Re: 本当に女性剣士は男性剣士に勝てないのでしょうか? ( No.1 ) |
- 日時: 2011/06/14 23:44:20
- 名前: 凛美優
- 『Pathetique』さん。
剣道経験がないとのことですので、ザックリしたことだけ書き込みます。まず、そもそも論として、『強い』とは、恐らく試合で勝負して勝つということを想定されているのだと思います。剣道では、@『強い』か否か、という観点もありますが、A『剣道理合を正しく理解しそれを体得している』か否か、という観点、そしてB『剣道人としての人間形成が出来ている』か否か、という観点があります。
剣道は、スポーツではなく武道ですから、特に重要なのはBおよびAです。@は『試し合い』の中での自己の剣道修業のものさしのようなものです。つまり試合の勝ち負けの結果だけを追求するスポーツではないので、そもそも、多くの剣道をされている方々は、試合の勝ち負けだけを意識してやっている訳ではないと思います。中には、いろいろな事情(職業的なものや立場的なもの等)で勝ち負けがすべてと意識されている方もおられますが、全国の剣道人すべてがそうではありません。
それを前提にご照会の件ですが、私的には、結論は、女性剣士は男性剣士に勝てない、とは断定的には言えない、ということです。剣道人には、段位・経験年数問わず、千差万別、いろんなレベルの剣士がいるので、性別でかかる傾向は言えないと思います。要は、性別でなく、試合者の人によるものだと思います。体力や持久力や腕力や運動神経などの体力面では、男女差は傾向的にあると思いますけど、純粋な剣道技術という側面では、男女差はあまりないのではないかと思います。
そもそも男性の剣道と女性の剣道は、あり方や質がかなり異なっているとも思いますので・・・。腕力に大きく依存した剣風をお持ちの男性剣士が相手だと、経験年数の浅い者同士の場合には、女性剣士は劣勢になるかもしれませんし・・・。剣道技術で純粋に相互に対峙すれば、性別はあまり関係ないのではないかと思います。ただ、統計的な実験をしたことはありませんので、あくまで個人的な直感です。私の審判経験でも、女性剣士が男性剣士に勝つまたは一本を取ることは、今まで普通にたくさんありましたから。
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Re: 本当に女性剣士は男性剣士に勝てないのでしょうか? ( No.2 ) |
- 日時: 2011/06/15 03:13:53
- 名前: だみ声<
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- 凛美優先生のおっしゃる通りです。
たとえば段位が同じで、稽古十分な物同士の稽古ですが、僕なんか(65歳)彼女(62歳) ですが、いつもガチンコで全力で戦いますが、優劣を感じません。 ある時はうまく攻めてぐっと踏み込んで、「一本」ゲット! となり、構え直して「もう一度」と思った瞬間、「やられた!」と言う事があって、終わってから「お互い頑張ってますねえ」とたたえ合うのです。
強い弱いと言う感覚そのものがありません。 あなたのおかげで今日もいい稽古が出来ました。 と言う流れでしか剣道を捉えなくなっていると言う事でしょうか?
それとは別に、段位は下だけれど若い学生との稽古では、「勝負」と言う感覚も少なく、彼らが上達するためには、どのように打たせるのか、彼らが慌てる動き方などを工夫することが楽しく、たぶん試合したら負けるだろうなと言う学生は大勢います。 でも不思議なもので彼らの方は、我々の方が強いと思ってくれているようです。 勝負したら負けると言う意味も、10本勝負などすれば次第に勝つのではないかと思いますが、3本勝負ですから、先に2本とられる事は十分あり得ると思います。
面を付ければ、外見上男女の区別もないですし、あまり意識してないですねえ。
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Re: 本当に女性剣士は男性剣士に勝てないの ( No.3 ) |
- 日時: 2011/06/15 07:42:12
- 名前: とらのすけ<
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- おはようございます。
先生方と同じく私も『勝ち負け』としての剣道に限らず、老若男女や剣道経験年数も含めて関係ないと思いますよ。
私自身が知り合いの先生に『先生は女性には弱いねぇ』と言われてしまいました。
勉強中の私ですから仕方のない事ではありますが、『参りました』って感じです。
それに私が学生時代に国体強化選手に選ばれていた人が名もない選手に負けていました。
しかし どう考えても国体強化選手の方が強いのです。
それに 『熟年者』だから経験値がある。 『若い』からスピードや勢いがある。
という考え方もあるでしょうし、
経験しているから、相手の凄さが理解できる為に恐怖して打てない時や、覚悟できたから打てる時もある。
逆に経験がないから『怖い』と感じて動けない時や、無鉄砲に打っていける時もあります。
どの段階で考えればよいのかはお任せしますが、スポーツ的な剣道と武道である剣道は異質であるのではないかと思いますよ。
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Re: 本当に女性剣士は男性剣士に勝てないのでしょうか? ( No.4 ) |
- 日時: 2011/06/15 09:47:04
- 名前: Pathetique
- こんにちは、こんばんは、おはようございます。
