Re: 発達障害のある子への指導 ( No.1 ) |
- 日時: 2018/03/08 13:09:29
- 名前: 剣之介
- 水草 様
はじめまして。 剣友会で指導者をさせていただいています。 高度機能自閉症の子とアスペルガー症候群の子を指導したことがあります。 大変でした。親御さんと子供たちの協力が必要でした。 親御さんが、お子さんの症状をオープンしてよいかの確認と子供たちへの説明を正確に理解させるように説明し、他の親御さんにも理解していただくことが慣用でした。 受け入れる時点で、指導者、後援会で話し合いました。受け入れることで決定し、ネットなどで正しい理解を行うようにしました。 基本稽古までは、一緒に行いましたが、中学生の稽古には水草さんの言われるように技能が伴わないので、小学生と稽古をさせていました。 本人には、小学生の○○君に練習試合で勝てる力が付いたら、中学生のグループで稽古しようねと具体的な目標を持たせました。 稽古を水草さんがおっしゃられているように集中が続きません。 その場合は、本人に選択させるようにします。 休憩させ、やる気になったら面をつけて合流しなさいと指示します。 着装についても、試合以外は自分でさせます。うまく出来なくてもやらせます。但し、面紐については確認をいたします。 また、自宅での着装n練習を親御さんにお願いしてさせるようにしていました。 また、本人はみんなと同じように出来ていると思っていますので、基本、おこらこらないようにしています。 具体的にどのように出来ていないのか説明し(これが難しい)、少しでも近いことが出来たら、必ずほめてあげてました。
試合会場のことですが、基本中の良い子や大将などみんなでフォローさせますが、騒いでどうしょうもない場合は観覧席の親御さんに委ね。試合前に呼びに行ってました。 ひとりの子は、剣友会でも中学の部活でも計6年間(小3から)やり通しました。 高校では、環境がなくなりやめてしまいましたが、続けてくれて良かったと思います。
あまり、助言にはなりませんが練習メニューなど分けてやらざるを得ないと思います。 副顧問などはおられないのでしょうか? 学校側の体制と、ご父兄の協力が必要だと思います。 更には、部員の協力がないと出来ません。 ひとりで抱え込まないようにしてください。
こどもたちにも良い経験になったかもわかりません。
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Re: 発達障害のある子への指導 ( No.2 ) |
- 日時: 2018/03/09 02:22:28
- 名前: 水草<
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- 剣之介 様
素晴らしい御助言をいただき、ありがとうごさいます! やはり協力体制が必要ですね…… 副顧問はいるのですが、ほぼ指導には加われない状況です。基本的には一人で回しているのですが、やはり限界がありますね。ヘルプの声を出していこうかと思います。 こちらが限界な分、確かに部員同士は協力しあっていたり、「こういう子もいるんだな」と見識を広げている部分もありますね。
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Re: 発達障害のある子への指導 ( No.3 ) |
- 日時: 2018/03/13 18:16:07
- 名前: だみ声<
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- 水草 さん
大変むつかしい状況に大いに悩んでおられる様子がうかがえます。 昨年4月から剣道部顧問としての指導のようで すが、それまでの指導のご経験など、どの程度お持ちなのでしょうか? 同じ学校で以前は別の顧問が指導してい たのを引き継いだ、と言うのはあったのでしょうか?
