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フェイント小手の対処法
日時: 2013/10/30 14:42:43
名前: こてまる

こんにちは お世話になります

先日、小学生高学年の試合でフェイント小手を得意にしているチームとあたりました。
うちは邪道とは言いませんが正剣ではないと、フェイント小手を教えません。
なので、自分達が使わないのでなれてないのもあって、あてられてしまいます。
そこでフェイント小手に対する効果的な対処法をご存知ないでしょうか。
小手抜き面は効果ありそうですが、攻めずに待って後ろへ下がる剣道になりやすい為
教えてません。


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Re: フェイント小手の対処法 ( No.1 )
日時: 2013/10/30 23:45:38
名前: 凛美優

『こてまる』先生。

すみません。『フェイント小手』って、どんな形のものなのですか?興味があり、伺う次第です。
面に行くと見せかけて剣先を瞬間的に上げて踏み込み足だけして小手に行く、のような展開のことですか?
Re: フェイント小手の対処法 ( No.2 )
日時: 2013/11/01 09:43:55
名前: こてまる

凛美優先生 お世話になります。
良い技ではないため、フェイント小手について細かく説明するのに戸惑いますが、
概ね先生のおっしゃられる感じの打ち方です。
面にいくフェイントからの小手ですね。
突くように面へフェイントし、そこから小手を打ちます。
踏み込みは二段打ちのようになります。
少し遠間から打てる為、攻めに入る前の虚をつかれてしまいます。
攻めを必要としない、攻めではなく自分の構えを崩して見せかけ行為で
相手をだますような技なのでうちでは良しとしません。
Re: フェイント小手の対処法 ( No.3 )
日時: 2013/11/01 09:46:09
名前: こてまる


編集で書いてしまいました。
Re: フェイント小手の対処法 ( No.4 )
日時: 2013/11/01 12:21:32
名前:

フェイントは攻めを理解する第一歩だと思いますよ。
フェイントばかりではダメですけど、フェイントをやらないと、
相手を動かすって事を理解するのが難しいと思いますが。
Re: フェイント小手の対処法 ( No.5 )
日時: 2013/11/03 02:55:38
名前: 凛美優

『こてまる』先生。お稽古のため遅くなりすみません。返信ありがとうございます。仰っている技のイメージが分かりました。
小学生高学年ですから、発展途上ですので、教えるのは難しいですね。その『フェイント小手』は、中学、高校、大学と学年が上がるに従い、その技を受ける側も慣れてきて、避けるのも上手くなり、技自体が決まりにくくなりますね。なので、小学生でも出来る効果的な対処法ということになりますね。
確かに『こてまる』先生が言われるように、私も『フェイント小手』は剣道の技としてはあまりいい技ではないと思います。日本の剣道の中核は、やはり『攻め』だと思いますので、小学生でも小学生なりの『攻め』を体現して欲しいですね。『フェイント』は、攻めというより、だまし技のテクニックって感じがします。正面打ちをするのに、攻め入り後に、そのまま正面を打つのではなく、相手の右小手を狙うかのように錯覚させるため、一旦、自己の左右の拳をすくうように手元引きのような動作を入れてから面を打つ人が、割と多くいますが、それもその人が攻め勝って相手を打ったのではなく、その人にだまされて相手が打たれた、っていう見方になってしまいます。つまり、打つという結果だけを何よりも最優先した動作ということになります。『フェイント小手』もその一種のような気がします。ま、試合では、当たれば、結果的に一本となってしまいますし、審判を厳格に厳しくすれば、試合が終わらないしと、審判基準のその場での緩和をどこまでやるか、という議論になってしまいますね。剣道の教えで『虚と実』と言うのがありますが、まさに『虚』の部分ですね、『フェイント小手』は。小学生は、まだ発展途上で技も上手く出来ない一方、相手の見せかけにもつい反応してしまって、隙を見せてしまうことが多いので、私は、小学生と中学生には、次のように教えています。
@ 目付。言葉が難しいので、表現や言葉そのものは年齢が上がってから教えればいいと思いますが、意味合いは小中学生にも教えています。観の目付と見の目付。要は、相手の心の内を見通すこと、それから相手の姿や外観を正しく見切ること、その両面の眼を持って、お相手と対峙しないといけません、って言っています。
A 構えをしっかり作ることと、構えを崩さないこと。特に小学生は、全身を上下左右、縦横無尽に動かして、必死に技を出したり、相手の技を受けたり、裁いたりします。構えの時、攻める時、打つ時の姿を強く意識させて、常にその姿からなるべく変わらないように動作して、と言っています。ひっくり返るような身体の動きで相手の技に対処するのではなく、構えの姿勢をなるべく維持しながら、自分が相手に向けている剣で相手の攻撃に対処するようにと、つまり剣の裁きと技で対応するように言っています。
B 間合い。そして脚(足)裁き。小学生でも、触刃の間、交刃の間、一足一刀の間、この3つは教えています。相手と自分との距離を意識させる上で、とにかく相手を竹刀で叩けるように目測で打ちにいくのではなく、自分の前進・後退・左右の動き(脚裁き)をもって、今対峙しているお相手に、どうすればどこを打てるか、どうすれば間を切れるか、を考えるのではなく、それらをとっさに感じるようにと、言っています。そして、自分の動きの他に、相手の動きも利用して打つようにと。
C 気位。何よりも、先の気分をもってお相手と対峙して、強い気持ちと掛かりの気持ちをもって、自分の気持ちを満たしておくように、と言っています。(つづく)
Re: フェイント小手の対処法 ( No.6 )
日時: 2013/11/03 02:56:36
名前: 凛美優

