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子供達の試合と稽古について
日時: 2011/05/31 08:06:33
名前: よぼよぼ

先日、子供達の試合がありました。

結果は負けてしまいました。

お世話になっているクラブは勝ち負けも
大事だが綺麗な剣道をすることを第一に
基本稽古を中心に行っています。

初心者の私が言うのもなんですが
非常に良いことだなぁと思っています。

小学生の内は、基本をしっかりやって
身体が出来上がって来る中学生から
応用して試合に臨めば良いなと私は
考えています。

とは言うものの、

先生のご指導の通り、大きく振りかぶって
面を打つ5年生が、明らかに年下の子に
振りかぶったその小手を取られて負けて
しまうのは悔しいのではないかと思い
ました。

綺麗な剣道を目指して欲しいものの
負けが続いて剣道への意欲や興味が
落ちないか心配になりました。

子供達は気にしていないようすですが。

指導って難しいですね。

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Re: 子供達の試合と稽古について ( No.1 )
日時: 2011/05/31 20:39:11
名前: 臼井

>>よぼよぼ様

はじめまして。
私の会の先生の指導方針も「基本第一」なんですよ。『大きく早く打つ』を口癖にしてます。
その他に切り返しでも左拳は中心を、打ち終わりから戻すまでは回さず真っ直ぐに戻す等々。
そんなこんなで各種の試合結果は負けが多く、一部の子どもは「試合剣道の道場」に移って行きました。

だからではないでしょうけど、昇段審査等では合格率が高くて他の会の先生方も驚いてます。
正直言いまして試合なら勝って当たり前かも知れませんが、基本をみっちり身に付けて行った方が後々良いような気がします。

「試合剣道」か「基本剣道」かの選択は、飽くまでも個人の好き好きでしょうね。
何れにしても子ども自身が楽しく剣道をしてる姿を見るのが一番です。
Re: 子供達の試合と稽古について ( No.2 )
日時: 2011/06/01 00:43:51
名前: 凛美優

『よぼよぼ』先生。

先生も既にお気付きかもしれませんが、念のためと思い、ちょっと書き込みしました。そんなこと分かっている、ということであれば、読み流して頂き、ご容赦頂けると幸いです。
私が気になったのは、たとえ幼少年・小学生であっても、『綺麗な剣道』とは『常に大きく振りかぶって打つ剣道』だけではない、ということ。それから、『基本』とは『振りかぶって打つ先(せん)の技(簡単に一言で言えば、相手を制して自ら掛かる技)』だけではないということ、なんです。

大きく振りかぶり打ちにいった所を相手に小手を打たれ負けた、とのこと。その小手を打った(恐らく出小手という技だと推察します)小学生の打ち方が適切な技だったのかどうか、その出来具合が如何なるものだったかは知れませんが、少なくとも剣道の技という意味では、少ない動作で小手を打つことも、相手の面打ちを見切って小手を狙うことも、それは、応用ではなく小学生が成し得る剣道の基本技の一つです。大きく振りかぶって打つことだけを『基本』として位置付け、それ以外はすべて応用という見方は、幼少年剣士にとってあまり好ましくないと思いましたので書き込みしました。

恐らく見たことがあろうかと思いますが、『木刀による剣道基本稽古法』というのをご存知でしょうか。全日本剣道連盟のHPにも動画で紹介されています。ここに体現される技は、『突き』以外はすべて、小学生でも出来る基本の技です。大きく振りかぶる技以外にも、小さく打つ技だけでなく、払い技、抜き技や引き技、返し技、応じ技、刷り上げ技など、たくさん種類があります。これら全部、基本の技ですので、大きく振りかぶって打ちに行くことだけを基本として捉え、それに徹するが故に、試合に負けて、それは基本の徹底追求だからいいと完結させるのではなく、大きく振りかぶって打ちに行くこと以外の基本技もありますから、是非、それらを指導の中に取り入れていって頂きたいと思いました。そうすれば、負けてばかりでやる気が喪失することだって、かなり少なくなると思いました。

『綺麗』という表現に具体的な剣道上の定義はありませんが、当然に、『綺麗』と感じる要素には、その人の所作、立ち居振る舞い、礼法、姿勢、構え、立ち姿、生きた剣先、気位、攻め、機会などといった部分も多く含まれます。そして、何よりも『気剣体の一致』を伴った打突の体現が、やはり剣道経験のない方でも『綺麗』さを感じる所だと思います。

また『大きく振りかぶる』ことについても、基本練習の中で『大きく振りかぶる』目的は何か、ということを決して忘れないで取り組む必要があろうかと思います。色々ありますが、ザックリ言うと、
両手両腕の手のひらや指や手首や肘や肩のしなやかで柔らかい連動性を磨くこと、
『刃筋』正しく『冴え』のある打ちを実現させること、
『手の内』が効いたしっかりした打ちを実現させること、
です。『大きく振りかぶる』ことは、基本技の体現のための目的ではなく、あくまで手段です。大きく振ってさえいればよい、ということではありません。特に大事なのは、大きく振るにしても、『素早く振る』『一拍子で振る』『ズバっと振る』ということです。

