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剣道競技における誤審の考察
日時: 2023/05/08 14:39:31
名前: だみ声 < >

あらゆる競技場面で素人でも、手軽に動画撮影が可能となった今、目視に頼る審判に対し
て風当たりが厳しくなっています。 その風当たりは「誤審」と表現され、審判の判定を
良しとせず、リプレーによって映像確認して検証するという競技も増えつつあります。
日本の国技である大相撲でも頻繁に「物言い」が付いて、映像確認して、行司の差し違え
とか、軍配通りとか、同体で取り直しなどがテレビ放映されています。

この映像確認ルールの根底には、人間による「目視は事実を見誤る」と言う、人間がやる
判断の曖昧さを無くしたいという願望と、現代技術を駆使して、正しく勝敗を決したいと
いう気持ちがあると思います。

でも映像確認装置の無かったころの判定にはリプレーがなかったから、審判の判定が全て
と言う認識で、あらゆる競技は行われてきました。 特別な場合を除いて「誤審」は話題
にならなかった、と言うより話題にできなかったのです。

一方従来から審判には「自己の信条」において公正に判定することが求められています。
 この「自己の信条」にクレームをつけるのが「記録映像」であり、誤審騒ぎなのです。
全日本剣道大会の判定に「誤審が多い」とクレーム付ける理由は、映像確認できる装置を
我々が手に入れたからなのです。 それまではクレーム付ける証拠や根拠がありませんで
した。

では我々が普通に使っているビデオ装置でどれだけ確証のある映像が撮れるのでしょう?
市販のビデオでは、1秒で写せる映像は30枚程度のはずですが、少なくとも剣道の試合は
竹刀速度を思えば100枚以上写せる装置でなければ正確な判定には使えないはずです。

更に実際の試合で、現状ルールの中で、このビデオ判定をだれがどのタイミングで要求し、
実施するのでしょう?
旗の上がったA選手から「彼の方が早かった」と言うのでしょうか? 反対のB選手が
「彼の方が早かった」と言った場合に、映像確認するのでしょうか? ルール上も大きな
問題を感じます。 何しろ現状ルールでは判定に選手がモノ言えばその場で二本負けです
からね。 現状ルールにも選手の監督には判定に対して「疑義申し立て」の権利はあるの
ですが、それが行使された場面を全く見たことがありません。
つまる所誤審騒ぎの多くは見ている者(第三者)の部外者の意見であり、試合者と監督は
審判の判定に従っているのが現段階の剣道試合の在り方ではないでしょうか?
更に打たれて負けて悔しければ、誰がどう見ても確実な一本を取る稽古をしろ! と言う
指導があるのではないでしょうか? この教えは武道として潔い言葉だと思いますし、修
業とはそういうものではないでしょうか?
剣道は勝敗にこだわるにはその勝敗の判定が難しすぎます。勝敗に一喜一憂するだけなら
剣道以外の競技をやる方が手っ取り早く感じます。 たとえば「じゃんけん大会」ですね。

フェンシング競技は比較的早くに電気信号による勝敗を決する方法を導入したと思います。
ところが導入したことにより、選手の動きが「前後動のみ」と言うゲームの制約が生じま
した。 もとよりフェンシングには前後動が多かったのか、すれ違って向き直ってゲーム
継続が不可能になりましたが、大した違和感はなかったのでしょうか? それでも「どっ
ちが早いか」で勝敗を決する事は出来るようになりました。

剣道でも電線を引っ張らず、無線方式で「どっちが早いか」だけの競技は出来そうですが、
「刃筋正しく」や「正しい姿勢」「気力」「残心」は消滅するでしょうね。 映像確認方式
と競合させるのでしょうか?  でもそれってすでに「剣道じゃない」のじゃないでしょ
うか?

もとより判定の難しい剣道競技は、「勝敗」だけを論じるものではないと捉えれば、今の
ままで十分剣道の目標は達成していると思うのですがいかがでしょう?

