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構えを崩さないようにするには
日時: 2017/09/04 12:40:32
名前: 姿

2年ぶりに剣道を再開しました。
現在年齢は30代前半、三段です

相手が打突する瞬間、中間(一足一刀から少し入ったところ)に入って来られた瞬間、どうしても左脇が開いたり、力が入って右手で相手の竹刀を押さえてしまいます。

昇段を目指してますので、構えが崩れないように努めていこうと考えてます。構えが崩れないようにするのに稽古中皆さんどのような工夫や意識を持っておりますか。

参考までに教えて頂けないでしょうか。

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Re: 構えを崩さないようにするには ( No.1 )
日時: 2017/09/04 17:51:07
名前: せいちゅうせん

姿様

よろしくお願いします。
まず、私は非常識な変わり者であることをご承知おきください。


>構えが崩れないように努めていこう


実はこの意識が力みを生むのです。居つきにもなります。
動くことが前提のはずなのに、構えが目標になっては力むのも居つくのも当たり前なのです(有構無構)。

この意識のままでいると「攻められる、ヤバイ」と感じた瞬間に、無意識の防衛本能で体に力が入るのです。
すると余計な動きが出てきてしまいます。

三段ですから、それまで稽古の中で錬ってきてますから、構え合ったり、初太刀があった後、「攻めの強い人」「打ちの早い人」というのを分析しちゃうと思います。

実はこれ、自分の経験則が生み出した刷り込みによる先入観なのです。
常に「自分と比較」した攻めの強い人、打ちの早い人なんです。
「こういう人が強い」なんて誰が決めたのでしょうか。
そう、自分です。

実際には大して強くもなく、早くもなくても経験則がそう思っちゃうので、「そう思っちゃうのは仕方ない」と諦めていいです。
ほとんどが、大したことない自分の経験則(そういう風に自分をとらえるという意味です)が生み出した脳の分析ミスなのです。

ですから、
「剣道で打たれたところで、私生活に全く影響はない」
「お相手は強い強い、よく稽古されてて、すごいなあ。まあ僕の思い込みだけど」
「審査に落ちたところで社会人としてなんの損もしない」
「崩されて悔しいなんて自分が思うだけで、嫁さんはもちろん誰も気にも留めない」
と正しい分析で当たり前のことを思い出しましょう。
(これが正しい分析っていう私ですから、非常識なのです)

となりますと打たれることを嫌がらなくなれます。
すると相手の攻めに軽々に反応しませんから構えも崩れなくなります。
「攻められたって打たれたって、どうでもいいことだ」と正しい意識を置いて構えているんですから。

相手が無理に打ってくれば相手は串刺しになりますから、今度は相手の方が「崩れない!強い」なんて先入観に支配され、恐懼疑惑を自ら生み出してくれるのです。
こっちは体力も技術も昨日の自分と何にも変わっちゃいないのにです。

持田先生の「剣道は、打たずに打たれなさい、受けずに打たれなさい、避けずに打たれなさい、力を抜いてやわらかく、相手と仲良く穏やかに、姿勢は美しく 臭うがごとき残心を」という言葉は前記のこととして勝手に解釈してます。
この気持ちのまま、ほんの少し自分が切っ掛けになる動きを先にするのです。これが先です。

「打たれずに、打ちたい」ということを諦めて、こだわりを捨ててますんで、この先が取れるのです。
かっこよく常識的に言えば「覚悟を決めて捨て身で入る」ということになりましょうか。
(私は、常識的に言うと、いかにも気迫満々で、筋肉隆々で、力みがちで、嫌いです(笑))

この気持ちをつくる稽古に専念して、実際にボコボコに打たれてみましょう。相手がよく見えますよ。
(無気力に見られないように、ちょっと注意しつつ「うわっ、参りました」とか感心しながら・・・(笑)。ボコボコに打っていただきますが、必ずこちらが先を掛けてください)

はじめのうちは、心の置き方が今までと真逆なので、うまくいかないと思いますが、身体に本来備わっているものを機能させる方法ですから、必ず出来るようになるので、根気強く吟味してください。

お試しください。
Re: 構えを崩さないようにするには ( No.2 )
日時: 2017/09/04 19:29:49
名前: 姿

せいちゅうせん 様>


返信ありがとうございます。
”刷り込み”、”脳の分析ミス”など大変興味深い話
です。参考になりました!
1度ボコボコに打たれてみようと思います。
そして、必ずこちらから「先」を掛けてみます!

学生時代はどうしても試合で勝ちたいという気持ちが先行し、「打たれずに打とう!」という心構えで稽古をしてましたが、現在は少し剣道をする目的が変わり打つまでの過程や相手の動きや起こりをどんな風に攻めれば捉えられるのかということを大切にしようと思ってます。

長文にわたり助言頂きありがとうございます。
早速実践してみようと思います。
Re: 構えを崩さないようにするには ( No.3 )
日時: 2017/09/04 21:06:45
名前: うーん