『大きく振りかぶる』ことにも、概ね二通りあって、『剣と腕の振り』を大きくするのと、『剣の切先だけ』を大きくするのとあります。前者は、両腕の肩を振り動作の支点として行うもので、後者は、中段構え時の右拳を動作の支点として行うものです。いずれも、基本的な打ちを実現させる方法論です。
つまり『基本』とは、『気剣体一致』の正確な打突の体現、ということになるので、たとえ幼少年であっても、『大きく振りかぶる』ことだけが『基本』と誤認させないよう、指導者がきちんと教えていかなければいけないと思います。既に認識されておりましたら、そのまま読み流してください。

(ちなみに、通称『刺し面』などと称する、剣そのものも、剣の切先も、まったく振りの動きがない、剣先で直線的に突きにいくような形で、ごくわずかな手首のスナップだけで当てに行く技は、基本の範疇には入らない(当然、応用でもない)と思いますし、それは、剣の理合からは大きく外れていると思います。相当強烈なスナップが効かないと、技としては成立しないので、幼少年には無理だと思います。全日本選手権などの選手も一見やっているように見えますが、スローで再生すれば分かりますけれども、その剣の切先は、ちゃんと扇の縁の形で軌跡を描いています。早くて見づらいかもしれませんが、その剣はしっかり瞬間に振られています。ご参考までに。)
Re: 子供達の試合と稽古について ( No.3 )
日時: 2011/06/02 02:18:23
名前: よぼよぼ

臼井 様
凛美優 様

ありがとうございます。

臼井 様

>何れにしても子ども自身が楽しく剣道をしてる姿を見るのが一番です。

おっしゃる通りです。
楽しんで長く続けてほしいと思っております。


凛美優 様

すみません。
私は本当に初心者です。先生なんてとんでもないことです。
生意気にも「指導はむずかしい」などどと書いてしまい誤解を招いてしまったようです。以後気をつけます。

ただ、今回の試合を見て
・子供たちのやる気がなくならないだろうか
・しかし、基礎はしっかりしてほしい
と感じ、自分だったらどのように伝えればよいか考え、悩んでいて「指導はむずかしい」と書いてしまった次第です。

「基本」「綺麗」については、コメントいただいた通りと思います。自分も改めて勉強させていただきました。ありがとうございます。留意してお稽古に臨みます。

ただ、私のように、年をとってから剣道を始めた人は(想像ですが)興味があっていろいろな雑誌や書籍をよみ、今までの経験(私の場合ちっぽけなものですが)を駆使しながら、理解しようとし、そして確実に覚えようとお稽古に臨むことによって基本を作って行けるのではないかと思います。

しかし、子供達は(小学生の低学年は特に)自分の動きもよく制御できない中で、難しい指導内容を理解しそれを実行に移し、覚えていくことは非常に難しいのではないかと思っています。
(「冴え」「手の内」私はまだわかっていません。)

なので、先生方は「『大きく早く打つ』を口癖」とし、単純化しわかりやすくご指導いただいているのではないかと思います。
形ができてから、コメントいただいたような基本を少しづつ、順々に理解しながら習得していくのかなぁと思います。

一方、年をくった初心者には試合という雑音は入ってきません。なので、ゆっくり基本をお稽古できますが、子供達は早々に試合が組まれます。私と一緒に剣道を習い始めた子供達も今回試合に出ています。

小学生の試合で、多分、全日本選手権のような一本は求められず、小学生なりの一本で試合が決まるのではないかと思います。
試合で結果を求められると、小学生なりの一本がとれるような動きを練習し、また、子供達もそのような動きを意識してしまい、せっかく単純化してわかりやすい基礎固めの手段が忘れ去られ、変なクセがついてしまうのではないかと懸念しております。

実際に「小学生なりの一本」とか「そのような動き」があるかはわかりません。私の想像です。

すみません。まとまらなくて。

私はただ
・子供達が末永く楽しんで剣道をつづけてほしい
・そのために、変なクセがつくことなくしっかり基礎・基本を習得してほしい
と思っただけです。

もしかすると、試合後のメンタルケアを十分に行うことが大事なのかも知れません。

(負けたけど)
・礼法がしっかりできていた
・今回は、さがらずにまっすぐ前にでて試合ができた
・まっすぐ竹刀が振れていた
・大きな声がでていた
 等々

前回からの改善点や日頃の指導内容が出せた部分とかをほめるんでしょうか?

う〜〜〜む。・・・・・

乱文・長文大変申し訳ありませんでした。

ありがとうございました。
Re: 子供達の試合と稽古について ( No.4 )
日時: 2011/06/03 19:11:39
名前: キース

よぼよぼ様

はじめまして。リバイバル剣士のキースと申します。
よぼよぼ様の書き込みを拝見し、現在私が考えているような事
を同じように考えていらっしゃる方がいるんだなと、当然の事ながら
認識するとともに、当時の私に対する指導方針はこうであった、
結果この様であった、という事を感慨深く思い出しておりました。

凛美優先生が非常に的確にご説明されておりますので、
ここでは現在私が自分の子供たち及び道場の子供たちにどのように
指導しているか、又、その元となった自分の体験談を書かせて頂きます。

