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「雑巾絞り」と「茶巾絞り」
日時: 2012/05/21 04:29:47
名前: だみ声 < >

剣道の素振りの振り終わりの瞬間に、うまく竹刀を止めて、両腕がわずかな遊びを残しつつ伸びた状態
にする事を説明するときに、「雑巾絞り」の表現が良いのか「茶巾絞り」の表現が良いのかを、考察して
みたいと思います。
対象者は中学〜高校生の剣道初段前後の子を想定します。
いずれもそういう動作をイメージする表現方法なのですが、分かりやすいのは「雑巾絞り」ではないで
しょうか?
とにかく右手と左手は、わずかですが絞る方向へのトルクを生じて竹刀の停止に至り、すぐ脱力して
次に備える。 この絞る方向をイメージするのに僕は「茶巾絞り」を使わないでおります。
もちろんぎゅうぎゅうとねじりまわすイメージではいけないのでしょうが、少なくとも左手は停止して
いるとしたら、右手は左側にひねる?回転する?絞る?方向のトルクを生じて、両腕を伸ばす事になり
ます。

茶巾と言うのはどのようなものなのでしょうか? 雑巾ならほとんど説明なしにイメージできるでしょ
うが、茶道を知らない(or未経験の)人にとって、その大きさ、用途、絞る時の動作を説明して、初め
て「茶巾絞り」をイメージさせられるでしょうが、正直僕自身「これが茶巾です」と言える経験があり
ません。 もちろん茶道における絞り方も正確に知りません。 そのため、中学高校生には「雑巾絞り」
と言ってその絞り方と言うか、しめ方を説明する方が僕はイメージさせやすいし、更に上達の段階で「絞
る」と言う表現自体も便宜上の物なのだよ。 と言う感じでおりますが、ふと疑問に感じたので以上の
様に考察してみました。

でもいろいろ調べてみたら、最終的には雑巾絞りと茶巾絞りは別物と考え、打突技術の神髄は茶巾絞り
にあるようです。 正直僕のレベルではまだ自分の能力にまで至っていないから上記のような事かと思
います。


うまい説明が出来ればそれに越したことありませんので、ご意見を頂けたら知識を増やせるかなと思い
ます。 よろしくお願いします。

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Re: 「雑巾絞り」と「茶巾絞り」 ( No.1 )
日時: 2012/05/21 07:26:04
名前: いもむし

だみ声先生

 おはようございます。(外暗くなってきましたね。ドキドキしますね。)

 私自身は、打突の瞬間に右手親指と人差し指を締めるというか、挟む感じです。
 (茶巾しぼり?)
 右手追従の打突(右手に力を入れない)打突ですと、お相手もそんなに痛くないらしいですので。

 私の所属する道場には、茶巾絞り派と、雑巾絞り派の先生がいらっしゃいます。

 わたしは、元々両手を少し絞りこんだ状態で木刀、竹刀を握る癖があったため、それを矯正する際に、上記締めにしました。

 愚息にも、上記締めのほうが変な癖がつく可能性が低いかなと思い、同じようにさせています。(竹刀が回ったり、絞ったままの状態になる)

 それにしても、手のうちは、私自身は構えた時から残心までの一連の動作上での
使い方を言いたかったのです。絞りだけでは右手ブレーキが説明できないのですけど、違う方向に話がいってしまいましたね。どうしようかな。と思ってます。
 私の最後の書き込みになんらかの返信をくれれば、何とかしようもあるのですが。
Re: 「雑巾絞り」と「茶巾絞り」 ( No.2 )
日時: 2012/05/21 08:19:35
名前: いもむし

だみ声先生

 追加です。

 私は子供達には、「茶巾絞り」「雑巾絞り」の言葉は使いません。「右手親指と人差し指で挟むといいよ」と身振りを交えて話します。

 お相手に痛みを与えないと言うのもあるかも知れませんが、打突時に冴え?を出すためなのですが。
Re: 「雑巾絞り」と「茶巾絞り」 ( No.3 )
日時: 2012/05/21 14:11:48
名前: だみ声< >

いもむしさん 早速のご意見ありがとうございます。 以下調査結果と僕の感想です。

茶巾絞り
ネットでのにわか仕込みです。 上っ面の知識ですが、結論としては良く分かりません。
まず、茶巾のたたみ方の説明はいくつかありました。 そして絞り方はいずれも「硬く絞る」と有りま
すが、その時の指使いがイマイチ確認できなかったです。 とは言うものの雑巾のように「握ってねじ
る」ものではなさそうです。
でも硬く絞る時、ねじる動作ってかなり自然にやりそうですが、現時点では良く分からないです。
僕の母、93歳ですが、尋ねたところ、「茶巾は握って絞るほど大きくないので、結果として指で絞る」
と教えてくれました。
でも、良く分からない原因として、茶道の流派によって茶巾の「大きさ、形状」も異なっており、一筋
縄ではないようです。 しかもネットでの説明では、絞り方は先生により「異なっている」とも書かれ
ております。

まあ我々は剣道をやっているのであり、竹刀を打突の瞬間「絞める」「絞る」…ような…動作を、「良く
似た動作」として「茶巾絞り」を例に挙げて、分かりやすく説明を試みているのは確かです。

そこで思い当たるのが、「雑巾絞り」「茶巾絞り」いずれも竹刀の打突を止める動作として、あくまで「…
の様な動作」であり、ぴったり同じではない。 ただし、上達して来ていろいろ工夫していると、「雑巾
絞り」は、やり過ぎ、絞り過ぎ。 「茶巾絞り」のイメージの方がしっくりくる、と言う感覚になりそ
うです。

そこで若い人に教える時、いきなり「茶巾絞り」と言った所で「茶巾って何ですか?」の説明からにな
り、しかも理解されにくいから、「雑巾絞り」で言う方がとりあえず「…のような」が分かりやすいので
はないでしょうか?  竹刀の柄と、絞った雑巾って大きさはかなり近いですよね? しかも床拭きの
の雑巾って、剣道家にとってはかなり身近な物ですから、イメージを説明するのには決して悪いもので
はないとも思います。

皆さまのご意見はいかがでしょう?
Re: 「雑巾絞り」と「茶巾絞り」 ( No.4 )
日時: 2012/05/21 16:40:24
名前: いもむし

だみ声先生

 考えすぎかも知れませんが、仮に日本刀で切りつける場合、柄が楕円なので雑巾絞りをすると、太刀筋がずれてしまうような気がするんですけど、どうでしょう。

Re: 「雑巾絞り」と「茶巾絞り」 ( No.5 )
日時: 2012/05/21 17:10:48
名前: だみ声< >

いもむしさん

>柄が楕円なので雑巾絞りをすると、太刀筋がずれてしまう
   きっとそうなると思います。 だから刃筋を通すためにも手の内は重要だから、「たくさん稽古
   しろ」だと思います。 もはや雑巾でも茶巾でもなく、「正しく振る」ことに尽きるのでしょう。
   
   僕は、恥ずかしながら、「巻き藁切り」を何度かやりましたが、真横からの切り付けでは、両断で
   きませんでした。 修業を積む必要があります。 加えて言えば、袈裟切りでも、切断面がわず
   かに湾曲していました。 真剣でスパッと切るのは、それだけでも難しいです。
Re: 「雑巾絞り」と「茶巾絞り」 ( No.6 )
日時: 2012/05/21 18:40:56
名前: しま< >

早朝からこのスレを気にしていたんですが、日食観測会のため早朝登校する「ちんねん」を送って行き、帰宅してもう1人送って行き、すっかり今日は出遅れてしまいました。
かろうじて、茶道も習っている娘に「茶巾絞りと雑巾絞りの違い、わかる?」と聞いたら…やっぱり茶巾絞りと言っても絞るのでなく握るに近いらしい…雑巾絞り、だと手の内が出来ないと思いませんか?
でもね、茶巾絞りは学生さんには無理かな?我々の年代なら…
娘に聞いたら…茶巾絞りのニュアンスを茶道知らない人にわかってもらうのが大変だと思う…だそうです。私も子供達に教える時は、いもむしさんとおなじです。
私ら子供の時は、先生は「雑巾絞り」と言い、私らも(ああ、そうか)とわかりましたけど、今時の子供達、雑巾を絞った事すらないのもいそうですよ…
Re: 「雑巾絞り」と「茶巾絞り」 ( No.7 )
日時: 2012/05/21 21:25:21
名前: 蒼天

先生方お久しぶりです
蒼天です


私の学校だと雑巾を縦に絞る感じでと教わってますし、教えてます。
雑巾絞ったことがない人!?いるんですか!?

