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残念な気持ちです
日時: 2010/04/27 10:41:01
名前: 剣風

私の娘は、今年中学2年生で剣道部に所属しています。
小学校の2年生から剣道を始め、剣友会に所属し元気に剣道に励んでおりました。
最近の小子化や競技人口の減少にともない、娘の中学でも女子部員は一人で他の男子部員と一緒に稽古をしている状態です。
中学の顧問の先生の方針(?)で稽古日数は少なく、何かあれば他の球技部へ練習時間を譲る状況の中、「環境のせいにしていたら、何も出来ない。与えられた情況の中で努力することが大事。」と言い聞かせ、家の前で部活がないときは素振りをしておりました。
先日、市内大会がありなんとか3位になり県体へ繋がる事が出来たのですが、
その後、素振りをしていたら通りかかったある父兄から「あれだけ練習しても3位って情けないね」と直接言われたそうです。
娘も愕然として言葉を無くし少なからずショックを受けそれから自宅稽古は休止状態です。
よく信じられない人の話が出ますが、身近にいるは思いませんでした。
「そんな大人は放っておいてがんばろうよ」と声をかけますが、そこは14歳の女の子の微妙な心の動きがあるようでなかなか外で稽古しようとしておりません。
そのうち、乗り越えて行ってくれると信じていますが、少し悲しい気持ちになりました。

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Re: 残念な気持ちです ( No.1 )
日時: 2010/04/27 21:51:43
名前: 風斗 碧
URL: http://kazatomidori.web.fc2.com/main.html

剣風さま

 お嬢さんは、それは淋しい思いをされたことでしょう。
「剣道は、剣の理法の修練による人間形成の道である」
として、私どもは頑張っているつもりですが、そういう想いの届かない大人がいることも確かです。
是非、改めて「そんな大人は放っておいてがんばろうよ」と声を掛けてあげて下さいませ。
数少ない稽古の中から、県大会へ繋げることのできた3位というのは大変立派です。
その3位にも入れず、悔し涙を飲んでいる人の分まで頑張ってください。

 うちの道場に、後の武道館を目指して頑張っている小学3年生がおります。
彼が剣道を始めたきっかけは、剣風さまのお嬢さんのように、家の前で素振りをしていた近所のお兄ちゃんが凄くかっこ良かったからなのだそうです。
心無い大人も世の中おりますが、夢を持って、憧れのまなざしで見つめている子供たちだって大勢いるんです。

 がんばれ。
Re: 残念な気持ちです ( No.2 )
日時: 2010/04/29 01:31:20
名前: 直球漢

「あれだけ練習しても3位って情けないね」
なんですか?この発言。しかも通りがかりに。社会人とは思えない非常識極まる輩ですね。このような発言をするこの父兄はさぞ幸薄い人生を歩まれてきたのでしょう。そしてそれは今後も変わらないでしょうね。会場にてとのことなので、何かしら剣道との関わりがある人物なのでしょうが、素直に消えて欲しいと思いますね。

お嬢さんの心中お察しいたします。めげずに頑張って欲しいと思います。
Re: 残念な気持ちです ( No.3 )
日時: 2010/04/29 10:15:32
名前: 剣風

風斗 碧さま

早速のあたたかいメッセージ有難うございます。
娘には、近所のお兄さんの話をして「世の中、同じ事をしていても
色んな人が色んな事を思うもの。いちいち気にしていたら始まらない
よ。大事なのは自分がこつこつ頑張る事」と言っております。
娘も今回ある意味良い勉強をさせてもらったと思います。


直球漢さま

励ましのコメント有難うございます。
娘からの話を聞いたときは、正直怒りの気持ちが沸いてきました。
今は、この父兄に対して何か憐れみを感じております。おっしゃるように
この方とは剣道に関して会うこともあると思いますが、こちらが強い気持ち
で接していけるよう親子とも精進して行きたいと考えています。

このサイトでお二人の方に応援していただき親子で感激しています。
剣道が大好きな娘です。また、外での素振りを始めると言っております。
剣道という一つの自己表現を得た娘は本当に幸運だと思います。
このサイトに集う皆様のような喜びや悲しみを共有していく事が
できればなと感じております。
有難うございました。




