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前触れ
日時: 2013/03/06 19:12:47
名前: ムアン

こんにちは。ムアンです。


今回は、『前触れ』についての質問です。



実は、手と足が一致しない事の次に悩んでいた事なのですが、技を出す時、前触れがあります。

前触れというのは...、手元が上がり、剣先が下がる→手元が下がり、剣先が上がる→面みたいな。簡単に言ってしまえば、ウェーブしています。


そのまま行く様に気を付けてはいるのですが、いつもなっていると言われ...。


試合などでも、直ぐに気づかれてしまうので、直したいです。


解決方法などがありましたら、教えて頂けますか?


よろしくお願いします。

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Re: 前触れ ( No.1 )
日時: 2013/03/07 07:39:48
名前: いもむし

ムアン様

 こんにちは。

 手元が上がるのは、打突前に面を打つ気が満々だと、手元が上がる人が多いです。
 小手を打つ気満々だと打突前に竹刀が小手の方を向いていたりします。

 ウェーブするようになるのは、別の書き込みで「前のめりになっている」と友達に指摘されましたね。前のめりになるので手元が下がったりすると思います。

 姿勢と、竹刀の振り上げ方が大きな原因ですね。

 打突時の姿勢は、構えたまま腰から相手の喉元を突くように(左手、右手は動かさない)前進していって打突します。面の物見から相手の目を見ながら打突して下さい。
 (前のめりになると、物見より上のところから見ているはずです。)

 あと、竹刀を振り上げるとき剣先の方を振り上げようとすると、勢いをつけようとして剣先が下がります。無意識の内にやってしまいます。
 竹刀は鍔の10センチ先ぐらいのところを振り上げるつもりでやって見て下さい。(短い竹刀を持っているという意識がいいかも知れません。)

 まとめると、構えた姿勢で物見で相手を見ながら、腰から相手を突くように前進して、竹刀の鍔の10センチ先を振り上げ打突する。

 これを意識しながら稽古すれば、直ると思います。

 
Re: 前触れ ( No.2 )
日時: 2013/03/08 19:13:47
名前: ムアン

わかりやすい解説、ありがとうございます。


他の書き込みも見て頂き、感謝感謝です!



ちょっと練習してみます。
Re: 前触れ ( No.3 )
日時: 2013/03/10 02:19:54
名前: だみ声< >

ムアンちゃん
打突の前触れが分かると言う事は、剣道用語で言うと「起こりが見える」と言う事だと思います。
起こりが見えると言う事は、打つ側にとってはその「準備時間」と言う事ですが、相手にとっては対策
を練る「余裕時間」なのです。
起こりが見えないと言う事は、相手にとっては、「奇襲攻撃」されるような不安感が伴います。 そこ
に隙が出来るから、打つ側にとっては起こりを見せずに打突動作をすると大変有利な訳です。

では相手に対して、打つ側の「起こり」が見えないように懐に入り込むにはどうするか? が打突動作
の大きなテーマなのです。 これを完全にマスターすれば「百戦百勝」なのです。
しかも厄介なのは、お互いが同じ目的の(一本決める)ための動作を、虚実入り乱れて繰り出し合ってい
る事です。

そこでいもむしさんの説明になるのですが、簡単に言うと、「攻め」「溜め」「乗る」「打つ」「勝つ」
と言う「剣道の極意」に至るプロセスとなるのです。

最初の「攻め」ですが、これには2種類あって、「動作としての攻め」と「心理につけ込む攻め」があ
ります。
動作としての攻めは、きれいな姿勢で、ぐっと前進して相手との距離を詰める事や、「打って来い!」
と言う意味でわざと「誘い込む隙」を見せること等です。
心理につけ込む攻めは、「強い先輩」と言う気持ち、「こいつにゃ負け越してるしぃ…」と言う記憶だ
ったり、「すげぇーオーラを感じる」とか、「目つきが怖い」とか、「身体や声がでかい」とかいう「雑
念」全般です。 つまり普段の生活の中で、自然にある上下関係なども影響しているのです。

そこで難しい事を言うより、こうやれば、相手は「起こりが見えにくくなる」と言う事を以下に説明し
ますよ。 この説明は、「動作としての攻め」の一部です。 難しいぞぉ〜〜 分かるかなぁ〜?

動作としては、右足が床を這いながらすぅーっと前進して一足一刀の間に到ります。(竹刀の上下動は
一切なしっ!!!) 左足が右足に「瞬時」に追随する(腰から上が垂直なら出来る)も、その移動距
離は右足の移動距離と同じ(これ大事)にします。
結果として構えた時の姿勢のまま、打突可能な位置に前進した訳です。 すぐ打たないのがコツです。
一瞬「静止」しましょう(これ大事)。 一瞬の時間は、「状況による」のですが、ここが難しいので
す。 長すぎれば相手は「対策」が出来てしまいますし、短かければこっちの「打つ決断」が出来てい
ません。
相手は「来たっ!」と思いますが、「心理につけ込む攻め」も同時進行しておれば、一瞬の「居つき」
があるものです。 または、前進した時相手の竹刀を竹刀の直径分(3〜5センチ)押えこんでおけば、
「剣を殺す」事にもなりますね。 後は決断した通りの「打突」を気合いを込めて行うだけです。

言葉にすればこう言う事なのですが、分かるかなぁ〜〜? 分かんねぇだろうなぁ〜〜。 と言うのも…
先に書いた「誘い込む隙」と言うのも、強い相手だと、そこを見逃さず打って来ますし(これは誘い込ん
だつもりが、隙を作らされた事になります)、今度はこっちの対応が遅れれば、完璧に打たれることにな
ります。

そこで、だみ声オヤジは声高らかに言うのです。 稽古せい、稽古せい、稽古せい、稽古せい、稽古せ
い、稽古せい、稽古せい!!!

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