小学校の掃除に雑巾というのはもうないのでしょうか・・・?
小中共に雑巾係ありますし、通じるんでしょうか?

茶巾・・・?すみません、知りません><
茶道部の子に聞いて見ようと思います。

――――――――――脱線―――――――――――――――――
部活のペナルティやトレーニングで雑巾がけをやる
私達のような学校は少ないのでしょうか?
筋肉付くんですよね、意外に。
50m3往復はおそっろしい筋肉痛に襲われました;
1年の頃、あれで足が細くなったようなもんです
(え?聞いてない?ですよねー・・・。)
―――――――――――――――――――――――――――――

乱文、長文にて失礼致しました
Re: 「雑巾絞り」と「茶巾絞り」 ( No.8 )
日時: 2012/05/22 01:35:34
名前: だみ声< >

しまかあさん
  朝からお日様が、岩戸(お月さま)の陰に隠れると言う「宇宙運行周期計算」による、極めて正確
な予言により、眼鏡用意して、お子様の送り出し2往復、ご自身では観測されたのでしょうか?
僕はあの時間帯、一度眼を覚ましたのですが、この地域を覆う比較的分厚い雲を見て、「今日はアカン」
で、また寝てしまいました。 定年退職者は「お気楽よのぉ〜」と奥さんにまで言われております。

でも今日は起床後は、表千家、裏千家、綾小路千家?ではなく、武者小路千家の「お点前の所作」、「茶
道具」等を検索し、業界「捜査」で何時間かを掛けました。

お嬢さんは、装道は知っておりましたが、茶道もやっておられるのですね? 確か高校1年生でしたよ
ねえ。 ここはひとつ「お師匠様、茶巾絞りについて、一つご指導お願いします」ですが、やはり説明
はかなり難しいようですね。
しかも「茶巾絞り」の作業は、お点前の現場でやるのではなく、水屋での準備作業らしいですね?

本題ですが…
>絞るのでなく握るに近いらしい…雑巾絞り、だと手の内が出来ないと思いませんか?
   次第に分かってくるのがそういう事なのですが、最初「握る」と指導すると「脇握り」「わしづか
み」で、茶巾絞りは「??」だし、雑巾絞りも最近では「未経験者がいる??」(どうしよう?)。
まあ便宜上イメージを誘発する説明として、蒼天ちゃんも言ってますが、「茶巾」は説明が必要なので、
その次に「…のような物」で雑巾を登場させるのですがねぇ。

>私も子供達に教える時は、いもむしさんとおなじです。
   僕も今度「雑巾」やめて、親指と人差し指で… をやって見ます。

蒼天ちゃん
  相変わらず、歯切れのいい文章、すがすがしいですね。 今朝、お日様観測しましたか?  あれ
はね、神代の頃、暴れん坊のスサノウノミコトが怖くって、天照大神が天岩戸に隠れたと言う伝説
のきっかけが「日食」ではないかと言われた現象の再来なのです。(確か日本書記の話)

>茶道部の子に聞いて見ようと思います。
   ぜひお願いします。 出来たらその動作をしている所を見せてもらって、面打ちの竹刀を止める
「手の内の動作」との関連をイメージして、記憶にあれば知らせてほしいです。

>部活のペナルティやトレーニングで雑巾がけをやる、私達のような学校は少ないのでしょうか?
   僕が甘いのか、こちらの中学では、腕立て伏せ10回です、そのかわり何回も…
   雑巾もあるけど、もっぱら「モップがけ」です。

>50mの3往復はおそっろしい筋肉痛に襲われました;1年の頃、あれで足が細くなったようなもんです
   足が細くなって、美脚になり、しかも瞬発力ついて、上達も出来た。 よかったネ!

>乱文、長文にて失礼致しました
     文章上手だし、長くもないし、この1行はなくて良いのでは…?
Re: 「雑巾絞り」と「茶巾絞り」 ( No.9 )
日時: 2012/05/22 00:27:05
名前: Kenoken

だみ声先生、

ご無沙汰しています。
茶巾絞りについてですが、以前日本からお招きした八段の先生から聞いたことがあります。それは、小指から薬指、中指、そして人差し指と親指と順に絞る(握る)ことを言うとの事でした。そして最後に手首を伸ばし、剣先を落とすことが打突の冴えにつながると理解しました。

お恥ずかしい話ですが、私自身、茶巾がどういうものかを知らなかったので、ネットで検索してわかりました。(汗)

これを外国人に説明するのは、ほぼ不可能に近いです。(苦笑)
Re: 「雑巾絞り」と「茶巾絞り」 ( No.10 )
日時: 2012/05/22 07:55:18
名前: いもむし

だみ声先生

 おはようございます。

「>私も子供達に教える時は、いもむしさんとおなじです。
   僕も今度「雑巾」やめて、親指と人差し指で… をやって見ます。」

 いやいや。この方法が正しいかどうかわかりませんよ。しまかあさん様(ん?)もこの方法なのでしょうか?

 私の道場には、雑巾しぼりを教える先生もいらっしゃいます。(ややこしいんですけど)しかしながら、私が尊敬して目標にしているきれいな剣道をするもう一人の先生が「親指と人差し指を挟んで、親指を相手の目に突き刺すように打突(面)しなさい。」とご指導して下さいました。

 ですから、この方法が一般的なのか、ちょっとわかりません(せっ!せんせいごっごめんなさい!!)

 私の場合、前にも書きましたが、若干右手を内側に絞り気味(約5度ぐらい?)で構えていました。恐らく学生のころ雑巾絞りを教わって「最初から絞っておけばいいじゃん」という面倒臭がり特有の思考からだと思われます。
 
 それと、左手ですが最初は上から竹刀を握って構えるのですが、稽古しているうちに手首が苦しいのか横持ちになる癖もありました。どちらも大変な努力の後矯正しました。

 そんなことがあって、構えた状態の手の内から動かしたくないというのがあります。その気持ちと、先生のご指導がバッチリあっていたのです。

 本みても、はっきり書いてありませんねぇ。五輪書にそれっぽいことが書いてありますけど「...大指、ひとさしゆびばかりをすこしかわるこころにして...」とありますが、ちょっと違うような。でもこれかなぁ。そもそも真剣のこと言ってるんだよなぁ。とか錯乱してます。二刀ですしね。風牙先生なにかご教授下さるとうれしいですね。

 ということですので、もう少し情報を集めてみましょう。それで少年指導を判断されたほうがいいような気がします。

 
Re: 「雑巾絞り」と「茶巾絞り」 ( No.11 )
日時: 2012/05/22 11:33:12
名前: キノ

だみ声先生、こんにちわ。

以前に某剣道雑誌で、「雑巾しぼり」と「茶巾しぼり」の
言葉の表現についてのコラムを読んだ事があります。

どちらも「しぼり」が大事である事を
お伝えするための例えに過ぎませんが、

この「しぼり方」の解釈に、ズレが生じているようです。

小指⇒薬指⇒中指⇒人差し指⇒親指の順に
内に閉めていく事を理想とされていますが

通常の「雑巾しぼり」のイメージとなると、
始めから全体で力強く内に絞る事になります。

すると本来、「力み」が生じてはいけない身体箇所に
新たな力が加わってしまうのです。

そこで「茶巾しぼり」と言う言葉の表現が登場しますが、

これは、あくまでも「理想型」を体得するための
トレーニング手段に過ぎないと、言ったところでしょうか…

非常にソフトで薄い生地なので、
特に力を加えずに、「理想型」に従ってしぼる事が出来ますよね。

文章が長くなり、大変失礼致します。
御意見をよろしくお願い致します。






Re: 「雑巾絞り」と「茶巾絞り」 ( No.12 )
日時: 2012/05/22 12:00:48
名前: いもむし

Kenoken様 キノ様

 こんにちは。 丁度昼休みなので...シャチョウに「お前、仕事の時ぐらい剣道忘れろ!!」と無茶なこと言われてますので。

 お二方とも同じような絞りですね。確認ですが、この方法は打突の瞬間の右手の作用として、受け取ってよろしいでしょうか?

