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ちょっと愚痴になりますが・・・
日時: 2010/09/24 16:48:33
名前: 剣風

 先日、ある地域の近郷大会がありました。
私の娘も元気に参加しました。第一試合で開始の合図とともに気合を乗せて第一撃!相手の面をとらえた!と思いましたが審判の旗は微動だにせず。
うむ、気合が足りなかったのかなと思った次の瞬間、相手の小手をかわした所を面打ち一本!決まった!ん?旗は揚がらず。何が悪かったのだろうか?今日は、なかなか、厳しいジャッジと思いきや相手の小手がかすった。えっ?相手に一本?親の欲目で「あれはかすっただけじゃない?それなら、先の娘の打突なら取ってもらってもいいんじゃない?」と思いました。
 そうこうしている内に試合終了。ああ一回戦負けか・・・とここまでは良くある話です。この試合を見ていた私の周りの父兄は、「あのジャッジはひどいのではないか」と言っていただいておりました。ある父兄は「しかたないね。相手は地元中学生だからね。ここはああいうジャッジは当たり前だし」と言われました。とは言うものの、きっと娘の打ちは一本になる要素が足りずまだまだ修行が足りないぞと娘に発破を入れようと思っておりました。

数分後、試合場から戻ってきた娘の様子が少しおかしいのです。顔を赤くしてなんとも言えない表情です。その理由は娘の試合会場の主任審判の先生に「君の打ちは本当に素晴らししかったよ。今後もこのまま頑張ってね。」と言われたそうです。娘は全然知らない先生、それも主任審判の先生から急に声をかけられ???と思っていたそうです。隣にいた娘の道場の先生にも「彼女はよく頑張りました叱らないでやってくださいね。」とお話されたそうです。ちなみに道場の先生は、「娘の打ちが先に決まっていた」と言っていただいた位ですから叱られるような事はありませんでしたが・・・

娘にとっては主任審判の先生がなぜわざわざそんな言葉をかけてくださったのか判らないまま負けた悔しさを抱きながら、そのまま大会は進行して行きました。
個人戦が終わった時、別の場所でその主任審判の先生が道場の先生に「あの試合は彼女の面が2本とも先決まっていました。先に勝っていたのは彼女の方です。申し訳ありませんでした。」とお詫びがあったそうです。
さらに、大会の審判長からも道場の先生に直々に「(娘の戦った)会場にて大きな誤審があったそうで申し訳なかったです。」とのお詫びがあり恐縮したとの事でした。
 ここで思うことは2つあります。
一つは、娘に気遣っていただいた主任審判の先生・審判長の先生に感謝します。試合には負けましたが、高段者の先生方が娘にかけていただいた言葉で娘の気持ちも幾分救われたようです。多分、高段者の先生方は、娘のやる気がなくなることに気を使っていただいたのだと思います。もちろん、不満が全部解消したわけでは無いのですが、この言葉で娘はモチベーションを崩さずに済みました。
二つ目はやはり審判の質についてです。このサイトでもずっとこの問題は語られており、私もその限界については認識しているつもりです。私も娘も「剣道」と」かかわる以上、「微妙なジャッジ」は覚悟してやっておりますが、ここまで酷いと悲しくなります。
特に小学生・中学生に「地元じゃないから、公正なジャッジは望めない」と言うような事を言いたくないです。例えば、相面勝負で優劣が付け難いものであれば地元有利で負けても、「次は、誰が見ても勝てるような面を打とう!」と言ってやれますが、打っても打っても入らないのであればそもそも大会に参加している意味がないですよね。
多かれ少なかれ、こういう経験はありましたし、剣道経験者であれば思い当たる節はあろうかと思います。ただ、今回は高段者の先生が認めてくださった程の誤審だった事から、ついつい今まで思っていたことを愚痴ってしましました。
だからと言って娘も私も「剣道」をやめたいとは思っていません。「剣道」から得るべきものは沢山あったしこれからも沢山ある事を期待しています。
このサイトの「剣道人口増やしたい」という事を考えた時、いつどこで試合をしても「剣道」の理念にかなった審判をしていただければ剣道人口はもっと増えるのではないかなと思いました。







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Re: ちょっと愚痴になりますが・・・ ( No.1 )
日時: 2010/09/25 23:38:45
名前: だみ声< >

剣風さん 
愚痴とおっしゃるには、いささか「重い」出来事ですね。
審判をやる立場のいわゆる指導者には、県の剣道連盟が主催する講習会が何種類かあります。
その一つで重要な位置づけをされているのが、「審判講習会」です。 県下から大勢の指導者が集まり、丸一日びっしり講習を受けるのですが、いつも冒頭に言われるのが、「有効打突を見落とすな!!」です。

次に、上げた旗には「十分な信念と責任を持て」です。
そして実際に交代で試合をして行きます。 場合によっては近隣の高校生に試合をしてもらい、そこで発生する様々な事例について、試合を止めたり、再現したりしながら審判としての「立ち位置」「見どころ」の解説を受けるのです。

