Re: N大会 ( No.1 ) |
- 日時: 2008/07/14 23:49:55
- 名前: 凛美優
- 『ドラいもん』先生。
直接、関係ないかもしれませんが・・・。審判って真剣にやればやるだけ難しいんです・・・、最近の私の思いを聞いてください。
実は、一昨日、私も隣の区の区民剣道大会の審判をしてました。剣道七段とは言え、いい加減な審判をしていたり、規則をきちんと認識していなかったり、明らかにその立ち位置では有効打突を判定出来ないでしょうという方も、正直、散見されました。
審判作法についても、主審宣告が違っていたり、足を開いて立つとか、審判旗が赤白逆だったり、腕時計をしたまま審判したり、他の審判員の旗表示に対して自己の旗表示をしなかったりと、試合中に直ぐ傍でフラッシュを連発する観衆にも注意しないとか、もういろいろ・・・。私は年齢的に一番下でしたので、審判主任にいろいろ進言しましたケド・・・、そもそも審判員の選定の時点で問題があったと思わざるを得ませんでした。もう審判行かなきゃよかったとさえ・・・。でも試合者はもっと不敏ですよね。
そう思って凹んで気持ちも回復しないまま、今日、毎年行っている全日本少年剣道練成大会の審判講習会に行ってきました。審判員申し合わせ事項の確認と審判練習を少しやりましたが、そこで、私、いい加減な審判ばかり責められないなって少し思ってしまいました・・・。
何故ならば、ハッキリ言って、審判の基準の透明性と客観性があまりに無く個々人バラバラだからです。剣道試合審判規則や細則や運営要領は、今日、大会委員長が言及していた通り、初心者から全日本選手権まで同一の文言の規則で運営されています。会長いわく、小学生の錬度にあった見方で審判するようにと・・・あまりに抽象的な指示・・・。でも、子どもの気持ちを壊さないようなきちんとした審判しなさいと・・・。
この大会は、基本稽古(切り返しと打ち込み)の判定があります。その判定基準も、気勢とか手の振り方とか、漠然としたことが並列的に決められていますが、それぞれの項目に優先劣後順位が決まっていないのです。最後は総合的に感覚的に判断せざるを得ないのです。
審判長は、切り返しと打ち込みは別々に見ろと、左手の納まりをよく見ろとの指示でしたが・・・。切り返しは白選手、打ち込みは赤選手、と判断した場合、どちらを優位勝者と判定するのか、とか・・・。あるいは、白選手は十分な気勢があるが、赤選手は気勢がない、しかし真っ直ぐとした打ちと手の内の効きは圧倒的に白選手より赤選手の方が上、残りの属性はほぼ同じという事例の場合は、どう判定するのか・・・。もっと細かく言うと、小手打ちは白選手、面返し胴打ちは赤選手、といった場合、更に言うと、足捌きは白選手、腕の振りは赤選手、の場合とか・・・。
判定が3名の審判で割れることはあり得ないっ!、間違える訳がないっ!等と強調されていましたが、そのいわゆる小学生レベルでの優劣をどう付けるかは全く言及されず、感覚的な部分で判定せざるを得ない状況の中で、きちんとした審判をしろと強調されても限界があると正直思いました。
講習会での質問時間はありませんでしたが、ストレートにそれを質問したら、恐らく審判長も回答に窮すると容易に予想されますし、範士の先生や8段の先生が皆で小学生を審判・判定しても、常に割れないことがないということは、あり得ないとさえ思います。
審判の役割は重要です。試合者の真剣さに真摯に応えしっかり公平に見なければいけません。しかし、切り返しにせよ、打ち込みにせよ、今日ここにきた審判員が皆、全員、審判長が言うようにきちんと実演・実践出来るのかと、『ドラいもん』先生がご指摘の引き胴の技を試合できちんと出来るのかと、そういった視点で見た場合、100%出来ないと思うのです。左足の動き、左手の振り、一連続の切り返しのしっかりした気勢、腕の伸び、しっかりした打ち等、実は審判員だって皆、感覚的に経験則的に違うから、着眼する箇所もそれぞれとなるし、その重点箇所も異なるし、それで判定も割れるのであって、それらの違いを客観的に透明度高く申し合わせて明らかにしない限り、判定のズレは不可避であり、そこに大きな問題があるのではないかと、正直思いました。それが全然ないまま、しっかりしろと強調ばかりされても限界があるなと思いました。審判技術の向上を剣道人全体で上げていく余地は、やり方論も含めまだまだ相当に多いと思いました。
結局、今は、選挙みたいなもので、委嘱された審判員のうち、審判員のあり方はどうであれ、感覚的に共感する人が3名のうち何人いるか、で判定は決まるのかなと・・・、自分なりに気持ちを整理しています。