 

Re: 「雑巾絞り」と「茶巾絞り」 ( No.13 )
日時: 2012/05/22 17:06:17
名前: しま< >

打突の瞬間の手の内の冴えを考えると…やっぱり「絞る」ではなく「握る」方じゃないかと思いますが、皆さんいかが?
両肘を伸ばしきらずにゆとりを残す事が必要と、うちの道場の先生も言ってました。となると、絞ったら違うかな?
教室で子供達に教える時は、「打つ時にギュッ!」と言ってます。
今夜の稽古で、考えながら勉強してまいります♪
Re: 「雑巾絞り」と「茶巾絞り」 ( No.14 )
日時: 2012/05/22 17:26:52
名前: いもむし

しまかあさん様

 こんにちは。

 「両肘を伸ばしきらずにゆとりを残す事が必要」

 身の内ですよね。手打ちにならないように、姿勢よく体ごと打突するということですよね。

 私も道場の鏡の前で、皆が準備が終るまでしばらく身の内の稽古しています。別に見とれているわけではありません。

 私も、夜の稽古で勉強してきます。
 
Re: 「雑巾絞り」と「茶巾絞り」 ( No.15 )
日時: 2012/05/22 19:12:19
名前: しま< >

いもむしさんも稽古熱心ですね♪
だみ声父さん、刃筋の件ですが、抜刀歴5年になる次男に聞いたら、水平だろうと斬り上げだろうと、「迷い」を捨ててスパッと斬れば斬れるぜ…だそうです。若さゆえの事だと私は思います。
抜刀の前に(今日はどう斬ってやろうか?)などという邪念を抱いた奉納演武では、神前を血で汚し、それでも右手一本で水平斬りで誤魔化し、終わってから救急病院へ直行。
何事も「無心」が大切だと、息子が斬った指を縫われている傍らで痛感したおかんです。
蛇足ですが…次男はその後、抜刀の稽古中に同じ所をまた斬り、三度目は何時か?で、次男が刀を持って出掛ける時はドキドキですよ。
Re: 「雑巾絞り」と「茶巾絞り」 ( No.16 )
日時: 2012/05/22 19:44:50
名前: キノ

いもむしさん、

「左」の作用です。

色々考えてみましたが、

手の内を意識しながら竹刀を振って、
しっかり肘を伸ばした状態で、
水月あたりで止めたら、既に自然に「絞られ」ているのではないかと。

また、

脇が開かないように「絞る」と言う、
表現が使われているのではないでしょうか。。

すみません、
剣道歴が浅い事もあり、
私自身もよく分りません^^;;;

失礼いたします。



Re: 「雑巾絞り」と「茶巾絞り」 ( No.17 )
日時: 2012/05/22 22:07:48
名前: いもむし

皆様

 こんばんは。

 今日の稽古で意識してみたら、右手小指も瞬間的にきゅっとしてました。ぎゅっではないようです。薬指は微妙な感じでした。

 キノ様

 打突の瞬間の右手はどうですか?
Re: 「雑巾絞り」と「茶巾絞り」 ( No.18 )
日時: 2012/05/23 05:29:40
名前: しま< >

昨夜の稽古で得た事なんですが…左手は小指、薬指で持ち、打突の瞬間、右手は飛んでいく竹刀のストッパーだと。もし左手一本で振ったら竹刀は飛んでいってしまう。それくらいでいいんです。「お前は力が入り過ぎ。楽に行け、楽に!」と怒られて…ますます力が入ってしまった私です…
でもやっぱり、絞るより握るですかね…
Re: 「雑巾絞り」と「茶巾絞り」 ( No.19 )
日時: 2012/05/23 08:38:55
名前: キノ

いもむし様、

右手の話ですが、私はよく疲れたら、右手で引き上げて打つ癖が出てくるので
極端な表現でありますが、「右手(の機能は)殺しなさい」と言われます。

ただし、左手同様に小指と薬指で
しっかり握る事には変わりはありませんけどね( ;´ー`)

左中心の作用を意識すれば、
右手も在るべき自然な形になるのではないでしょうか?


Re: 「雑巾絞り」と「茶巾絞り」 ( No.20 )
日時: 2012/05/23 10:59:06
名前: Kenoken

いもむし様、

>お二方とも同じような絞りですね。確認ですが、この方法は打突の瞬間の右手の作用として、受け取ってよろしいでしょうか?

私は左手、右手両方で打突時に小指→薬指→中指→人差し指→親指の順に絞める(握る)と理解しました。で、今一度竹刀を振って確かめてみたところ、左右同時ではなく、若干左手を先に絞めている事に気が付きました。そのほうが剣先が走るような気もします。

しま様、
私もしぼるというより しめる、にぎる という感じがただしと思います。


Re: 「雑巾絞り」と「茶巾絞り」 ( No.21 )
日時: 2012/05/23 11:45:45
名前: いもむし

しまかあさん様

 そうですね。私も子供達には右手については、あんまり言わないようにしてます。一応段階は考えてますけど。
 右手意識させると、よけい力入れてしまうような感じになるんですよねぇ。

 それより、足とか姿勢等を結構うるさく言います。



キノ様

 わかります。わかります。右手いらねーよと思いますもんね。

 わたしは、相手の竹刀の表側に壁があるというのを意識して、その壁に右手のてのひらを這わせるイメージで振ってます。
 これは、先生と木刀で合い面をやるのですが、真っ直ぐ振り下ろすとお互いの木刀がぶつかってカーンとなります。手ビリビリしますけど。少しでも曲がっているとぶつかりません。
 左腰をグッと押し出して、上記イメージで振り下ろすとカーンとぶつかるのを発見しました。



Kenoken様

 返信ありがとうございます。

 やはり、内側に絞るよりそのままにぎるのがいいのでしょうね。

 私は、左手は振り上げて頂点に達する直前に絞るように意識してます。出来ているかどうかは別ですけど...
 あと、左足で体を前に押し出して、右足の踏み込みより振り下ろしを若干早くするようにしています。これも出来てるかどうかは別ですけど...
 

話が脱線しました。 言い出しっぺはどこに行かれたのでしょう?
 
Re: 「雑巾絞り」と「茶巾絞り」 ( No.22 )
日時: 2012/05/23 13:37:31
名前: だみ声< >

さて… 意見噴出ですね。 言いだしっぺが思案している間に次々と書き込まれて…
いろいろ書いていただいた皆様の内容を一覧表にしてみました。 
結論として集約されるのは、「茶巾」です。 でも「絞(しぼ)る」ではなく、
  「挟む」「締める」 :いもむしさん。
  「握る」      :しまかあさん。
  「絞める」     :だみ声(試してみるとこれでした)、kenokenさん、キノさん
「雑巾」で終始一貫しているのが、蒼天ちゃん。
 そして「ねじる」はありませんね? 

もっとご意見もあるでしょうが、そもそも「雑巾絞りは間違い」的なご意見があったので、スレッドを
立ててみたのですが、間違いと言うより実は修行、上達の段階で「使い分ける」と言うか、「感じ分ける」
ようなものではないのでしょうか?

所詮は「手の内の運用」をどのように表現するか、という手法・話法の問題のようです。 そして自分
が感じている「あの一瞬」の手のひら、各指、手首の位置や角度、そして打突の「冴え」の表現のし方
ではないのでしょうか?
しかも打突の一回、一回を同じ条件で打っている訳ではないのだから、都度感じ方も異なる事もあり、
上達に従って、状況が「ある範囲に収まってくる」のではないでしょうか? 

そしてそれを初心者に伝授しようとした時、打突の瞬間の絞りや、握り以前に「腕の伸び」が良くない
から、まずは「腕を伸ばせ!」、伸ばし方は「茶巾絞り…で」、なぬっ??「茶巾を知らない??」だと?
小さな雑巾だと思え!から「雑巾絞り」でとにかく腕を伸ばさせる。

教えられた側は、こうすれば腕が伸びる実感が出るので、後輩に教える。 お互いが知っている雑巾だ
から違和感は少ない… (今、蒼天ちゃんがそこを理解して、次に移行する前段階?)。 所がしっかり
「絞る」と、肘も伸び切ってしまう。 そんなに伸ばさないようにさせる(肘に「遊び」を持たせる)
には、「茶巾」をイメージして、絞(しぼ)るのではなく、握る、締める事により、冴のある打突を会得
して行く… ような事ではないのでしょうか?

チト出かけます。 とりあえずここまで…。
Re: 「雑巾絞り」と「茶巾絞り」 ( No.23 )
日時: 2012/05/24 13:47:55
名前: だみ声< >

さて…
書き込んでお出かけして帰ってみると、おやっ? 書き込み、増えていない!

