Re: 審判の先生に対して... ( No.1 ) |
- 日時: 2010/08/01 23:46:01
- 名前: 凛美優
- 『剣道大好き』さん。
過日、審判の書き込みをしましたので合わせて返信します。
ご指摘の通り、審判員は本来は相応の審判技術が要求されるものですが、現実的にその技術が十分でない人もいるのは事実です。周囲の見ている人や試合者の人が、おかしいと思うような判定をすると、それがもとで剣道をするのがイヤになったり、止めてしまったりする人も少なからずいます。それをどうにしなければいけないと思い、多くの先生方が審判技術の普及向上を目指して頑張っています。私も今日講習会に行ってきました。
剣道の規則では、審判による判定が絶対です。原則として、主審宣告後は、判定が覆ることはありません。剣道では、審判員の目視判定を前提としているからです。剣道では、ただ単に竹刀が打突部位に先に当れば有効打突の一本として認められるというのではなく、打突の前後のプロセスすべてを総合判定することとなっているので、目視判定を前提としているのです。
しかし、規則では、審判の錯誤や誤認といったこともあるので、試合者の監督が、その判定に関し、審判主任(試合会場内にいる3名の審判の他に会場の外にいる4人目の審判員)に対して異議を唱えることが出来ます。 その場合、審判員はすぐに試合を止め、合議をかけ、合議結果を審判主任に主審が伝え、それをもとに協議され、その結果を審判主任が監督に伝達する、という仕組みです。
ですから、試合者や観衆は判定に対して何も出来ず、監督だけ異議をとなえることが出来ます。その異議も絶対に通るものとは限りません。
あと『剣道大好き』さんのコメントを拝読し気付いたことが一つありました。それは『審判の先生』という言葉です。 確かに、剣道では、原則、剣道の有段者で、一応『先生』と呼ばれる立場で、相応の審判技術がないと審判出来ないことになっていますが、私的にはちょっと違和感がありました。
私の考えでは、審判は先生ではなく、中立の立場で公明正大な判定をする試合の担当者という理解です。なので、審判員が試合者や監督や周囲の観衆に、偉そうにして威張っているような状況は、ちょっと筋違いではないかと。私は、小学生の試合でも、試合中に口頭指導する場合でも、一応、『です・ます』調の丁寧語で話すようにしています。
審判員に対し、周囲で『今の判定はおかしい』と発言するのは、よくないと思います。審判員が動揺してまともな判定を出来なくなる可能性があるからです。もちろん、マナーとしてもよくないですが。
最後に、審判の判定には、判定基準というのがあります。小学生や中学生に本当の意味での有効打突を求めても、誰もそれが実現出来ないので、全部引き分けか、試合が終わらないという事態を招いてしまいます。なので相応に、不完全でも有効と認める場合もあるということは、認識する必要があります。
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Re: 審判の先生に対して... ( No.2 ) |
- 日時: 2010/08/02 00:48:37
- 名前: だみ声<
>
- 元より少し大人っぽい剣道大好きちゃん。
(これを書いている間に、話題の凛美優先生が登場されましたね) 次第に大人の感覚の疑問が出てきていますね。 今3つ下に凛儀優先生の >「暑いですね。@A感想−全日本剣道少年少女錬成大会」 というのがあるでしょ。 審判としての立場で、審判の在り方などが書かれています。 大人の文章だから少し難しいと思うけれど、読んでみると参考になると思います。
ところでプロ野球で、時々審判の判定を巡って試合が中断する騒ぎがあるでしょ。 それで選手や監督が退場になったりしてますね。 でも… 一旦審判が下した判定内容は変更された事はありません。 時には乱闘騒ぎになる事も有りますが、それでも判定が変わる事はないのです。
剣道も全く同じで、見ている人から「今の判定変だ!」と言う事があっても、抗議する事は出来ないのです。 それでも抗議が起きてしまって、試合が中断してワイワイやる事は剣道では、今までなかったと思います。
しかも剣道の判定を巡っては、規則第35条「何人も、審判員の判定に対し、異議の申し立てをすることができない」となっています。 そして規則第36条にはそのチーム、あるいは選手の「{監督}は、その試合が終わる前に審判主任または審判長に異議を申し立てる事ができる」とあります。
具体的に、監督は判定内容に異議申し立てをする事はほとんどなくて、試合時間終了の合図に気付かず、試合が続いて、どっちかが打ちこんだ時の一本に旗が上がった場合、「時間切れ」ではないですか? と言う異議申し立てすることが僕の経験ではありました。
言い方を変えると、審判は判定に対して大きな権限があるから、判定は責任の持てるものでなければならない訳です。
そしてこの規則の第1条には、「この規則は、全日本剣道連盟の剣道試合につき、剣の理法をまっとうしつつ、公明正大に試合をし、適正公平に審判する事を目的とする」となっています。
だから本当を言うと、剣道大好きちゃんが言うように、大勢に疑問を抱かせるような判定はあってはならないのです。 でも審判も最初から上手な審判になれないから、いろんなところで勉強します。 一番多いのが「審判講習会」です。
そこでは本当に試合する選手がいて、その試合経過全般を3人の審判で采配する勉強をしていますよ。 当然「講師の先生」がいて、その判定や、旗の上げ方、立つ位置や動き方など細々と指導を受けるのです。
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Re: 審判の先生に対して... ( No.3 ) |
- 日時: 2010/08/02 13:20:45
- 名前: 剣道大好き<
>
- 凛美優先生、だみ声先生、早速のお返事ありがとうございます!