『ドラいもん』先生。私もこれでも真剣に一生懸命修業しているのですが、それでもいろいろあるんです。本当は、先生の問題意識について側方支援したかったのですが・・・。本当にすみません・・・。
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Re: N大会 ( No.2 ) |
- 日時: 2008/07/15 15:01:01
- 名前: ドラいもん
- 凛美優先生、こんにちは。
サッカーにしても野球にしても審判の判定は絶対であって、剣道も例外ではないと・・・理解しているつもりです。 人間ですから細かい判定は無理なのもわかっているつもりでした。 なので、終わったものを覆すつもりは全く無いのですが、凛美優先生をはじめ、多くの審判を経験されたことのある先生方を傷つけるような事を書いてしまったことに関して、お詫び致します。 本当にすみませんでした。
うちの主人も近々審判をすることになっていますが、「気が重い」と言っています。 いつの間にか無断で審判欄に名前が載っていて、断れない状態になっていました。(しかも主人は3段なのに、4段と違う記入が!!) 主人も真剣に審判をすると思います。 主人が試合の時に「小手じゃなくて腕を叩いてしまったのに旗が上がった」ことがすごく衝撃的で、1本にはならなかったものの、もしそれが2人旗が上がって1本と判定された場合、相手の方がどう思うか・・・そんなことを主人が話していました。 審判は本当に難しいですね。
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Re: N大会 ( No.3 ) |
- 日時: 2008/07/17 18:58:13
- 名前: デカ剣士のパパ
- ドラいもんさん こんにちは
先日地域の剣道連盟での伝達講習会の際に聞いた話です。
県連で聞いた話とは別と断ったうえで、高校剣道部の顧問もされている講師の先生が、 「高体連の剣道の試合において、第一試合終了後にその試合会場を担当する審判員全員でその第一試合の審判内容を検討し、その後その試合場の審判基準がぶれないようにする」 と言った趣旨の説明をされました。私も市民大会などにおいて、事前に審判員を集めて打ち合わせを行なっていることは知っていましたが、凛美優先生が指摘されたように「選手の練度に合わせる」ことを徹底するするため、一組目の試合を踏まえて再度調整をする目的だそうです。
高校生の公式戦は進学や就職に影響することがあり、出来うる限り公平さを目指したいとおっしゃっていました。(中学生、大学生も同様ですが) N剣道大会では残念なことだったようですが、審判レベル改善への取り組みもあることもお伝えしたくて書かせていただきました。
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Re: N大会 ( No.4 ) |
- 日時: 2008/07/17 23:03:38
- 名前: 凛美優
- 『ドラいもん』先生。
遅くなりました。今、お稽古から戻りました。昨日は、ちょっと体調悪く、早く休んでしまい、申し訳ありませんでした。
『ドラいもん』先生が何も謝ることはないんです。試合をされる方やそれを観られる方は何も悪くないんですよ。皆、審判が悪いんですよ。審判は、その審判技術に関わらず、試合判定の絶対的権限を持っているのです。ですから、試合が終わった後のご批判はすべて甘んじてお受けしなければなりません。
『ドラいもん』先生のご指摘を封じるために書き込みをしたのではありませんから、どうぞ誤解のないようにお願いします。むしろ『仕方ないよね・・・』で済ませるのではなく、積極的に『今の判定はおかしいのではっ!?』とか『審判の立ち位置や技の判定基準がおかしいのではっ!?』とどんどん言ってください。そうしないと、審判技術の向上に全体的につながらないのですから。
全日本剣道選手権の公式審判員でさえ、TVでも放映されているように、誤審はあり、やむをえない点もありますが、だからと言って、審判をする人はエライんだっ!ってエバられても困りますしね。別に審判だからと言って、エラい訳では決してありませんから。
『ドラいもん』先生、ほんと何も先生は悪くないのですから、謝ることもなく、気兼ねして静かになることもなく、いつも通りにしていてくださいね。
私の方こそ、いろいろぐねぐね書き込みして申し訳ありません。何も一切お気になさらないように、くれぐれもよろしくお願いいたします。
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