いささか集約するのが早すぎたのでしょうか? そうかもしれませんねえ。

といいつつ、そんな詳しく集約したわけでもないのだから、まだご意見は出そうなのですが、いかがで
しょう?

で… また出かけてしまいます。 行先は中学校剣道部です。  審査近いし… 「茶巾絞りだぞっ」
で、また雑巾からの説明と、腕の伸びすぎの注意などをやってきます。
Re: 「雑巾絞り」と「茶巾絞り」 ( No.24 )
日時: 2012/05/24 18:03:23
名前: とらのすけ< >

お疲れ様です。



私も書き込みをさせて頂こうかと考えているのですが、なかなかまとまらず出来ていません。


申し訳ありません。


まとまりましたら書き込みます。
Re: 「雑巾絞り」と「茶巾絞り」 ( No.25 )
日時: 2012/05/24 18:33:49
名前: だみ声< >

とらのすけさん

まとまりましたらよろしくお願いします。
Re: 「雑巾絞り」と「茶巾絞り」 ( No.26 )
日時: 2012/05/24 22:59:04
名前: Kenoken

だみ声先生、

ちょっと疑問なんですが、雑巾は両手で絞りますが、茶巾はどうなんでしょうか?私は片手で絞る事をイメージしていました。小指→薬指→中指→人差し指→親指は、それぞれ右手、左手、片手で絞った時のことを言っていました。

いもむし様

>私は、左手は振り上げて頂点に達する直前に絞るように意識してます。出来ているかどうかは別ですけど...
 あと、左足で体を前に押し出して、右足の踏み込みより振り下ろしを若干早くするようにしています。これも出来てるかどうかは別ですけど...

昨日の稽古で意識してみると、大きな基本の面は、いもむしさんの言われる通りでした。ただ、小さな面は振り上げ動作がないので、打突の直前に両手(特に右手)を茶巾絞りにしているような気がしました。

あと、茶巾絞りの後にあまり手首を伸ばし過ぎると、「死に手」ななりますよ、と先生から指摘もありました。

Re: 「雑巾絞り」と「茶巾絞り」 ( No.27 )
日時: 2012/05/24 23:44:23
名前: とらのすけ< >

こんばんは。 皆さん。




私が指導する時に利用する言葉は『握る』や『絞る』以外にも2つあります。


時によっては『絞るように握りなさい。』と話します。


が、しかし指導する時に利用する言葉の多くは『握る』だと思います。


それは新人さん(特に小学生の低学年)への指導をする場合には、『絞る』は理解出来ないと考えるからです。



では、ここで『雑巾絞り』と『茶巾絞り』について触れたいと思います。


『雑巾絞り』とは、

皆さんが話しておられる『雑巾を絞るように握る』という方法であり、両手の親指を相手に向けながら握る方法であります。


『茶巾絞り』とは、

『茶巾ではなくて、巾着を絞る動作だね。』と指導を受けた事があります。


『右手は向こう側へ出す。
左手は手前へ引く。
という感じで握りなさい。』

と言う動きだそうです。
(理由は分かりません)


しかし茶巾絞りの動作は難しく、雑巾絞りは2つの理由があり、別の方法を利用しています。


と言っても、打突の瞬間に小指で握るだけですが。


小指で竹刀を握る瞬間に腰が入っていると『小指→薬指→中指→人差し指と親指』の順番で握る事ができます。


その瞬間に正しい状態であれば、強く握る事が可能になり、より強い絞りになると感じています。



となれば、

雑巾絞りや茶巾絞りの方法を使って『竹刀を絞るように握る。』となると考えています。



さらに『絞る』や『握る』ではなく、『持つ』という表現も利用しています。


『握る』は《力み》へつながり、『絞る』は更なる《力み》になるイメージを感じたのです。


『《必要な力は必要》であるが、《必要以上な力は力みになるから無駄》である。』と考え、その力み解消の為にわざとその『持つ』という表現を使う場合もあります。


それが一番最初に書き込みした『絞る』や『握る』以外に指導する時に利用する1つの言葉です。


もう1つは『両方の手をジャンケンのパーにして下を向けた状態で、相手の打突部位をポンと弾く感じで下向きに振りなさい。』という言葉です。


『雑巾絞りをする為に親指を相手に向ける為に握りが緩むより、肩や腕に力みを持たせないでスナップを利用するだけで脇を締めれば良いのでは?』と考え、その表現も利用しています。




参加が遅くなった割には、乱文・長文 失礼しました。
Re: 「雑巾絞り」と「茶巾絞り」 ( No.28 )
日時: 2012/05/25 00:02:12
名前: いもむし

Kenoken様

 こんばんは。
 お返事ありがとうございます。

 私は、小さな面は大きく分けて2種類稽古しています。
 1つは構えた状態から、腕をそのまま伸ばして打突していく面と、左手を水月のちょっと上まで振り上げて、竹刀も垂直近くまで振り上げる面です。

 大きい面は額の前辺りまで左手を振り上げます。稽古の時の小さな面は水月まで左手をあげる面で練習するようにしています。地稽古、試合の時は場合によって振り上げない面を使います。

 いずれにしても、左足で体を前に押し出して、右足の踏み込みより振り下ろし(左手絞り)を若干早くするようにしています。

>茶巾絞りの後にあまり手首を伸ばし過ぎると、「死に手」ななりますよ、と先生 から指摘もありました。

 そうですね。腕と上体が伸びすぎないように、足腰鍛えて体ごと姿勢ただしく打突するように稽古してます。身の内と言うそうです。
 
Re: 「雑巾絞り」と「茶巾絞り」 ( No.29 )
日時: 2012/05/25 00:27:20
名前: Kenoken

とらのすけ様

>『右手は向こう側へ出す。
左手は手前へ引く。
という感じで握りなさい。』

と言う動きだそうです。
(理由は分かりません)

これは、右手は押し手、左手は引き手、という事と同じですね。
これも範士八段先生から教わりました。

話は脱線しますが、この要領で返し胴をやると、結構速い手の内の返しができます。汗
Re: 「雑巾絞り」と「茶巾絞り」 ( No.30 )
日時: 2012/05/25 00:43:24
名前: いもむし

Kenoken様

 すみません。割り込んじゃいます。

 左手は引き手というのは、左手の指を締めるってことですよね。引き金ひくイメージとでもいいましょうか。右手は押すということですよね。
Re: 「雑巾絞り」と「茶巾絞り」 ( No.31 )
日時: 2012/05/25 00:46:33
名前: とらのすけ< >

こんばんは。Kenokenさん。




そうですね。


『押し手』と『引き手』ですね。

返し胴に利用されているとはナイスです(笑)


胴で使えるのなら、切り返しも同じですよね。


『振りっぱなし』ではなく、《決め》に対する手の内を作る為には、そうなると思います。


両手で【押し切り】を意識し過ぎると、打突後の剣先は浮いてしまうと考えます。


剣先をピタッと止める為には、この方法が有効だと思っています。


しかし私はその時の状態で、その時に合う意識をしています。
Re: 「雑巾絞り」と「茶巾絞り」 ( No.32 )
日時: 2012/05/25 03:14:16
名前: だみ声< >

Kenokenさん
>ちょっと疑問なんですが、雑巾は両手で絞りますが、茶巾はどうなんでしょうか?私は片手で絞る事を
>イメージしていました。小指→薬指→中指→人差し指→親指は、それぞれ右手、左手、片手で絞った
>時のことを言っていました。

イモキントン、クリキントンを作る料理教本にも、専用布で「茶巾絞りする」とあり、絞り終わった
キントンの写真が掲載されています。 見れば片手絞りでなければならない形状です。

さあそこでハタと行き詰ってしまいます。 竹刀は両手で持っているので、片手で絞ると言うのはどう
いう事か??
そこで思案した揚句、「こう言う事か?」と解釈してみましたがどうでしょう? 

僕の母の説明でも、左手にしっかり握りこんで、出ている端を右手の親指、人差し指でしっかりつかん
で絞って水分を切る… でした。
これによると左手は絞っていなくて、握っています。 従って絞るのは右手です。 ただし絞る右手に
抵抗して、握った状態を保つため、左手は自然に反対側への絞りトルクを「生じている」事になると思
います。 それを「絞る」と言うのか、「停止したまま」と言うのかはその場の表現だと言う事になるの
ではないでしょうか?(ああ… 文字だけでは難しい!)


