Re: まっすぐ打つには ( No.1 ) |
- 日時: 2025/05/04 17:09:16
- 名前: だみ声<
>
- 中学2年生の とうふ さん、こんにちは。 初心者でそこそこ上達して来たという所から
推測して、間もなく初段受ける頃でしょうか? タイトルは「まっすぐ打つには」なので「竹刀が立ってしまう」との関連性を推測しながら 書いていいかな?
その前に指摘しておきたいのは、直接あなたを見ながら指導されてる指導者の言葉がある はずです。むしろその先生の言葉が、一番正確にまっすぐ打つために役立つはずです。何し ろあなたの「竹刀の握り方」「振りかぶり方」「左手の使い方」「正中線の通し方」「左手 の納まり」その他もろもろを見ながらなのですから、一番正確なはずですよ。
と、僕の前置きはこのぐらいにして、小手にしろ、面にしろ、胴にしろ、打突の動作をした 所には必ず「隙」が出来ています。 これが相手にとって「打突の好機」であり、今はその 一つの「起こり頭、掛かり口」と言われるところなのです。(あと4つの打突の好機は、調 べてください)
剣道の試合では、打突の瞬間、大きく頭上まで振りかぶって、豪快に振り下ろす事は少なく、 いわゆる「小さな面」が良く使われます。 では「大きな面」と「小さな面」はどこが違うのでしょう? 文字で表現すれば、大きな面 は、両こぶしを頭上まで上げて、当然竹刀も頭上まで上がっています(いわゆる上段)で、 次の瞬間、両こぶしは打突のために落下してきます。落下は左手主導で行い、この時手首も 使って剣先を走らせ、相手の打突場所を打つわけです。 つまり打突のために両こぶしが大 きく上下するのです。
では「小さな面」はどうやるのでしょう? 僕はこの時、こぶしを上下せず、左肩主導で「腕 を前に直線的に突き出せ」と言っています。 この時、左右の腕は上腕骨が肩甲骨との関節 を中心として、回転して前に突き出ます。自然にこぶしが構えた時より前に出て、高さが上 がっています。つまりこぶしを上げる意識無しで突き出すだけで、打突できるところまで上 がっています。こうして振りかぶる時間ゼロで、竹刀が打突できる所(相手の面の真上)に 到達しているから、「>手首をシーソーのように」動かせば面を打突終了です。 ただし、当然のことながら、足の前進を伴っていることを忘れないでください。
さて、こういう動作では「竹刀が立つ」ことはありません。竹刀が立つのは、右手で竹刀を 体の方へ引き寄せているのです。そうではなく、両肩で「竹刀を突き出す」ことが重要です。
とまあ、文字で書くとこんな具合で解りにくいのです。 あとは目の前にいる指導者の説明 をよく聞いて、理解して、稽古に何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も、繰り返し 取り組んでください。(“よくよく吟味あるべし”。宮本武蔵「五輪の書」に書かれている言葉)
|
Re: まっすぐ打つには ( No.2 ) |
- 日時: 2025/05/04 17:42:01
- 名前: とうふ<
>
- だみ声様
回答ありがとうございます。 私のあやふやな文章から、とても詳しい回答をくださり、とても勉強になりました。
だみ声様の回答から、これからも練習を重ねようと思います。 ありがとうございました。
|
Re: まっすぐ打つには ( No.3 ) |
- 日時: 2025/05/04 18:11:37
- 名前: 剣士<
>
- とうふさんへ
まっすぐ打つことができないのですか? でしたら、下の人が言っている通り、腕を使ってみてください。 手首ではなく、肩からぐっと前に出るイメージです。
全く質問の意図が違ったら、ごめんなさい。 練習頑張ってください。
|
Re: まっすぐ打つには ( No.4 ) |
- 日時: 2025/05/06 08:24:04
- 名前: とうふ<
>
- 剣士様
回答ありがとうございます。 とてもわかりやすく、実行しやすかったです。
これからも練習頑張ります。 ありがとうございました。
|
Re: まっすぐ打つには ( No.5 ) |
- 日時: 2025/05/06 10:04:29
- 名前: だみ声<
>
- とうふ さん
剣道を中学校で始められた動機は何だったですか? 僕の場合、66年前、中学生になった 時、いじめ(こんな言葉は無かった)られないよう強くなりたいと思って剣道部に入りまし た。板の間の道場もなく、先生もおらず、経験者と言う先輩が教えてくれたのですが、その 先輩をものすごくカッコよく感じました。
そして20年前ぐらいから、指導者になりましたが、間違ったことを教えてはイカン!とい う事で色々研究もしました。 でも結局は剣道好きで、稽古回数が多く、稽古場にいた時間 の多い子が上達しています。 学校の勉強は、授業時間が多く、塾通いもたくさんやる子もいますが、必ずしも成績が上が らない子も多く見かけてきました。
勉強の成績向上と、勉強以外の習い事の上達は、取り組む時間が長ければ同じように良くな って行きそうなものですが、そうでもない様に感じています。 どういうことかと言うと、イヤイヤ勉強しても、大して知識は増えない。ところが体を動か す習い事は剣道に限らず、稽古場に行けばサボるわけにいかないし、体力を消耗するしかない。 そして教えられる「技」は自然に身体が覚えてきます。 剣道ではこれを「面数」と言って、 何本面を打ったか、何回面を付けたかと言う事で上達ぶりが分かるのです。
結論として、僕が言いたいのは、何事も真剣にたくさん取り組んで、体も強く、頭の回転も 優れた人になってほしいです。 僕はこれが「文武両道」と言う言葉で語られているのだと 思っています。
質問内容と異なったことを書きましたが、せっかく始めた剣道です、たくさん稽古してたく さん上達してください。 将来的には仕事に就くと、稽古できない時期もあると思います。 大切なのは生活の中から、稽古を忘れないことです。ひと月に一回でいいから、稽古場に出 向くという事を心がけて立派な社会人、立派な剣士になってください。
|
Re: まっすぐ打つには ( No.6 ) |
- 日時: 2025/05/08 20:11:42
- 名前: とうふ<
>
- だみ声様
素敵なお話をありがとうございます。 勝手ながら、私の去年や今くらいの自分の少し重なってしまい、ジーンときました。
勉強や委員会も大変で、部活に行けなかった時はすごく悔しいです。 行ける日は絶対に行って、稽古をたくさんしたいです。
がんばります。 ありがとうございました。
|