私の剣歴は小学校1年生で始め高校3年生迄、道場・部活動で剣道を
習い、大学・社会人になってから再開するまでは居合を習っておりました。

さて、私の小学生時代の剣道人生は、転校が多かった事もあり
なんと4つの道場を経たものとなりました。

その中で今でも子供たちに教える信念となっているご指導の体験として、
大は小を兼ねる(勿論良い意味で)です。

私が初めてご指導頂いた時は、小学低学年という事で勿論大きく!
というご指導でした。所がこれが小学5年生になるまで道場が
変わったにも関わらずずっと続いておりました。

事の発端は小学5年で転向により道場が変わり、地元で名門な
所であった事もあり皆さん小さく早い打ち方を習得されていて、
まったく地稽古でも歯が立たず一時は自信喪失により道場に
行きたくない時期がありました。

そうこうする期間が1年程続き、6年生になり見かねた先生から
正しい小さく早い打ち方を教わった事により、3カ月後には開花し、
地元の大会で準優勝するまでになりました。
(ここでいう正しい小さく早いとは小手先だけではなく、大きい振りの
 軌跡をそのままに、振りかぶる位置を左拳が相手が見える額の位置に
 変えるというものです)

今思えば、大きく早く正確な振りをしながら、小さく打つ剣士と
稽古・試合を5年間していた事により、小さく打つ剣士の何倍も鍛えられた
と感じております。

大は小を兼ねるの例えを出したのは、小さく早く打っている人が大きく
早く打つ事は難しいが、大きく早く打っている人が小さく早く打つ事は、
「手の内」「刃筋」「冴え」さえ掴めば可能且つ強力だと言いたかった
からです。

という事で、自分の子供たちにはとにかく他の子たちより弱くても
いいから、小手先の技に囚われず基本に忠実に研鑽を積めば
何れは必ず強くなる、逆に今そうしなければ本当に強い剣士には
なれない、と言い聞かせております。

試合に勝つ方法を教える事は簡単ですが(小学低学年レベルでの話ですが)
小手先の技や基本を崩した指導だけは絶対にしないという信念を元に、
試合で負けようが、地稽古でぼこられようが「愚直に」基本に忠実に
素振り、足捌き、発声をさせて頂いております。

私自身そうであった様に、本当に伸びたり強くなる時期は中学・高校
だと思いますので、小学生の間は何が有っても基本を崩す様な指導は
避けようと肝に銘じております。

長くなりましたがご参考になれば幸いです。


追記、
 凛美優先生の(ちなみに、通称『刺し面』などと称する、剣そのものも、剣の切先も、まったく振りの動きがない、剣先で直線的に突きにいくような形で、ごくわずかな手首のスナップだけで当てに行く技は、基本の範疇には入らない(当然、応用でもない)と思いますし、それは、剣の理合からは大きく外れていると思います。
の件ですが、お時間が有れば理合から外れている理由を教えて頂ければ幸いです。
私自身突きを得意とし良く使う技ですので。
Re: 子供達の試合と稽古について ( No.5 )
日時: 2011/06/05 00:58:28
名前: 凛美優

『よぼよぼ』先生。

返信遅くなりすみません。分割して送信します。先生のお気持ちとお心の内は大変よく分かり、強く伝わるものがありました。先生のご指摘は、その通りごもっともと思います。

子どもと大人の『基本』の認識の仕方や捉え方は、先生が言われるように、明らかに異なります。子どもの剣道指導では、女性の剣士の先生の方が、子どもが多面的によく成長する傾向があります。根拠は科学的には分かりませんが、そういう事例が極めて多いです。一方、高校生以上の剣道指導では、やはり理論を口頭で説明していかないと感覚的には伝わりが明らかに悪いです。

『小学生なりの一本』もあります。それも事実です。そのあり方を完全に否定はしません。先生の願いであります二つのこと、
『子供達が末永く楽しんで剣道をつづけてほしい。』
『そのために、変なクセがつくことなくしっかり基礎・基本を習得してほしい』、
これらを望む上で、次の2点も、頭のすみっこに置いておいて頂ければと思いました。
@ 幼少年の試合で、本当に試合審判規則の道理に従って審判をしたら、なかなか一本が認定されず、試合が終わらないことも出てきます。やはり審判の中にも、一本の規則要件はそうだけれども、小学生だから・・・という独自の判定基準が審判員それぞれの心の中に確立されていると思います。審判員の間にも、審判技術がバラバラだという事実もあります。その意味するところは、審判の一本に関する判定基準が極めて曖昧で抽象的だということ、でも判定を受けた幼少年剣士には、取り消されることのない結果しか伝わらないこと、それが反復されると、審判が試合で一本認定した打ちが常に正しい剣道だと幼少年が誤解してしまう恐れがあること、です。

A 幼少年の時代は心身の成長が激しく、1年も違えば、体つきも身体能力も理解力も大きく変わってきます。小学4年生では簡単に出来ていた小学生なりの面返し胴という技も、中学生になると、成長して身体つきが大きくなって簡単には出来なくなってしまったとか、身体つきの変化で小学生の頃の得意技がほとんど出来なくなったとか、そんな事例も数多くあります。曖昧で抽象的な審判の判定の中から蓄積された、子ども自身で独自に認識した『小学生なりの正しい一本』が、自らの成長による身体つきの変化によって、出来なくなっていき、急に剣道の修得スピードが鈍り、昇段審査や試合結果をキッカケに、つまらないと言って止めていく中学生もたくさんいるという事実。世代や年齢を超えて共通した剣道の基本技や基本理合を知っていたとしたら、きっと身体つきや身体能力が変わっても、その変化に応じたそれなりの連動修正が行われて、剣道が継続されたかもしれないと思われる事例がたくさんあること、です。

