道こそ若人の特権なのだ!
|
Re: 高校剣道について ( No.2 ) |
- 日時: 2015/03/30 16:41:15
- 名前: みさき
- だみ声さん、回答ありがとうございます。
詳しく回答を頂けて本当に嬉しく思います。
では、質問頂いた内容について回答させていただきますね。
>まず第一に、剣道は小学校では未経験で、なぜか中学生になってすぐの入部でもなく、2年生になって入部なさった のですね? その理由はなにか特別なものがあるのでしょうか?
もともと、中学校に入学した時から、「剣道をやってみたい」とずっと思っておりました。しかし、両親になかなかそのことを言い出せず、結局放送部に入部しました。 入部して半年がたった頃、同じクラスで仲の良かった友人が、剣道部に途中入部しまして、「一緒にやってみないか」と勧誘されました。私は「剣道をやりたい」と両親に打ち明けましたが、反対されました。その時は一度は諦めましたが、2年生に進級し、やはり剣道をしたいという思いが強くあったので、両親に懇願した結果、2年生という遅い入部になってしまったのです。
>中学校の剣道部では、級審査を受けるような指導はなかったのでしょうか? 入部したのが2年生だとしても、 早ければその年の夏休み後ぐらいに2級審査のチャンスはあったと思うのですが、顧問なり指導者からの声が けはなかったのでしょうか?
顧問の先生から昇級審査のお話は頂きました。ですが、昇級審査には6ヶ月の修業期間が必要とのこと。剣道部に入部したのが6月でしたので、8月の昇級審査は受けられないと考えまして、受審を辞退いたしました。
>中学3年生の7〜8月に「中体連大会」があったと思いますが、みさきさんのそこでの活躍はどうだったでし ょう?…
はい、私は中堅でした。私の入部した剣道部は、同級生が私を含め2人しか在籍しておらず、レギュラーの枠はほぼ確定という状態でした。我々のひとつ下の代は0人で、そのもうひとつ下の代(1年生)は5人中4人が初心者でした。そのため、強豪校ではないので市大会の予選リーグ(実質区大会)で敗退しました。 団体での私は、予選リーグの二試合中、一試合目は引き分け、二試合目は一本勝ちという戦績でした。 個人戦では、3回戦まで進みました。あと一勝すれば市で6位というところでした。 一試合目は二本勝ち、二試合目は延長の末二本勝ち、三試合目は延長の末二本負けでした。
実は私の入学する高校には、中学時代の女子の先輩がいらっしゃいます。なので、入部はさせて頂けると思うのです。 稽古のきつさは、覚悟しております。私は、全くと言っていい程体を動かさない文化部から、剣道という無知の世界に身一つで飛び込んで行き、顧問の先生の厳しい稽古に毎日休まず参加してきましたので、それなりの根性はあると自負しております。 なにより私は剣道が好きです。ずっと憧れていた剣道ができることに喜びを感じています。絶対に逃げません。逃げたくありません。
4月に昇級審査があります。急な連絡だったので申し込み締切まで間に合うかどうかわからないのですが、たとえ間に合わなかったとしても、自分を卑下することはやめようと思います。 ありがとうございます、だみ声さんのお陰で元気が出てきました。剣道を頑張りつつ、目標の大学に向けての勉強との両立を図りたいと思います!!
|
Re: 高校剣道について ( No.3 ) |
- 日時: 2015/03/29 02:45:33
- 名前: だみ声<
>
- みさきさん こんばんは。 やはり良くまとまった文章なので、読み易いです。
ご両親が最初反対なさったのは、「一旦始めた放送部なのだから、卒業までやりなさい」ではないかと思います。 僕 だって剣道部に入った子が、「辞めます」と言ってきても許可しないできました。 学年の変わり目にも同じ事を言 って来たら、各方面の事情や意見を確認して対応しますが、はっきりした目的のない部活変更は、次への変更になる ケースも多く「辞めなければ良かった」と言う場合も多いです。 みさきさんの場合、「長年の希望」がはっきりしていた点が良かったと思います。
>両親に懇願した結果 希望や相談ではなく、「懇願」の表現に一筋縄ではなかったけれど、ご両親を口説き切った様子が伺えます。 ご両親からはなにか「交換条件」があったんじゃないですか? 「辞めることは許さない」「成績下がること はなしっ!」「弱音を吐くこともなし!」等等…。
>8月の昇級審査は受けられないと考えまして、受審を辞退いたしました。 年に2回の審査頻度なのですね? 僕の住む静岡県では年3回なので、受け易さは大きいですね。 確かに入 部2ヶ月では難しいですし、その次は3年生になる寸前だし、中体連に向けて「審査より試合だ」などがあっ て、チャンスがなかったようですね。 まあ高校でまず1級、その半年後に初段を目指しましょう。
>個人戦では、3回戦まで進みました。 団体戦も個人戦も出たようだし、無級の子が有段者もいた中で3回戦まで行ったとは、立派なものですっ!! たぶん遅れて入部した分「追いつけ、追い越せ」の気持ちとともに、かなり激しい稽古にも耐えてきたのだと 思います。
進学した強豪高校には同じ中学校の先輩も剣道部にいるようだし、頑張る環境は悪くなさそうですね。 あとは強い 同輩先輩たちと、切磋琢磨してください。 食らいつく根性も結構あるようだし、高校卒業までに二段を目指してく ださい。
>絶対に逃げません。 逃げたくありません。 硬いこと言わないで、逃げたくなったら「プチ逃走」ぐらいやったほうが気持ちの整理がしやすい場合もあり ます。 臨機応変でいいのです。 問題なのは永久に逃走しちゃう事なのです。
入学式が待ち遠しいですね。 もし稽古したくなっているのなら、友達や先輩にどこかの稽古場へ連れて行ってもら うことも可能だと思います。 おっと、入学前の「宿題」もあるんじゃないかな? 「文武両道」わすれないでね!!
