Re: 切り返しの時の体当たり ( No.1 ) |
- 日時: 2011/05/19 00:23:19
- 名前: kenoken
- みっちゃんさま、
はじめまして、アメリカで剣道を再開したKenokenと申します。
日本から八段先生を招いて指導をしていただいた際、特に初心者の切り返しの面は、伸び伸びと打たせるために体当たりをしないで、元立ちは数歩下がるようにと指導いただきました。日本でもそういう指導が増えているとも仰っておられました。理由は体当たりに意識が行き過ぎるあまり、面のあと腕をつっぱてしまって、体当たりではなく腕当たりになったり、すぐに竹刀を手元にひっぱてしまう癖がつく、などでした。で、今私の通う道場では、体当たりしない切り替えしが標準です。
ただ、出稽古の際、道場によっては体当たりをする道場もあるので、最初は戸惑うこともあります。(体当たりをするつもりで来た相手に対して下がってしまうと、危険だとも思います)
私も、今全剣連で指導する切り返しは、体当たりあり、無しのどちらなのか知りたいです。
宜しくお願いいたします。
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Re: 切り返しの時の体当たり ( No.2 ) |
- 日時: 2011/05/19 03:07:38
- 名前: 凛美優
- 『みっちゃん』先生。
ご指摘の切り返しのお稽古の仕方ですが、結論は、本来の切り返しでは、体当たり『あり』だと思うのですが、練習する人の錬度に応じて、体当たり『なし』でする指導をする場合もある、ということです。よって、その道場のお稽古をされる人の水準と指導者の方針によります。
全日本剣道連盟の『指導法』の中に『剣道指導要綱』というのがあります。そこでは、お稽古する方を『初心者』『初級者(三段以下)』『中級者(四・五段)』『上級者(六段以上)』と区分けしていまして、特に『初心者』の場合、切り返しで『体当たり』を入れると、伸び伸びとした動作が出来ない状態になってしまうことを懸念して、『正面打ちは「体当たり」は行わせず十分に身体を前進するようにする』としています。これは、ゆっくりでもいいから正しくきちんと打つことを第一にしているからで、足捌きや手や腕の動きや動作の順番や気合や姿勢など、先に身体で覚える必要があることがあるので、それを優先しているのだと思います。『初級者』以上は、錬度に応じて、指導者の判断で取り入れるか否かを判断してやっていくということです。つまり、錬度に応じてってことですから、出来る人は、本来のあるべきお稽古法を積極的にやっていくべきものだと思います。ただ、指導の要綱や要領には、『体当たり』という表現は、切り返しの順番の中には入っていません(写真や図として体当たりは出ています。)。
詳細は、全剣連の『剣道講習会資料』や『剣道指導要領』に細かく出ていますので、参考にしたらいいかと思います。
私の個人的な意見では、剣道2級より上の経験者は、切り返しをする場合、総合的なお稽古としては、体当たりはしっかりと入れた方が絶対にいいと思います。体当たりも、正当な剣道の技の一つですから。ご参考までに。
〔追伸〕『体当たり』を入れず、元立ちが正面打ちの直後に、すぐに下がって間をとって、掛かり手の左右面を連続でしなやかに実践させるよう誘引して引き立てるように受けるやり方もあります。
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Re: 切り返しの時の体当たり ( No.3 ) |
- 日時: 2011/05/19 10:59:32
- 名前: 風牙
- URL: http://jyohokukensikai.sports.coocan.jp/
- 先生方 こんにちは
私個人的な意見ですので、違う!と思われる所もあるかと思いますがご容赦下さい。
私自身は切り返しに体当たりは必須だと思います。 ここで体当たりを指導しないと、他の体当たり系の「面体当たり引き面、引き胴」等と言った技がしっかりと習得出来ないと思います。 当然元側も体当たりに備えた、姿勢・構えを切り返しで習得すると考えます。
私は指導する場合思いきって体当たりするように指導しています。
自分の稽古の際も元を吹っ飛ばすつもりで当たります。 (もちろんお相手が女性でしたらセーブしますが)
最近の傾向として感じるのは防具を着けていても、身体がくっつくのが嫌なのかな?と感じる時が多いです。 特に女性(子供、大人問わず)、後は遅剣の方。 この様な方々は「腕当り」になっていますね。 いくら説明し指導しても直しません。
折角の技なのに勿体ないと私は思っています。
考えに誤りがございましたらご指摘頂けますと幸いです。
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