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三段審査について
日時: 2025/03/04 20:20:33
名前: 二段男

30代後半の二段の男です。
剣道歴は、小学校高学年から中2の途中まで町の道場で週1回稽古をし(学校の剣道部にも入りましたが、すぐに辞めました)、その後、30過ぎて剣道を再開し、週1回稽古しています。
運動神経はあまり良くありません(陸上や水泳は得意な方ですが、サッカーやバスケは苦手です)。

恥ずかしながら、三段の審査に3回落ちています。
合格率は70%くらいの県なので決して低くはないと思います。

2回目に落ちた時、道場の先生に相談したところ、
君は防具のつけ方や蹲踞や終わったあとの礼の仕方が雑になっている時があるから見直したらどうかとアドバイスいただいたので、
そのあたりに細心の注意を払い、
かつ、相手の方にも有効打突を決めましたが、ダメでした。
(相手の方は、僕に一回も有効打突をしていませんが、合格していました)

実際に、三段の審査で何回も落とされる人っているのでしょうか?
(四段以上は、何回受けても受からない人が多数いると聞きますが)

2回目と3回目の受審の時、前回不合格となった人を誰も目にしなかったので、
一度落ちたら受けない人も多いのではないかと思いますが。

また、受審者ないし受審者の所属団体によって贔屓・差別される事ってありますでしょうか?
(受審者は名前をマスクして審査に挑むので、所属団体で贔屓・差別される事はないと聞きますが、
審査会場には受審者の一覧が貼られておりますし、何番の受審者がどこの誰であるか審査員の先生に知らされている
のではと思ったりします)

受審料も馬鹿にならないし、精神面でも金銭面でも落ちた時のショックが大きいので、
もう受けたくないというのが正直なところです(道場の先生からは諦めるなと言われますが)。

長くなり恐縮ですが、御回答・アドバイスいただけると幸いに存じます。

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Re: 三段審査について ( No.1 )
日時: 2025/03/06 10:39:01
名前: だみ声< >

二段男 さん こんばんは。
HNだみ声と言う後期高齢者で79歳のおやじです。 途中剣道をしなかった時期もありま
すが、検歴は現在錬士七段です。
「ご回答、アドバイスをいただけると幸いに存じます。」とあるので気付いたままを書いて
おきます。 必ずしもあなたを慰めるものでもなく、奮い立たせるものでもないと思いま
すが、「審査合格の心得」と言う視点で書きます。

僕は、一般の町の剣士なので、戦績など無いに等しいですが、18歳で大学で本格的な剣道
を教えられ、19歳で初段合格(当時は級審査はなかった)。20歳で二段合格のまま、専門
課程になって剣道中断、卒業時まで剣道をしていなかった。32年後にリバ剣し、54歳で
三段を受けました。この時不合格で二度目で合格でした。四段も二回で合格出来ましたが
五段は7回目で合格でした。六段も二回目、七段は四回目で令和6年8月に合格でした。

長々とこう書いたのは、合格したければ先生のおっしゃる通り「諦めるなっ!」です。
更に合格を得るには、「審査官が納得する立ち合いを見せることだ」に尽きます。

>サッカーやバスケは苦手です。
   多くの剣士が球技が苦手で、僕も同じです。小学生の時買ってもらったグローブも
   友達に貸しているのが多かったです。(68年前グローブ持ってる子は少なかった)

>君は防具のつけ方や蹲踞や終わったあとの礼の仕方が雑になっている時がある。
   これは大きな注意点です。審査官が心証を悪くします。審査官の気持ちを書くと、
   「三段受けようという剣士の着装・礼法がなっとらん」です。「×じゃっ」!。

着装・礼法は、戦う技術面では無関係と思われがちですが、きれいに着装・礼法する剣士
は、技術面も審査官を納得させるものを持っているとお考え下さい。

>相手の方にも有効打突を決めましたが、ダメでした。
   この時の有効打突は、ご自分で「当たった」と思った一本ですか? 見ている仲間
   も「一本だった」でしょうか? 更に審査官を納得させるレベルの一本でしたか?