文面からはADHD,アスペルガー、発達障害と言うそれぞれ異なった問題児(言葉が悪ければお許しください)を抱え ておられるようですが、一人でも大変なこういう子がそれぞれいると言う事でしょうか? 少なくとも計3人と言う 事でしょうか? 一人でも簡単でないのに、複数いるとなると顧問一人の指導には無理があると感じます。 まして「強いチーム作り」 を目指す事は不可能だと思います。
道場や剣友会の場合は指導者が複数おり、もとよりいくつかのクラス分けのような指導もあると思いますので、対応 方法もあると思いますし、剣之助さんの返信のような上手な対応も紹介されております。
果たしてこれが中学校の部活でのこととなると、どのような指導方法が考えられるのでしょうか? >こちらが限界な分、確かに部員同士は協力しあっていたり、「こういう子もいるんだな」と見識を広げている部分もありますね。 このまま推移させる手もあるでしょうが、「部員の剣技」を向上させるには、困難もあるでしょう。
剣之介 さんの書かれた通りで… >お子さんの症状をオープンしてよいかの確認と子供たちへの説明を正確に理解させるように説明し、他の親御さん >にも理解していただくことが肝要でした。 最小限、関係者全員との「状況把握」と「共通認識」を構築し、相互理解がなければなりません。
でも中学校の部活であれば、中体連もあり、勝利を目指したい子もいるでしょうが、こういう点をクリアーするには、 顧問先生一人では無理だと思います。 可能かどうかは不明ですが、指導を「二種類」にする道の模索(イバラの道だと思います)は、考えられないでしょ うか? 新たな問題も考えられますが、近隣道場への出稽古も導入したりしながらなどを提案させていただきます。 ただでさえ通常業務で超多忙な先生に、無理な提案かも知れませんが、外部指導者導入も視野に入れてください。
大変中途半端な返信だと思いますが、最初読んだ時から書きかけた返信が止まってしまい、剣之助さんの書き込みを 読んで、甚だ不十分ですが、僕の意見を何とかまとめてみた次第です。
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Re: 発達障害のある子への指導 ( No.4 ) |
- 日時: 2018/03/19 17:39:21
- 名前: かま
- 再開して半年の新人です。
発達障害の人と関わったことがないので意見も言いづらいのですが コメントすることが応援に繋がると思いますのであえてコメントさせていただきます。
メニュー内容によってグループ分けできればいいのでしょうがどうでしょうか。
剣道は規律を守ることが大切で、言うことを聞かない子や騒ぐ子は排除されてきたのではないかと思います。 水草様が「彼らが楽しみながら剣道に親しみ、上達」する方法を模索することは素晴らしいと思います。
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貴重なご意見ありがとうございます ( No.5 ) |
- 日時: 2018/03/26 13:06:23
- 名前: 水草
- >だみ声 様
・これまでは自分の出身道場で、少年部の子たちを軽く教えていた程度です。メイン指導者の補助的立場でした。大会の監督も少しだけやった程度だったので、大変不安でした。とりあえず他の学校の様子を見学させていただいて、真似ばかりして1年間やりくりしてきました。前任者(剣道未経験者)の引き継ぎはありましたが、ほぼ放任状態でしたので、ゼロからのスタートでした。 ・問題になる子は5人ほどでした。自分も指導の限界を感じ、A,Bコースを分けてみました。これはこれで不満や問題が出ましたが、今はなんとか回っています。(片方のコースの子を放置しているだけ、とも言えますが……) ・近隣道場への参加は確かに必須だと感じました。ただでさえ昨今は時間的制限を設けられてきた部活動だけでは、「初心者を中3の夏に二段にする」ということが不可能だと思えてきました。道場への参加を呼び掛け、上位層が上達してくれれば自然と強化されていくように思います。 ・外部指導者も欲しいところですね……
>かま 様 ・やはりグループ分けは大事ですね。同時に、そのいくつかのグループの面倒を見る指導者と場所の確保が大事だなぁ、と感じています。 ・自分も「規律を守れない子」を排除してしまっている状態になっているのが心苦しいです……
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Re: 発達障害のある子への指導 ( No.6 ) |
- 日時: 2018/03/27 19:34:12
- 名前: だみ声<
>
- 水草 さん
返信ありがとうございます。 悩みながらいろいろ模索して実施し、頑張っておられる点が「武士道」の一面でしょ うか? とにかく2組に分かれての指導のようですが、 >片方のコースの子を放置しているだけ、とも言えますが…… これは当然の事であり、批判もここに出て来るでしょうが、ここからが思案のしどころと言う事でご尽力くだ さい。(他人ごとだと思って簡単に言うなっ! もあると思います。) 諸般の事情など、一切抜きにした視点で述べますと、やはり「外部指導者」を導入する道を模索してみてはいかがで しょう?