(つづき)私ならこうするという意味での、具体的な対処法としては、
@ 特に、相手から『フェイント小手』を、一度でも受ければ、その警戒心を特に高めること。(ま、当然ですが、でも小学生は、やっているつもりでも、結局できないことが多いです。)
A 相手が『フェイント小手』を出しそうだと感じれば、一瞬とっさに間を切る、あるいは相手の自分をつなぐ直線のルートをとっさに外れるように体裁きする。その際には、必ず剣先はお相手の中心線上の喉あたり。漠然と間を切ると、お相手の別の攻撃を誘発する可能性があるからです。
B 相手の攻撃の避け方は、いわゆる三所避けではなく、両拳の位置を中段の位置からやや上げて、右拳は右胸の前あたり、左拳はみぞおち右横のあたり、両腕と両肘は伸ばして、剣先はお相手の喉あたり、そして右拳は、日本剣道形の小太刀一本目の仕太刀の構えと同じような形にして、右親指をやや内側に、刃は真下ではなくやや自分の右斜め下、左拳は、お臍前あたりから大きく外れ、自分のみぞおちの右横か右肺前あたりにくるように、右小手を避けつつ、面も胴もすぐに防御できるように、極力、中段に近い形で、対処する。その避けの態勢になった時には、当然、お相手との距離について、なお一層の強い警戒心を持つこと。つまり、付くか離れるか、メリハリ付けてどっちかにハッキリ対処すること。
C お相手との距離感の他、お相手と自分の直線的な位置取りを、意図的に変えることもありかなと思います。つまり、気持ち的には、あまりいいものではありませんが、自分もお相手も、右拳を前、左拳を後ろにして剣を持ち構える場合、自分の右斜め前の方向にとっさに相手に近づくと、相手からのほとんどの攻撃を受けにくくなります。その場合、自分も攻撃出来ないので、完全に防御のみの動きとなりますから、小学生という発展途上のステージで、やむを得ずというのが前提です。その後、何度もいたずらに乱用反復したり、何もせずじっとしていたり、すぐに離れないと、時間の空費で反則になる場合があります。
D 相手の『フェイント小手』を感じれば、一発で決める出小手、つまりフェイント直後の一瞬の動作の止まりを狙う。あるいは、相手の『フェイント小手』を感じた瞬間、小手(裏)−面を先に打ってしまう。つまり、相手がフェイントをしようとする前に、こちらから技を出す、ということ。ただ、この場合、やはり小手から入った方がいいのかなと。面だと小手や返し胴を狙われる可能性があるので、小手によってお相手の技を殺して、次の技を繰り出す、というのが効果的かなと思いました。
だらだらと長くなってすみません。よく考えず急いで書いたものですので、もっと冷静に考えれば、もっといい指導法があるかもしれません。あくまで、私の個人的な一意見として、ご理解頂ければ幸いです。(おわり)
Re: フェイント小手の対処法 ( No.7 )
日時: 2013/11/03 03:21:11
名前: だみ声< >

こてまる さん   お久しぶりです。
たぶんここは、凛美優先生の書き込みを待った方がいいと思うのですが、お忙しい方なので、僕のコ
メントを先に投稿します。
と言って、投稿しようとしたら、凛美優先生のコメントがありました。 読まないままとりあえず投
稿しますね。

フェイント技の評価ですが、将さんもお書きのように、あながち「姑息な技」と言わないでいいので
はないでしょうか?  ただし、これは「攻め」を実感(と言うより会得)するプロセスの初期の段
階だと言う事で「相手の手元を上げさせる方法」と言う事で、指導して良いのではないかと思います。
と言いつつ道場にはそれぞれ方針がありますので、差し出がましい事を言うつもりはありません。

