試合と審査の相違点 |
- 日時: 2025/01/16 14:36:32
- 名前: だみ声
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- よく「試合と審査は違う」と言われていますが、具体的に何がどう違うのでしょうか?
あくまで僕の解釈ですが、 試合は「試し合い」とも言い、日ごろの剣技鍛錬の成果を競い、勝敗を決するもの。 審査は「立ち合い」と言われ、審査段位にふさわしい心身の鍛錬の度合を審査するもの。 と考えています。
試合における「剣技鍛錬」の成果とは、結果として審判に「一本」と判断される打突をしな ければなりません。さらに打突が「一本の条件」に適っていることと理解しています。 審査における「心身の鍛錬」とは、その段位に求められる着装、礼法、姿勢、気勢、攻防、 運用、打突、残心が表現できているかだと思います。 試合ではないので、勝敗はありませ ん。
所が審査の時、「試合」をしてしまう事が多いのではないでしょうか? 気持ちの上で一本 打つことを意識しすぎて、打突に至る体裁き、気攻め、崩し、溜めが不十分なまま打ってし まい、残心動作が不十分なままでいることがないでしょうか? ただし、これらの動作が理にかなっていると、有効打突にもつながっているはずです。
表現では試合も、審査も同じような動作が要求されるし、確かに重複部分は多いのですが、 ここをしっかり理解して審査に臨むのが望ましいと考えています。
余談ですが、高段位者が必ずしも試合に強い訳でないことも理解しておくべきだと思いま す。 全国大会出場者に少なくとも八段はいません。 4段、5段、6段が主流だと思いま す。 更に大会優勝者も、昇段審査では苦労する場合もあります。
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