Re: 『剣道しちゃうぞ?!・元立ち編』 ( No.1 ) |
- 日時: 2009/06/10 00:35:23
- 名前: だみ声<
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- 風斗 碧さん
墨絵の先生の話、少し詳しく書かせていただきます。 ご年齢は先に書いたとおりですが、実は仕事の上でも僕の直属の上司でした。 若いころはモノクロ写真をずいぶんと撮ってこられました。 当然ご自分でDPEもされたし、いかなるカメラも、こだわって写すと、そのカメラでしか表現できない写し方がある。と言っておられます。
その先生(公私、剣道すべて)が、良く言っておられたのが、「絵を習いたい」でした。 その理由は、写真は写ってほしくないものも映ってしまうから、アングルに大変苦労する。その点「絵」は、邪魔なものは描かずにおればいいから、好きなアングルでやれる。との事でした。
そして32年前(50歳、あと5年で定年)と言う時、三島市佐野美術館で、下田瞬堂先生が墨絵教室を開講されたのを機に入門され、10年間指導を受けられました。ご自身まだ「未熟」と思っておられた60歳の時、下田先生が亡くなりました。
そのころ墨絵教室には、下田先生の弟子50名がいたそうです。 教室をこのまま解散するのか? と言う時、仲間から「一番弟子のあなた、継続してください」の声に押されて、それこそ暗中模索と試行錯誤の中で、下田先生の生前の筆と言葉を頼りに教室のけん引役になられたのです。
おそらく現在は、下田先生の筆を継承しつつ、独自の墨絵の領域におられるのではないでしょうか? 良いも悪いも自分で歩むしかなかったのです。
そして現在、弟子200人です。 残念ながらネット上にはこの先生(M先生とします)の墨絵はなさそうです。ご自身は作品をパソコンに取り込んでおられます。 お姿だけは、ネットで「宮内完吾」と入力して、「三島市立南中学校」をクリックすると見ることができます。(先生、ついに本名書いちゃいました。ペコッ)
数年前末娘と、この先生のお宅に年始に伺った時、玄関にあった先生の墨絵のアジサイを見て、「墨絵なのに色彩を感じる」と娘が言いました。 こんな感じの墨絵と剣道の先生です。 年に何回か墨絵教室発表会を開催されますので、お知らせすれば、ご覧になる機会もあるかも知れませんね。
「元立ち編」道場の雰囲気が良く表現できてるんじゃないですか? 子供に並んでもらえない先生は、「反省しなさい」ですね。 でも甘いだけの先生もいずれ、人気が落ちる?? 子供は正直です、あなどれません。
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Re: 『剣道しちゃうぞ?!・元立ち編』 ( No.2 ) |
- 日時: 2009/06/10 17:00:17
- 名前: 風斗 碧
- URL: http://spoma.jp/
- だみ声さま。
M先生のお話、有難うございました。 大変素敵なお話で感激いたしました。 墨絵は何より想像の余地を読むものと思っております。 だみ声さんのお嬢様が「色彩を感じる」と言われておられたのは素晴らしいと思いました。 その感動を掻き起すことこそが私の考える「美しい」なのですよね。 静岡の方に伺う機会がなかなかありませんので、展覧会を拝見できるか分かりませんが、 長くそうして絵を描き、後進を育てていらっしゃる方がおられるというのは大変励みになりました。
なんというか、まーちっとも絵の上達しない私ですが、もうちょっと頑張ろうかな、と思いましたですよ。
漫画の方も、読んで下さって有難うございました。
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