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攻めと右足
日時: 2018/10/02 13:17:17
名前: 名無し

お世話になります。
表題の件につきまして、ご教示ください。

当方、年齢20後半の三段です。
攻めについて勉強しております。
稽古以外でも攻めについての知識を増やすべく
ネットや書籍等で攻めについて調べてみました。
すると、右足による攻めというのが必ず登場します。
総じて書かれているのは、「右足をスッと出したとき、
相手が動けばそこを押さえる。動かなければそのまま
打ち込んでしまう。」というような主旨です。

実際に稽古で試してみたところ、「打突前に右足が
動くから打つのが全部分かってしまう」と指摘を
受けてしまいました。

書籍等沢山の記載があることからも、行為としては
間違ってないと思うのですが、具体的にどのような
動きであるべきなのかがまったく分かりませんでした。

これらのことについてアドバイス頂きたく
宜しくお願い申し上げます。

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Re: 攻めと右足 ( No.1 )
日時: 2018/10/03 17:52:59
名前: せいちゅうせん

名無し様

長文しつれいします。


おそらく、名無し様は、「攻めよう」「打とう」という意識が先行してるのと、重さが構えた時点ですでに左足の上にほとんどないのではないかと推測します。

この状態で右足を出すと、前傾姿勢になりつつ、いつも同じようなスピードで前に出るしかありません。出した右足を元の位置に戻すこともほとんど出来ません。現代剣道のほとんどの方は右足荷重になっているのですが。

そうではなく、極端に言えば、右足が滑り出した時に左足に8割〜9割体重が乗っているイメージで動きます。相手との間が静かにゆっくりスーっと詰まっていく感じです。つまり、在来線の電車のスタートではなく、新幹線のスタートのように、静かにゆっくり動き始めるわけです。

このような動き出しが出来て、相手が「打突前に右足が動くから打つのが全部分かってしまう」と感じてくれたら成功です。全部わかったつもりになって出鼻だと思って打ってくる、全部わかったつもりになって守りを固くするなど、相手が何かしら反応を示してくれるからです。

ゆっくり右足を出せるようになれば、右足を出すスピードや長さを色々変えてもできるようになります。

相手の心(気)を「静→動」「動→静」「静→居着き」へと変化させることを「相手を動かす」というのだと思います。この変化する一瞬が隙になります。決して動作反応だけをもって「相手を動かす」というのではなく、相手の心を変化させることを「相手を動かす」というのだと思います。これが「攻め」だと思います。

ただし、注意しないといけないのは、相手の反応を見てから、こちらが反応したんでは遅すぎます。相手の反応があったら、もう終わっていないといけない。
「見の目弱く、観の目強く」ということです。左脳で反応するんではなく右脳または脊髄反射で刈り取る感じでしょうか(こう書くと打ち急いでしまうかなあ。左脳で「刈り取ろう」と意識すると手元が浮きやすく打ち急ぎになります)。
感覚としては結果的に「あ、打てた」という無意識の打ちが出ることが大事です。
左脳で有効打突だと理解した時にはとっくに打ち終わっているということです。
全身の産毛の一本一本までもが触手となる感じで相手を優しく静かに感じ(ロックオン)、心の変化を感じた瞬間終わっている。左脳で打つ技を決めないことです。自然発生するものが「技」といえると思っています。

余談ですが、相手を威嚇するようにヤーヤーと大声を出したり、バンバンと足を踏み鳴らしたりすると、自分の心(気)ばかりを感じてしまって、自分の気迫が邪魔で、相手のわずかな心の変化を感じられないのは当たり前なんですが、現代剣道は「兎にも角にも声出せ、声出せ」とやかましいのがいいように指導されちゃいます。折角、稽古前に黙想して心を静めたのに、直後から大声出してぶち壊しちゃうんですよね。スポーツとして復活したから今があるんで仕方ないのかもしれませんが。

心のありようは一朝一夕では見つけられません(難しいというより、今まで、まことしやかに刷り込まれた先入観が邪魔をして見つからない。自分を自分で邪魔をして見つからない)ので、まずは構えた時に床に着くくらい左足かかとを思い切り下げることからやってみてはいかがでしょうか。
Re: 攻めと右足 ( No.2 )
日時: 2018/10/04 01:00:40
名前: 心構え

攻めというのは、せいちゅうせんさんが言うように、攻めよう、打とう、打ちたいと思っては、本当の攻めにはなりません。右足をスッと出すというのも方法としてはあると思いますが、攻めようと思って右足を出しても、小手先の行為です。
では、どうするか。打たれるのを嫌がらない、怖がらない、よけない稽古を心がけるのです。いわゆる捨て身です。7段、8段の先生と稽古すると、先生はじっとして動いてないのに、ソワソワ我慢できずに打って行ってしまうことがあります。動かずとも攻められているのです。その攻めは何なのかと言うと、長年の稽古、長年打たれて稽古してきて出来上がった心なんですね。こういったところを意識して稽古して下さい。これが普段の生活にも生きてきます。何があっても落ち着いて行動できるようになります。
Re: 攻めと右足 ( No.3 )
日時: 2018/10/04 10:26:12
名前: 名無し

せいちゅうせん様
心構え様

返信ありがとうございます。
ありがたく拝読させていただきました。

・気持ちの面(攻め気・打ち気)
・体重の掛け方
・右足出し方のバリエーション
等々、気付かせてくださった部分が多々ございました。
主に一点目ですが。

何の意味なく、ただ右足を出しているだけになっている
のが現状と思いました。
攻めという大きな括りの中の一つとして、右足を出して
いるのであって、右足を出すから攻めているわけではな
いという理解です。

攻めとは大変に難しいものと思いますが、稽古の中で
それを体感し、自然と右足が出て行くような動きを体得
していきたいと思います。

アドバイスありがとうございました。
また何かありましたら宜しくお願い致します。

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