- 日時: 2025/05/10 16:59:44
- 名前: だみ声<
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- とうふ さん また僕でスミマセン。 もっと大勢が返信すれば、いろんな内容を考える
事ができるのだけど、最近こういう投稿にも返信する人が少ないよねえ〜。
まず、習った技がすぐ使えるようならだれも苦労しないのです。 ではせっかく習った技が、 何故うまく使えないのか? 応じ技を決めるには、何が必要なのか? 答えは「攻め」です。 先生:「今日は応じ技を教えるよ」「まずは出小手からやっていこう」 応じ技は、相手が打とうとして動いたところを、その動きによってできた一瞬の「隙」を狙 うんだ。(木刀による剣道基本技稽古法の 基本7 です。素早い応じ技は別名「出鼻技」と 言う) 相手が「面」を打とうとして竹刀を振りかぶり始めた時、すかさず小手を打つ。『相手が面 を打とうとして竹刀を振りかぶる時、こっちとしては一瞬小手が打てる状態になるから、そ こをしっかり応じて打って仕留めればいい。』のですが…
では、『なぜ相手は、面を打とうとして竹刀を振りかぶったのか?』を考えましょう。 1.単純に打とうとした 2.打たれそうに感じたので、打ちに出た。
1の場合、考えられるのは、この人はまだ初心者ではないか?という事です。理由もなく打 ちに出るのは、大変危険なのですが、それが危険だと理解してないから打ちに行ってしまう のです。やはり打ちに出るには打てる可能性を見つけ出して、打てる自信を持って打つ必要 があります。
2の場合、打たれそうに感じた点が上達した証拠なのです。「じっとしてたら打たれる」と、 怖さも感じて、とっさに打ちに出てしまったと言えます。
実は…1の場合も、2の場合も相手の人の方が試合にも慣れており、こっちは相手の人に「誘 われた」のです。 『ホラっ 打ちにおいでよ』『今なら打てそうだよ』『それっ 怖いだろ』 と言う感じがあったので何もしないより、何かしなければならない、と言う心理にさせられ て打って行ったのです。 誘った相手は「そらっおいでなすった!」とか「待ってました」 と言う感じでおっかなびっくり打って出たこっちの小手を打った。これが出小手を打つとい う「応じ技」なのです。
そして相手の人は、「おいでなすった」とか「まってました」を言うのは既に打った後なの です。 つまり出小手を打つタイミングをつかんでいるのです。
そこで説明しておかねばならないのは、打つタイミングをどのようにつかむか? を工夫し なければならない点です。 だんだん難しくなるよ…
相手の人が『ホラっ 打ちにおいでよ』『今なら打てそうだよ』『それっ 怖いだろ』と誘った のが、実は「攻め」なのです。 細かく攻めについて書いても理解しにくいと思うので、や めておきますが、あなたは、これから楽しい「攻め」「くずし」「誘い」の本格的な剣道技の 研究の時が始まりますよ。そしてこの研究は何段になっても「これでいい」とはならないの です。 いったんこれでいいと感じても、次の稽古では新しい疑問が生じて、もっと研究が必要だ、 と感じて行きつく終点がないのです。だから一度剣道の研究を始めると、死ぬまで剣道を続 ける人が大勢いるのです。だから剣道やる人には高齢者も大勢いいるのです。これを「生涯 剣道」と言うのですよ。
今回の僕の返信は、分からない点もあると思いますが、中学三年生にはまだわからないのが 当たり前で良いのです。 でも剣道研究の「奥の深さ」を感じたのではないですか? 今は それで充分です。とにかく先生の言葉をよく理解して、剣道の本を読んで、付録のDVDを 繰り返し観て、書かれた内容を稽古に取り入れて、たくさん楽しんでください。
最後に剣道の研究を楽しみながら、体がへとへとになる稽古に取り組み、お勉強もしっかり 楽しんで取り組み、成績を上げてください。 「文武両道」を貫いてください。と言いつつ お勉強と剣道研究は同じ道なのです。両方を同時進行させる生活をゲットしましょう!!
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