こんなことが、私が傍観的に見ているだけでも、相当多く事例としてありますから、剣道の基本というものや理合というものは、『大きく振る』だけでなく、その理由や背景や他の基礎動作なども簡素な言葉や表現で、幅広に伝えられるべきものと思いましたので、書き込みました。〔つづく〕
Re: 子供達の試合と稽古について ( No.6 )
日時: 2011/06/05 00:57:15
名前: 凛美優

〔つづき〕
『冴え』とか『手の内』という言葉は、小学3年生以下では使う必要はないと思います。参考にならないかもしれませんが、私がよく幼少年に言っているのは、体現と実演で視覚的に見せながら、『ゆっくりだらだら振りではなく、見るとピュウと音が聞こえてきそうな、ハっとする素早い一気振り、その様を難しい言葉でさえといいますけど、いつもそうやって剣(竹刀)を振りましょう。』とか・・・、
『竹刀の柄と手のひらが接している部分、隠れているから眼では見えないので見せられないけれども、構えの時も打つ時も、いつでもぎゅぅっと強く握り締めて持つのではなくて、普段は、竹刀を縦に立てて持つとスルスルと竹刀が下にズレ落ちてくる程度の弱さで竹刀を落とさないように竹刀の柄を握ります。(指の配置や持ち方はここでは省きます。)ただ、打つ時に、自分の竹刀が相手に当たる瞬間だけ、その握りのうち、小指と薬指と親指だけをキュっと瞬間的に締めて打ちます。そして、竹刀が当たった直後には、すぐにまた指も全部緩めて、元の握りの強さに戻ります。その変化する時間は、1秒以下の短い時間の世界です。この一連の瞬間的な運営が良く出来て、打ちをしっかりさせることを、手の内を効かせるとか言いますけど、剣道で手の内と言えば、剣(竹刀)を持つ手の握りのことだと思って聞いてください。』って、よく言っています。学校のテストのように理論的にきちんと記憶する必要はありませんが、一つ一つの剣道の基本的な技術を体感して感覚的に分かることが大切なのではないかと思います。

先生が言われるメンタルケア。これは非常に重要なことで、絶対に指導者は励行するべきです。もちろん保護者の方々も同様です。子どもは、いつも先生と言われる人や親や兄弟から自分を認めて欲しい、受け入れて欲しい、同調されたり励ましてもらったりと、切望するものです。どんな細かいことでも、その子どもにしか該当しないものであっても、前回よりも改善されたことや上手く出来たことは、誉めてあげるべきです。それだけあなたを見ていますよ、と必ず子どもたちにも伝わるはずですから。叱ることも大切ですが、ずっと否定的に叱られてばかりでは、子どもでも大人でもつまらないですし。

最後に、相当過去にも記述したのですが、私はこのサイトで大人の方だと思われる方には、『先生』とお呼びしています。それは、剣道以外でも大人として何か必ず人よりも深く詳しいご経験や知識などをお持ちであるはずだと思っており、それらはきっと、私の知り得ないもので、私が経験したり見たこともないものだと、そう思っているからです。そういうものを一つでもお持ちの大人の方は、皆、私にとって先生ですから、そうお呼びしています。私は、幼年の頃から今まで剣道をしていますが、とてもいい加減で、人間としても全く出来ていないので、尊敬に値する立派な剣道人の方々には大変申し訳なく、その部分を恥じていることも一つの理由です。関係ないかもしれませんが、そういう意味では、このサイトの『だみ声』先生(他にもたくさんおられますが・・・。もちろんこのサイトだけの接点しかありません。)は、剣道人として立派な方だなぁと思っています。恐れ入ります。余談でした。
また、いろいろお話しをお聞かせください。
Re: 子供達の試合と稽古について ( No.7 )
日時: 2011/06/05 01:08:48
名前: 凛美優

『よぼよぼ』先生。

よく見ると『キース』先生が、私のコメントを求めておられるので、このスレッドをお借りしてもよいでしょうか。

『キース』先生。ちょっと今日はお稽古で疲れたので、明日以降、体力が回復しましたら、なるべく早く返信します。
Re: 子供達の試合と稽古について ( No.8 )
日時: 2011/06/06 00:25:01
名前: よぼよぼ

キース 様
凛美優 様

ありがとうございます。

キース様

貴重な体験談ありがとうございます。
「大は小を兼ねる」なるほど。
体験からきた活きたお言葉ですね。

私も基本打ちをご指導いただいている身なので、姑息な打ちにならぬよう「大は小を兼ねる」を頭に焼き付けてしっかり基本打ちをお稽古いたします。
また、子供たちにもクラブではあまり話せない(私もお稽古をいただいている)ので、練習後の車の中やお風呂の中で基本について話をしたいと思います。