そんな中に、「やめっ」がかかり、「今の一本になぜ旗が上がらないのか?」とか、逆に「なぜ上げたのか?」と言うやりとりがあります。 ここでしっかりと「理由の説明」ができないと「お叱り」を受けます。

それやこれやも有りますが、審判規則の第1条だけは、何度も言われます。 試合を盛り上げるのは、審判技術の良否に掛っている。 しかも、審判は、『審判は適正公平に審判する』事を目的とする。 となっております。

ましてご覧の父兄の方から、
>、「あのジャッジはひどいのではないか」と言っていただいておりました。 ある父兄は「しかたないね。 相手は地元中学生だからね。 ここはああいうジャッジは当たり前だし」。
と言われるような事は起こってはいけないのです。 赤:白が2:1というきわどいジャッジも有りますが、だからこその3人制ですし、今はそういう事以前の問題です。

サッカーでは「ドーハの笛」と言う言葉もあるようですが、今回審判主任から別途お嬢さんに「謝罪」とも取れる話まであったとなると、本当に審判を疑いたくなりますねえ。

今回の試合では、お嬢さんに対してお嬢さんのコートに「監督」はおられなかったのでしょうか?
審判の判定のみでなく、疑義があった場合の「異議」申し立ては、その試合が終了する前に監督のみが審判主任に「申し出る」事がルール上認められております。(審判規則 第36条)

試合規模が「近郷大会」なので、監督を置かないで進行しているのだと思います。 この場合、審判主任は一回目に旗が上がらなかった時点で、試合を「中断」し、3審判を呼んでそれぞれから旗をあげなかった理由を問うのが「スジ」だと思いますが、開始直後だったことや、めったに起きない事態だった事もあって、2度ともタイミングを失ったと言う事でしょう。

それにしても起きてはならない事態であったと思いますし、「他人事ではない」という思いで、自分にも「厳しくやる」と言う決意を改めてさせていただきました。

つらい思いをされたお嬢さんに、第三者の感想として読ませてあげて下さい。 そしてこんな事も剣道を続けておれば、将来精神的な成長を遂げる「源」になるのだと言う事をお伝え下さい。 すぐ近くに「パタパタお母ちゃん」のお嬢さんの初段審査の不条理な出来事の所もお読みいただきたいです。

何の慰めにもなりませんが、私も試合では審判をする立場にありますので、自分が審判に立つ時の心構えについて、改めて真摯に考えさせていただきました。
Re: ちょっと愚痴になりますが・・・ ( No.2 )
日時: 2010/09/26 01:48:33
名前: 凛美優

『剣風』先生。

お話しを伺い、気が重くなる感じで一杯ですね。辛い思いをしましたね。お話しすべきは『だみ声』先生のお話しの通りだと私も思います。まさに、監督の異議申し立てと審判主任の仕事の2点です。もちろん、そもそもその審判の質が問題ですが、それと同位にその2点は重要です。

お話し頂いた限りの情報では、私的には、やはり監督の役割があれば…、という思いです。更に百歩譲っても、2回目の誤審時に審判主任は動くべきですね、本来ならば。審判基準を問い質す必要があったと思います。中学生か小学生か分かりませんが、審判基準は事前申し合わせとして極めて重要です。

やはり普段お稽古をしたり、剣に触れていない人が審判するのは問題ですね。でも『剣風』先生。一つ誤解をしないで欲しいことがあります。幼少年青年の剣道試合の審判の質は、私、絶対に審判経験の量だと思います。段位も出来れば5段以上、あるいはせめて5段を目指している4段の方以上がいいと思います。
高段者だからと言って、それだけをもって誰でも審判出来るっていうのは間違いです。高段者であっても、試合者の動きに応じた審判員の位置取りが全く不完全な人がたくさんいます。見る位置で判定が異なるという事実は、誰しもが理解しているのに、正しく判定出来る適正な位置に審判員が立っているか、という視点で見ている人は意外にも少ないのではないでしょうか。
それはひとえに、『審判をしてやってるんだ』とか、『試合者は見てもらってる立場なんだ』とか、試合者と審判者の間に暗黙の上下関係のようなものがあるからです。それは間違っています。審判員と試合者の間には格差はなく、あるのは役割の違いだけです。
幼少年青年の試合の場合、主審が指導的見地で注意をする場合がありますが、それは多くの場合、危険防止や試合の円滑運営の維持が目的であり、試合者に100%指導しようと思って言う訳ではありません。審判員が試合者に個人的な意識や想いや感情を持つことは好ましくなく、客観的に公明正大に剣技の様を見極め判定することのみが追求されてしかるべきものです。審判員として試合場に立つ限りは、その人が何段であろうと関係なく、規則として審判員に課せられた義務の責任のみを全うすることだけだと思います。ですから『審判はエライ』とか『旗の上げ下げは審判次第』などという見方は、絶対にしないで欲しいのです。もっと試合者も堂々と、その代わり理合に適ったしっかりとした態度で臨むべきだと思うのです。(お嬢さまがダメだという意味ではありません。)
ですから、監督が傍にいなかったことはとても残念です。そして審判主任も、審判員も、皆、残念ですね。本当に。審判技術に起因する誤審は絶対にあってはならないと思います。