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Re: 剣道競技における誤審の考察 ( No.1 )
日時: 2023/05/13 09:25:26
名前: sky

だみ声様

興味深く拝見させていただきました。
剣道はどちらが先に打ったかだけではないですからね。
合議がかかったときなどに補助的に映像が活用出来るのはいいかもしれませんが…

私としては、全国大会などではなく、子どもたちが出るような小さな試合での誤審を回避する対策を何か取って欲しいです。何段以上の先生など決まっていますが、みんながみんな審判に慣れている先生ばかりではなく、高段者の先生が旗を上げたらつられてみんな上げてしまう、などよくあることです。高段者だからといって審判に慣れていない先生もいるのは確かです。でもその先生に合議なんて下の先生からはかけられません。剣道は縦社会ですので(笑)
また、開催しているところから審判もたくさん出すので、どうしても開催しているところが勝つ、というのもよくあることだと思います。人間の心理として甘く見ているつもりはなくても、無意識に可愛がってる子供に勝ってほしいという気持ちから旗を上げてしまう…というのはあることだと思います。
そんな先生たちを黙らせられるくらい素晴らしい一本が取れればいいことなのですがね。

Re: 剣道競技における誤審の考察 ( No.2 )
日時: 2023/05/13 11:05:45
名前: とちくま

剣道の試合、3人制の審判の状況において「誤審」が起きる理由の一つに、sky様の仰るような
審判に慣れていない先生が「誰か」の旗が挙がったのを見てつられて挙げてしまったという場合も
多々あると見受けられます。そして剣道の縦社会が本音と建前で意見を出し合えないのも誤審要因の一つで
あるような気がします。
剣道は「武道」であり修行と言いますが、小中高で習った子供達が誤審などの理不尽に
あったときそれも修行であると伝えて果たして子供達や保護者、果ては指導者も
本当に「納得」出来るのかと考えてしまうこともあります。
誰もが「納得する素晴らしい一本を取る」って、子供達に求めるのも酷だなあと感じたりと。
映像に頼り人間の目で追いつかない分からない部分をを補うとして一つの「正確性」を求めると考えれば
ビデオ判定に頼るのは「あり」と考えることもあります。
「赤の方が僅差で早く当たってたけど正しい姿勢で打ったのは白」と話せる場合もあるのではと
Re: 剣道競技における誤審の考察 ( No.3 )
日時: 2023/05/16 16:08:26
名前: とらのすけ

こんにちは。 だみ声さん

お久しぶりです。


難しい問題ですよね。

もし『全日本剣道選手権でビデオ判定が有効』となると、『八段先生の判定はあてにならない?』となりますよね。



私が審判した試合で面を打った竹刀が面ぶとん上で横滑りしたので私は無効と判断しましたが、別の審判員の方々は一本と判断されました。

それに私の知り合いの先生が審判してた試合で、2人の先生は知り合い先生とは逆の判断だった一本があったようです。

試合後に『なぜ、その判定になったの?』と聞かれ『当てるだけなら同じ判断でした。しかし攻め・誘い・残心などを考えて判断しました。』と答えたようです。

『全日本剣道選手権は映像としては映せない動作がある。』と聞いた事があります。

カメラが正しい判断の出来る映像が残せる?と考える私がいます。
Re: 剣道競技における誤審の考察 ( No.4 )
日時: 2023/05/17 15:37:30
名前: だみ声< >

3人の剣士の方から、それぞれのコメントをいただきました。 僕なりにひとつづつをピ
ックアップしてみました。

Sky さん
  剣道はどっちが先に打ったか、だけではないですからね。

とちくま さん
  どっちが先かだけで見れば赤、正しい姿勢で打ったのは白と話せる場合もある。

とらのすけ さん(お久しぶりです)
  あてるだけなら他の二人と同じ(赤)、攻め、誘い、残心 を考えて判断すると(白)。
  つまり映像として残せない動作のとらえかたを判定に入れるか否か。

ぼく
  「どっちが早いか」だけの競技は可能だが、刃筋正しく、正しい姿勢、気力、残心 は消滅する。

つまるところ、大勢の映像確認論者は「どっちが先か」で勝敗を決するのでいいし、その
方が公正だと思っている。 どうせ映像に残らない動作なんて考慮しなくていい。

やはりこの問題は簡単ではないですね。
Re: 剣道競技における誤審の考察 ( No.5 )
日時: 2023/05/17 17:36:25
名前: とちくま

だみ声様。
総括ありがとうございます。
仰るように難しい議題です。
しかし、私はビデオ映像確認には賛成派です。
何故なら、剣道の高段者の先生方や大会をしている審判の先生方で実際に日本刀を持ち刀法を学び研鑽
しているのはどれくらいいるのでしょうか?
刀を持ち理合いを知り刃筋正しい
打ち方を知る先生はどれくらいいるのでしょうか?
勿論、日々の稽古で竹刀や木刀で刃筋を考えて
指導されてる先生方も存在すると思います。
本当の理合いを知らず武道と言う文化を
時代の流れで継承していくならば、
その時代の流れでのアナログからデジダルな
変化も必要と考えます。
人間の目では追えぬ一瞬の出来事も
映像で見ながら形に残る剣道の本質の道の真実も
を探求していく時代の流れに変化も必要かと思いました。
しかし、
Re: 剣道競技における誤審の考察 ( No.6 )
日時: 2023/05/17 17:40:33
名前: とちくま