ふと、剣道日本の今月号(7月号)を見ていたら、最初の記事に
新里選手の話があり基礎が重要であることを再認識できました。

以下引用
「その間、離島ということもあって、他校や他道場との練習試合というものを新里はあたりまえのように経験しなかった。」
「新里の剣道は南修館での純粋培養によって基礎が形成された」
「試合の技術というものに頓着しないまま、新里は実戦の場で、"正統派"を印象づけるような剣風から伸びやかな技を放ち、・・・登り詰めたのであった。」
以上引用

凛美優 様

いつもお詳しくご指導ありがとうございます。

どうも「先生」となると高段者の方々への呼称のような気がしておりますし、私は年はとっておりますが、大した経験も知識もないので、逃げ隠れたくなりますが、凛美優様のポリシとのことなので。

子供の成長に合わせた説明の仕方ができるよう心がけます。そのためにはよく子供たちを見ていないとできませんねぇ。今の自分がしっかり、子供たちを見ているかなかなか自信が持てませんが、子供たちといっしょにできたとか楽しかった、悔しかったを共有できるようになればよく見えてくるような気がしております。

確かに、小学校からやっている剣道を中学、高校へ進むと離れる子供たちが多いのはなぜか不思議に思っていました。今のわが子では到底、基本理合は理解できないと思いますが、時が着たらゆっくり教え込もうと思います。

あっ。その前に自分が剣道の基本技や基本理合を理解できないといけませんね。えらそうな事はいえません。ご指導ください。

本日、試合後の初めてのクラブでの練習がありました。

お稽古のあと、子供たちの監督を努められた先生から講評がありました。

1.良かった点
・負けたけど、試合に臨む気合は決して負けていなかった。よくがんばった。

2.直さなくてはならない点
・礼をもっとしっかり確実に行うこと
・防具の付け外しをもっと早く、丁寧に。
・いつも気を引き締めて臨むこと
 ・蹲踞からすでに試合がはじまっている
 ・待てのあと、気を抜かない

3.最後に
・相手のチームは試合なれをしていた。君たちは基本稽古を一生懸命
 やっているのだから、負けたことを気にする必要はまったくない。
・今まで通り、一生懸命基本稽古をやっていきましょう。

負けたことを一切責めず、今までのお稽古を肯定し、礼や所作をしっかり行うことを説いていただきました。安心いたしました。
しかし、負けた事の悔しさは先生の前では言わないかも知れません。お稽古を見たいる親御さん方が、先生の意を汲んで勝敗部分のメンタルケアを十分やってほしいと思いました。

やはり、先生と親御さんが十分連携して指導する必要があるんでしょうねぇ。


あと
> 子どもは、いつも先生と言われる人や親や兄弟から自分を認めて欲しい、受け入れて欲しい、同調されたり励ましてもらったりと、切望するものです。

で、思い出したのですが、

当クラブの技術指導の先生は、イベントの無い時は、いつも、お稽古の終わりのとき、子供たち一人ひとりに今日のお稽古の良かったところ、次に直してほしいところを一言づつみんなの前でお話くださいます。(7人ぐらいなのでできるのでしょうが)
凛美優様ご指摘のメンタルケアもよくやっていただいているのだなぁと感心いたします。

私も安心して子供と一緒にご指導いただけるクラブだと思っております。

最後に、キース様へのコメントの件、どうぞこのスレッドをご利用ください。私も勉強させていただきます。

乱文・長文大変申し訳ありませんでした。

ありがとうございました。
Re: 子供達の試合と稽古について ( No.9 )
日時: 2011/06/07 08:55:11
名前: kica

私も今悩んでいます。

所属する剣友会の方針が
「基本重視だから、勝ち負けにこだわらない」ということ。

基本と言えば聞こえはいいのですが、
大きく真っ直ぐ振りかぶり、タイミングも見ずに
ただ飛び込んで行って、試合に勝てるわけがない。
なにより、審判が旗を挙げてくれる「一本」という基準が、
本人にもよく分からないのに、攻めが出来るわけがない。

よく、
「小学校は基礎で、中高からが試合でも勝ちに行ける剣道を」
と言いますが、確かに剣道を長く続けてきた大人からすれば
それが正論であり理想とする剣道人生なのだと思います。

しかし、私は小学生以下3人の子持ち主婦剣士ですが、
周囲を見ますと、勝てない子どもは、剣道がつまらなくなっていくのです。

小学校の時に剣友会で頑張っても、一回も勝てない子がいました。
結局、中学校で水泳部に入りました。
その子への指導方針は、ただ大きく打て、真っ直ぐ飛び込め、
だけであったような気がします。
6年生になっても、間合いも分からなかったようで、
試合ではガチャガチャしていました。

よく「試合剣道」という言い方をしますが、
勝てる子はやはり、基本が出来ていますし、試合に慣れているので、
間合いやタイミングが素晴らしい。
ただ、当てるだけの剣道をする子もいます。
しかしそういう子は、中学で通用しないので、いずれ修正して
いくことでしょう。
そして更に強くなっていくことと思います。
(中にはびっくりするような姑息な剣道をする子もいますが…
 そういう子は、中高で通用しなくなって、いずれ辞めるでしょう)

高段者の先生ほど「基本」をおっしゃいますが、
子どもは競争することが楽しい動物です。
それがいずれ向上心へとつながっていく。
どんなに基本が出来ていても、続かなくは意味がありません。

