Re: 右手の使い方について ( No.1 ) |
- 日時: 2009/09/09 21:10:32
- 名前: 凛美優
- 『修羅』さん。はじめまして。
剣道では、竹刀の柄皮と手の掌とが接している面のことを『手の内』といいますが、その『手の内』、握り方はとても難しいのものです。
私は他の人より手の掌が小さく、指も短いので、あくまで私の我流ですけど、参考までに書いてみます。
右手の掌の握り方は、人差し指を緩め、親指の先が中指の第一関節あたり触れるくらいの位置取りで竹刀を握ります。そして親指全体を内側にして手首より先だけでやや絞込み、竹刀の柄を上から握り、横から見ると、拳のグーの形が人差し指から小指にかけて斜めになっているような感じです。力の入れ具合は、小指と薬指と親指には竹刀を持てる程度に力を入れて握り、中指と人差し指にはあまり力を入れません。右手だけで竹刀を持ち、そのまま竹刀の切っ先を誰かに引っ張られると、すー…ぽって抜けるくらいの力加減です。とにかく打突の瞬間以外は、力を入れず、握り締めないことが重要です。
左手の掌の握り方は、竹刀の柄頭に小指を半掛けして握り、横から見ると竹刀の柄頭が拳から見えないようにします。そうすることで、相手の身体に竹刀が突き刺さっても、柄頭が拳からすべり抜けないようにします。左手も竹刀の柄を上から握り、親指の先が中指か人差し指の第一関節あたりに振れるような位置取りです。左手は右手に比べ自分の身体に近い所にあるため、その分、親指の位置は、右手に比べやや人差し指側にあってもいいと思います。左手で竹刀を持つと、誰かに竹刀を引っ張られれば、すっと抜き取られる程度、そして誰かに竹刀を押し込まれれば、柄頭が左拳を貫通しない程度に握り、特に小指と薬指はしっかりと意識して握ります。
素手では、すぐに誰しも出来るのですが、小手をはめて竹刀を握ると、普通の小手だと、特に左拳ですけれども、小指と薬指が竹刀の柄を全面密着で包み握ることが出来ず、必ず指と柄の間に隙間が出来ており、しっかり握れていない状態になっていることが多いです。ですので、よく意識して竹刀を握る必要があります。
竹刀の振りは、肩・肘・手首の3つは特にしなやかに、ムチの動きのように一連性をもって動かす必要があります。竹刀の先にひもを取り付けて竹刀を大きく上下に真っ直ぐ振り、そのひもの先が、狙った目標に当たるように練習してみると、何となく感覚が分かり、いいかもしれませんね。
打つ瞬間は、手首のスナップをよく効かせて打ち、当たったと手の掌が感覚的に感じ取った瞬間、手の掌の力をほぼすべて抜き、竹刀を持てる程度の力にまで緩めます。竹刀を振る時には、竹刀の切っ先のスピードを意識して、切っ先に遠心力が加わり、ビゅっっと音が出るように速く振り、冴を出して振ります。そのためには、両手の小指と薬指のしっかりさが、とても重要な役割を果たします。
参考にならないかもしれませんが、人それぞれ身体や運動能力や身体の大きさが異なるため、万人に合うことはないでしょうから、試行錯誤でいろいろやってみて、自分の都合に合うような振りや握りをされるといいと思います。少なくとも画一的に、こうだとする共通の握り方はないような気がしますので。
ガンバってくださいっ!
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Re: 右手の使い方について ( No.2 ) |
- 日時: 2009/09/10 21:29:13
- 名前: 修羅
- 凛美優さん>>
返信ありがとうございます><
とっても参考になりました!! 特に、「竹刀の先に紐をつけて振ってみる」というアイディアは驚きました!!! ちょっとエアーで握りをやってみたのですが、やっぱり今までは横から握っていたのもあったのかちょっと右手の手首がきついです(汗) でも、上手くなって、来週の中体連で勝ちたいので、毎日授業中とか暇なときから意識して握り方をやってみたいなと思います。
1つ質問があるのですがいいでしょうか?
「柄頭」ってなんですか?
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Re: 右手の使い方について ( No.3 ) |
- 日時: 2009/09/11 01:25:41
- 名前: 凛美優
- 『修羅』さん。遅くなりました。今日はお稽古の日でしたので、いろいろあり遅くなってしまいました。
『柄頭』は、『つかがしら』と言いまして、竹刀の柄の部分(柄皮で覆われている部分)の先端部分のことです。
それに対して、竹刀の刃部(竹が露出している部分)の先のことを『切っ先(きっさき)』とか『剣先(けんさき)』といいます。
ちなみに、竹刀の柄を上から被せるように握ることを『切り手(きりて)』といいます。手首をやわらかく、しなやかに常に保って、力を入れず、自らの中段正眼の構えの立ち姿によって、相手に威圧感を与えるようにしてみてください。そのためには、切っ先の位置がとても重要で、相手の身体の中心に置くのはもちろんですが、相手の視界の中央にあるように位置取りをしてみてください。相手から見ると、切っ先が小さなマルというか、点のようにに見えるのですが、その小さなマル点が邪魔で、なかなかそのままだと打って行けない、という状態を作れば、相手からの攻撃を封じる相当な抑止効果があるハズです。
相手としては、そのマル点に見える切っ先を、竹刀で、張る、払う(上に・下に・右横に・左横に・斜めに)、刷り上げる、刷り落とす、打ち落とす、巻く、押さえる等の操作をする他、攻め込んで相手の手元を動かす等、やる必要が出てきます。相互にそうすることが、まさに剣の攻防です。
是非、試してみてください。ご参考までに。
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Re: 右手の使い方について ( No.4 ) |
- 日時: 2009/09/13 18:32:08
- 名前: 修羅
- 凛美優さん>>
ありがとうございます。 私はまだまだ勉強不足で…(汗)
切っ先で攻撃を防げるんですか!! 初めて知りました!!!
「払う」なんですが、「表から払う」が結構難しいんです^^; 先生に「前で受けろ」と言われて、ゆっくりならできるのですが、いざ試合などになると、なかなかタイミングをつかめないまま一本取られてしまいます。 何かコツなどあったりしますか?
今日ブックオフで剣道の雑誌を読んでみたのですが、「一人でやるトレーニング法」というのがあって、『テニスボールを吊り下げて竹刀で突く』というのがあってビックリしました!! このトレーニング方は結構集中力が要るみたいで、キツそうだなぁっと思いました(汗)(←ひとり言です
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