審査は試合ではないのです。ここを大勢の受審者が取り違えています。「三段レベルに到達
している」と思わせる立ち合いだったでしょうか? そして有効打突の条件を表現なさい
ましたか? 「旺盛な気勢、正しい姿勢、竹刀の打突場所で、相手の打突部位を、刃筋正
しく打突し、残心あるもの」を普段の稽古で繰り返し練習していましたか?

>(四段以上は、何回受けても受からない人が多数いると聞きますが)
   審査官が「合格レベルだ」と感じれば受かります。 やはり不合格だったときは、
   「何が原因なのだ?」はPDCAサイクルすべき要点です。 ただし受ける段位が高い
ほど、判断基準が高いのは当然のことです。

>受審者ないし受審者の所属団体によって贔屓・差別される事ってありますでしょうか?
   無いっ!! なぜこのような発想をなさるのですか? すでに審査を受ける心構え
   に「曇り」があります。  そしてその「曇り」は審査時の動作に現れます。そんな
発想(邪念)は審査時の動きに機敏さを無くし、不合格を呼んでしまします。

>受審料も馬鹿にならないし、精神面でも金銭面でも落ちた時のショックが大きいので、
>もう受けたくないというのが正直なところです。
   一発合格が、精神的・金銭的にショックが少ないことがわかっているなら、一回で
   合格するよう稽古に励むべきではないですか?
   そのためには稽古回数を増やすことも必要でしょうし、出稽古もやるべきです。普
   段と異なる指導者の指導は、大きな刺激になります。(出稽古にはいささか注意を要
   します…先生にお尋ねください)
   今受けるのをやめてしまうのが一番の「浪費」です。
   余談ですが、僕は三段不合格の後、50万円の防具を買って「背水の陣」で臨みまし
   た。つまり自分を逃げられない所に追い込んだのです。

長々と書き連ねてしまいました。 今後に参考になる内容を思案しながら書いたつもりで
す。 お腹立ちになるかも知れないことも書きました。 氏素性も分からんくそオジンが
「偉そうなことを書きやがった」と言う受け取り方もあるでしょうが、それはご投稿なさ
ったあなたの受け取り方次第です。
Re: 三段審査について ( No.2 )
日時: 2025/03/06 18:54:22
名前: 二段男

だみ声さんへ

コメントありがとうございます。
ご自身の経験談も交えて詳細にアドバイスいただき、大変参考になりました。
79歳で剣道を続けていらっしゃるとは、尊敬しかないです。

コメントにて質問のあった箇所について回答いたします。

>この時の有効打突は、ご自分で「当たった」と思った一本ですか? 
見ている仲間も「一本だった」でしょうか? 更に審査官を納得させるレベルの一本でしたか?
>「三段レベルに到達
している」と思わせる立ち合いだったでしょうか? そして有効打突の条件を表現なさい
ましたか? 「旺盛な気勢、正しい姿勢、竹刀の打突場所で、相手の打突部位を、刃筋正
しく打突し、残心あるもの」を普段の稽古で繰り返し練習していましたか?

審査会場には、受審者しか立ち入りできないので、
有効打突というのは、僕の主観でしかありません。
相手の面に物打ち部を当て、残心もしっかり取ったつもりですが、
客観的に見て、正しい姿勢で刃筋正しく打てていたかは分かりません。

>なぜこのような発想をなさるのですか? 

僕の所属団体からは、毎回、1〜2人くらいしか昇段審査を受ける人がおらず(0人の時も多々あります)、
剣連にお金をあまり落としていないからというのがあります(試合に出る人も少ないですし)。
同じ団体の人で、四段の先生がおり、五段以上の人にも試合で何回も勝った事のある腕前の人ですが、
四段に受かるのにかなり苦労され、6回目でやっと合格していました。

あと、僕が三段審査を受けた際、同じ団体から4人の男性が受けに来ていましたが、
その中の一人が、着装や防具のつけ方が酷く(面紐の長さは左右バラバラ、袴は皺だらけ)、
僕と立ち合った時も、動きがすごく遅く、その人に3回面打ちを決めましたが、
それにもかかわらず、その人は合格しました。

以上の事もあり、投稿記事で書いたような疑念を持つようになってしまいました。

>一発合格が、精神的・金銭的にショックが少ないことがわかっているなら、一回で
合格するよう稽古に励むべきではないですか?

