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五輪書 水の巻 足の運び
日時: 2012/08/12 14:42:29
名前: 武士道

最近スレッド立てまくりの武士道です。

五輪書 鎌田茂雄 の水の巻108ページ鎌田さんの訳に、「足の運びは、爪先を少し浮かせて、踵を強く踏め。」と有りますが、逆ではないでしょうか?
爪先を少し浮かせたら、前からの力に弱く成り、踵を強く踏んだら、まず動けません。いかが思われますか?

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Re: 五輪書 水の巻 足の運び ( No.1 )
日時: 2012/08/13 00:05:19
名前: いもむし

スレッド立てまくりの武士道様

 こんばんは。お相手しまくりのいもむしです。
 
 間違いではないようですよ。

 ここの解釈は、時代背景を考えれば理解できると思います。

 要するに、「普通に歩くように...」とありますね。

 剣を使うからと言って、飛んだり、固まったりしないで普通に歩くように使いなさい。と言っているのでしょう。

宮本武蔵先生の時代は草履等を履いていたと思われます。草履とか下駄って、かかとが固定されないで、足の指で鼻緒をひっかけるようにして歩きますね。

 そうすると「つまさきを少しうけて...」になるのだと思います。

 現代人と昔の人(武士)の歩き方って相当違っていたみたいですよ。大名行列の絵をみるとカゴの脇で歩いている人が、右腕と右足を前に出して歩いていますからね。現代だったら緊張した人がそんな歩き方をするとかしないとかでしょう。
 なんか剣道の打突の極意があるような気がしますね。

 話それましたが、つま先はについては浮かしたりしないで普通でいいと思います。ですが右足は攻め足ですから、つま先に気を込めるというか、相手を感じるというか敏感にしたほうがいいですね。研究して下さい。

 あとここで大事なのは、かかとです。「きびすをつよく踏むべし」
 こっちのがとても重要です。僕の解釈は、強く地面を踏めではなくて、左足のかかとに力を入れろと解釈しています。
 
 打突前に左膝の裏を伸ばして、かかとにグーっと力を入れるのです。床すれすれまで押しこんでいきます。で、後ろから見て足の裏がみえないように打突、引きつけをします。こうすると前に推進力が生まれて、上に飛んだりしませんよ。
 研究して下さい。
 
Re: 五輪書 水の巻 足の運び ( No.2 )
日時: 2012/08/13 09:10:50
名前: 武士道

いもむし先生

成る程、草履ですか、すっかり、裸足だと思っていました。
五輪書関係では、いつも(とは言っても、我以外皆師から2つ目ですが)
いもむし先生の知識を吸収させて、いただいています。
何処かのスレッドにГ私達からは、知識を、(返信)あなた方からは、ボケ防止を、いただいているので、お互い様です。」と、書いて有りましたが、ここまで、
丁寧に指導していただいていると、感謝尽きません。
Re: 五輪書 水の巻 足の運び ( No.3 )
日時: 2012/08/13 10:00:56
名前: いもむし

武士道様

 こんにちは。

 いいんですよ。僕も多くの先生に教わっているのですから。
 武士道さんの勉強熱心なのには感心します。僕も返信するの楽しんでます。

 五輪書は奥深いですからね。研究すればするほど、剣道の役に立ちますし、人生についても色々考えさせられます。

 何度でも読んで下さい。
Re: 五輪書 水の巻 足の運び ( No.4 )
日時: 2012/08/14 01:11:42
名前: 灯屋

初めまして、灯屋と申します。

武士道さんの疑問ですが、「五輪書」のままで良いと思います。
現代の剣道では、“いもむし先生”のおっしゃる様で良いかと思われますが、
「五輪書」成立期では、先生もおっしゃっておられる様に現代人とは身体の使い様が少し違う様で…
足運び等も今、剣道でする摺り足とは違い、能で行われる摺り足を考えられた方が良い様です。
(現代でも居合道や伝承されてる古武道で見られる様です。)
古来、日本人が農耕民族であった事に起因している事も大の様です。