そして、「押し手と引き手」。(ここでは取り上げない方が話題が単純化して分かりやすい?)
これも「手の内」と切り離してはいけない話題でしょうが、一緒に語ると複雑すぎる気がします。
最終的には「こう言う感じ」でそれぞれがそれぞれの段階で持っている感覚として、それぞれの身体に
覚え込ませた「技」なのでしょうか?
僕の感覚では、特に「引き手」は左小指を主体とした「引き金を引く動作」と、柄頭を手前に引く「テ
コ」の力点としての意識の両方ではないのかと思います。
語りつくせないまま今宵も更けゆく…… 
Re: 「雑巾絞り」と「茶巾絞り」 ( No.33 )
日時: 2012/05/25 05:56:08
名前: Kenoken

もうすぐそちらは朝ですね。

いもむし様
>すみません。割り込んじゃいます。
>左手は引き手というのは、左手の指を締めるってことですよね。引き金ひ>イメージとでもいいましょうか。右手は押すということですよね。

左手はそれこそ小指から順に絞めていると同時に引くいている感じですかね。そして、右手も小指から順に絞めながら押していくというか、手首がn伸びるというか・・・。(これも文章ではむずかし〜い)


という事はだみ声先生、別の話題ではなく、押し手と引き手の時に手の内は茶巾絞り状態になるという事ではないでしょうか?
Re: 「雑巾絞り」と「茶巾絞り」 ( No.34 )
日時: 2012/05/25 12:35:24
名前: いもむし

だみ声先生

 こんにちは。

 僕の場合、左手絞りと腕の振りで打突しますから、ここで1回目の締めですね。

 右手は、振り下ろしの時は、手のひらで押しているというか、寄り添ってる感じですね。そして打突寸前で握る感じです。締め2回目。

 いずれも持った状態で指を締めるだけです。内側に回転させる動作はないです。

 引き手って解かりずらいですよね。引き指のほうがイメージしやすいと思いますけど。如何でしょう。

 追加

 全然話違うのですが、女剣士さんの書き込みどう思います?剣道少しでもできるようになんかアドバイスしたほうがいいのかなぁ。とちょっと思ってますけど、何かいいアドバイスあったら、書き込んであげて下さい。
Re: 「雑巾絞り」と「茶巾絞り」 ( No.35 )
日時: 2012/05/28 21:29:11
名前: だみ声< >

昨日は、午前中、級審査がありました。 我が道場からは、遅くに通い始めた6年生1名が、3級審査、
五年生全員が2級審査を受けました。 特に3級審査の6年生は、昨年11月からの道場通いだったの
で、心配しましたが、結構大声でしっかり大きく表現してくれました。 全員が合格できました。

午後は同じ会場の二階体育館で審判講習会もあり、最後は高校生相手の合同稽古会となり、汗もいっぱ
いかきました。
夜は、壮行会がありました。 秋にジャイカ機構の剣道指導者として、お世話になっている先生が中南
米に派遣される事となり、少し早目ですがあわただしくない内にと言う事で、実施したのです。 そん
な訳で一日中剣道関連で過ごしました。
実はその壮行会に来られた別の七段先生も加わって、雑巾絞りと茶巾絞りの話題で花が咲きました。

どなたも雑巾をねじるように絞る動作としての「絞り」ではない。 従って「茶巾絞り」動作にイメー
ジされる動作である事は、ほぼ一致したのですが、茶道をどなたもやっておらず、茶巾絞りの指使いの
順番や、竹刀の持ち方までもが話題となり、それぞれ言葉にならない「…んな感じ」を披露し合って盛
り上がりました。
中南米にいらっしゃる件の先生ですが、「スペイン語で茶巾絞りをどう説明しよう?」と言うあたりで結
論のないまま終わりました。
途中には、竹刀を最も自由に持てる指は、左右とも「親指と中指である」と言う話題まであって、今回
の議論では打突の最後は「『握る』だと思う」と言うのが大方の同意となったようです。

まあ身振り手振りも織り交ぜての、それぞれの意見でしたが、それでも「茶巾絞り」がうまく表現でき
ないもどかしさもあったようですが、いずれにしても「感覚」を人に伝えると言うのは至難の技なので
しょうね。
「押し手引き手」も 「押し指引き指?」も全ては「手の内」にあり。 されどその感覚を正確に表現
する事の難しさは、「徒然草」で言う所の「しろうるり」を説明するのと同じような物かもしれませんね
え。
Re: 「雑巾絞り」と「茶巾絞り」 ( No.36 )
日時: 2012/11/20 05:02:41
名前: とんろう

だみ声 様
はじめまして、北辰一刀流をやっています。
手の内について簡単に記述します。
剣の手の内の絞りは、「雑巾絞り」でも「茶巾絞り」でも当てはまりません。
刀は、両手で持つ時に限って、斬る瞬間に絞ります。
片手の場合は、左右同じですが、厳密な手の内で刀を持ちます。
両手の場合の手の内は、厳密ではなくある程度ルーズに握って、あらゆる振りの変化に対応します。
片手の厳密な握り方とは、小指と小指球で柄を握り、薬指、中指をその補佐として握る。親指と人差し指は刀の刃筋方向を挟むようにする。
その時、親指は第一関節の側面を柄に当てる。
ちなみにここにタコができますが。
片手振りの止め方は、小指球を柄の峰に当てて止める。
その時、親指は下を向き、親指の爪は前方を向いている。
親指と人差し指では柄を握らない。挟むだけであります。
では両の手の絞りとは、ルーズに握っている、ルーズとは親指と人差し指は厳密に刃筋を挟んでいて、小指球のみが外れた状態をいう。
絞るとは、この外れた小指球を柄の峰に戻すことを意味する。両手一緒に行う。
小指球が柄の峰にあると、刀を止めるのに小指球で止まるので、握る力は不要になる。
絞り方は、小指の握りを軸にして、小指球が柄の峰に乗るところまで回す。
そうすると肩関節が下がる(肩関節のボトムに腕関節が最下端にはまる)。
親指を内側に回してはいけない。これをすると肩が上がって脇が空くので気をつけること。刃筋もずれる。
以上より、手の内の絞りとはほんの僅かに手の皮がよじれる程度に絞ることとなります。
これは竹刀でも同様で、刃筋を意識できれば完璧です。
この手の内が出来ると、素振りが非常に楽になり、女子でも千回素振りを終えても、さらに千回できるほどになります。
お試しください。

Re: 「雑巾絞り」と「茶巾絞り」 ( No.37 )
日時: 2012/12/01 11:23:37
名前: とんろう

更に、付け加えますと。
片手振りの場合は、刀を握った時点で、小指球が柄の峰にピッタリと納まっている必要があります。
左上段の構を取る場合の左手の手の内がこれに当たります。
このまま刀を振りかぶり、振り下ろすと、刀の柄が小指球で止まる事が確認できるはずです。
時々はずれ事がある場合は、小指に力を入れ、斬る瞬間には親指で強く柄を挟んで、刃筋が倒れないようにします。
この小指の握る力と親指で挟む力を鍛えます。
思いっきり振っても、小指球で刀は止まるので、この止めるための握力は不要になり少し楽になるはずです。
上段の構えも身近になると思います。
さて、本題の絞りですが、両手で星眼に構えた時に、この両手の小指球を柄の峰に付けるには、
手首を90度位曲げないと出来ません。これではきつい構えになります。
従って、前述の、人差し指と親指で刃筋を挟み、それ以外の指は、小指球を柄の峰からはずして刀を持つことになります。
では、いつの時点で絞ればよいか。
刀を振りかぶり、振り下ろしに動作が入り、約45度付近に来た時に、小指に力を入れ絞ります。
両腕が伸びているので、容易に小指球が柄の峰に入るはずです。
この絞る時には、肩を胸筋で下方に引き下ろし、肩の関節が一番下にはまるようにして、
刀と腕と肩が同時に下にさがるように斬下げます。
これも止めるときには両手の小指球を柄の峰に当てて止めます。
本来は、一連の動作中、肩が上に上がらないようになれば、無駄な動きがなくなり素早い振りが可能になります。
この絞りの動作のために手首を常に柔らかくストレッチなどしておく必要があります。
余談ですが、剣道での左上段の構えは剣先が右後ろに来るのは、理由がありますが、
お分かりになるでしょうか。
Re: 「雑巾絞り」と「茶巾絞り」 ( No.38 )
日時: 2012/11/27 23:46:56
名前: だみ声< >

とうろうさん こんばんは。  連ちゃんでの書き込みありがとうございます。
正直、初めの書き込みに対してどのように書けばいいのか分からず、戸惑っておりました。 その原因
は、「小指球」とはどこなのだ? と言う僕の単純な無知による点でした(そんなレベルなのです)。
(解剖サイトで確認しました。)
それと断面が円形の竹刀と、楕円の柄である刀と、どのように手の内を考えるのか、に迷っておりました。

もう一つ柄頭の位置ですが、竹刀の場合柄頭の峰の端部に当たる所が、左手小指球にあると理解してお
ります。 刀の場合、柄頭は左手の内の外側にわずかに出ているし、断面が楕円(あるいは変形した長
円『柄金具による』)であるため、柄の峰が小指球にあればおおむね刃筋は通っている、と理解してお
りますが、間違いないでしょうか?

