私は、高校から剣道を始め2年間だけ剣道をしました。高校時代は初段を取得していました。そして13年後、ブランクがありましたが改めて剣道を習い始め、しばらくしたら二段に昇段しました。
大学そして社会人として生活している間、いつしか、剣道をまたやりたいなぁー、という気持ちを持ち始めるようになっていましたが、やり始めるキッカケがありませんでした。そして、いつの間にか13年という月日が流れていました。剣道を再開する少し前まで、剣道教室もどこにあるか分からないし、あったとしても、その剣道教室は上手い人ばっかりで、30歳で初段の自分が稽古に参加したら恥ずかしいだろうという気持ちを勝手に持っていました。その上、仕事もしているから、土曜日か日曜日に参加できて、できれば家から近くないと続かないな、と言い訳している自分も居ました。
そのような気持ちを持ったまま、今住んでいる家に引っ越してきて1年が経った頃、「一歳から百歳まで、剣道入会募集」という張り紙を、最寄駅のたこ焼き屋の隣に張られているのを偶然見つけたのです。その時には、家から近そうだし、子供も参加しているようだから、忘れてしまった基本から稽古できるかなと思い、剣道教室の名前と電話番号だけ携帯に控えて家に帰りました。
家に帰り、その剣道教室をインターネットで検索してみると、ホームページがあったので内容を隅から隅まで読んだところ、ひょっとしたら13年間のブランクがあった自分でも参加することが出来るかもしれないと思ったので、翌週、稽古を見学しに行きました。
稽古には小学生から大人までが参加していて、内容は、素振りから始まり、基本の打突稽古、地稽古、そして、日本剣道形の稽古といった一般的なもので、約2時間半位でした。見学時に先生からもブランクがあっても大丈夫というお言葉を頂き、その場で、翌週から稽古に参加することに決めました。また、後で分かったのですが、この教室では30歳や40歳から剣道を始めている方もいらっしゃいます。
参加すると決めても、面や竹刀など高校時代に使っていた剣道具は、ほとんど全て捨ててしまっていたので、剣道具は全て買い揃えました。先生に近くの剣道具屋を紹介してもらったのを憶えています。
剣道具を揃え、稽古に参加しましたが、案の定、面の付け方から構え方まで基本の事は、ほとんど忘れていました。憶えていたのは、送り足という剣道で使う足さばきくらいでした。しかし、先生方や稽古生の皆様に親切に色々教えて頂いて、週1回の稽古を約1年続けて、13年のブランクを少し埋められたと感じました。
稽古を再開して9ヶ月位した時に、先生から二段の審査があると聞いて、二段の審査を受ける事にしました。高校のクラブでは、私以外全員二段を取得していたので、いつか二段を取りたいと心の奥底では思っていました。当日、緊張はしましたが、リラックスして審査にのぞめました。そして合格発表の張り出し。合格でした。二段に昇段した時は、普段の生活では感じられない何かを感じる事ができました。今では五段に挑戦するために稽古しています。
昔剣道をやっていたけど、今は剣道から離れてしまっていて、キッカケがあればまた剣道を始めたいと思っている人や、剣道をした事が無いけれど始めたいと思っている人が居れば、怖がらずに始めて下さい!! 始めたいという気持ちがあれば、ブランクは関係ありません。経験も関係ありません。年齢も関係ありません。私は再開して良かったと思っています。剣道を始めましょう!そして一生続けましょう!
剣道人口増やしたい 管理者