今の時点では、お嬢さまには、審判員もダメな人がいるかもしれないから、それもリスクとして認識して取り組むこと、でも、それは自分に取って不利ではなく、自分の不完全な打ちも一本と認められるかもしれないし、完璧に相手に打たれた場合でも一本にならず、自分に結果的に有利になる場合だってあるから、気にせず先生のコメントを受けて前向きに捉えるようにしようって、言うしかないですね。

頑張ってください。私も、お話しを伺い、剣道も審判も一層頑張ります。
Re: ちょっと愚痴になりますが・・・ ( No.3 )
日時: 2010/09/27 09:32:34
名前: 剣風

だみ声先生
凛美優先生

 早速のコメント有難うございます。先生方のコメントを拝読させていただき理解していると思っていた審判の立場及び考え方を改めて認識させていただきました。私も子供たちの試合を何度となく見てまいりましたが、先生方のおっしゃるような立派な審判の方々の試合はやはり県大会レベルでの大会でしか見れないような気がします。
私も審判の先生が選手の動きに対してどの位置を取っているかで、失礼ながら力量を測らせていただいております。尚、余談ですがこの大会はかつて大会閉会時の審判長講評で「今日は選手諸君は頑張りましたが、私は選手より審判の技術の向上を希望します。」といった異例の講評があったいわくつきの大会です。ですので先の「相手は地元中学生だからね。ここはああいうジャッジは当たり前だし」と言った言葉に繋がっているのですが、寂しい事です。
 私としては両先生に知っておいていただきたい現実があります。今回の近郷大会は言うに及びませんが、中体連等の試合でも全くの素人に近い学校の先生が審判をされています。剣道は試合数が多く大会の進行を捌かなければならないのでしょうが、どうしたものでしょう。
 笑い話ですが、一人ではジャッジできない先生がおり父兄の間でも「必ずあの先生は他の2人の先生が旗を揚げて高段の先生の旗にあわせる」という先生もいます。実際、私も注意してみていると、笑えるほどそのとおりですが逆に、剣道を知らない中学教師に打突の有効性を別れというほうが無理ですよね。
せめて、審判講習を数日受けてライセンス制度ぐらいは設けて欲しいものです。案外、試合をしている子供達の方が良くわかっていて「さっきの試合は私に旗が上がったけど、あなたの面のほうが先に入っていたよ。ごめんね」なんて会話はざらにしているようです。(選手があやまる筋合いではないと思いますが・・・)
 この度の件に関して、先生方のコメントを娘に見せました。「このような先生に審判していただけるときっと自分も納得できるだろ言うし、試合の雰囲気も変わるんだろな」と感慨深げでした。もちろん、先生方のように頑張っておられる審判の先生方も多くいらっしゃることも判っております。
 これからの秋には娘の試合が多く予定されています。どのような審判も納得させるような一本を響かせて欲しいものです。


Re: ちょっと愚痴になりますが・・・ ( No.4 )
日時: 2010/09/28 22:40:10
名前: 凛美優

『剣風』先生。

あの…。『私は選手より審判の技術の向上を希望します。』が審判長コメントっていうのも、すっごくシビレますね。審判長ならやれること他にたくさんあるだろっ!って言いたくなりますよね。あり得ないレベルですね。子どもの剣道をナメ切ってるんですね。ホントに頭にきますね。

私も、過去に中体連の剣道の試合の審判に行ったことがあります。生徒の絶対数が少なく、4校しか剣道部がなく、試合に来た生徒も1校あたり男女20名程で、剣道有段者は三分の一程度でした。学校側から剣道指導者がいないので、剣道連盟宛てに審判要請(もちろん無償ボランティア)があり、行きました。学校剣道は確かに事情が厳しく、ほとんどが中途半端になってしまい、学校での剣道普及は大変なことだと実感しましたが、一方で剣道指導者が付いて注力している学校(私の地域では私立校が多い)は、しっかりしていて剣道も強く子どもでもやれる所はやってるんだと思いました。試合をしても、惜しいという展開ではなく、圧倒的格差で勝敗が決まっていました。
なのでどちらがどうとよしあしを語れませんが、格差と難しさの存在があることだけは事実ですね。

審判についても、地元の剣道連盟や大手の剣友会にお願いして、相応の審判派遣を頼むのも一手かもしれませんね。

子どもたちの剣道は、経験や身体能力や年齢等の事情で不完全なものです。これは古今東西みな同じです。でも剣道の試合をしている子どもの真剣さや真面目さも、古今東西みな同じです。子どもの将来を見据えた心ある取り組みが必要であることは言うまでもありません。あとは具体的にどうするかが、それぞれの境遇で異なりますけれども、我々剣道人は皆、意識して関わっていく必要があると思います。

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