そう考えると、今後指導者が「正しく勝つ」ということを子どもに
目指すことを教えないと、この先の剣道会は先細りしかないのだと、
危機感を抱いています。

私もまだ若輩者ですから、高段者や連盟の先生方に意見するつもりも
批判するつもりもないのですが、私が子どもの頃は
もっと「勝ち」にこだわっていたような気がします。
いつから、勝負が「みんなでゴール」になってしまったのか、
久しぶりに剣道界へ帰ってきて、愕然としました。

基本が出来ている子は強い。強い子は正しい剣道が出来る、
が私の理想です。
そういう子が、今後も増えてほしいものだと思います。
そうすれば、切磋琢磨と言う言葉が本当に輝いてくると思います。
Re: 子供達の試合と稽古について ( No.10 )
日時: 2011/06/07 16:37:51
名前: キース

kica様

僭越ですが非常にお気持ち解ります。
前述した様に、私自身大きな振りしか知らず勝てない時代が
1年続き、剣道がきらいになり道場に通うのが嫌になった事が
あります。

特に低学年の内は良いのですが、5,6年になると中々の
剣道をする子たちも増えてくる事と思います。

私もリバ剣であり、道場の高段位の先生に対し意見できる立場
ではないのですが、二人の少年剣士の親という事から、
道場主、先生から何故この道場を選んだのかと聞かれた事が
あります。(地元には複数の道場があります)
その際に、基本に忠実な教え方をしており、礼節を重んじ
高段位の先生も多いので選びましたと答えた所、基本ばかりで
勝てないんだよね、これでは自己満足で終わってしまう。
もっと勝ちに貪欲になってもいいんだけどね、と悩みを
お聞かせ頂きました。

という事で、現在私が基本以外に行っている指導方法は、
「勝ちが全てでは無いが勝ちに対する意識(気持ち)を持て」です。
具体的には、
 ・一本一本を単調に打つのではなく、休まず決まるまでもう一本!
  という気持ちで気を抜かずに攻める。
 ・自分自身の間合いを自分の解る範囲で意識をさせ、その間合いに
  入ったら間髪いれずに打つ。又、その間合いまで攻める。
 ・打たれるのを怖がって、小手先でがちゃがちゃするのではなく、
  打つ時は思い切って打ち切り、しっかり抜ける。
 等々
これらは決して基本を崩すものではなく、全て心構えに関するもの
と考えております。

 とにかく練習の時から常に気を張って、元が空けてくれたら
 即座に打つ。元も気を張って相手に打たれる間に相手の間合いや
 動きを良く見る。

これらを基本稽古の中に実践させて頂いております。

勝ち負けに一喜一憂するのは本筋では無いですが、勝負事である以上
勝つつもりが無いのであれば試合に出るな、ともいったりします。

要は全て気持ちですね。

若干話がそれますが、おっしゃる通り中々強くならなくて
辞めたいという子も少なからずおります。
その時に私が子供たちに話す事は、剣道という武道は一つ一つの努力
をすれば、それだけ強くなるもの。
(実際はそれらが合わさってですが)

例えば、
 ・左足を徹底的に鍛えれば剣道の技を新しく覚えなくても
  同じ面打ちの間合いが伸び強力になるよ。
 ・左手を鍛えれば振りがもっとまっすぐになるよ。
 ・左足の引きつけを意識をして早くすれば連続技が打ちやすくなるよ。
 ・(逆の発想で)大きな素振りを集中してたくさんやれば、腕の力が
  強くなって早いボールが投げられたり、腕相撲が強くなるよ。
等々、子供たちにも解る言葉で簡潔に伝え、やる気を出してもらいます。

いやはや子供たちの指導は、中々一朝一夕に行えるものではないですが、
明確なやり方を持って教えてあげれば、結構皆頑張ってくれています。

若輩者が長々と失礼致しました。
少しでもご参考になれば。
Re: 子供達の試合と稽古について ( No.11 )
日時: 2011/06/08 01:06:26
名前: よぼよぼ

kica 様
キース 様

ありがとうございます。

本スレッドのご指導をよくよく読み返して思ったのですが、
指導を受ける側の問題も大きいのかと思いました。

kica 様がお書きになった
>周囲を見ますと、勝てない子どもは、剣道がつまらなくなっていくのです。
>小学校の時に剣友会で頑張っても、一回も勝てない子がいました。結局、中学校で水泳部に入りました。

一方、キース様の体験である
>私自身大きな振りしか知らず勝てない時代が1年続き、剣道がきらいになり道場に通うのが嫌になった事があります。
>そうこうする期間が1年程続き、(略)3カ月後には開花し、地元の大会で準優勝するまでになりました。

この差は多分、本人が興味を持ちつづけ、工夫するか否かにかかってくるのではないかなぁと思いました。
「勝負が「みんなでゴール」になってしまった」状態では工夫はないと思いますので、勝利した時にインセンティブを与えて(地域の試合で勝てない場合、クラブ内の試合稽古をして、優勝者をみんなの前ですんごく褒めるとか、優勝商品を与えるとか勝ちたい気持ちを植え付ける必要はあろうかと思います。

