Re: 高校の剣道部入部について ( No.1 ) |
- 日時: 2015/04/14 04:53:24
- 名前: だみ声<
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- あしまり君 こんばんは。 僕はこの手の悩みには黙っておれない「だみ声」オヤジです。
結論から言うと、君が悩んでいる3つの理由が、「青春を燃やすには負の要因」と思うのか、「大きなチャンスだ」 と思うのかの違いです。
今のところ君の文章からは「負の要因」と感じていると受け取りました。ショックもあったようですね。 その理由はものすごく一般的ですが、「自分の思いと異なる環境に幻滅した」からだと思います。 強い先輩も少な く、「これでは自分の上達が鈍る」とも思ったかもしれません。 先輩が何人いるのか知りませんが、弱い先輩の言 うこと聞かされるのも「納得できない」という感覚もあると思います(後述)。
一方「チャンスだっ!」と思うと、どんな感覚になるでしょう? まず稽古には最も熱心に取り組むことです。 と言いつつ今まで道場で「ぼんやり稽古する」なんてなかったと思い ますから、道場での緊張感の高い稽古を実践するのです。(気が緩み勝ちになるから大変ですが…)。 ゆるい稽古 になびいて行っては絶対ダメです。(これ難しいけど大切です。緩い環境で緊張を保つ修行です)。 この部分の詳細は後ほど…★
ところで剣道部のなかった中学校では、どの部活をやっていましたか? まさか文化部ではなかったと思いますが、 球技でもないように感じます。教えてください。 さて、剣道部のない中学校で別の部活をやりながら道場に通い、二段も取った、と言う事は中学生ではこれ以上ない 所まで頑張ったのだと思います。大会でも何回か優勝まで行っている。 そこそこ強い君だというのは分かります。
>中学生の時、この高校の剣道部の稽古に参加したかったのですが、中学生の参加はダメだと言われ 普通剣道が盛んな高校では、公立でもこういう門戸は開いていて、中学生に参加させる所も多いですが、こ の高校はそれをしてなかった。 たぶん、剣道部にはそんなに力を入れているわけではないのだと思いますし、剣道強豪校でもないのでしょう。 と言うか、進学校の場合「勉強優先」で「部活はおまけ」という所も多いと思います。 僕は、若い内は「文武両道」で十分体力も鍛えられると思いますが、それぞれ学校には伝統的に「方針」もあ ると思いますから、何とも言えません。
>小学生相手の元立ちをしていたこともあり、不完全燃焼でした。 実はこの時が君にとって上達のチャンスだったのですが、誰もその事を言わなかったのでしょうか? 君も小 学生を相手の稽古に「あれっ? 俺強くなったカモ!」と思うことはなかったでしょうか? 中学生に「そこを感じろ」というのも多少無理があるかもしれませんが、誰を相手にしようとも「元立ち」を 経験する事は「上達の近道」の一つなのです。 ボカスカ打つだけじゃなく、相手に「打たせる」ことが重要になり、そこに大きなヒントがあるのです。
>親と相談したところ、 以下の6行。 さすが10年間君の剣道を見てきたご両親です。 的確なアドバイスだと思います。 >自分が望むような環境に変えていくのも修行だし、 >今、このタイミングで悩むことは、人生の糧になるから頑張れ、 僕も全く同じようにアドバイスすると思います。 愛すべき、そして尊敬に値するご両親です。
さて、詳細は後ほど…★ の所ですが、剣道部で頑張ることを前提にしますよ。 体力的に大変かと思いますが、部活と道場の両方での稽古を続けましょう。 ただしメインは部活です。 道場は 時々、何かに迷った時などが良いです。 以前の先生方と剣を交えるだけで、気持ちが落ち着きます。
大切なのは、君より弱い先輩との付き合い方です。 どうしても気持ちの上で「上位」の感覚になり、先輩を「軽視」 しがちになります。 でも、そこを抑えて「先輩を立てる」ことが重要です。 稽古では君が上位です。 それ以外 はやはり先輩が上位なのです。 この点をしっかりわきまえれば、不思議なものですが、先輩たちが「教えてくれ」と君の指導を受け入れるようにな ります。 何しろ顧問があまり稽古に関わってないのだからね…。 この時、あくまで稽古の時だけが「上位」でい るのです。 ここさえ使い分ければ、君は十分部活の中で指導的な行動ができると思います。 ただし顧問先生が指 導している間は、おとなしく従ってください。 しかも、入部してすぐやるのではなく、あくまで先輩たちが「教えてくれ」と言いに来るのを待つのです。 もし言いに来なければ、それは、君の実力が不十分なのです。 しっかり稽古しましょう。 多分半年ぐらい先です。 こういう事で過ごす3年間の剣道ライフは、試合に強いだけでなく、剣道理念で言う「人間形成」が同時進行するい い機会なのです。
たくさん頑張って、たくさんの剣道仲間を作り、たくさんの成長を遂げてください。そして「生涯剣道」を目指してください。
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Re: 高校の剣道部入部について ( No.2 ) |
- 日時: 2015/04/14 23:01:46
- 名前: あしまり<
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- だみ声様
高校生の僕にも分かりやすく、アドバイスを書いてくださり、 ありがとうございました。
中学校では、少しのあいだだけ美術部でした。 尊敬する岡本太郎氏の影響です。 芸術は(剣道も)バクハツだ!と思っています。
アドバイスを拝見し、本当の僕の気持ちは、 剣道部に入って頑張りたいということを改めて認識できた気がします。
そして僕が剣道部でやりたかったことは、 自分が全力でぶつかれる稽古だと気付きました。
地域の剣道部の元立ちの方は、おじいちゃん世代の大先輩方で、 本気で当たって行くと、倒してしまうことが多かったため、 全力を出し切る稽古をしていなかったこともあると思います。 先生からは、「高校に行ってから本気でぶつかって、 今ここで老人をいじめるな」とよく言われていました。
元立ちをするよう先生に言われた時、先生からは特に注意点などは言われませんでしたが、 親から「相手の打ちやすい間合いを作ること」と言われていました。 それを意識していたのですが、出来ていたのか良く分かりません。 後輩たちが僕の元立ちで強くなれたらいいなという思いを込めて、 大きな声を出させるようにすることなら、少しはできたと思います。
だみ声様のアドバイス『ボカスカ打つだけじゃなく、相手に「打たせる」ことが重要』の、 【ボカスカ打つ】が目的だったと気付いた僕は、高校剣道部での目的を変える必要があるのかもしれません。
だみ声様のアドバイスどおり、僕は「生涯剣道」を目標にしています。 今しかできない剣道を考えたときに、全力で(力任せに)ぶつかり、ボカスカ打つ剣道が、高校時代の剣道だと思っていたのですが、 この悩みを抜けたときに、剣道を一生続けていくカギとかヒントのようなものが、少しぐらい分かると良いなと思っています。
とりあえず、高校で剣道部に入ることを前提に、もう少し悩んでみます。 道に迷いそうになったら、またアドバイスお願いします。 ありがとうございました。
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