それから、草履や下駄とありますが、多くを歩く者達は踵までしっかりと固定される草鞋を履いていた様なので、それ故に爪先を…は、考え辛いかと思われます。

Re: 五輪書 水の巻 足の運び ( No.5 )
日時: 2012/08/14 14:21:15
名前: 武士道

灯屋先生

初めまして。ご返信有り難うございます。

すいません、踵を固定されるの次何と読みますか?
Re: 五輪書 水の巻 足の運び ( No.6 )
日時: 2012/08/14 22:48:32
名前: 灯屋

ワラジと読みます。
調べてみれば、画像等すぐに見つかると思いますが、先人の工夫に感心してしまいます。
Re: 五輪書 水の巻 足の運び ( No.7 )
日時: 2012/08/15 13:32:15
名前: 武士道

灯屋先生

ご返信有り難うございます。
草鞋何か、分かりました。

しかし、爪先を...は、いもむし先生のおっしゃるように、気を感じるようなイメージだと、思います。つまり、僕が言いたいのは、実際は、固定され、少し浮かせてと、いうことは、出来ないですが、イメージとしての話しではないでしょうか?
Re: 五輪書 水の巻 足の運び ( No.8 )
日時: 2012/08/15 17:32:04
名前: いもむし

武士道様

 こんにちは。

 「つまさきを少しうけて」に関しては、現代の剣道では使いませんので、スルーしてしまってもいいと思います。
 ですが、僕なりの解釈をもうちょっと広げてみます。

 水の巻 兵法の身なりの事に
「常の身を兵法の身とし、兵法の身をつねの身とすること慣用なり」とあり
 足づかいの事に
「常にあゆむがごとし」とあります。

つまり、普段の身なりと剣道の身なりは一緒にしなさいということでしょう。 たとえば「ちょっと三河屋に酒買いに行ってくら−」とゾウリをはいて出かけたとしても、敵に襲われるかもしれません。ですから兵法(剣道)者は、常の身が兵法の身、兵法の身をつねの身としていなければいけませんよ。と言っているのだと思います。ですから僕の解釈ではゾウリ、ゲタでしっくり修まるのです。

 で、これを現代で考えてみると、「常の身を兵法の身とし、兵法の身をつねの身とすること慣用なり」はこのまま教訓になりますね。剣道の稽古しているときは背筋正しく凛(リン)としているのに、普段歩いているとき猫背だったり道端に座ったりなんてことはいけませんね。
もっと拡大すれば、剣道人としての立ち居振舞いに心がけると言ったところでしょう。
普段から凛として「お宅の武士道君。剣道やってるだけあって立派ねぇ」と言われたいですね。
 
 おっさんの場合、胸張って歩いてると「また、何威張ってんだ」と言われるのが関の山です。
Re: 五輪書 水の巻 足の運び ( No.9 )
日時: 2012/08/15 18:03:38
名前: 武士道

いもむし先生ご返信有り難うございます。
あのーなんと返信したらよいか分からないのですが。
参考に、成りました。有り難うございます。
Re: 五輪書 水の巻 足の運び ( No.10 )
日時: 2012/08/16 16:03:23
名前: 灯屋

武士道さんもお困りの様なので、これまでにしたいと思いますが…
現代の剣道と“五輪書”が著された頃の剣術とは、色んな点で違いがあると思われます。

まだまだ勉強中の私が何かを書くよりは、多くの先生方の著書を機会を見つけ読まれる事をお勧めします。
今回のお話ですと例えば、「武蔵と柳生新陰流」赤羽根龍夫 赤羽根大介著 集英社新書 は、如何でしょう?
きっと、参考になると思います。

Re: 五輪書 水の巻 足の運び ( No.11 )
日時: 2012/08/16 09:46:51
名前: 武士道

灯屋先生ご返信有り難うございます。

そうですね。参考書も、読んでみたいと、思います。
五輪書に、五輪書の参考書の紹介が、有りましたね。
ちなみに、新しく、五輪書の参考書が、発行されたようです。
「五輪の道」と言う本です。紹介だけしておきます。

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