凛美優先生 細かな審判の仕組みを丁寧に書いてくださってありがとうございました! 全く理解していませんでした...もっと勉強します!! あと、「審判の先生」ではなく、「審判員の方」だったら良いのでしょうか? 今まで、ずっと「審判の先生」と言っていたので気をつけます。
だみ声先生 「暑いですね。@A感想−全日本剣道少年少女錬成大会」は、途中まで読んだのですが 難しかったので、読むのをやめてしまいました。でも、今度は良ーく考えて読んでみます。 審判員の方々も、私の見えない所で努力されているんですね。 これからは、きちんと感謝したいと思います。
そして、、、あらたに疑問が出てきました。 もし、審判員の方(A先生)が教えている選手の審判することにA先生がなったら ひいきをしてしまう可能性は無いのですか?? 失礼なことを書いてしまって、申し訳ありません。 でも、疑問に思ったんです。 教えてくださいm(_ _)m
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Re: 審判の先生に対して... ( No.4 ) |
- 日時: 2010/08/02 14:50:47
- 名前: だみ声<
>
- ひいきしちゃう場合と、きびしい目で見て完全な一本でなければ認めないぞ! と言うのと両方なのです。
多くの審判は、自分の教え子の試合では、むしろ「厳しく見てしまう」とおっしゃる方が多いです。
でも基本としては、そういう場合は別の人に審判を代わってもらうことが多いですよ。 特に大きな公式戦などでは、絶対そうしています。
「君子(くんし)は李下に冠を取らず」(木の実の下で、帽子をいじると、遠くから見た人は木の実を盗んでいるように見えることもあるから、そこでは帽子をいじらない)と言う訳で、疑われそうな場面にいることを避けると言うことですね。
合宿も済んだようだし、右手打ちの課題解決もしっかりやらないと「二重の損」だもんねえ。
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Re: 審判の先生に対して... ( No.5 ) |
- 日時: 2010/08/02 16:52:17
- 名前: 剣道大好き<
>
- そうなんですか!
厳しい目で見ることが多いんですね!! 大きいかどうかはわからないけど、 市大会では、顧問の先生がその学校の審判をしているのは 見ませんでした。 やっぱり、交代してもらうんですか...
右手打ちの課題解決に向けて、頑張るため 片手素振り(?)をするようにしています♪
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Re: 審判の先生に対して... ( No.6 ) |
- 日時: 2010/08/04 00:53:07
- 名前: 凛美優
- 『剣道大好き』さん。
難しい書き込みばかりですみません。今後、なるべく短い文章で書き込みます。引き続きよろしくお願いいたします。
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Re: 審判の先生に対して... ( No.7 ) |
- 日時: 2010/08/04 10:24:48
- 名前: 剣道大好き<
>
- 凛美優先生
お気遣い、ありがとうございます! 私も、頑張って理解しようとするのですが 読解力がなく、?なことが時々あるかもしれません。 でも!!その時は、質問させていただきますので こちらこそ、よろしくお願いしますm(_ _)m
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Re: 審判の先生に対して... ( No.8 ) |
- 日時: 2010/08/04 13:53:32
- 名前: しま<
>
- 私、審判員をさせていただくにあたって、気を付けていることがあります。自身の着装は自宅を出る時ネクタイ締めたら帰宅するまで取りません。礼法には特に気を使います。審判員として最も大切な、有効打突の見極めが最難関な課題ですが、贔屓の無いよう、不満な涙がないよう一生懸命審判させていただいてます。帰宅すると心身共にズタボロです。幸い、家族の協力があるので、審判で出掛けた日の夕飯は「お惣菜」ォ家に残る人が三男の面倒も見てくれたり、遅くなっても誰も文句は言わないので、審判に集中できます。私にとっては「今日の試合」でも、選手にとっては、「最後の試合」であったり「今日の為にずっと一生懸命稽古してきた試合」ですから、審判しながらも、その気合いや気の入れように敬意を持ちますね〜!
ただ、剣道は勝敗だけではないこと、勝っても敗けても相手に敬意を示すことが大切なんだということを、選手だけでなく、回りの大人達もよく話し合ってほしい時もあります。負けた我が子を会場の隅でひっぱたくのはやめようよ!とこの前は思いました。私も、これからも審判講習会には足繁く参加し、一生懸命審判させていただきます。
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Re: 審判の先生に対して... ( No.9 ) |
- 日時: 2010/08/04 21:43:43
- 名前: 剣道大好き
- しま先生
なんか私は、今まで審判員の方々の苦労なさっていること なんて考えもしなかったので これからは、今まで以上に私も頑張らなくては ・・・と思いました。
>負けた我が子を会場の隅でひっぱたくのはやめようよ!とこの前は思いました。 私も同感です。 選手側からしてみれば一生懸命戦って、それでも実力が足りなくて負けてしまったのに それを、親が認めてくれないというのは、とっても寂しいと思います。 しかもこの前みたのは、そのこが試合をしている時は、しゃべっていて、 終わってから叱ると言う保護者の方を見かけました。 ちょっとなぁ。・・・と思いました。
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