Pathetiqueでございます。
まず、凛美優様、だみ声様、とらのすけ様、ご回答本当にありがとうございます。 本当に非常に感謝しております。 最近は夢にまで剣道の画が出てきて、もうこれは恋なんではないかと思うぐらい(笑)悩まされていたので、本当にありがたいです。
なるほど、確かに私自身、勝ち負けと言う『結果』にだけ囚われていたなと目から鱗です。 これは経験がない所以の大きな落とし穴だなと、至極痛感いたしました。 私は、ヴァイオリンを少しやっているのですが、ヴァイオリンをやる以前は、クラシック音楽を聞いても、ああ綺麗な音楽だなという程度でしたが、その音楽を奏でるために必要な技術、表現力を知ってからは、こんな難しい曲をサラッと弾いてしまうなんて、余程練習したんだろうと、『過程』を見る様になりました。 それがいいかどうかは分かりませんが。 閑話休題、すみません、話を元に戻しましょう。 試合に勝つとは、すなわち克つなのかなと勝手に理解したのですが如何でしょうか? ゆえに、そこに男女差はない、もしあるとすれば、それを意識してそこに逃げ道を作ってしまう、己の弱さなのでしょうか。 長文、失礼致しました。 また別スレ立てると思いますが、よろしくお願い致します。 またこの様な、素人目の質問に真摯に対応していただき、深く感謝申し上げます。
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Re: 本当に女性剣士は男性剣士に勝てないの ( No.5 ) |
- 日時: 2011/06/25 04:23:57
- 名前: しま<
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- しまといいます。47才、女、剣道暦36年、五段です。剣道の審査は五段から男女一緒です。5人グループで審査を受けるんですが、私達のグループで受かったのは女性の2人、後の3人の男性は不合格でした。
これは、審査員が男に厳しく女に甘く、もあるかもしれないけど… 相手に乗れば、男も女も関係ないんです。逆に女性の方が柔軟性があるから有利という説もあります。 女性でも強い方もいますよ。肉体的なハンデはあるかもしれないけど、剣道においては、それを上回る修行の成果が発揮出来ますから。「克己」という言葉がよく手拭いに染められてますが、文字通り、己に克つ、なんですね。これは老若男女関係ないんです。私も、4人の子供らも、生涯剣道目指してますよ。今年は、大学、高校、中学、小学、制覇の我が家です♪
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Re: 本当に女性剣士は男性剣士に勝てないのでしょうか? ( No.6 ) |
- 日時: 2011/06/27 22:12:52
- 名前: Pathetique
- こんばんわ。
しま様、ご返答有難うございます。
ご回答頂いた中で、恐らく唯一の女性の方ではないかと思われます(他の方のHNから察しますに)ので、すごく嬉しいです(あ、他の方の意見も当然ありがたいです)。 この質問をカキコしてから色々勉強をしている最中ですが、『剣は心』の意味が少しずつ脳に染み込んで行く気がしてます(あくまで気がするだけですが)。 所詮、私の今している事は机上の空論に過ぎない為、実が伴いません。 故に、ここの皆様の実の伴った意見は本当にありがたいです。
しま様の仰られた修行に関して、今まさに悩んでいる最中です、が、これはもう少し自分で調べて別スレでまた、お伺いを立てたいと思っております。 もし目にしましたら、その時はまた宜しくお願い申し上げます。
しかし、剣道一家ですね、中体連やIH、玉竜旗の時期ですね。 お忙しい中のご返答、痛み入ります。
合掌
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Re: 本当に女性剣士は男性剣士に勝てないのでしょうか? ( No.7 ) |
- 日時: 2011/06/29 22:18:52
- 名前: 風牙
- URL: http://jyohokukensikai.sports.coocan.jp/
- Pathetique様
今晩は
男女の差は体力・筋力では表れますが、剣道において(他の武道もそうかもしれませんが)女性が勝てないという事は無いと思います。 私の所属します会に五段の女性がいらっしゃいます。 私はそう思ってはいないのえすが会長等々より五段レベルの実力は十分にあると言われていますが、その女性に4年がかりで、いまだに一本取れません。 体力差云々より稽古量の差だと思います。
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Re: 本当に女性剣士は男性剣士に勝てないのでしょうか? ( No.8 ) |
- 日時: 2011/06/30 19:57:44
- 名前: Pathetique
- こんばんわ、Pathetiqueでございます。
風牙様、ご返答誠にありがとうございます。
ご回答下さった皆様のお陰で、五里霧中だった視界が晴れて行くようです。 私の様なド素人にも親切に対応していただき、本当に感謝の念が尽きません。 そして同時に、次々に浮かぶ新たな課題も浮き彫りになり、少しづつ近づけているのではと、例え勘違いであっても、嬉しく思います。
まだまだ、皆様に遠く及ばない私ではありますが、再度お目にかかる事がございましたら、ご意見いただけたら、有難いです。
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