一応、そのつもりでやっています。
道場の先生からは、稽古数が足りない、週2回(できれば3回)に増やした方が良いと言われますが、
仕事が忙しく平日はなかなか稽古できないですし、土日のうち1日は別の趣味で時間を使うので、
週2回以上の稽古は、どうしても難しい状況にあります。

馬鹿げた考えかもしれませんが、
今の僕が知りたいのは、どうすれば三段に合格できるかというよりも、
三段に何回も落ちるような人がいるのか、というのが知りたいのが本音です。
僕の道場の先生方や、過去に通っていた道場の先生にも聞いてみましたが、
「自分の周りでは三段に何回も落ちた人は知らない、1〜2回落ちてそのまま諦めて剣道をやめた人ならいる」
と返されました。
本音としては、「受かりたい」というより、「これ以上落とされたくない」という思いが強いです。
三段を何回も落とされるのが珍しくないなら励みになるかもしれませんが、
極少数であるなら、これ以上、黒歴史を作る前にやめてしまいたいというのが本音です。
(小さくて歪んだ考えであるのは重々承知しています)

とは言え、剣道はやはり好きですし、続けたいという思いも半分ありますので、
当面稽古を続けながら、今後どう向き合っていくか、考えたいと思います。

































Re: 三段審査について ( No.3 )
日時: 2025/03/07 11:09:06
名前: だみ声< >

二段男 さん  返信ありがとうございます。 意見のキャッチボールができますね。
まず…
>今の僕が知りたいのは、どうすれば三段に合格できるかというよりも、三段に何回も落
>ちるような人がいるのか?
 いると思います。 と言いつつあなたの立ち合いを見てないので、もどかしさもあ
りますが、審査官は「受ける段位にふさわしいか?」を真剣に見ています。
要は受ける段位にふさわしい方は合格なのです。立ち合い、形、筆記のすべてに合
格しなければもらえないはずです。(県によって違いはあります)

単純で恐縮ですが、ふさわしいレベルにあれば必ず合格できますし、そこに贔屓など存在
する余地はないとお考え下さい。特に「不合格者」を増やす発想は審査官にはありません。
そして宝くじと同じで、受けなければ受かることは永遠にないのです。つまり合格するま
で受け続けるしかありませんし、普段の稽古で「受かるポイント」を集中的に反復するし
かないです。 更に言うと不合格を続けることを「黒歴史」と思う事も不要です。

コロナ事件以来、審査会場への第三者の入場が制限されているため、指導者や肉親が立ち
合いを見れなくなって久しいですね。

結論を書くと、審査に合格するには、審査官と同じ目線を意識するのも能率が良いと思い
ますよ。
蹲踞姿の安定性、立ち上がった時の気合(必ず一歩前進)、練り合いの中の攻め、捨て身の
一撃と気迫、隙のない残心等ではないでしょうか?

>先生からは、稽古数が足りない、週2回(できれば3回)に増やせと言われます。
   僕もサラリーマンでしたから、稽古回数を増やすのは難しかったです。そこで三段
不合格後、週2回の稽古の内1回を、所属連盟の高段者が通う稽古場に4ヶ月通い
ました。
殆どがかかり稽古状態でした。 何しろ一瞬気を抜くと七段先生の打突が襲ってきます。
竹刀で避けると怒鳴られました。そして「前に出ろ」「打たれるのは当たり前だ」「さがる
な」「常に打って出ろ」で、実質約1時間の稽古でした。
この稽古は合格したいからと言うより、本来戦いは前に出てこそ勝利がある、という事で
した。そして稽古後の解説の中で「防御も、引き技もあるけれど、評価されるのは前に出
る技だ」と聞かされました。

最後に…
>剣道はやはり好きですし、続けたいという思いも半分あります
   剣道のどの部分がお好きなのですか? 続けたいという思いはなぜ半分なのです
か?  もう一つの趣味とお書きだったので、それと半分と言う意味かも知れませ
んが、それだったら人生に趣味を「2」持っている。それぞれが「1」だっ!! で、イン
パクトを強化してください。
Re: 三段審査について ( No.4 )
日時: 2025/03/09 00:15:54
名前: 二段男

だみ声さん

色々アドバイスありがとうございます。

そうですね。
受けなければ受かることはないですし、
受かるまで何回受けても良いですし、
自分の心が完全に折れない限り、受け続けたいと思います。
(仕事しながら、毎週稽古に休まず通って、審査を受けるのは正直しんどいですし、
稽古に行きたくない、休会したいと思うことも多々ありますが・・)

>剣道のどの部分がお好きなのですか? 