ふと感じたのですが、トランプの後、優勝者がその他の子の「重ねた手の甲」をたたくと言うのがあ
るでしょ。 あの時優勝者は、振りかぶった手を、いきなり振り下ろすのではなく、一瞬止める動作
の後、一旦ひっこめた手を戻してくる所に振り下ろすと言うのがあると思います。
これって、明らかなフェイントだと思うのですが、うまくたたくコツだと思います。

剣道では、叩く側と叩かれる側が一定でなく、攻防の中でのやり取りですので、手元を上げさせる方法
の一つに含まれていいのではないかと思います。 あくまで「方法の一つとして」です。

逆に、相手のこう言う誘いに対して「構えを崩さない」事の重要性も同時に指導すれば、子供たちはい
ろんなバリエーションがある事に気付く時が来るのではないでしょうか?
フェイントに構えを崩さず打ち込んで行くと、時間差はこっちに有利ですから、相手は簡単にフェイン
トを使えなくなると言うメリットもあると言う事です。

ここはそれぞれの指導方針にゆだねられると思います。 僕が大学で受けた指導にもフェイント(剣道
に横文字もなじまない)と言う動作指導もありませんでした。 ひたすら大きく前進して「大きく打ち
こめっ!!」でした。 いつも言われたのは「勝負は前でやれ!」だけでした。
これだけで大学2年時に二段まで合格しました。

その後3年時以後、同じ先生の指導が受けられなくなり、それっきりで再開した後何年もかけて、攻め
た後の「崩し」「捌き」「返し」「引き」等を改めて習得しました。
今指導する中学校剣道部員にも、「勝負は前でやれ!」と口うるさく言いながら、手元を上げさせる方
法(攻め)の一つとして「こんなのもあるぞ」と言うように教えております。

以上、あくまで僕の思う所の「攻め」の一つ、と言う中で指導しておりますが、これだけに頼ることの
弊害もその他の攻めと共に説明しております。
Re: フェイント小手の対処法 ( No.8 )
日時: 2013/11/03 19:50:30
名前: こてまる

将先生 だみ声先生 コメントありがとうございます。
おっしゃる通りで、フェイントが攻めにつながるのは私も同感です。
しかしながら、フェイントといいましても色々あります。
中でもフェイント小手はちょっと異色といいますか、
通常、フェイントというと、右足でパンっと音をならしたり
グッと腰を沈めたりするのは、もう一度構えにもどれるフェイントといいましょうか。
フェイントからの小手ならいいんですが、フェイント小手のフェイントは
打ち気をにおわすのではなく、体がでてしまうフェイントで
「打つかもよ」のフェイントならいいんですが
「こっちじゃなくてコッチでした」がよくない
みたいな感じなんです。二心の打ち?

姑息な打ちというような感じに書いてしまったのは
あ〜あの技ね。と広くグレーゾーンの技として知られていて
解りやすいかなと思って書きました

フェイントと攻めの定義の話しになると話が大きくなりすぎて
しまいますので、「フェイント小手の対処」に絞っていただけると
大変ありがたく思います。


凛美優先生コメントありがとうございます。
深く読ませていただきますので、返信は少々お時間ください
Re: フェイント小手の対処法 ( No.9 )
日時: 2013/11/03 22:15:35
名前: Kica

こてまる先生

横から失礼致します。
bWの書き込みを拝見して、「あーあれねぇ」と思いました。

うちの息子は六年生です。
多分同じように、竹刀をぐるぐる回したり、打つと見せかけて下がったり
出ると見せかけて止まって、はっとしたところに小手がくるという
ライバルに、長年悩まされてきました。

うちは別に、正剣などという立派な考えはございませんが、
単に私達両親(一応経験者です)が、あのような剣道は嫌いなので
何としても息子に勝たせたいといろいろ研究しました。

すりあげ面や小手払い面など、応じ技もやらせましたけど、
いろいろな先生にご指導いただいたところ、最終的にですが、

1、相手を良く見て、絶対に手をあげない。
2、しっかりとしたすり足と、足さばき。
3、試合中は足を止めない。
4、一足一刀での面打ち

この四つを必死に稽古しました。

1で、竹刀を軽く払われても、相手が足踏みしても【ガマン】を勉強し
2で、相手がどのように出てきても、こちらから打ち、応じられる準備を
3で、どんな時もベストポジションで(間合をとれる)打てるよう
そして4で相手を仕留める!