|
Re: 高校剣道について ( No.4 ) |
- 日時: 2015/03/30 16:40:35
- 名前: みさき
- だみ声さん、先に謝らせていただきたいことがあります。
先ほど自分のNo.2の書き込みを見返しておりましたら、最後の方にだみ声さんを呼び捨てにする記述がございました。今、訂正致しました。 剣道の先輩を呼び捨てするとは…打ち間違いとはいえ、申し訳なく思ってます汗
そうですね、両親はきっと、「やり続けること」を私に学んでほしかったのではないかと思います。でも、放送部を辞めたことで私は剣道と出会いました。剣道は生涯親しめる武道ですから、これからも継続していきたいと思います!
両親は特に交換条件を求めてはきませんでした。実際、少し成績が下がっちゃいましたけど、親は何も言いませんでした(内心、心配はしていたでしょうが) 私が、夢中になれるものを見つけたので、両親は口出しせずにそっとしておこうという考えだったのだと思います。
そうなのです、静岡は良いですね。私は福岡に住んでおりますので、年2回の審査です。でも、今年中には初段を取得できるよう稽古に励みます。
私は、普通では少ない中2からのスタートで、他の同級生は経験できないようなことをいろいろとやってきたのでは、と思っています。それが高校での剣道にも生きてくるだろう…と。
優しいお言葉、ありがとうございます。たまには休むことも必要ですよね。当たり前ですが、稽古のときは稽古。休養のときはしっかり休む。と、メリハリをつけていきたいと思います。自分の心と体と相談しながらですね。
明日、その高校の稽古に参加させていただくことになっています! あっ、入学前の宿題… 中学では顧問の先生が休み中に点検されてたので半強制的にやっていたのですがね汗
高校でのスタートが遅れないように、課題はしっかり片付けるつもりです! ありがとうございました。
|
Re: 高校剣道について ( No.5 ) |
- 日時: 2015/04/01 02:48:58
- 名前: だみ声<
>
- みさきちゃん いつの間にか「ちゃん」で書いています。 馴れ馴れしすぎてごめんなさい…オジンなもので…。
>呼び捨てにする記述がございました。 ドンマイです。 ネット上で打ち込んでいると、つい見落としてしまうものです。 気にすることないですよ。 >実際、少し成績が下がっちゃいましたけど、親は何も言いませんでした(内心、心配はしていたでしょうが) 私 が、夢中になれるものを見つけたので、両親は口出しせずにそっとしておこうという考えだったのだと思います。 親子での「暗黙の了解」がスムースに進行しているのだと思います。 いい事だと思います。 あとは成績を 上げる工夫をしっかり頼みます。
25年ぐらい前、我が家の長男の、高校合格日の僕との会話です。 僕:「受かって良かったね。結構頑張ってたよね」 息子:「軽いもんさっ」 春休みは、「親戚回りして来るっ」(狙いは、卒業祝い奪取) 僕:「それもいいけど、大学も現役で頼むね」 息子:「頑張るから大丈夫だよ」 僕:「所で進学校に合格したということは、中学校で上位だった子ばかりが来たはずだから最初の成績はビリに近 くても、そこから頑張るつもりでいなさい」 息子:「上位を取るつもりです。 そんなに心配しないで、あなたの息子を信じなさい」
入学後の、一番最初の試験の順位は、1学年400人中、390番ぐらいでした。 親子で目が点になりました。 僕:ほっぺたの筋肉引きつらせながら、「追い越す相手が大勢いるって、楽しみだねえ」 息子:「俺って、決して上位にいたわけじゃないのか…」 僕:「だから言っただろ、上には上がいっぱいいるんだ」「凡人はそのことをすぐ忘れるのだよ。頑張ってね」
こんな息子も、今では大学出て、いっちょまえに、「おとうちゃん」になって一児の親として社会貢献?しています。 部活は父親の気持ちを無視して、中学・高校と卓球部で過ごした親不孝ものです。
こんな具合でいつしか僕は、定年退職者ですが、頼まれて地元中学校の剣道部の外部指導者です。 一筋縄でいかな い子が大勢います。 それこそ毎日がストレスの連続ですが、年取ると「慌てないで対処する」技を会得しているよ うです。 今日の部活なんか、体調不良の子もいて、激しい稽古はやめにして「お花見」をしました。 ただし、出で立ちは稽 古着・垂れ・胴を着用、竹刀を持っての行進です。 途中出会う人々と挨拶を交わしながら「これも大切な稽古なの だぞっ」で約1時間。 近所の神社とお寺を回り、桜見物もして、帰ってからは、初段審査の「形稽古」で2時間を過ごしました。
|