そうですね・・・
奥深さ、礼を重んじるところ、難しいところ、色々ありますが、
存分に掛け声を出して、激しく体を動かすせいか、
その間、雑念や邪念が消え、頭がすっきりした感じになります。
稽古は痛いし苦しいですが、終わったあとは、不思議と爽快感が生まれます。
そういうところが一番好きかもしれません。

>続けたいという思いはなぜ半分なのですか?

最初の投稿記事にも書きましたが、審査に落ち続けてネガティブになってしまっているのと、
平日は仕事で忙しくて、土曜も疲れが残っているので、休日くらいのんびり過ごしたいという気持ちが
あるからです。
しかし、剣道を再開する前と後では、再開した後の方が、明らかに生活が充実していますし、
やめたら人間として堕落していきそうな気もするので、続けたいという思いもあります。

最後になりますが、
現在、自宅のPCの調子が悪いのと、スマホからネットの掲示板への書き込み等はしないようにしているため、
ネットカフェで書き込みしています。
なので、この書き込みに対し、さらにコメントいただけるかもしれませんが、
返事が遅くなる旨、ご了承のほどお願いいたします。
Re: 三段審査について ( No.5 )
日時: 2025/03/12 13:14:41
名前: だみ声< >

二段男 さん
>自分の心が完全に折れない限り、受け続けたいと思います。
   そんなことを言っている間に受かると思いますよ。 要は審査官の目線で
稽古する
ことだと思います。もちろん稽古量は多いに越したことはありません。

審査官の目線とは、僕の感覚ですが、「気力のある姿勢」「驚くような大声」「機敏に動く」
「前に出る」「先をかけて打突する」「打ったら残心まで動作する」を普段の稽古で意識す
る。 この間打たれることを「避ける、さがる」は無しで良いですよ。 打たれていいの
です。打たれまいとすると姿勢も崩れやすいです。ましてさがる動作は、審査官に興味を
持たれません。 不思議なもので、気力満々で前に出ると、相手がその気迫に押されてさ
がれば、たぶん合格です。

>(仕事しながら、毎週稽古に休まず通って、審査を受けるのは正直しんどい
   合格を手にする受審者は、ここを乗り切ってきた人だと想定しましょう。だから自
   分もここを乗り切るため、辛い稽古に取り組んでいるのだっ!

>平日は仕事で忙しくて、土曜も疲れが残っているので、休日くらいのんびり過ごしたい
   目指す進学先に合格をゲットするために、やはり勉強に取り組んできたのと同じで
   す。 その辛さを乗り越えたから「合格」したはずです。審査も全く同じです。

>やめたら人間として堕落していきそうな気もするので、続けたい
   堕落するとは言いませんが、生活に「張り」が無くなると思います。 つい安易な
   側に流される、と言うか「楽な方の道」に行き、反省と懺悔の毎日になるのが僕は
   嫌でした。

>自宅のPCの調子が悪い
   お互い気が向いた時で良いのです。 僕も決して速攻で返信しているわけではない
   ですし、やはり年のせいか最近稽古後は疲れます。
   でも、とにかく稽古日は稽古場へ出向くことだけは手抜きしないようにしています。
Re: 三段審査について ( No.6 )
日時: 2025/03/16 15:05:26
名前: 二段男

だみ声さん

返信遅くなりました。
色々アドバイスありがとうございます。
剣道をやめたら確かに生活に張りが無くなりそうです。
実は以前、剣道が嫌になってやめてしまった事がありますが、
最初は休日が楽になって解放感がありましたが、
だんだん何もない休日に空しくなり、再開することにしました。

折に触れて、だみ声さんのコメントを読み返したいと思います。
ありがとうございました。


Re: 三段審査について ( No.7 )
日時: 2025/03/17 19:29:03
名前: だみ声< >

大したアドバイスではないですが、お役に立てれば幸いです。

「次こそは合格するぞっ!」の意気込みで稽古なさってください。

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