これで、何とかライバルに対抗しようと必死に頑張り、
ライバルとは対戦できなかったのですが、地域の大会で上位の成績を
おさめることができました。

この稽古を通して思ったのは、試合で勝っていく子は、基礎がある程度
しっかりできていると言う事。
ライバルに勝ちたい、と思って研究した内容はすべて、息子の上達に欠かせない内容でした。
一年半かかりましたけど…。

こてまる先生の文章を拝見しますと、時間はかなりかかりますが、
正剣で、フェイント小手の対処となると、「こういうのが効果的」というよりは、
小学生であるからこそ、より剣道を正しく追及していくことしかないのでは…。

しかし、小学生にフェイントは良く効きます。
剣道を正しく教えてあげたい。でも子ども達には勝たせてあげたい。
このあたりが、指導者の先生方の難しいところかもしれませんね。

うちの地域で強いと言われているある剣友会は、いわゆるフェイントばかりです。
但しその剣友会の先生は、フェイントのことを「引き出して打つ」と仰っています。
自分から打っていかず、相手を動かして出ばなを打つ。
相手が居ついたら自分から打っていく…のがその剣友会の剣風です。

先生の仰ることは有段者の剣道です。とても正しい。
ただ、本人達は小学生なので、引き出すという攻めがフェイントしか
できないんですねぇ…。

賛否両論あるんですが、そういう考え方もあるようですね。

参考までに失礼いたします。
Re: フェイント小手の対処法 ( No.10 )
日時: 2013/11/05 02:37:41
名前:

こてまる様

僭越ながら、面フェイント小手(という技名なのでしょうか?w)といっても、
使う者の力量で全然違いますよ。
また、ふフェイントはOK、でも面フェイント小手はダメ、というのは、大きなフェイント動作がダメということでしょうか?

もともと、面フェイント小手だけでなく、飛び込み胴、小手の一本打ち、
返し技、すりあげ技・・・といった一本打ちの面以外の技は、強く早い面を意識させることができて初めて成功する技です。

面あっての技、つまり面打ちの練度が高くないと、効果は低いんです。
早く正確な面が有るから、防御一辺倒の動きになってしまい、手元が上がる。
下手な面しか打てない人が面フェイント小手を使っても、こっちは怖くない。
逆にこちらが出鼻技を出せば勝てるんですから。

面フェイント小手のせいで負ける、その技は姑息だといわれるのは、
ちょっと厳しい言い方になりますが、私から言わせていただくと、
単に指導力の無さを否定しているだけでしか有りません。
また、何故、面フェイント小手を使う子が多いか、考えられたことがありますか?
フェイントを覚えるにあたり、面フェイント小手が一番覚えやすく、教えやすいからです。
そのような技も有ると教えることは技も考え方も広がりますし、
対抗策として、試合だけじゃなく、審査でもポイントが高い出鼻技を覚える機会にもなるのではないですか?
また、教士八段神崎浩先生が、「剣道攻めの極意」という本で書かれておりますが、
有形の攻め(大きなフェイント)→小さなフェイント→無形の攻め と練度が上がるにしたがって移行するものだそうです。
つまり、攻めの入口である有形の攻め、大きなフェイントを覚えないと、なかなか攻めを理解するのは難しいかと。
Kicaさんの書かれていることですが、小学生ではフェイントを覚えるくらいまでしか、なかなか理解できないでしょう。
大人の高段者が言われる攻めは、無形の攻めです。
それは小学生には無理というか、できるなら既に全国レベルでしょう

フェイント小手、強く早い面が来ると感じさせ、防御一辺倒の動きをさせて手元を上げさせて小手を打つ。
これって結構な練度と実力差が必要ですから、あながち捨てたもんじゃないですよ。

Re: フェイント小手の対処法 ( No.11 )
日時: 2013/11/05 02:55:40
名前:

追加でもう1つ。
ジャンケンってあるじゃないですか。
どこかで聞いた話ですが(出所忘れましたがw)

グーはフェイント技
パーは仕掛け技、出鼻技
チョキは返し技

なんですって。
もちろん、実力が上がれば、返し技を警戒しながら仕掛け技を使ったりするわけなので、そうとばかりは言えないですけど。
ただ、分かりやすくて良い例えだな、と思って覚えていたんですが。

ちょっと極端ですが、フェイント技に勝つには、仕掛け技、出鼻技、ということです。
仕掛け技、出鼻技の練度を、フェイント小手を使う相手より高めれば、必然的に勝てると思います。
Re: フェイント小手の対処法 ( No.12 )
日時: 2013/11/06 13:01:06
名前: こてまる

みなさま 私の説明下手で表現力のない文に
返答下さりありがとうございます。

簡単に手元をあげないよ我慢する。しっかりとしたすり足と足さばきで
いつでも打てる姿勢、間合い、気持ち(気位や集中力)を保つ。
などを噛み砕き意識したいと思います。
また再度読みながら自分で体現して行きたいと思います。


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