ほぼ、せいちゅうせんさんと同じですが、打ちたい、打たれたくないという気持ちが構えを崩します。誰でも打たれたくないという気持ちの方が強いと思います。ご自身の気持ちを、第三者の目線で観察してみるといいと思うのですが、打つという行為は、打たれたくないという気持ちの裏返しになっていませんか?
打たれる時は気持ちよく、潔く打たれるのがいいのですが、中々うまくいきませんね。
打たれるということは、お相手に弱点やクセを教えてもらっている、指摘されている。と思うのも、1つの考え方です。実際そうなんですから、ありがたく打たれて、その弱点、クセを克服すればいいじゃん。と考えるのです。心からありがとうございますと言えますね。
稽古法としては、私などは打たない稽古をします。お互い構えて攻めあったりするのですが、決してうってはいけないのです。これ打たれる気にならないと中々難しく、7段の先生でも打ってきたり、前につんのめったり、ビクッビクッってなったりします。
その他お相手に面でも、小手でも打ってもらうのですが、こちらは構えを崩さず迎え突き(胸突き)で応じるという稽古もあります。迎える時は一歩でも半歩でも前に出てくださいね。この稽古していると、そのまま竹刀を上げると面でも、擦り上げでもただ真っ直ぐ竹刀を上に上げるだけだと気ずくと思います。まさに、正中線の大事ですね。
打たれる心構えを、ご自身なりに考えてみてください。
武士道とは死ぬことと見つけたり。切り結ぶ、太刀の下こそ地獄なれ 踏み込み行けばあとは極楽。ということかな。
Re: 構えを崩さないようにするには ( No.4 )
日時: 2017/09/06 12:45:28
名前: 姿

うーん 様>

返信遅れて申し訳ありません。
コメント・助言ありがとうございます。

最近は、稽古で相手から打たれたところは稽古後にメモして次の稽古に生かすようにしてます。そのメモが打たれたくないという気持ちを強くしてしまうと元も子もないですけど、打たれたところが自分の弱点として打たれた原因を考えるように心掛けています。。

「潔く打たれる」という感覚がまだ自分には具体的に理解できませんが、打たれる心構えを突き詰めながら考えてみようと思います。具体的な稽古方法(構えを崩さず胸突きする稽古)も参考になります。難しそうですが実践してみようと思います。

最後に「武士道とは死ぬことと見つけたり。切り結ぶ、太刀の下こそ地獄なれ 踏み込み行けばあとは極楽」とはうーん 様が考えた言葉ですか。
それとも過去の偉人の方ですか。参考までに教えていただけないでしょうか。
Re: 構えを崩さないようにするには ( No.5 )
日時: 2017/09/06 13:45:52
名前: うーん

稽古メモ良いですね。私も気づいたこと、課題なんかを書き留めておきます。
武士道とは云々は、葉隠に書かれています。
切り結ぶ云々は、宮本武蔵さんの言葉だったと思います。勇気を出して何事にもチャレンジしろ。とも解釈されます。
昔の人が書いた本などは、とても参考になります。
Re: 構えを崩さないようにするには ( No.6 )
日時: 2017/09/06 17:21:01
名前: 姿

うーん 様>

「葉隠」、「宮本武蔵」。図書館で探してみます。
ありがとうございます!
Re: 構えを崩さないようにするには ( No.7 )
日時: 2017/09/06 20:50:07
名前:

私は、同等の方と稽古するときには、あまり手元をあげません。
上手の先生と稽古を繰り返して、
身についたように思います。
Re: 構えを崩さないようにするには ( No.8 )
日時: 2017/09/06 22:42:09
名前: せいちゅうせん

姿様

私も稽古日誌に反省点と次の稽古の課題を書いてます。
稽古もなるべく録画してその日のうちに見直してます。

差し支えなければ1年先でもいいですから試してみた結果を
書き込んで頂けると幸いです(私自身の勉強にもなりますので)。

有難うございました。
Re: 構えを崩さないようにするには ( No.9 )
日時: 2017/09/07 12:18:56
名前: 姿

剣 様>

上の方との稽古は、やはり多くの事を
学ぶことができるんですね。

最近は現役の学生との練習しかできてない状態です。
先生も面を付けられる日が多くないようなので、今度
稽古つけてもらうようにお願いしてみます。

ありがとうございます。
参考になります。
Re: 構えを崩さないようにするには ( No.10 )
日時: 2017/09/07 12:22:02
名前: 姿

せいちゅうせん 様>

録画までするんですね(驚)!!


メモの効果については1年後この場で
結果を報告したいです。

実のある結果に結びつけれるように
コツコツ頑張ります!
Re: 構えを崩さないようにするには ( No.11 )
日時: 2018/08/23 12:30:02
名前: 姿

せいちゅうせん様>

久しぶりのレスになります。

No8のコメントについて約1年経過したので報告させて頂きます。
稽古日誌の効果は自分の課題を見直すために良いツールだと感じました。

私の場合、
@先生から指摘されたこと(また多く打たれたところ)
A今後の課題
Bその他(稽古中にひらめいたこと⇒次回試してみようと思ったこと)

上記3つを中心に記入します。
恥ずかしながら指摘された点をもう一度注意されたり、自分でまたやってしまったと感じた場合繰り返し日誌を読み直して自分が稽古中に同じ失敗しないように刷り込み、忘れ防止として効果は大きかったです。

何度も読み直すと稽古中に指摘された内容を自分で自然と意識しながら取り組むようになったのが1番の改善だったと思います。

簡単ですが以上です。

Re: 構えを崩さないようにするには ( No.12 )
日時: 2018/08/23 17:16:20
名前: せいちゅうせん

姿様

律儀に覚えておいてくださりありがとうございます。

日々、楽しんで取り組まれておられるようで何よりです。

構えが崩れやすいとの問題点の改善は進んでおりますでしょうか。
Re: 構えを崩さないようにするには ( No.13 )
日時: 2018/08/24 12:12:36
名前: 姿

せいちゅうせん様>

以前よりは改善されました。

左手の位置、打突の感覚を思い出したことが技前で気持ちの落ち着きが生まれたことが大きいと思います。

若いスピードがある相手にはまだまだ崩されてしまいますが、日々練習中です。
Re: 構えを崩さないようにするには ( No.14 )
日時: 2018/08/24 14:45:55
名前: せいちゅうせん

姿様

返信有り難うございます。

順調ですね。楽しんでください!

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