そこで、視覚だけでは分からぬ
剣道の本質を指導していくのが
試合ではなく稽古の本質となると思います。

審査では映像で理合いを確認するのに、
、試合で確認しないのは何故かと思う疑問と矛盾の狭間で一筆書かせて頂きました。
Re: 剣道競技における誤審の考察 ( No.7 )
日時: 2023/05/17 19:33:59
名前: とちくま

時代が変わってもアップデートが
行われながら文化を語り継ぐのが
一般愛好家の役割かと思います。
Re: 剣道競技における誤審の考察 ( No.8 )
日時: 2023/05/17 19:34:51
名前: とちくま

そして、時代は移ろいながらも
アップデートして文化は継承されていく
ものと思います
Re: 剣道競技における誤審の考察 ( No.9 )
日時: 2023/05/17 19:36:20
名前: とちくま

そして、時代の流れに合わせて
アップデートしながら文化は継承されていく
ものと思いました。
Re: 剣道競技における誤審の考察 ( No.10 )
日時: 2023/05/26 08:28:40
名前: だみ声< >

いろいろご意見がある中ですが、この際いっそのっこと剣道試合の誤審防止のため、映像
確認装置を検討してみようではないですか!
まず「設置目的」の位置づけですが、「誤審防止」でいいでしょうか? ここで議論を要
するのが、skyさんがお書きの「剣道はどちらが先に打ったかだけではないですからね。」
ですが、これを論じ始めると先へ進めません。 とりあえずこの点には目をつぶって「ど
っちが先に打ったか」をビデオで確認する装置を検討する事にします。

装置の設置場所:
公式戦の試合場は11m×11mの正方形です。 カメラの設置場所は審判が3人なのだから
会場の中心から主審の後方に一台、副審の後方に2台の計3台が妥当でしょうか? 試合
場のすぐ外の試合場に死角を作らない位置に置かねばなりませんが、隣の試合場との距離
的な関係も考慮が必要ですね。
あるいは審判の目線と同じにするため、おでこに小型カメラをつけるのがいいでしょう
か? 審判は「よそ見」できないですね。 電線を引っ張るわけにいかないので、確認の
ためにはモニター画面には無線で飛ばし、画面を審判主任前に置くことでいいでしょう
か? 審判主任は短時間でリプレー3種類を審判と共に確認し、結論を出すことになりま
す。 忙しいですねえ。

いつ確認するか:
審判から「合議」がかかった時、従来「合議」は審判(大抵が主審)によって行われまし
た。 一方「選手の監督」による「異議申し立て(このルールはあるが殆ど行使されてな
い)」が頻繁になることが予想されます。
もとより会場で私的に撮られているビデオは一切取り合わない。
映像確認は、場外反則なども容易に確認されますが、「危険防止」のため、主審が「や
め」をかけるタイミングも微妙になりますね。

費用:
細かい点は多々あるので、これだけで装置が設置されるとは思いませんし、ルールも検討
されねばならないでしょうね。 とりあえずいくらかかるでしょう? 1会場分だけなら、
大した額ではないのかな? どっちが先に打ったか、だけの映像確認でこんなことを考え
てみました。

装置の保管とメンテ:
試合の主催者が準備するのは大変だし、どこか一か所で管理されるのが能率的だと思いま
す。 正常に作動させるためにも、メンテナンスも欠かせない作業となり、経費も掛かり
ます。

どの大会で使うか?
中体連でやりますか? インターハイで導入しますか? 学生大会でやろうか?
Skyさんのご意見では、小さい子供たちの試合こそ、本人を納得させるためにも映像確認
したいとのことです。 確かに全日本大会や、世界大会なら経費的にも可能と考えますが、
地域大会でこそ、「どっちが先に打ったか」が選手の納得とモチベーションを維持向上さ
せる一助にはなるでしょうが………。

