剣道人口増やしたいロゴ
なんでも掲示板のトップページ > 過去ログ > スレッド閲覧

初段
日時: 2011/05/14 08:12:49
名前: 桃太郎

こんにちは
初段のことについて教えてもらいたことがあります
僕の学校では初段の練習のときあいがかりをずっとやって
面だけきれいにうてば受かるといわれて練習したのですが
本番では「あいがかりのようなことはしないように」と
審査員の先生方に言われました。
後、面だけでなくいろいろな技をやらないと失格にすると言われました
審査員の方々に言われたとおり技をやると審査員の方々の注意を
聞いていなかったようで、顧問の先生に「面だけでいいって言っただろ」
と注意を受けました。
どうしたらいいのでしょうか?

Page: 1 |

Re: 初段 ( No.1 )
日時: 2011/05/14 09:51:42
名前: 風牙
URL: http://jyohokukensikai.sports.coocan.jp/

桃太郎君

最初の段審査だから不安になるよね。

初段審査は「着装、大きい気勢、真っ直ぐな面」を打って行けば問題ないと思うよ。

最近は緊張のあまりか試合みたいになってしまう審査があるけれど、打たれても構わないので自分に出来る最高の面を目指そう!
もちろん他の技を出しても全然問題ないよ。
ただ小手を打つ時に腰が引ける癖とか、あまり良くない癖がある様だったら面だけでも十分。

私の初段は20数年前だから忘れてしまったけれど、二段の時は面2本で終わったよ。
まずは開始線で蹲踞から立ったら思いっきり腹から気勢を出そう。

私は気勢だけでは誰にも負けないって、毎回稽古の時は体育館中響く声を心掛けて稽古してます。

頑張ってね!(^_^)v
Re: 初段 ( No.2 )
日時: 2011/05/14 12:02:56
名前: 桃太郎

風牙先生
ご回答ありがとうございます。
先生にいわれたとおり次は、しっかり声をだして
きれいで大きな面でのぞみたいと思います
Re: 初段 ( No.3 )
日時: 2011/05/14 12:11:40
名前: 凛美優

『桃太郎』さん。

初段や二段の審査でありがちな面だけの展開について、とても大切なことなので、ちょっとクドイことを書きます。

私が初段を受けた約30年前にも、全く同じことを言われ、皆どうなんだろと悩んだものですが、今のこの時代でも、そのまま同じ悩みを持っているということに、指導者の進歩が限定的だなぁと思い、書き込みしました。

審査員の言っていること。本来は、審査員は受審者に一切、会話やお話しをしてはいけない規則になっていますが、恐らくは、あまりに目に余るので、やむを得ず言ってしまったのだと思います。なので、本当は、道場や学校の指導者が、皆さんに教えるべきことです。

『相掛かりはしないように』というのは、恐らく二つあって、

@ 昇段審査は、勝ち負け判定の試合ではなく、とても短い時間の中で、受審者の剣道の技量と理解を総合的に見るものです。審査員が確認する点は、たくさんあります。だから、受審者の2人が、『始め』以降、とにかくガチガチ打ちまくるような状態だと、その確認が十分に出来ないので、検証不能ということで両方不合格、という展開になるから、やめなさい、という意味。

A 私の約30年前にもありましたが、審査『始め』以降、受審者が相互にひたすら正面打ち+打ち抜けを同時に繰り返し、相互に正面打ちの打ち込みを5〜6回やって終わる、という展開は、やめなさい、という意味。剣道の理合の理解が全く出来ていないということで両方不合格、という展開。面に竹刀が当っていても全く駄目で、やっている本人は、面当たった!一本だ!と思い、よしっ!と思っていると、結果は不合格で、なんで?っていう展開が散見されます。

審査の時間は、どの段でも、とても短いです。でも審査員における審査の着眼点というのがあって、それが駄目だと、有効打があっても不合格です。その多くある審査ポイントの大半を、ほぼ一瞬でPRできないと駄目です。

『審査は面だけでいい』というのは、ほとんどの場合、それらが十分に出来た上で、結果的に、打突した技が数回の面技だけだった、それで合格した、という展開のことを示しています。私としては、『審査は面だけでいい』という言葉は、かなり無責任な言い方であり、誤解を誘発するものだと思っていて、剣道経験の浅い方からすれば、それをそのまま真に受けて、そもそもの部分をすべて忘れて、本当に面だけしか審査で打たない、それで不合格、という方が多いのではと・・・、それは良くないことだと思います。

『審査のポイント』とか『そもそもの部分』とかは、本来、先に指導者が皆さんに自らの体現を伴って教えるべきことです。
ここではとても言い切れませんが、初段として最低限レベルで出来ていて当然という点を、無理に言葉で、幾つか例として紹介すると、
@ 剣道着・袴・防具の着装の状態、竹刀や防具の状態。
A 終始の剣道所作。歩き方、姿勢、帯刀の仕方、蹲踞、礼法、態度、竹刀の扱い方、相手との合気、相手に対する礼法、剣道理合の理解。
B 剣道基本に則した中段の構え。足や手の状態。立ち姿。姿勢。
C 剣道基本に則した足捌き。手の内の状態。竹刀の握り方。
D 剣道理合に適った打突前の積極的な気勢、気位、気攻め、打突の機会の作り出し。『攻め+打突+残心+次の態勢』の一連の展開。
E 剣道基本に則した気剣体一致の基本技(一本技・連続技・適正な鍔競り合いなど)の繰り出しと残心確保。
F 次の打突機会の獲得と実践。など。