Re: 残念な気持ちです ( No.4 )
日時: 2010/04/29 13:59:01
名前: 凛美優

『剣風』先生。はじめまして。

今回3回目の書き込みです。1回目と2回目は、途中まで書いたのですが、仕事で疲労困憊してまして、一旦全部デリートしまして、今回、また書き込みに及んでいます。

お嬢さまがキズ付くのは無理ないですね。よく分かります。私が書き込みをしようと思ったのも、私もほとんど同じような経験を中学3年の時にしたので、忘れかけていた過去が少し甦ったからです。でもそれで嫌な気分になったのではなく、あの時は自分にとって大きなダメージだったのですが、剣道を継続してきたから大きく乗り越えられたんだって再確認して、穏やかに思いふけってしまいました。
そして今まで気付かなかったけれど、いつの時点で乗り越えたのかなって考えてみたんですが、やっぱり自分が四段に昇段した時かな…って。級や初段、二段、三段の時は、何となく学校の進学のように何も考えず運命的に剣道ばかりやって頑張って登ってきた感じでしたが、四段を受験する時は、やはり大きな壁のように感じましたし、普通では受からないと直感的に感じてました。四段に昇段した時には、とても嬉しかったけれど、自分もそう見ていたように、高段者として他の人から見られるから、いい加減なことはもう出来ないし、だらしなく負けたり押されたり出来ないなって思って、神妙になったことをよく覚えています。

中学の時、家の前の道で木刀を振ったり踏み込み足の練習を一人でやっていたら、剣道のことを何も知らない近くに住む意地悪おばさんが寄ってきて、みんなと一緒に遊ばないで剣道ばっかりやってどうするのっ!って言われ、そんことしても全国大会にもどうせ出れないよって、言われ、何も言い返せず、寡黙になってしまいました。田舎に住んでいましたので、確かに、どんなに練習しても全国大会は無理だと思い、出場のためには県で一番にならないといけないし、自分は市で優勝はしたけど県では所詮1・2回戦止まりだしなって、思って考え込んでしまったのです。

その話しを剣道の先生にしたら、優勝しなくてもいい、優勝しないとダメだったら、全国の少年剣士はみんな剣道辞めなきゃいけなくなる、優勝者は一人きりだから。みんなが剣道辞めたら、その頂点の一人も実質的に優勝者ではなくなるよ。って言われました。そして、勝たなくていい、但し、称号と段位だけは、その頂点まで、自分がどんな境遇に陥っても、ずっと目指さなければいけない、自分(先生)も今だって上を目指して努力してるんだって。
その時、よく分からなかったけれど、何となく剣道続けていいんだって思って、少し心の葛藤が和らいだことを覚えています。

今、その先生は高齢で大きな病気も何度も克服し元気でおられますが、お身体の衰えは激しいものの、先生は今でも気の修業をしているのだと、身体は動かなくとも、剣道の技術の眼は衰えるどころか更に進化しているのだと、弟子のお前にはいつになっても負けはせん、心配するなと、仰っていました。

段位こそ私はその先生と同じになりましたが、その同じ段の中には、更にまた十級から八段位(昔は十段位)までレベルがあると言われています。私は、まだ十級、先生は八段の最高段位だと思っています。

剣道人は、何歳になっても、ずっと生涯つながっていくものなんだと、一時のスポーツとは違うんだなって、実感しています。

私は、お嬢さまに安い励ましをする気はありません。きっと剣の道には、そしてこれから生きていく現代社会の中には、もっと厳しい、あるいは理に適わない狂気の現実が存在し、それに遭遇することもあるでしょう。その狂気な実態を批判することも重要ですが、それだけでなく、その苦境にも力強く耐え乗り越えていくだけの強い精神力や気力や道徳心や優しさ等をも身に付ける努力をしていかなければいけないと思います。お嬢さまを支えることは、誰にでも出来るでしょう。でもお嬢さまの身代わりにそっくりそのままなることは、物理的に誰しも出来ません。そういう局面では、お嬢さま自身が強く自己を律して戦っていかなければならないのです。

