Re: 教えてください:強い打突について ( No.1 ) |
- 日時: 2008/09/10 22:43:08
- 名前: 凛美優
- 『shusaku』先生。
私、現在、剣道七段挑戦中ですが、とにかく攻め・攻め効果・正面打ちの練習ばかりでもう数ヵ月が経ちます。最近、打ちの原理的なことが体感出来るようになり、その実感を話そうと思って書き込みしました。
上手く日本語で言えないのですが、『強い打ち』とか『しっかりした打ち』というのは、肩や腕や手にぎゅーっと渾身の力を入れて打つという意味ではありません。
結論的に言うと、人によって違うと思いますが、私なりに言うと、
@ 竹刀を持って振れる程度の力で、肩や肘や手首、そして握り(厳密に言うと掌や指の関節全部)を全体的に連動して『しなやかに』力の入れ方が偏ることなく竹刀を振る、 A 竹刀が打突部に当たる直前、つまり時間的には0.数秒前、距離的には打突部の15〜20cmくらい前、肘の動きから連動して手首のスナップを利かせて当たった(というより斬った)瞬間のみ、その瞬間一点の集中して力を込める、 B 打った(斬った)ことを身体で感じたと同時に全体の力を緩める、
といったところでしょうか。正面素振りをする時も、竹刀の動きがずっと同じスピードではなく、振り下ろし正面の位置にたどり着く手前のところからビュッっと音がするように振って正面位置(高さは頭の上の高さではなく眼の高さまで深く)振り下ろす、そしてその位置でピっと竹刀が止まるような感じです。『冴え』のある振りにすることです。
もちろん手や腕の連動だけでなく、踏込足や腰や姿勢といった身体全体の連動があってはじめて実現するものですが、手や腕に限って言えば、打つ時やはり一番大事と思うのは左手首、そして左手の小指と薬指と親指でしょうか。それらの締まり方が『冴え』を生むのではないかと思います。左手首のスナップの利きは重要だと思います。
あと竹刀の重さを竹刀の振りの時に利用して、切っ先が遠心力でそのスピードが打つ面の部位に近づくほどに速くなるようなイメージです。竹刀の振りは、正面打ちの場合、一瞬必ず切っ先が斜め上か上を向いてから相手の面に向かいます。切っ先がそのまま構えた竹刀の延長線上に直線的に相手の面に進んでいくのではありません。
構えた時には、竹刀の握りや手や腕には力が入らず、自分が中段に構えた時、他の人に自分の竹刀を相手の方に引っ張られると、竹刀だけがスポって抜けるぐらいの握りの強さで構えます。打突部に竹刀が達する直前から、しなやかに力が入っていって、打った時に両手が内側にしぼられる感じで瞬間的に力が入るという感じでしょうか。それ以外は、特に力を入れる処はありません。
まとめると、両手(特に左手)の手首のスナップ、一瞬、竹刀の切っ先が斜め上か上を向いてから振り下ろす、でも手元は上がらない、打突部位に近づくにつれスナップの利きで速くなる、打突部位に当たったと感じたら即座に力を緩め元の感じになる、という処ですかね。
実演で見せてあげれば、直ぐに分かって頂けると思いますが、言葉だと意味の伝達が大変ですね。
押し手・引き手の説明は、私も幼少期にそう教えてもらいましたが、イマイチ実感的にもよく分かりませんでした。言われて見れば、ま、そうかと思う程度でした。
取り急ぎ返信です。何かありましたら、またご連絡します。
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