お互い繊細な部分を文字のみで表現するのだから、難しいですね。

最終的には、打突の終了は「雑巾絞りでも、茶巾絞りでもない」ようです。
つまる所は、打突の終了の説明は、「…のような気持ちで」「絞るのだぞ!」or「握るのだぞ!」。
そしてうまく文字にも言葉にも出来ない「手の内」を感じて工夫して、「上達してください」と言う事
なのでしょうか?

そして僕の未だ理解に至らない事の一つですが、竹刀における「押し切り」と、刀における「引き切り」
に共通点はあるのか?
竹刀剣道に於いて、「竹刀は刀」とすると上記動作の違いをうまく説明できません。 にもかかわらず
なぜ「竹刀は刀」なのでしょう? 精神面での扱いと言う点での理解はできますが、動作上の理解が出
来ないから悩んでおります。

いささかタイトルから逸脱した展開かもしれませんが、北辰一刀流におけるご説明などいただけるとあ
りがたいです。
Re: 「雑巾絞り」と「茶巾絞り」 ( No.39 )
日時: 2012/11/28 12:19:48
名前: いもむし

だみ声先生

 こんにちは。

横槍いれちゃいます。 「押し切り」と、「引き切り」面白い話題ですね。別スレッド立てて発展させたいところです。
 私は、一刀流中西派なのかな?先生が高野佐三郎先生に教わっていたようですので。五行の形も稽古しますしね。高野佐三郎先生の先生が山岡鉄舟先生なんですよね。なんか近いですよね。
このように考えますと、うれしいです。よっしゃー稽古するぞー。となります。単純なんで。
 「なぁにが一刀流か。邪剣のくせしやがって。ぶぁかもんが。」と先生に怒られそうですが。

 まあ、いいや。若輩ながら私の考え方を、書きます。

 「押し切り」と、「引き切り」、だみ声先生は竹刀と刀と分けておりますが、刀でも 「押し切り」はあると考えております。刀法として両方あるのですが、竹刀で剣道を学ぶ場合は各種刀法から「押し切り」の部分を抽出して学んでいると思われます。(胴、逆胴などは引き切りに近いですね)

 それで、「押し切り」と、「引き切り」の違いですが(共通点はない?)、「押し切り」はなんというか必殺が目的ではなく、初太刀で相手に斬りつけ瞬間的に相手の戦闘力を奪うのが目的。
 「引き切り」は、その後の留めの必殺が目的の刀法と考えております。

 恐らく相手と日本刀で相対峙した場合、いきなり袈裟切りのような必殺刀法は無理で、それこそお互い重傷を負うか死亡すると思われます。そこで遠い間合いから先ず相手の例えば顔(額)に「押し切り」で斬りつけ、相手がひるんだところを「引き切り」で留めの一振りが刀法としてあったのではないかと考えます。

 このように考えますと、色々見えてきます。
 「面」は、「頭」ではなく「面」ですね。顔か額の辺りに刀を突くか、軽く押し斬りすればよいのです。
 残心も、まだ相手を倒していませんから、すぐ次の攻撃に備えるため必要です。剣道形1本目打ち太刀のように引き斬りしてしまうと、体勢が崩れ次の攻撃にすぐ移れません。
 竹刀で剣道を学ぶ大きな目的は「人間形成」ですから、相手を必殺する刀法よりも相手に斬りつける「打つ機会」を学ぶ。その過程で色々学ぶことで心が練られ「人間形成」ができてくるのではないでしょうか。

 ですから、竹刀を使って防具を着装して剣道を学ぶのは、とても実戦的なのだと思います。その後の必殺の刀法は、日本剣道形、組太刀、居合等で学べると考えています。
 このように考えれば「竹刀は日本刀と思え」が納得できると思うのですが如何でしょう。

 なにしろ、もし正義のため戦うのであれば、生還して目的を達成せねばなりません。お互いに初太刀から必殺の剣を振って共倒れでは目的が達成できません。そのため、打つ機会を学び(攻めを学ぶ)ここぞと言う時に斬りつけ、相手が脳震盪等おこしている間に、引き斬りで必殺するのではないか。と考えております。

 以前書き込みしましたが、坂本竜馬はまさにこの刀法によって暗殺されたのではないのかな。と思っております。

 子供に説明する時、上記ですっきり説明できると思います。だから剣道形をしっかり学べと。
 如何でしょう。
Re: 「雑巾絞り」と「茶巾絞り」 ( No.40 )
日時: 2012/11/30 16:55:25
名前: とんろう

だみ声 様
小指球の部位については説明不足で失礼いたしました。
ここで盛んに取り上げている小指球の位置を定義しておきます。
手の平の小指の付け根から掌底(手の平の手首寄り)までの盛り上がった部分、肉付きのある部分です。
手刀で打つ時に使用する体の中でも非常に強い部位です。
ここに柄の峰に当たる部分を当てて刀を止めます。
手の内は、柄の断面の形状にかかわらないと、心得願います。
一応、竹刀にも、弦を張っていますので、刃の方向は意識されると思います。
左手で刀を握る場所ですが、
北辰一刀流では刀でも竹刀でも、柄頭の角に小指をかけて持ちます。
突き技を意識して、剣道と同じですね。
一番重要なことは、親指にあります。親指の側面を使うと力強く柄を挟む事が出来、また、柄の峰に小指球がすんなりと納まるということです。
もし親指の腹で柄を握ると挟む力がさほど出ませんし、小指球がずれていれば握力で刀を止めることになります。
握力の強い人は、それでも刀は止まります。以後ずっと握力にたよる止めを行うことになります。

“手の内”の手法的な説明に於いて抽象的な表現は、誰もが理解できず、あまり行わないことにしています。

竹刀と刀について
竹刀は刀の代用として使用するが、片や打つもの、片や斬るものであるがため、自ずと使い方が異なります。
何が共通で何が異なるのか、大雑把に説明すると、
それは、剣道でいうところの打突の瞬間の前と後です。
打突するまでは竹刀も刀も扱いは同じで、打突の瞬間から竹刀と刀の捌きは異なります。
当たり前ですが、言いたいのは打突するまでは同じ捌きであるということです。

他の流儀に比べ、北辰一刀流は剣道に一番近いと思います。
真剣刀、木刀、竹刀を稽古で使用しますが、
最初の頃は、これらの振り方は全く異なっていましたが、
異なっている事に疑問を感じてから、これらが一つになるまでに、
10年もかかってしまいました。
竹刀を刀の代用とするが、自ずと竹刀には竹刀特有の捌きはあります。
皆さんが使っている竹刀捌きがそうですが、
刀法の捌きの上に竹刀捌きがある、とすれば、日本剣道形を研究する事は、やはり必要な事といえます。
具体的な事は、また機会がありましたらということで、
ここではこれまでとさせてください。
Re: 「雑巾絞り」と「茶巾絞り」 ( No.41 )
日時: 2012/12/03 00:04:53
名前: とんろう

恐れながら、参考になればと想い、一連の投稿を試みました。
打突の瞬間の絞りとは、
”小指から力を入れ、握りながら、外れた小指球を柄の峰に戻す動作”
のことを言う。
この”絞り”の動作について以上の具体的な説明をしましたが、
この動作が、恐らく茶きんを絞る動作に似ていると思われます。
この説明で、お分かりになられた方は是非コメントをください。

皆様の中で、このことを検証できる方がいらっしゃればよろしいが、
どなたも、いらっしゃらなければ、”...のような気持”で絞ればよろしいかと思います。

簡単でも結構です、是非コメントを下さい。
Re: 「雑巾絞り」と「茶巾絞り」 ( No.42 )
日時: 2012/12/04 07:33:24
名前: いもむし

とんろう様

 こんにちは。
 
 理解いたしました。

 日本剣道形1本目の、仕太刀が打ち太刀の刀を抜く時の動作で理解できると思われます。

 手の内というと手ばかりに意識がいきがちですが、とんろう様の肩から肘、手と一連の動きからの説明がよくわかります。

 日本剣道形1本目で、仕太刀が打ち太刀の刀を抜く時に剣先は構えたままの約45度の角度のまま上に持ち上げる(表現正しい?)ように抜きます。
 その抜く時肩を目一杯開らくと思われます。(表現正しい?)
 