キズを癒すには時間が必要ですが、それが癒えたら、またお嬢さまには大きく翼を伸ばしてはばたいて欲しい、そう心から願っています。

同じ剣の道を歩む人として、お話ししました。是非、頑張って剣道を続けてください。また、先生もこちらのサイトを通じてお話しをお聞かせください。
Re: 残念な気持ちです ( No.5 )
日時: 2010/05/01 01:59:04
名前: 錬士を目指す六段

負け惜しみだと思います。
素直に「いいなぁ。羨ましい。」と言う人
ひねくれて「大したことない。結局負けてんじゃん。」という人、色々います。
少なくとも1,2回戦で負けてればこういうことは起こりません。
負け惜しみを言われるレベル(他人から羨ましがられる存在)になったということです。
さらなる高みを目指して頑張りましょう!
Re: 残念な気持ちです ( No.6 )
日時: 2010/05/01 10:56:52
名前: Mana

お嬢さんは、悪い大人の例を見ました。
悔しかったけど、絶対にあんな大人にならないと思いました・・・。

剣道の目的は「剣道理念」です。
剣道理念とは「剣道は剣の理法の修練による人間形成の道である」
最大の目的は、試合に勝つ事や審査に合格する事ではありません。
「人間形成」です。

試合や審査は目的に対しての手段です。あくまでも、剣道を通して人格を形成し人間的に成長することが肝心です。

この父兄は、嫌な言い方をしお嬢さんも落ち込んだでしょうが、でも、少し考え方を変えてみましょう。

剣道の目的が試合であれば「嫌な大人だな」となりますが、しかし「剣道の目的は試合にあらず」です。「もっと大きな目的を見つけなさい」と教えであるかもしれません。

3位入賞したことは大変素晴らしく、家の前で素振りをしているのも凄い事です。そんな努力を知って「情けない」は、普通の人間では言えません。

そんな普通の人間ではないのならば、「あれだけ練習していたのにが、あれしか練習していないからだ」と言う天の声とする。

剣道も試合以上の目標があれば、「あれだけ練習しているのに・・」と言われても「その通りかもしれない、まだまだ稽古(修行)が足らないのだ」となるでしょう。

言葉には必ず裏と表がある。剣道にも裏と表がある。それを上手く使いこなす事が剣道が上達することに繋がる。

しかし、試合に勝つ目的のため多くの剣道人が基本を疎かにしている。手段を目的にしていればいずれ勝てなくなる。それは、目的の大きさが違うからである。

嫌ないい方も裏を返せば訓となる。続けて来た素振りは誰のためにやるのか、何のためにやるのか、素振りは続けて欲しいと思います。

嫌な奴は山ほどいます。いちいち気にしてたら切りが無い、剣道は孤独との勝負、自分の邪悪な精神を切るも修行、嫌な社会に負けないような精神も養うように素振りを続けてください。


Re: 残念な気持ちです ( No.7 )
日時: 2010/05/03 10:02:18
名前: 剣風

凛美優さま
本当に御自身の体験から深いお話を有難うございました。おっしゃるように
現代のいたるところにある狂気に立ち向かって行く勇気を培ってゆく良い機会とし、娘には頑張って行くよう伝えます。今回のある意味得難い経験をした娘には凛美優先生の剣道の先生の話を送りたいと思います。

錬士を目指す六段さま
励ましのお言葉有難うございます。剣道のレベルではまだまだな娘ですが次のステージに向けて頑張らせて行こうと思います。

Manaさま
「嫌ないい方も裏を返せば訓となる。」おっしゃるように剣道に対しても目先の試合の結果ばかりを追って行くのでなく、引いた大きな目で「剣道」を
見つめて行くことも必要だと思いました。素振りは誰のためでもなく自分のためにやる事をしっかり言い聞かせたいと思います。


この度、娘の件で色々な方々から励ましのお言葉をいただき感謝しております。娘にとっても親の保護の下、問題なく生活していた中でインパクトのある経験をしました。酷い事いう大人が存在すると言う現実を知りうる良い機会なりました。しかしながら、逆にこれほどの皆様が励ましていただけるという現実も身にしみてわかりました。
剣道という途方も無く遠い道を歩き始めた娘にとって、皆様のお言葉は大きな励みになっております。今後も、剣道を通して自身が成長できるよう親子共々精進して行きたいと思います。
有難うございました。

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