子供は、よくも悪くも指導者の指導通りにはならないように思います。
本人の興味が薄れ離れていってしまうものを引き止めておくことはできないんですもんねぇ。

なので、

「子供達の試合と稽古について」の観点から

・子供の試合結果でネガティブな評価をせず、ポジティブな評価を強調し勝ちを意識させながら、
・稽古の時、指導は基本を中心とした指導をして子供の成長に合わせ、確実に行う事(キース様の6年生の時の先生が、正しい小さく早い打ち方をご指導くださった様に)は、もちろんのこと
・その他にずっと剣道に興味が持てるような環境を作ってあげることが大切

なような気がしました。

剣道に興味が持てるような環境作りというのは、指導者の熱意や、指導者が心から思う剣道の魅力の伝達だったり、メンタルケア(うまくできたところを十分に褒める、負けたときのフォローなど)であったり、直接は剣道と関係ないかも知れない人間関係の醸成(子供たちと遊ぶとか)だったりするのかも知れません。

(小学生の我が子達はクラブのお兄ちゃんお姉ちゃんと遊ぶのも好きでクラブに通っているところがあるかも知れません。また、「いつもお世話になっている人にありがとうの作文を書きましょう」という学校の宿題で親を題材にせず剣道の先生を書いたりしております。)

なんか一つも具体的な事がなく、一般的な事しか書けなくてすみません。

自分が指導できるような立場(いつになるのか想像もつきませんが)になったとき実践できるかもまったく分かりませんが、現在の感想でした。

ありがとうございました。
Re: 子供達の試合と稽古について ( No.12 )
日時: 2011/06/08 02:06:28
名前: 凛美優

『よぼよぼ』先生。恐れ入ります。『キース』先生のご指摘について、少し書き込みます。よろしくお願いします。

『キース』先生。遅くなりすみません。なかなか時間が取れず遅くなりました。剣の理合から外れると思う理由です。

剣道は、あくまで『有効打突』、つまり『一本』という概念を体現出来ることを追求する武道です。その『有効打突』とは何かとは、既にご存知の通り、剣道指導要領や指導者講習会でも言われていますが、『気剣体の一致』と『残心』、そして『理合』です。更に細かくたくさんの要件が具体的にあり、そのいずれかが欠けても『有効打突』とはなりません。これは剣道をする上での大前提となります。この前提が理解されないと、剣道をやっても刀で誰かに襲われた時に役に立たないとか、殺人剣としての技術論争に外れるリスクがありますから、これを経験や年齢に関わらず、きちんと理解する必要があります。

それから剣道では、『竹刀』を特別なものとして位置付けています。ただの竹の棒ではなく、剣道をする上では、常に『竹刀』は『剣』または『日本刀』として取り扱うものとされています。従って、剣道における『竹刀』の扱い方は、すべて『剣の理法も基づく』扱いにしなければなりません。これも、剣道をする上で、基本中の基本の考え方です。

最後に『打突』と言いますが、これは『打つ』と『突く』ことを示しています。この2つは、相互に剣の技としては、全く別々のものです。面打ちと突きは、技の種類としては、別々のものです。『打ち』は、剣の『物打ち』と称する部位で、『突き』は剣の『切先』と称する部位で成されるものです。

よく青少年の剣道で散見される通称『刺し面』などと称する技、つまり剣そのものも、剣の切先も、まったく振りの動きがない、剣先で直線的に突きにいくような形で、ごくわずかな手首のスナップだけで当てに行く技のことを申し上げました。

剣道で『有効打突』として『一本』を追求し、その一つとして『打つ』からには、物理的に剣の切先の振りがなければ、それはもとより『打ち』ではありません。また、それでは『有効打突』の必須要件の一つであり、『理合』の要件の一つであります『剣』の『強度と冴え』を具現化させることは、物理的に出来ません。よって、そもそも『有効打突』としての『一本』に成り得ませんので、到底、剣の理合に合致するものではありません。

また、剣そのものも、剣の切先も、まったく振りの動きがない、剣先で直線的に突きにいくような形で『面』と発声して面に向かう様は、『突き』技と似ているから諒ということには、決してならないと思います。

これは、実際に日本刀でやってみると分かりますが、剣の切先の振りの無い形で、面の部分を物打ちで斬れるかというと、それは無理です。刃を当てて押せば『切れる』かもしれませんが、『斬る』ことは出来ないと思います。また、刀は、そういう外形的な『切れる』状態を追求するために作られたものではなく、あくまで『斬る』という概念の元に生み出されたものです。

剣道では、相手に突くという形で竹刀を運用するのは、指定された喉の突部(突き垂の所)と胴胸(相手の技を制する場合のみ)に対してのみ、許されているので、それ以外の部位に対して行われることは、あってはなりません。

最後に、私は、実際に日本刀で運用出来ないことは、それ即ち刀法に適わぬものであるので、剣の理合から外れるものと自分の中で認識しており、実際に真っ直ぐな形状をした竹刀で出来たとしても、それは剣道をする上では、絶対にやりません。前出の振りなき面の他にも、例えば左右の拳を上下逆転させて、体勢を崩し、竹刀を下から上に振って、相手の右小手を下から上に向けて打つ動きなども同様です。
Re: 子供達の試合と稽古について ( No.13 )
日時: 2011/06/08 02:46:16
名前: 凛美優