審査レベルは、当然、初段として見られます。一見して、初段として駄目だと見られれば、試合では一本として認められそうな技を幾ら出しても、結果は不合格です。剣道の昇段審査で『当った』という結果だけをもって合格ということはないです。

技としては、面でも小手でも胴でもいいのですが、初段レベルならば、少なくとも王道の面技はしっかりPRするべきと思います。審査する側からすれば、小手や胴を打てるなら、先に面だって打てるはずだと思われます。

そもそも剣道基本の技ってどういう打ち方なのかということを、よく思い出して考えて欲しいのです。『木刀による剣道基本稽古法』というものがありますが、それには相当多くのヒントがあります。もちろん『日本剣道形』も同じです。自ら良く考え、工夫して取り組んで頂けるといいと思います。頑張ってください。
Re: 初段 ( No.4 )
日時: 2011/05/14 12:57:42
名前: 風牙
URL: http://jyohokukensikai.sports.coocan.jp/

凛美優先生

勉強になります。
出来なくてはいけない事ですが中々文章での説明は難しいです。
この度改めて勉強させて頂きました。
Re: 初段 ( No.5 )
日時: 2011/05/15 00:22:28
名前: 剣道一本

桃太郎様

凛美優先生が詳しく、書かれている通りです。

ですから指導者(顧問)の側に責任があると考えます。

ただ、顧問の先生の方を味方すると

@あなた(生徒たち)にとって初段審査に一番有効な

稽古が、相がかりなのではないかということです。

A次に「面だけきれいに打てれば」、という言葉は

あなたの面はきれいで、素晴らしいということと、

面以外がまだまだ未熟なので、あなたの最高の打ちを見せなさい。

ということではないでしょうか。

B審査が終わった後、面以外にはまだまだ課題が残り

「面だけでいいって言っただろ」といわれたのではないでしょうか。

Cもうひとつ気になるのが、もしかしたら顧問の先生が

たくさん指導している中の一言が「相ががり」だったり「面だけ」

だったリで、本当はもっとたくさん色々なことを言われていて、

部分だけを取り上げて、悩んでいるのではないかということも

ないか気になりました。

というのも、なかなか上達しない子がいまして、あの手この手で

色々言うのですが、結局自分でも矛盾していることを言っていたなぁと

反省することがあるのです。上手になってほしい一心からなのですが、

つい、きつく言ってしまうことがあります。

それから、審査員の先生が会場でアドバイスをすることは、ないと思いますので、

審査前の講習会か、立ち会いの先生からの注意事項での話ではないかと

察しています。

結論は、面以外も先生からほめられるぐらいに上達しましょう。

それでもまだ、面だけ打てと言われたら、顧問の先生の限界なのでしょうね。
Re: 初段 ( No.6 )
日時: 2011/05/15 11:12:40
名前: 桃太郎

凛美優先生
本当に詳しくご指導いただきありがとうございます。
次の審査では技も大切ですが服装などの基本を大切にしながら
木刀による剣道基本稽古を参考にして受かるように、
がんばりたいと思います。

Re: 初段 ( No.7 )
日時: 2011/05/15 11:16:02
名前: 桃太郎

剣道一本先生
言われたとおり、先生も審査員の方々も満足できるような
面以外の技も上達できるようにがんばりたいと思います。
ありがとうございました。
Re: 初段 ( No.8 )
日時: 2011/05/16 16:24:27
名前: 胴長剣士

桃太郎様
こんにちは

私は先月、H県で行われた二段昇段審査を受審いたしました。
リバ剣してまだ4カ月のおじさんですが、中高生の初二段審査を
拝見した感想を書き込みさせていただきます。

4人一組で二回の立会をします。
立会前に4人を集めて、補助員の方から「相掛かりをしない」「大きな声をだす」などのアドバイスがあります。
25年ほど前に初段を受審した時には無かった事なので、親切になったものだと驚きました。

当然ながら皆さん若く、スピード感あふれる立会で、制限時間内休まず打突しています。
見方によれば、皆さん相掛かりの様に見えます。
なのに合否が分かれる、一見上手に見える方が落ちるのはなぜか考えた所、凛美優先生の書かれている「審査のポイント」のDの差ではないかと感じました。

目に付いたのは、攻め込むことをせず、遠間からお互いの飛び込みの勢いを利用しての打突を繰り返している方が多かったことです。
あれでは片方が静止していれば、打突部位に届かないだろうなと思いました。
合格された方は、同じ様に見えてもしっかりと一足一刀の間合いまで攻め入り、打突をしていたのではないでしょうか。

これだけで合否が分かれるということはないですが、まだまだ未熟者の私が見て感じた事を書かせていただきました。
あくまで参考までに留めていただいて、先生方のご指導をよく聞いて、
なぜそのようなご指導をされるのか、ご自分でよく理解して受審されるといいと思います。

こちらの審査は誕生日順に行われます。相手が同じ中高生で相掛かりの様な立会をしてきた場合、対応は難しいと思いますが、顧問の先生と審査の方との言う事が違う場合、審査される方の意見を聞く方がいいのではないかと思います。
私は審査の方の言う事を聞いて、打突回数こそ少なかったですが、誰よりも大きな声を出して(翌日は声が嗄れてでませんでした)しっかり攻め込んで二段戴きました。

桃太郎様も頑張ってくださいね。

Re: 初段 ( No.9 )
日時: 2011/05/19 16:10:06
名前: 桃太郎

ありがとうございます。
僕も次の試験では誰にも負けないくらい大きな声をだして
頑張りたいと思います。

Page: 1 |