 中段で構えているときは、柄頭は小指球に当たっていますが、剣道形のように肩を開いて振り上げますと柄頭が小指球から拇指球(親指下のもっこりしたところ)にずれます。

 振り下ろす時に、柄頭が拇指球から小指球にもどりますのでこれを茶巾絞りと表現したものと思われます。雑巾絞りだと過度に手首を内側に絞ってしまい、余計な動きになると思います。

 肩の動かしかたが、ミソだと思うのですが如何ですか? 私は振り上げる時に開くようにしています。開くようにして素振りをすると肩が痛くならず楽(?)なのですが、正しいのかどうか先生に確認してみます。

 余談ですが、刀は刀身が柄頭まできていないので、柄割れ防止のため左手の位置は中子のところを握ると理解していました。
 北辰一刀流では、柄頭を握るのですか? それは、割れることより力学的な合理性を追求したということでしょうか。 千葉先生の人柄が見えてきそうで、なんか興味がありますね。

 

 
Re: 「雑巾絞り」と「茶巾絞り」 ( No.43 )
日時: 2012/12/03 08:23:37
名前: だみ声< >

とんろう さん
ご丁寧な説明ありがとうございます。 返信が遅れるのは無視している訳ではなく、読んだ内容を咀嚼
する時間がかかっているからとご理解下さい。
文字で手の内に関する説明をすること自体が、複雑な乙女心を説明するより難しい事です故…
更にそれを理解しようとすれば時間もかかりますので…

それで別途「北辰一刀流」を検索し、玄武館道場や水戸市の道場などもざっと読んできました。
北辰一刀流は、その生い立ちからして「最も新しい古流」と言う感じでしょうか?  小さいころ「赤
胴鈴之助」(少年画報  たけうちつなよし)を読んで剣道部に入るきっかけでもあったと思います。

その合理性に富んだ指導内容により、幕末の剣術を大いに隆盛したし、あの時代の戦いのニーズにも合
致したのでしょう。 そして面白いのは、同じ門下生にも倒幕派と勤皇派が存在している点でしょうか?

余談はさておき、振り下ろした剣を止める時、「柄頭の峰に当たる部分が、左手の小指球に収まる」と
のご説明ですが、この場合、小指球のかなり手首に近い部分となる様ですがそれでいいのでしょうか?
そして右手はわしづかみでない状態のまま一瞬締める(握る)事によって刀は静止する。
その後すぐ脱力して、「残心姿勢」となると言う感じでよろしいでしょうか?

「…のような感じ」を出来るだけ考えながら書いてみましたが、いかがでしょう?

いよいよ「抜刀術」「居合」に取り組むことになるのでしょうか?  「刃筋と切れ味」って想像以上
に大きな相関関係がありますからねえ。
Re: 「雑巾絞り」と「茶巾絞り」 ( No.44 )
日時: 2012/12/03 08:47:07
名前: だみ声< >

いもむしさんと相前後してしまいました。

>左手の位置は中子のところを握ると理解していました。
  僕もいもむしさんと同じような握りだと思っておりました。

と言うのも、いつも使う模擬刀など、柄頭の一番端部の柄紐の重なりが大きく、端部では握り
にくいですが、これは流派や刀によって柄の作りもいろいろあるということでしょうか?

とうろうさん
絞りとは関係ないかもしれませんが、よろしければお教えください。
Re: 「雑巾絞り」と「茶巾絞り」 ( No.45 )
日時: 2012/12/04 23:04:56
名前: いもむし

だみ声先生

 こんばんは。

 押し斬りと引き斬りのところで、必殺することを前提に書きましたが

 現代の剣道は、なんだかんだやって最終的には「相抜け」を目標に(無理かも)するべきと、僕自身は考えています。

 一応ことわりを入れておかないと、なんかムズムズして気持ち悪かったので。

 
Re: 「雑巾絞り」と「茶巾絞り」 ( No.46 )
日時: 2012/12/04 23:40:14
名前: だみ声< >

いもむし さん

>最終的には「相抜け」…
  僕も必殺でいいと思っておりますよ。

  三本勝負など試合上の単なる便宜である。 「初太刀勝利」こそが真剣
勝負の「勝ち」なのだ! 生き残るためには「二本目」はないっ!!!
と師匠に叩き込まれてきました。
Re: 「雑巾絞り」と「茶巾絞り」 ( No.47 )
日時: 2012/12/08 13:57:53
名前: とんろう

いもむし さん
投稿にお答えします。

>日本剣道形1本目で、仕太刀が打ち太刀の刀を抜く時に剣先は構えたままの約45度の角度のまま上に持ち上げる(表現正しい?)ように抜きます。
 必ずしも、上に持ち上げなくともよい。

>その抜く時肩を目一杯開らくと思われます。(表現正しい?)
 肩を、目一杯開かなくてもよい。

>中段で構えているときは、柄頭は小指球に当たっていますが、剣道形のように肩を開いて振り上げますと柄頭が小指球から拇指球(親指下のもっこりしたところ)にずれます。
 柄頭の柄の峰のことだと思いますが、
中段の構えでは、柄の峰は小指球に当てるのは姿勢が厳しく窮屈になり難しい。出来ればこれはよろしいが。
上段の構えでも同じく難しいものです。

>振り下ろす時に、柄頭が拇指球から小指球にもどりますのでこれを茶巾絞りと表現したものと思われます。雑巾絞りだと過度に手首を内側に絞ってしまい、余計な動きになると思います。
 柄頭が戻るのではなく、小指球が戻るのであります。
雑巾絞りはこの際、頭から消します。

>肩の動かしかたが、ミソだと思うのですが如何ですか? 私は振り上げる時に開くようにしています。開くようにして素振りをすると肩が痛くならず楽(?)なのですが、正しいのかどうか先生に確認してみます。
 肩の動かし方は、振り上げすぐに振り下ろす場合と、上段に構えて振り下ろす場合は、異なります。
肩が痛いのは、肩の矯正をして剣道用の肩にする必要があります。

>余談ですが、刀は刀身が柄頭まできていないので、柄割れ防止のため左手の位置は中子のところを握ると理解していました。
北辰一刀流では、柄頭を握るのですか? それは、割れることより力学的な合理性を追求したということでしょうか。 千葉先生の人柄が見えてきそうで、なんか興味がありますね。
 No.40で書いたように、突きを意識している事のみです。他に理由はありません。
柄を握る時、中子迄 及び 柄が割れる事迄意識する事は聞いたことがありません。
左手を右手に寄せて握るのは、また別の理由からです。

Re: 「雑巾絞り」と「茶巾絞り」 ( No.48 )
日時: 2012/12/08 14:06:42
名前: とんろう

だみ声 さん
北辰一刀流に関心を持っていただきありがとうございます。
投稿にお答えいたします。

>振り下ろした剣を止める時、「柄頭の峰に当たる部分が、左手の小指球に収まる」と
のご説明ですが、この場合、小指球のかなり手首に近い部分となる様ですがそれでいいのでしょうか?
 小指球の手首側に触ると飛び出した骨があると思いますが、その骨より小指側であれば、力を受け止められます。

>そして右手はわしづかみでない状態のまま一瞬締める(握る)事によって刀は静止する。
 右手も全く左手同様の手の内です。
“わしづかみでない状態”はわかりずらい表現ですので、わかりません。

>その後すぐ脱力して、「残心姿勢」となると言う感じでよろしいでしょうか?
 残心、残身は、決して脱力してはいけません。

>「…のような感じ」を出来るだけ考えながら書いてみましたが、いかがでしょう?
 「…のような感じ」についての説明は私はしていませんが...。

>いつも使う模擬刀など、柄頭の一番端部の柄紐の重なりが大きく、端部では握り
にくいですが、これは流派や刀によって柄の作りもいろいろあるということでしょうか?
 柄頭がこぶのようになっている事だとおもいますが、握って痛いのは最初のうちだけです。
慣れますと、このこぶがあるおかげで、非常に刀の操作が楽になります。てこの原理ですね。
刀は、云わば道具です。使い手と道具の相性を工夫して合わせればよろしいかと思います。
流派の特徴はありますね。北辰一刀流では突くために刀のそりが少ないとか、柄が少し長いとか。
Re: 「雑巾絞り」と「茶巾絞り」 ( No.49 )
日時: 2012/12/11 00:58:39
名前: だみ声< >