『よぼよぼ』先生。恐れ入ります。『kica』先生のご指摘について、少し書き込みます。よろしくお願いします。

『kica』先生。先生のご指摘は、幼少年剣道の指導に携わる者として、心痛めるもので、私も神妙に拝読いたしました・・・。

先の私の書き込みでも申しました通り、『基本』と言えば『大きく振ること』だけではないです。『大きく振ること』は目的ではないです。剣道の持つもっと根本的な技術の修得のための手段です。もっと言えば、その根本的な技術を修得すれば、剣道をする上で、もはや大きく振る必要はないです。でもこれがとても難しいから、何段になっても多くの剣士が大きく振る練習をいつまでもしているのです。

そして『基本』の中には、たくさんの種類があります。それを『技』と呼んでいます。その『技』を修得すれば、負けてばっかりでつまらない状態から、著しく状況が変わるはずです。勝負の場でも、極めて多様な展開が見られると思います。子どもの進学や身体成長に応じて、その『技』を組み合わせて連続技にしてみたり、あるいは経験の程度によって、『打つ機会』や『間合い』や『足捌き』や『攻め』や『構え』等といったことも、基本技術として教えていけば、幼少年の子どもだって、それなりに出来ますから。実際に、小学2年や3年のちっちゃな子どもでも、小手−面−体当たり−引き胴−出頭面 といったセット動作も出来ています。

先生ご指摘の、
『大きく真っ直ぐ振りかぶり、タイミングも見ずにただ飛び込んで行って、試合に勝てるわけがない。』とか、
『指導方針は、ただ大きく打て、真っ直ぐ飛び込め、だけであった』とか、
もう、私からすると、シビれるものばかりですが、
とにかく『基本』なるものには、竹刀の握り方や、間合いの種類や、足捌きや、竹刀の動かし方(払い・刷り上げ・張り・応じ・抜き等)や、構えや、発声、所作、礼法等といったものがあります。決して、試合剣道の小学生版の応用だけで、試合に強い子どもが試合に勝っているのではないと思います。

是非、剣道の『基本』という概念を、その目的を把握せずただ『大きく振る』だけ、あるいは『(ワンパターンの足捌き、つまり送り足だけで)真っ直ぐ』だけ、というそんな可哀想な領域から脱却し、『基本』の技の幅をもっと広げて教えてあげて、幼少年のちびっ子剣士に剣道を楽しませるようにしてあげたら、いいのではないでしょうか。ヒントは、一杯、探すのに苦労せず、あちこちあると思います。試合を充実した展開にするには、応用の取得ではなく、基本技の幅と種類の拡大がポイントではないかと私は思います。
Re: 子供達の試合と稽古について ( No.14 )
日時: 2011/06/08 02:44:22
名前: 凛美優

その他の諸先生方。
このテーマは、私が少年時代にも、自分の所属道場で、父母会と指導者陣との間で存在したものです。
私一人では少し重いので、別の角度からのご意見やご指導等ございましたら、是非ともよろしくお願いいたします。
Re: 子供達の試合と稽古について ( No.15 )
日時: 2011/06/08 10:14:21
名前: 清楽剣

割り込み失礼致します。
ご参考になればと書き込みをさせていただきました。
当会では皆様と同じように将来、正しく綺麗な剣道に繋げる為に
基本を忠実に守り大きく1(触刃の間から攻め)、2(一足一刀の間から大きく振りかぶる)、3(打突)と教え何度も反復させています。
それができるようになったら2から3の動作に移る場合、右足を踏み出しながら(一拍子)の打突に切替えています。
こうする事により腰から前に出る理想的な形になると思います。
これができると前に出ながらの振りかぶりですから竹刀は常に交刃のままで
相手の竹刀は常に表にいることになり小手が打たれにくくなります。
また相手に素早く腰から入る事になり胴も打たれにくくなるのではと思われます。
一拍子の大きい面ができるようになったら次は小さい面を教えています。
但し小さい面を打つイメージは一拍子の大きく打つ面の軌道を頭に描きながら面に到達する瞬間に小さく面を打つ事を指導しています。
すると一拍子の面を身体が覚えている事で早くて正しく綺麗な腰の入った面が打てます。
ご参考まで
諸先生方を差し置いての意見失礼致しました。
 
Re: 子供達の試合と稽古について ( No.16 )
日時: 2011/06/09 16:36:20
名前: キース

凛美優先生

ご説明ありがとうございます。
おっしゃっていう事は非常によくわかりました。
私自身日本刀を扱う者として非常に価値観が近いと感じました。

拝見させて頂いていて感じたのですが、
「そもそも刺し面って何?定義は??」
となりました。

私が刺し面と呼んでいる技は、右手を伸ばしたまま動かさずに固定して
左手を押し出して剣先を上げ、左手を引いて打突をする。
というものです。

下半身の動きとしては、ほぼ喉突きと同じです。

これを道場や出稽古先では刺し面と呼んでいますが、
先生の書き込みを見る限りでは該当しないように感じます。

書き込みの締めくくり方が分からなくなりました。

もう一度勉強しなおします。

ありがとうございました。

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