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起こりを見せるな
日時: 2024/10/03 14:59:57
名前: だみ声 < >

剣道の試合において、勝利に繋がる打突をするための指導用語にこれがあると思います。
でも「起こり」とは何でしょう? 僕の解釈ですが「打突動作の最先端」と言う意味ではな
いでしょうか? では「見えない起こり」はなぜ必要なのでしょう? 起こりが見えない相
手は防御なり反撃なりの動作が遅れて、打たれる確率が高く、打った側は勝利しやすいのだ
と思います。

でも打突動作はいつかは相手に見えるはずです。 相手が打突動作に気付くタイミングを一
瞬遅れさせれば、それが起こりを見せない事ではないでしょうか?

では、打突動作の最先端の動作を具体的に相手が気付かない内にやるとはどういう事でしょ
う?
打とうとして振りかぶれば、その時点で相手は気づくはずです。でも相手との距離は少し遠
いため、前進する必要があるのではないでしょうか? では振りかぶる前に前進するのはど
うでしょう? 竹刀の構えは上下動のないまま相手に一直線に近づくことになります。前進
するのは右足ですね? 前進を開始するのは「交刃の間」で良いでしょうか? そのまま前
進すれば一足一刀の間になるので、右足は着地させずに左手を突き出して、打突動作を終わ
る。 こうして起こりを見せない打突が終了するというシナリオです。(文字にするのは難し
い)。

ただしこの動作はまだ本物ではなく、動く前にすでに「気」の起こりがあるのだろうと思い
ますが、未熟な僕にはこの辺が限度です。
更に打突動作(右足前進)を始めるのは一足一刀の間ではなく、交刃の間からが良いのでは
ないかと考察しますし、ここでの継足は禁物です。

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Re: 起こりを見せるな ( No.1 )
日時: 2024/10/08 03:44:51
名前: とらのすけ

お疲れ様です。
とらのすけです。

『起こり』についてですね。

『起こり』には視覚的起こりと、感覚的起こりがあると考えています。

視覚的起こりは動作であり、感覚的起こりは『色』からの流れになるように思います。

以前、双方が上段で構えていて、私が『打つぞ!』という心はなく、動作的に相手の左小手を狙いました。

すると相手は反応する事が出来ず、完璧な小手を打てました。

この時の小手は『小手に対する色』を見せず、一瞬で狙った小手でしたので、相手は反応する事が出来なかったのです。


中段からの面も通常より前に出した竹刀で面を狙いました。

それは相手からの面に対して相面を出したのですが、相手からすると『来ない』と考え打った面に合わされて打たれた面という感覚ではないかと想像しています。

なので『起こり=こちらからの技』では無いと考える私です。

しかし、もちろんこちらからの技もあるとは思いますが。
Re: 起こりを見せるな ( No.2 )
日時: 2024/10/11 23:51:50
名前: だみ声< >

とらのすけ様
古い話で恐縮ですが… 主催者の剣道人口さんが「なんでも掲示板2」を開設されたのが
2006年10月30日でした。 ぼくが「心新たに」を投稿し、とらのすけさんは「時間を忘
れて」を投稿なさいました。 あれから18年が過ぎました。
あの頃還暦過ぎの僕は、今79歳と3ヶ月です。 年齢の話はさておき、基本的に剣道を継
続し、お互い自己研鑽を重ねつつ指導書を読み、指導者講習会や、伝達講習会に参加し、当
然昇段もしながら少年指導に当たって来たと思います。
剣道を始めた動機は、ぼくは中学1年時「喧嘩に強くなりたい」でした。 とらのすけさん
は確か「夏稽古のかき氷」「クリスマスのケーキ」「お正月のおしるこ」につられて気が付い
たら防具を付けていた… とどこかに書いておられた記憶があります。

それなりに指導的立場になり、はて?「起こり」ってどのように説明すると理解されやすい
のかと思案してあのような投稿を試みました。
とらのすけさんも「視覚的起こり」「感覚的起こり」をと表現なさいました。 僕は投稿の中
で「気の起こり」と表現しましたが、少年指導には難しいので、視覚的起こりに重点を置い
て書いてみました。

いずれにしてもお互い「剣道の深淵」にどっぷり漬かっているようですね? 僕は、すでに
体力の減退も始まり、走っても、泳いでも、素振りでも、思うようにならなくなってきまし
た。しかし、「オジンぽく」見えないよう、背筋を伸ばし、前を見据えて歩き、立ち合いには
年甲斐もなく大声を張り上げています。 すでに「老害」も引き起こしているかも知れませ
んが、「生涯剣道」を貫く、と息巻いてもいます。 ただ自分にとっての「引き時」とはどの
ように考えるべきか?、も視野に入れる時期だなあとも思案しています。

最後は愚痴の様になりましたが、動ける間は、今しばらく剣道にかかわりながら過ごしたい
と思います。 ここでの文章でのお付き合いも、よろしくお願いします。
Re: 起こりを見せるな ( No.3 )
日時: 2024/10/15 16:36:33
名前: とらのすけ

だみ声さん、懐かしいですね。

何だか、心臓の奥から痺れてくる感覚を感じます。

それくらい懐かしく嬉しくホッとする場所なのだと思います。

ありがとうございます。


今では同い年で声をかけて下さり、X(旧Twitter)で仲良くして頂く先生方が増え、北海道から九州までの広範囲の先生方と稽古をお願いする機会もありました。

そんな中、道場生にも恵まれ、楽しく剣道に携わらせて頂いてます。

先日、久しぶりに参加してくれた卒業生が『先生、雰囲気が以前とは違って明るいですね。』と話してくれました。

私の代になる前に卒業した子供だったので、本当に嬉しく感じました。

先日行われた講習会でも神奈川からお越しくださった範士の話しに『はい!』と1人だけ返事する場面があり、先生に大変喜んで下さった事もありました。

私1人での力では出来ない事で、子供達にも協力してくれる先生方にも、保護者の方々にも感謝するばかりです。

でも私にとって、だみ声さんや皆さんののように可愛がって下さる皆さんも感謝してます。

ありがとうございます。

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