皆様のご意見をお聞かせください。
Re: 剣道競技における誤審の考察 ( No.11 )
日時: 2023/05/30 08:36:59
名前: sky

だみ声様

おはようございます。SKYです。
具体的に考えられるとは流石です。

カメラの位置は難しいですよね…
いつだかのサッカーワールドカップ?(詳しくなくて申し訳ないです)のカメラの角度によってインなのか、アウトなのかみたいな事になりそうですね…
サッカーやテニスなどは効果的に活用できるビデオを設置する場所が何となくある?(線のところとか)かもしれないですが、剣道の場合は動きますからね…
固定カメラではなく、それぞれの選手を追うカメラがあるといいかもしれませんね。
3人の審判の目線にカメラをつけても、角度によって3人とも見えない事もあり、会場外で見てる人が(監督さんとか)意義をたてても映ってない可能性もありそうです。
日本選手権とかの映像で誤審が騒がれるのはそういうことなのかと…カメラを取ってる角度からは見えるけど、審判からは見えてない…のかも。

実現する日が来るといいですね。

Re: 剣道競技における誤審の考察 ( No.12 )
日時: 2023/10/03 02:28:58
名前:

まだこんなわだいやってるんですね?
おつかれさまです。
Re: 剣道競技における誤審の考察 ( No.13 )
日時: 2024/01/14 15:03:55
名前: だみ声< >

剣道の勝敗判定に、ビデオ導入の話題ですが、賛否両論あり、装置の性能と設置場所、経費、
検証方法、検証時期、検証者などの問題を挙げてみましたが、その後書き込みがありません。
お正月に再読しながら思ったのは、どなたも(僕も含めて)意見は言うが実施に向けた具体
的な検討はしてないという事ではないでしょうか? つまり意見は言うが「野次馬段階」で、
それ以上踏み込んだ意見は出て来ないようです。と言うか「出せない」ようです。
その原因の一つは詳細を検討すればするほど「難題」である事が分かって来るからです。
装置の問題もありますが、小型で1/1000秒まで判読できるカメラも予算内で準備されたと
しましょう。 操作も遠隔が可能で、会場では時計係の隣に撮影係を置くこととしましょう。
モニター画面も審判主任周辺に3台(審判の数と同じ)で足りるでしょうか? という事は
カメラも審判数と同じく3台でしょうか? 正しく判定するためにはもっと欲しいのじゃ
ないでしょうか?

次にカメラの設置場所ですが、床に置きますか? 天井からつるしますか? あるいは周
辺に撮影者を配置して、試合を撮影しながら移動してもらいますか? 移動カメラは3台
でいいなら、審判のおでこにつける方法もありますね?
剣道の試合場は、普通複数準備されるので、隣の会場の試合も映ってしまいますが、判別は
出来るでしょうね。

もう一つの問題は、いつ、誰が、どのタイミングで、ビデオ判定を要求するか?ですがお考
え下さい。 現行ルールでは選手から要求は出来ません、場合によってはこの点はルール変
更した方が良いかもしれません。 現行ルールでは選手の監督が必ず付かねばならないの
ですが、関係する選手が複数の会場で同時に試合になった場合なども考慮が必要です。

剣道に限らず、どの競技も全ての試合を撮影しているわけではないです。高校野球の地区予
選でも、採用されてないと思いますが、実際のことは僕は知りません。
いずれにしても公式戦以上の試合での採用でしょうし、剣道の場合、どの公式戦で採用する
のが良いのでしょう?

ところが剣道の特殊性でしょうか? むしろローカル戦での採用が望まれているのではな
いでしょうか? せっかくここまで進化してきた映像技術です。剣道の試合判定に採用さ
れる方法を、そしてそれによって誤審が解消できるなら、剣道界ももっと真剣にビデオ導入
を検討してみてはいかがでしょう?

ただし映像で判定出来るのは、映像として映る部分だけで、気剣体の内「気」に関する部分
は映像になり得ないものであることも忘れてはいけないと考察します。
皆様のご意見を伺いたいです。
Re: 剣道競技における誤審の考察 ( No.14 )
日時: 2024/01/16 09:16:50
名前:

皆さん、「無しのつぶて」が最もつまらないはずなのでそれに徹されているのかもしれませんね・・・笑
Re: 剣道競技における誤審の考察 ( No.15 )
日時: 2024/01/24 01:40:16
名前: だみ声< >

白 さん
あの節は、お世話になりました。

本件では
確かにそうかもしれませんが、具体的に剣道の試合をビデオ判定できる装置を
考案しようとすると、そのむつかしさを改めて発見し、それを解決する事を工
夫する面白さは、格別なものがあります。

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