とんろうさん  いろいろご説明ありがとうございます。
知識不足や、表現のまずさもあって、ご理解いただけない部分もあり、申し訳ないです。

・「小指球に柄の峰の端部が収まる」のは理解できたと思います。

・“わしづかみ“とは本来の竹刀の持ち方でない「悪い持ち方」をこのように表現してしまいました。

・脱力と残心については、僕は今の所このように理解しております。 間違いかもしれませんので、道
  場で工夫してみます。

・「…のような感じ」は自分で書いて自分でイメージした事ですので、お忘れ下さい。

・刀の柄のあのこぶの部分が、そんな風に使われる事を初めて知りました。 従ってあのこぶを小指球
  の外まで出しておりました。 オハズカシイ…

・流派による拵えの違いってあるんですねえ。 いろいろ勉強になりました。
Re: 「雑巾絞り」と「茶巾絞り」 ( No.50 )
日時: 2012/12/11 08:10:09
名前: いもむし

とんろう様

 こんにちは。

 色々勉強になります。ありがとうございます。

 私も、日々稽古で教えを頂き、考え方や所作が変化しますので、またやりとりできれば楽しいと思います。北辰一刀流も周りにはいませんので、貴重な意見交換ができて大変ありがたいと思います。
Re: 「雑巾絞り」と「茶巾絞り」 ( No.51 )
日時: 2012/12/11 13:56:05
名前: とんろう

だみ声様 いもむし様
暖かいご返答有難うございます。
技術論になると、どうも表現がきつく成るようでお許し願いたい。
おそらくこの手の内に関して言えば、言葉では伝わりにくいのは確かです。
うちの門下で実際に教えて、理解は出来たとしても実践がまだ怪しいところがあります。
しかし、そんなに難しくはなく、ただ心がけ次第だと思います。
稽古中によくこのことを忘れているのですね。
でも、基本は基本です。しっかりと指導しています。
この場では残念ながら、いろいろ限界がありますね。

北辰一刀流は剣道に一番近いはずなのに、
剣道界では北辰一刀流のことはほとんど知られてないことが理解できました。
これは、私どもの怠慢から来ているものと思います。
北辰一刀流には竹刀剣術の稽古があり、まさに剣道を稽古しています。
細かなルールは剣道ほどありませんが、技の数が豊富なこと、それよりも
基本を非常に重要として、その全てが合理的な理合いにより成り立っています。
これらほとんどが、剣道に役立つことばかりだと思います。
北辰一刀流を皆様にご理解していただくために、
これからは積極的に広報して参りたいと思います。

最後にもう一言付け加えます。
絞る動作について、手と手首の動きで説明します。
両手で刀の柄を握り、右手の小指球を左方向に、左手の小指球を右方向に移動させる。
この時、両腕の肘は動きません、両手首がお互いに寄ります。(机に肘をついて行うとよい)
したがって、手首が曲り、右手の甲が外側にくの字になります。左手はその逆になります。
手首の付け根の腕は回転も傾きもしません。
この動作を小指に力を入れて握りながら回します。これが茶巾絞りでしょうか。
これ以上の説明は画像か映像になりますが、機会がありましたら公的に発表します。
では、失礼します。
Re: 「雑巾絞り」と「茶巾絞り」 ( No.52 )
日時: 2012/12/21 00:42:44
名前: だみ声< >

とんろうさん
>北辰一刀流は剣道に一番近いはずなのに
   歴史的に言っても、今に受け継がれている流派としては、かなり知名度は高いと理解しておりま
   す。
   さらにいわゆる「当てっこ」ではない剣道本来の「武道」としての技が継承されているのだと思
   います。
   我々も「温故知新」としての取り組みとして、古武道を学び直す(と言うか研究する)事もかな
   り必要なのでしょうね。
   甲野善紀氏とは異なるかもしれませんが、彼も古武術を語る人として有名ですね。

>これが茶巾絞りでしょうか。
   そうなんだと思います。 文字ではこれ以上難しいですね。
  (机に肘をついて行うとよい)もやって見ました。 何となく分かります。 どれだけ出来ている
   かは不明です。 実際の稽古の中で、意識していろいろやって見ます。

詳しいご説明ありがとうございました。 返信が遅れるのは、いろいろやってみているからだとご理解ください。
Re: 「雑巾絞り」と「茶巾絞り」 ( No.53 )
日時: 2012/12/23 11:03:53
名前: とんろう

だみ声様
>どれだけ出来ているかは不明です。
この「茶巾絞り」が出来ているかどうかを確かめる方法が3つあります。
@剣(竹刀)を振り下ろして止める場合に、握力がなくても、手の内で止まっているか。
A手首の断面は長円形ですが、両手首の長軸方向が立って(鉛直になって)いるかどうか。
B肩が、肩関節の下(底)に納まっているか。絞ると肩は下がる。肩が前に出てはいけない。
以上を注意して行えば、よろしいかと思います。

Re: 「雑巾絞り」と「茶巾絞り」 ( No.54 )
日時: 2012/12/25 15:06:26
名前: とんろう

だみ声様
>我々も「温故知新」としての取り組みとして、古武道を学び直す(と言うか研究する)事もかな
   り必要なのでしょうね。

剣道家の方の中には、そういった事を考え、調べようとはするのですが、中々難しいところがあります。
精神面では、道歌、文献、武道家のインタビューなど、接するチャンスはままありますが、表現が抽象的、比喩が多かったりで、理解しがたいものが多いようです。
技術面では、秘伝奥伝は容易に巡り合えない、また文献か何かで分かったとしても、それをすぐに剣道に応用するのは非常に困難を要する。
これらに接するには、古武道の世界に自ら踏み込まざるを得ない事になる。
ところが、踏み込んだとしても、具体的に手とり足とりというわけではなく、大半が、看取り稽古ですし、また本人がその技量に達していなければ容易に教えてはくれません。
これが、古武道の世界です。
Re: 「雑巾絞り」と「茶巾絞り」 ( No.55 )
日時: 2012/12/28 16:08:29
名前: だみ声< >

とんろうさん
>@剣(竹刀)を振り下ろして止める場合に、握力がなくても、手の内で止まっているか。
   何となくできているように感じます。 小手に穴があく頻度が大変少なくなっております。 た
   ぶん握力を使って止めてないからではないかと思います。
>A手首の断面は長円形ですが、両手首の長軸方向が立って(鉛直になって)いるかどうか。
   素振りで空間打突を終わった状態で手首を見ると、その断面の長径がほぼ鉛直になっていると感
   じます。
>B肩が、肩関節の下(底)に納まっているか。絞ると肩は下がる。肩が前に出てはいけない。
   以前から肩の力は抜け切ってないと感じております。 まだ自分で鏡を見て素振りした時、固さ
   がある事を感じているので、不十分だと思います。

話の蒸し返しになるかもしれませんが、結局茶道で言う「茶巾絞り」の動作とよく似た動作を持って打
突を止める事である。 その結果上記@〜Bの様な確認事項を持ってその完成度を確認できる。
あくまで茶道で言う茶巾絞りをそのままやればいいと言う簡単なものではない。

>剣道家の中には、そういった事を考え、調べようとはするのですが、中々難しいところがあります。
映画「ラストサムライ」の技の習得の場面で使われたのは「feel!」でした。 文字でも言葉でも極め
て表現しにくく、結局は「感じ取り」「繰り返し」自分の技へと仕上げて行くも、人に伝えようとして
も簡単ではない、と言う物だと理解しております。

>大半が、看取り稽古ですし、また本人がその技量に達していなければ容易に教えてはくれません。
その技量に達していないと、いくら聞いても、目の前で見ても、たぶんちんぷんかんぷんな物でしかな
いのではないでしょうか? 
まして秘伝奥伝ともなれば、その流派における必勝技と言う事でしょうから、小学生に微分積分をいく
ら説いても理解されないのに似ているのではないでしょうか?

いずれにしろ、古武道の立場から詳しいご説明をいただき、本当にありがとうございました。 稽古し
ながら思い出しては繰り返し頑張って見たいと思います。(「そんな事言わずに古武道やって見ろ」と
言われそうですね)。
今年もあと3日を残すのみとなりました。 どうぞ良い年をお迎え下さい。

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