僕の場合が参考になるかわかりませんが、下記のとおりです。 22年前(50歳の時)からリバイバル剣士として、地元剣道教室で小学生を対象に週2回の稽古を指導しておりま した。 僕の担当は低学年が主体でした。 当時は大学で取得した二段のままでした。 しかも稽古は35歳から 15年間離れており(言い訳ですが「仕事忙しい」でした)、良い指導が出来ていたとは思えません。 昇段審査も「稽古後のビールが美味しく飲めればいい」というていたらくで受けずにおりました。 その後三段審査 に不合格だったのを機に、少し上等の防具を購入し、気合いを入れて稽古に励み、次の審査に合格し、その後低迷も ありましたが、70歳の時六段に合格しました。 所属連盟からは錬士も挑戦しろと言われ、昨年それもクリアー出 来ました。
間もなく四段の受審資格が出来る頃、今の中学校の剣道部顧問が校長と相談の末、我が道場に外部指導してほしいと 言う相談がありました。 世間的に外部指導者制度の全くない頃でした。 我々は相談して、まだ皆さん現役でしたから、行けるとしても土曜日だけですと言う返事をし、週1の中学生剣道部 員の外部指導に出かけるようになりました。 学校側の言い分は「無報酬」スポーツ障害保険だけ学校負担と言う事 でしたが、部員の中には道場出身者が2名おり、指導で報酬をもらうなんて発想もないため、躊躇なく出かける道が 出来ました。 最初の内は部員たちとの意思疎通もままならず、指導と言っても基本動作を軌道に乗せるのに半年はかかったでしょ うか? 道着袴のたたみ方から、礼儀作法、竹刀の修理、部室の整理整頓なども、丁寧に教えて行きました。
その後経験のある顧問が就任した年は、指導者補助として参加してきましたが、断られる事なく、今も継続しており ます。 ここ数年は経験のある顧問はおりません。 初めの頃は3人の指導者でしたが、10年以上経過した今は、定年退職で再就職しなかった僕が一人で通っております。
今では、先生の負担軽減もあって、外部指導者の導入は教育委員会も絡むでしょうが、制度も出来てきているので、 道はあると思います。 既成事実作りと言う方法もあり、水草先生から親しくなった道場に、とりあえず学校の事情を説明し、非公式に外部 指導の先生をお願いする手があると思います。 定年退職した温厚な方がいいと思います。 段位より、若い子と同 じ目線になれる方がふさわしいと思います。
まだ書き足らない事もあると思いますし、無責任な提案でありますが、吟味して見て損もないと思います。 それこ そ「剣道人口増やしたい」を実践する事にもつながると思います。 工夫しながら頑張ってください。
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Re: 発達障害のある子への指導 ( No.7 ) |
- 日時: 2018/03/29 00:24:15
- 名前: とらのすけ
- 初めまして、 水草さん。
私は水草さんが指導しておられる生徒さんほどの症状ではありませんが、多動性の生徒を指導しています。
その生徒へ声掛けをしているのは『カッコ良い自分を作りなさい。』という言葉や、バタバタしている時は『今の君はカッコ良い?』などです。
声掛けを始めた時は、なかなか自分をコントロールする事は難しかったようですが、徐々に【 自分をコントロール出来るカッコ良さ 】を感じる様になり、大会当日で試合直前に『 さぁ、これから試合だよね。剣道ではバタバタせずに心静かにするカッコ良さと勝負する中で勇気を出すカッコ良さもあるんだよ。思い切り暴れておいで。』とアドバイスしました。
すると、それまで抑えていた思いを爆発させるが如く、存分に攻める剣道をしてくれました。
水草さんの指導しておられる生徒さんに置き換えて考えた場合、試合ではなく互角稽古で伝えてみてはいかがでしょうか?もちろん大小の波はあると思いますが、少しずつ『出来るイメージ作り』として伝えはいかがでしょうか?
そして『だみ声さん』や『剣之介さん』に『かまさん』の仰ることも大切ですよね。 保護者も含めた理解も大切ですし、グループ分けをして稽古させる方法もあれば、事前に伝えておいて一緒に稽古させる事で慣れさせる事もひとつの方法だと思います。その中で障害を持つ生徒の勝負で勝ちたい生徒に対する稽古の時に、【存在感】の雰囲気を少しずつ感じさせてあげられると子供達 双方の心に変化が出るのではないかと思います。
私自身 勉強不足で理解できていない部分が多くて、失礼な事ばかりお伝えしていたら 申し訳ありません。
しかし同じ時代を過ごす子供達ですから、卒業した後に笑っていられる子供達に育って欲しいですよね。
長文、乱文 失礼しました。
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